ふれたら消える

明樹

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 今度は、仰向あおむけになった昊の胸に目が離せなくなる。女の人のように膨らんではいない胸なのに、興奮する。俺の股間が反応して硬くなる。俺は人差し指でそっと、ピンクの乳首に触れた。
冷房が効きすぎたリビングが寒いのか、乳首が固くなっている。めちゃくちゃかわいくてエロい。さすがにここを舐めたら起きてしまうと躊躇ちゅうちょしたけど、止められなかった。俺は顔を近づけて舐めた。一瞬、昊の身体が揺れたが起きない。口に含んで軽く吸ってみた。まだ起きない。俺は欲望のままに両方の乳首を吸った。
 無意識で出てるのだろうけど、たまに昊の口から甘い声がれて、俺は限界を迎えた。名残惜しく唇を離し、トイレへと走る。痛いほどガチガチになった股間のモノを扱いて、便器の中に欲を吐き出した。

「なにやってんだよ…俺」

 トイレットペーパーで残滓ざんしを拭いて流す。パンツをき大きく息を吐き出すと、リビングに戻り再び昊の顔を覗き込んだ。
 俺が執拗しつように舐めたせいで、乳首が赤く尖っている。やばい…また股間に熱が集まりそうだ。
 俺は昊の顔を見つめた。生まれてからずっと見てきた顔。好きだ。心から大好きだ。この想いを告げることはできないけど、俺は昊だけを愛し続けるよ。だから今だけ…俺の勝手な行動を許して。
 ゆっくりと顔を寄せ、赤い唇にキスをする。唇を触れ合わせるだけのキス。この口内に舌を入れたら、どうなってしまうのか。きっと夢中になって止まらなくなる。でも俺を仲の良い弟だと思ってる昊に、それはできない。今は、このキスで十分だ。
 そっと顔を離して、昊の柔らかい髪の毛を撫でる。かわいい。頭の形までかわいい。

「こう…起きて、風邪ひくよ」
「ん…」

 昊がモゾモゾと動き出した。今度こそ起きる?俺はもう一度と柔らかい頬にキスをする。
 いきなり昊が目を開けた。
 俺は慌てて昊から離れた。キスしたの、バレた?大丈夫だよな?
 昊が欠伸あくびをしながら起き上がり、俺を見て首を傾げた。

「…おかえり。わり…寝るつもりなかったんだけど。もう時間?」
「まだ…大丈夫。俺もシャワー浴びてくるから、昊は早く服着ろよ。部屋めちゃ冷えてるし風邪ひくよ」
「わかった…てか青、さっき俺になんかした?」
「…よく眠ってたから頬をつっついた」
「おま…幼稚なことしてんなよな。俺の寝顔で遊んでたのかよ」
「無防備に寝てる昊が悪い」
「くそっ、今度し返してやる」
「いつでもどうぞ」
「生意気、早く行けよ」
「昊も早く服着て」

 俺は笑ってリビングを出て行く。洗面所に向かいながら、激しい鼓動に胸を押さえる。今頃になって、大胆なことをやり過ぎたと怖くなった。昊の許しもないのに、やり過ぎたと震えた。

 
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