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意味不ですが歩きます

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はぁ!?!?

いやいやいや!!!!
色々おかしすぎるって!!!
電車は?人は?街は?ここどこ!?!?
そしてなんで私生きてるの!?
待って色々追いつかないんですけど!?!?

お、落ち着くんだ私。とりあえず冷静に考えるんだ。
今ここは森の中。周りを見渡しても誰もいないしそういう気配もない。
痛む場所もないし怪我もない。
そう思って手を見た。
なんか手、小さくない?
元々大きかった訳でもないけどそれにしてはえらくちまっとしてない?
体を見てみると制服は着ておらず代わりにボロ雑巾のような布を着ていた。
足までしっかりと隠れた長いワンピース状のようなものでちょっと裾を掴んで足を見てみる。
明らかにおかしい。
やたらと周りの木々は大きいし、地面が近い。
まて、そんなはずはない。
というかそう思わせて…。
じゃないともう私の頭パンクするから…!
よし、確認しよう。あくまで確認だよ?
心配だし、ね?

近くに川があったので恐る恐る覗いてみる。
反射して映ったのは…


己の小さいときの顔だった。



嘘だろぉーー!
何の原理で?私頭痛いよ…。
周り見渡しても誰もいないし、荷物も来ていた服もないし、挙句の果てに体が5才くらいになってるし…。
神様よ…。私なにかしましたか?
否!こんなことになるような悪いことは決してしていない!!!!
どうなってやがるんだ!!!

とりあえずこれからどうしよう。
行く当て無し。金無し。頼る人無し。
川があるから街に向かって歩くか?
川にそって歩けば街があるだろうし。
そこで誰かに助けを求めよう。

そうして歩くことを決めた。

それから歩くこと約3時間
途中でつまずいて転んだりして体は擦り傷と土まみれだ。
幸い川は綺麗な水で飲んでも大丈夫そうなので助かった。
しばらく歩いていくと森がひらけ少し離れたところに街とまでは行かなくても村らしきものがあった。
確実に私のいた東京じゃないな。
そう思いながら私はまた歩いた。
村に近づくとその造りは現代のものでは無い。
例えるなら江戸時代とかそう昔の建物のような作りだ。
一切現代の雰囲気がしないそんな建物。
おいおい、こんなこと現実に起きていいのかよ。
事実は小説よりも奇なり…ってか?
ふざけんな!!!せめて説明役よこせ!!

「あら、あなたどこの子?」

話しかけられ後ろをむくと着物の女性がいた。
しかも現代の着物を着た女性ではなくて本当に昔の着物を着た女性だ
カメラマンは…いませんねぇ。

「うちの村の子じゃないわよね。
どこから来たの?」

そう聞かれ人に会って少し安心したのか私の最後の記憶は真っ青な晴天と真っ白な雲だった。
そう、気絶したのだ。
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