転生した私は人間不信の勇者と村を出る

スノウ

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冒険者として生きていく

マーダーグリズリー




「さて、これからどうする?」


 まず口火を切ったのはデリックだ。彼は最初からマーダーグリズリーと戦いたがっているように見えたから、今回私の《封縛陣》が敵に有効だったことで、さらにやる気に火がついたのだろう。


「マーダーグリズリーに《封縛陣》は有効だった。しかし、通常のモンスターに使った時より効果時間が短かったように思う」

「うん。マーダーグリズリーに対しては12秒ほどしか動きを止められなかったよ」

 《封縛陣》を習得した当初は、力の配分がわかっていなかったこともあり、短い間しかモンスターを足止めできなかった。当時はレベルが低く、魔力が少なかったことも影響していたのかもしれない。

 しかし、レベルが上がってからはかなり長い間モンスターを足止めできていた。

 デリックが風神の斧をうまく扱えなかった頃、《封縛陣》で足止めしたモンスターを相手に練習していたが、あの時、途中で魔法が切れそうになったことは一度もなかった。

 10分や15分くらいなら余裕で拘束していられるということだ。もしかすると、もっと長い時間でも大丈夫かもしれない。

 しかし、格上相手にはそううまくはいかないらしい。

 いや、10秒前後も足止めできるなら十分すごいと言えるのかな。

 拘束している間、敵は無防備になり、ほぼ何もできなくなる。10秒もあれば、やりようによってはかなりのダメージを与えられるかもしれない。

 ……あれ?やっぱり私の魔法、かなりのチート性能なのでは?


「12秒……余裕をみて10秒としよう。10秒の間はマーダーグリズリーは動けない」

「その間に集中攻撃を仕掛けるんだろ?わかってるって」

「それは…まあそうなんだが、10秒で倒しきれると思うか?」

「うう……あ!じゃあ《封縛陣》が切れたらユーニスにまた魔法をかけ直してもらえばいいんじゃないか?」

「ユーニス、同じ敵に《封縛陣》をもう一度使うことは可能なのか?」

「可能といえば可能なんだけど……」


 興味本位で一度だけ試したことがある。

《封縛陣》を自分から《解除》して、同じ敵にもう一度使ってみたのだ。

 私達はその時すでにミスリル装備を揃えていて、モンスターからの攻撃をほぼ受けない状態だったからこそできた事だ。

 あの時はレベル上げの真っ最中で、アンセルとデリックは淡々と機械的に敵を倒していたから気づいていなかったのかもしれない。

 結果、敵は驚いたように一瞬だけ動きを止めたが、その後すぐに動きだした。私の魔法はレジストされたのだと思う。

 この結果を『《封縛陣》が成功した』とはとても言えないだろう。

 しかし、《封縛陣》一回分の魔力はしっかりなくなっていたから魔法は発動していたのだと思う。


「……同じ相手に《封縛陣》を使うと相手にレジストされるみたいなの」

「ってことは、一回しか使えないってことか」

「ううん。一瞬だけなら動きを止められるよ。魔力はいつも通りの量減るから乱発はできないと思うけど」

「敵が危険な技を使おうとしている時に狙って《封縛陣》を使えれば、相手の技の発動を潰せるかもしれないね」

「おお!なんか知らねーけど便利そうだな!」


 やっぱりアンセルはすごいな。私が考えてもいなかったところに着目して、有効な使い方を考えつくなんて。


「それなら、敵の行動を見て、危険だと思ったら《封縛陣》を使うってことでいいのかな」

 アンセルは私の言葉にひとつ頷いた。

「そうだね。僕も敵の様子がおかしいと思ったらユーニスに指示すると思うけど、基本はユーニスの判断で動いてほしい」

「つーか、マーダーグリズリーが攻撃しそうなタイミングで使えば問題ないんじゃねーか?」

「デリック。できれば私もそうしたいんだけど、マーダーグリズリーの攻撃の度に《封縛陣》を使っていたら、すぐに魔力が枯渇すると思うの」

「うう、ダメかあ」

「それに、できるだけ魔力は温存しておきたいと思ってる。3人のうちの誰かが負傷した時に《光輪陣》を使えないと困るもの」

「ユーニス…」

「あー、確かにな」


 このパーティで回復魔法が使えるのは私ひとりだけ。

 本来であればこの役目を担うはずの聖女はパーティに加入していない。
 そのため、《封縛陣》にばかり魔力を使っている余裕はないのだ。

 敵を倒すことよりも、パーティメンバーが全員生き残ることの方が重要に決まっている。

 どのタイミングで二度目の《封縛陣》を使うのかは慎重に見極めなければならないだろう。



 私達は長い時間作戦会議を続けた。

 正直なところ、実際に戦ってみないことにはなんとも言えないところも多いので、最終的には出たとこ勝負になるだろう。


 大まかな作戦としては、まず《封縛陣》がギリギリ届く場所で3人が待機。

 デリックは【闘気】を使用し、あらかじめ自分の攻撃力を上げておく。

 準備が整ったら私がマーダーグリズリーに《封縛陣》を使い、いよいよ戦闘開始となる。

 デリックは最初に【岩砕き】で敵の防御力を下げてから、とにかく集中攻撃を叩き込む。

 アンセルもほぼ同じで、とにかく敵が拘束されている10秒間にできる限りのダメージを与えることが求められる。

 敵が動きだしてからは、とにかく攻撃を受けないように立ち回らなければならない。

 アンセルの《ライト》で相手の目眩ましを狙ったり、重要な場面で私が《封縛陣》を使うことになっている。


 マーダーグリズリーとの戦いの日時は明日に決まった。

 私は緊張と不安と少しの高揚感でなかなか寝付けなかったが、爆睡しているロンちゃんのかわいい寝顔を見ているうちにだんだんと目蓋が重くなり、いつしか眠りに就いていた。




 翌日。私達は準備を整え、草原の入り口に立っていた。


「ふー、いよいよだな」

「デリック、結構緊張してる?」

「っな、ちげーよ!武者震いしてるだけだし」

「ユーニス。デリックなら大丈夫だ。昨夜ものんきな顔で爆睡してたし、コイツは緊張とは無縁の男だよ」

「アンセル、お前な……」

「ふふ」


 デリックの顔がやや強張っているようにみえたのだが、あれはやる気溢れる漢の表情だったらしい。彼は今日も絶好調のようだ。
 

「よし、それじゃあ行こうか」

「うん」

「おう!」


 アンセルの言葉を合図に私達は動き出す。

 道中の敵は、気配を察知する度にデリックが一撃で仕留めている。

 このあとの戦いのために、私の魔力は温存しなければならない。

 草原の奥へと歩みを進め、私達は昨日マーダーグリズリーを目視した場所までやってきた。


「おお、いたぞ。……やっぱデカいな…」

「まだ僕達の存在には気づいてないようだ」

「そうみたいだね。どうするアンセル?」

「……今が攻撃のチャンスだと思う。準備が整い次第戦闘開始だ」

「わかった」

「よし、やってやるぜ」


 私達は決められた作戦通りに動き出す。

 まず、デリックがスキルで攻撃力を上げる。【闘気】の言葉とともに彼の体から赤いオーラが発せられる。準備完了のようだ。


「それじゃあ3秒後に《封縛陣》を使うよ」


 3、2、1、この3秒の間に2人はマーダーグリズリーとの距離を詰めておく必要がある。

 何しろ確実に攻撃できるチャンスは10秒しかないのだ。1秒だって無駄にできない。


「《封縛陣》」

 
 2人は3秒の間にマーダーグリズリーにうまく接近できたらしい。

 マーダーグリズリーの動きが止まり地面に倒れると、2人はすぐさま攻撃を開始した。


「【岩砕き】!」

「【ウインドエッジ】!」

「【氷華撃】!…っち、遅い」

「【ライトニングファング】!」

「はあ!せい!おりゃ!」


 2人は動けないマーダーグリズリーに集中攻撃を仕掛ける。

 アンセルは【ウインドエッジ】と【ライトニングファング】を交互に使い続けている。【ダブルスラッシュ】はノックバック効果があり、使うタイミングによってはデリックの攻撃がミスする可能性もあるため使わないようにしているのだろう。

 一方のデリックは、作戦通りに【岩砕き】でマーダーグリズリーの防御力を下げたあとは攻撃スキルを連打するつもりだったのだが、スキルを使ったあとの硬直時間が待ちきれず、通常攻撃に切り替えたようだ。

 攻撃スキルには、使用後、次の攻撃に移るまでの間に硬直時間が存在する。時間にして一秒ほどだが、今回のように短い時間でケリをつけなければならない戦いの場合、1秒だって無駄にはできない。

