13 / 26
THREEPARTS 3/2
13話
しおりを挟む
「ハッ!」
真美掛け声とともに、鋭い回し蹴りが悠生の頭部を狙う。
またもそれを受け止める悠生。
掴まれたのと逆の足で更に蹴りこもうとする真美。
頭を挟む形で蹴りが入る。
それも受け止める。
やはり足はがっちり固定されている。
真美は、仰向けの状態で両足を持ち上げられた体勢になる。
「フッ!」
真美は上体起こしの要領で上半身を起こす。
「おりゃ」
むに。
真美の胸が悠生の顔に押し付けられた。
その時、悠生の能力のコントロールが乱れて真美は久しい地面に足を付けた。
そしてその一瞬の隙を逃さず、超至近距離からの回し蹴り。
「衝撃じゃなく触った後に押し飛ばす蹴りだ。骨は折れてねーよ」
「...卑怯だ!」
「卑怯じゃねーよ。お前が勝手にコントロール乱したんだろ」
「ぐっ...」
「お前昔からこうだよな~。一緒に風呂入りたがらなくなった辺りから...」
真美が倒れたままの悠生にあぐらを書いて話しかける。
「なあ悠生」
「...なんだよ」
「なんかあったか?おねーさんに話してみ?解決は出来んがな」
「...雲仙さんが死んだ」
「死んだな」
「マミちゃん様子おかしかった」
「...酔ってたからな」
「武田さんに話しても『やつは絶対に敵討ちに行く』って」
「ま、行ったとこで負けねーけどな」
「でも雲仙さんってマミちゃんより強かったんでしょ!?それならマミちゃんが勝てるわけ...」
「はぁ...ったくお前なぁ」
「マミちゃんがもし殺されたらって思うと俺、嫌で...」
「...いいか悠生」
悠生が黙る。
「私はお前らがいる限り死なない。死んだら化けてでてやる。どちらにせよまた会えるさ」
「...そんなのって...そんなのってただの気休めじゃない!?俺は、マミちゃんがこれなら無理しなくていいと思って...」
「悠生」
真美が遮る。
「私はお前らおいて先に死んだりしねーよ。ぜってーにお前らより長生きしてやる」
悠生に、ニカッと笑った。
「俺らが守るよ。絶対」
「おっ、かっくいーじゃん。頼んだぜ」
そういったのを聞いて、悠生は先に立ち上がった。
「俺、目標があるんだ」
「おっ、何?」
「俺、いなくなった母さんをきっと探し出すんだ」
真美の表情が凍る。
「5年前に行方不明になったけど、きっとまだどこかで生きてる。俺たち兄妹を置いてどっかに行くような母親じゃなかったからな」
『親御さんが心配するぞ』
いつか言いかけたそんな言葉が思い出される。
「もし殺されてたりなんてしてたら、俺が母さんの仇を討つんだ」
悠生は締まった表情をする。
真美の脳裏を、いつかの記憶がよぎる。
雨が降り注ぐ港に影が三つ。
傘を持った男と、傘にも入らず立っているXXと、その足元に、横たわる女性。
「アンタが悪いんだ」
その声は雨音でかき消されたが、読み取れたXXの口元はそう動いている。
女性の体が、XXの手によってXXXXXされていく。
XXはそのXXXX遺体を海にボタボタと投げ捨てる。
「アーーッハッハッハ!!!サイッコーだぁ!なあ」
女は隣の男に尋ねる。
「なあ、雲仙」
真美掛け声とともに、鋭い回し蹴りが悠生の頭部を狙う。
またもそれを受け止める悠生。
掴まれたのと逆の足で更に蹴りこもうとする真美。
頭を挟む形で蹴りが入る。
それも受け止める。
やはり足はがっちり固定されている。
真美は、仰向けの状態で両足を持ち上げられた体勢になる。
「フッ!」
真美は上体起こしの要領で上半身を起こす。
「おりゃ」
むに。
真美の胸が悠生の顔に押し付けられた。
その時、悠生の能力のコントロールが乱れて真美は久しい地面に足を付けた。
そしてその一瞬の隙を逃さず、超至近距離からの回し蹴り。
「衝撃じゃなく触った後に押し飛ばす蹴りだ。骨は折れてねーよ」
「...卑怯だ!」
「卑怯じゃねーよ。お前が勝手にコントロール乱したんだろ」
「ぐっ...」
「お前昔からこうだよな~。一緒に風呂入りたがらなくなった辺りから...」
真美が倒れたままの悠生にあぐらを書いて話しかける。
「なあ悠生」
「...なんだよ」
「なんかあったか?おねーさんに話してみ?解決は出来んがな」
「...雲仙さんが死んだ」
「死んだな」
「マミちゃん様子おかしかった」
「...酔ってたからな」
「武田さんに話しても『やつは絶対に敵討ちに行く』って」
「ま、行ったとこで負けねーけどな」
「でも雲仙さんってマミちゃんより強かったんでしょ!?それならマミちゃんが勝てるわけ...」
「はぁ...ったくお前なぁ」
「マミちゃんがもし殺されたらって思うと俺、嫌で...」
「...いいか悠生」
悠生が黙る。
「私はお前らがいる限り死なない。死んだら化けてでてやる。どちらにせよまた会えるさ」
「...そんなのって...そんなのってただの気休めじゃない!?俺は、マミちゃんがこれなら無理しなくていいと思って...」
「悠生」
真美が遮る。
「私はお前らおいて先に死んだりしねーよ。ぜってーにお前らより長生きしてやる」
悠生に、ニカッと笑った。
「俺らが守るよ。絶対」
「おっ、かっくいーじゃん。頼んだぜ」
そういったのを聞いて、悠生は先に立ち上がった。
「俺、目標があるんだ」
「おっ、何?」
「俺、いなくなった母さんをきっと探し出すんだ」
真美の表情が凍る。
「5年前に行方不明になったけど、きっとまだどこかで生きてる。俺たち兄妹を置いてどっかに行くような母親じゃなかったからな」
『親御さんが心配するぞ』
いつか言いかけたそんな言葉が思い出される。
「もし殺されてたりなんてしてたら、俺が母さんの仇を討つんだ」
悠生は締まった表情をする。
真美の脳裏を、いつかの記憶がよぎる。
雨が降り注ぐ港に影が三つ。
傘を持った男と、傘にも入らず立っているXXと、その足元に、横たわる女性。
「アンタが悪いんだ」
その声は雨音でかき消されたが、読み取れたXXの口元はそう動いている。
女性の体が、XXの手によってXXXXXされていく。
XXはそのXXXX遺体を海にボタボタと投げ捨てる。
「アーーッハッハッハ!!!サイッコーだぁ!なあ」
女は隣の男に尋ねる。
「なあ、雲仙」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歩先行くサンタさん ~トレジャーハンターは幼女にごまをする~
杵築しゅん
ファンタジー
戦争で父を亡くしたサンタナリア2歳は、母や兄と一緒に父の家から追い出され、母の実家であるファイト子爵家に身を寄せる。でも、そこも安住の地ではなかった。
3歳の職業選別で【過去】という奇怪な職業を授かったサンタナリアは、失われた超古代高度文明紀に生きた守護霊である魔法使いの能力を受け継ぐ。
家族には内緒で魔法の練習をし、古代遺跡でトレジャーハンターとして活躍することを夢見る。
そして、新たな家門を興し母と兄を養うと決心し奮闘する。
こっそり古代遺跡に潜っては、ピンチになったトレジャーハンターを助けるサンタさん。
身分差も授かった能力の偏見も投げ飛ばし、今日も元気に三歩先を行く。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる