THREE PARTS 3/2

滝永ひろ

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THREEPARTS 3/2

13話

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「ハッ!」

真美掛け声とともに、鋭い回し蹴りが悠生の頭部を狙う。

またもそれを受け止める悠生。

掴まれたのと逆の足で更に蹴りこもうとする真美。

頭を挟む形で蹴りが入る。

それも受け止める。

やはり足はがっちり固定されている。

真美は、仰向けの状態で両足を持ち上げられた体勢になる。

「フッ!」

真美は上体起こしの要領で上半身を起こす。

「おりゃ」

むに。

真美の胸が悠生の顔に押し付けられた。

その時、悠生の能力のコントロールが乱れて真美は久しい地面に足を付けた。

そしてその一瞬の隙を逃さず、超至近距離からの回し蹴り。

「衝撃じゃなく触った後に押し飛ばす蹴りだ。骨は折れてねーよ」

「...卑怯だ!」

「卑怯じゃねーよ。お前が勝手にコントロール乱したんだろ」

「ぐっ...」

「お前昔からこうだよな~。一緒に風呂入りたがらなくなった辺りから...」

真美が倒れたままの悠生にあぐらを書いて話しかける。

「なあ悠生」

「...なんだよ」

「なんかあったか?おねーさんに話してみ?解決は出来んがな」

「...雲仙さんが死んだ」

「死んだな」

「マミちゃん様子おかしかった」

「...酔ってたからな」

「武田さんに話しても『やつは絶対に敵討ちに行く』って」

「ま、行ったとこで負けねーけどな」

「でも雲仙さんってマミちゃんより強かったんでしょ!?それならマミちゃんが勝てるわけ...」

「はぁ...ったくお前なぁ」

「マミちゃんがもし殺されたらって思うと俺、嫌で...」

「...いいか悠生」

悠生が黙る。

「私はお前らがいる限り死なない。死んだら化けてでてやる。どちらにせよまた会えるさ」

「...そんなのって...そんなのってただの気休めじゃない!?俺は、マミちゃんがこれなら無理しなくていいと思って...」

「悠生」

真美が遮る。

「私はお前らおいて先に死んだりしねーよ。ぜってーにお前らより長生きしてやる」

悠生に、ニカッと笑った。

「俺らが守るよ。絶対」

「おっ、かっくいーじゃん。頼んだぜ」

そういったのを聞いて、悠生は先に立ち上がった。

「俺、目標があるんだ」

「おっ、何?」

「俺、いなくなった母さんをきっと探し出すんだ」

真美の表情が凍る。

「5年前に行方不明になったけど、きっとまだどこかで生きてる。俺たち兄妹を置いてどっかに行くような母親じゃなかったからな」

『親御さんが心配するぞ』

いつか言いかけたそんな言葉が思い出される。

「もし殺されてたりなんてしてたら、俺が母さんの仇を討つんだ」

悠生は締まった表情をする。

真美の脳裏を、いつかの記憶がよぎる。







雨が降り注ぐ港に影が三つ。

傘を持った男と、傘にも入らず立っているXXと、その足元に、横たわる女性。

「アンタが悪いんだ」

その声は雨音でかき消されたが、読み取れたXXの口元はそう動いている。

女性の体が、XXの手によってXXXXXされていく。

XXはそのXXXX遺体を海にボタボタと投げ捨てる。

「アーーッハッハッハ!!!サイッコーだぁ!なあ」

女は隣の男に尋ねる。

「なあ、雲仙」
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