 デリックの場合は風神の斧の攻撃スピードが抜きん出て速いため、スキルを使うよりも通常攻撃を繰り返すほうが結果的に高いダメージを与えられると考えたのだろう。

 デリックの【氷華撃】は水属性の物理攻撃スキルだ。水属性が弱点の敵には凄まじいダメージをたたき出すが、あいにくマーダーグリズリーの弱点は水属性ではない。

 マーダーグリズリーの弱点。それは〈魔法攻撃全般〉である。

 ………………

 そう、攻撃魔法を使える者がいない私達のパーティには、マーダーグリズリーの弱点を突くことは不可能なのだ。

 アンセルのレベルがもう少し高ければ光属性の攻撃魔法を習得したはずなのだが、ホワル周辺の敵相手ではレベル16までが限界だった。

 ゲームをプレイしていた時はパーティに賢者がいたため、マーダーグリズリーは彼の魔法で消し飛ばして倒していた。

 あの時は今のようなレベル差もなく、弱点さえ突けばさほど怖くない敵、という認識だった。


『グルルゥ………』
 
「!チッ、もう10秒経ったか」

「デリックは背後に回って攻撃しろ。僕は《ライト》で目眩ましを狙ってみる」

「了解!」

「《ライト》」

『ギィャアア!』

「アンセル、効いてるぞ」

「よし、今のうちだ」


 アンセルの《ライト》によって一時的に目が眩んだマーダーグリズリーは、あらぬ方向へと攻撃を繰り返している。

 その隙に2人は攻撃を繰り返し、着実にダメージを積み重ねていった。

 しかし、マーダーグリズリーがメチャクチャに攻撃したうちのひとつが運悪くアンセルに当たってしまった。

 攻撃を受けたアンセルは大きく吹き飛び、地面に転がった。傷口からは大量の血が流れだしている。


「ぐぅ……っ」

「アンセル!!」

「デリックは攻撃を続けて!《光輪陣》!」


 一刻も早く戦闘を終わらせるためにもデリックにはマーダーグリズリーに攻撃を続けてもらわなければならない。

 回復は私が引き受ける。アンセルは絶対に死なせない。

 《光輪陣》の発動が間に合い、アンセルの傷は回復した。アンセルは普通に立ち上がっているので、傷は問題なく完治したとみていいだろう。この魔法をまともに使ったのは今回が初めてだが、回復性能は十分なもののようだ。

 
「《封縛陣》!」

「っ、ユーニス、サンキュー」


 続けて《封縛陣》を発動する。

 マーダーグリズリーと一対一で戦っていたデリックが攻撃を受けそうになっていたからだ。

 魔力はまだあるが、そう何度も使うわけにはいかない。

 マーダーグリズリー!早く倒れて!


「はあ!せや!」

「【ウインドエッジ】!」


 アンセルが戦闘に復帰し、マーダーグリズリーを追い込んでいく。

 途中、危ない場面で2回ほど《封縛陣》を使うことになったが、2人とも戦闘センスがずば抜けて高いこともあって、早くもマーダーグリズリーの攻撃に適応しつつあった。

 そして──


「【ライトニングファング】!」

『グガァアアア!!』


 最後の断末魔を残し、マーダーグリズリーは消えていった。


「はぁ、はぁ、はぁ…」

「はぁ~。疲っかれたぁ!!」

「2人とも、お疲れ様でした。アンセル、怪我は大丈夫?」

「ユーニス。うん、君の魔法のおかげで傷ひとつ残ってないよ。ありがとう」

「役に立てて嬉しいよ」

「おお!!2人とも見てみろよ!8000ダーラもドロップしてる!それに指輪もあるぞ。苦労して倒した甲斐があったな」

「8000ダーラか……。コイツを倒し続ければひと財産築けそうだな」

「この指輪は〈剛力の指輪〉だね。攻撃力を上げてくれるものらしいよ」

「ユーニス、それも情報屋に聞いたのか?」

「うん」


 本当は違うが、ゲーム知識なんて説明のしようがないため、そう言っておく。

 この指輪には装備者の攻撃力を10上げる効果がある。ストーリー終盤でも通用するほどの高性能な指輪だ。2人のうちのどちらかが装備すれば攻撃力がさらに上がり、今より手がつけられない存在になることだろう。


「それじゃあ帰りましょうか」

「そうだね」

「さすがに今回は疲れたぞ。早く帰って寝たい」

「明日は休日にするからゆっくり休め」

「本当か!?やったぜ!」




 こうして、マーダーグリズリーとの戦いは私達の勝利で幕を閉じたのだった。

 



 

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