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番外編 芽吹き 60
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俺は、ちびアルの顔を覗き込むと、そっと柔らかい髪の毛に触れた。
「…可愛い。すごく愛おしい。ちびアル、黒髪だったんだ…。でも、顔はアルに似てる?」
「カナに似て美しい黒髪だろ?顔は…まだよくわからん。俺はカナに似てると思うのだがな」
「ふふっ、そうかな?早く起きてるところを見たいな。俺がママだよって抱きしめたい」
固く握った小さな小さな手を人差し指で撫でていると、ちびアルの身体がピクンと揺れて、いきなり泣き出した。
「ふえっ…ふえっ」
「えっ!どっ、どうしたのっ?ごめんっ、起こしちゃった…っ」
俺が慌てて抱きあげようとすると、アルファムが「待て」と俺の肩を掴む。
「おまえはまだ身体が弱っている。無理はするな」
「え…でも」
「俺に任せろ」
アルファムがベッドに上がり、ひょいとちびアルを抱き上げた。
ちびアルが、一瞬ピタリと泣き止む。
「おお…さすがパパ!すぐ泣き止ん…」
「ふぎゃあ!」
泣き止んだと思ったら、アルファムの腕の中で、ちびアルが身体を反らしながら更に大きな声で泣き出した。
アルファムが、そっと揺らしたり背中を優しく叩くけど、一向に泣き止まない。
「ちびアル~、どうしたの?パパだよ?優しいよ?」
「ふぎゃあっ、ふぎゃ…ふぅ…」
俺は、ちびアルの頬をツンツンしながら声をかけた。
すると、ちびアルの泣き声が小さくなり、スン
としゃくりあげて俺を見てくる。
「あっ!瞳の色はアルと同じ緑なんだね!やっぱりアル似だ。ふふ、可愛いねえ。俺がママだよ」
まだ小さいのにパッチリとした目が可愛い。アルと同じ緑の瞳が美しい。
俺が笑うと、ちびアルは、あうあうと声を出して、俺に向かって手を伸ばした。
「おまえに抱いて欲しいみたいだな。俺が支えるから、抱いてみるか?」
「うん!抱きたい!おいでっ」
アルファムからちびアルを受け取り、そっと抱きしめる。
ちびアルは、ふわふわで温かくて、甘い匂いがする。
小さな手が俺の顎に触れ、その手の余りの小ささと温かさに、胸が詰まって涙が零れた。
「ちびアルっ…、よく頑張ったね…っ。元気に産まれてくれて、ありがと…」
俺は、更に強く抱きしめてちびアルの頬に頬を擦り寄せた。
その時、「カナも頑張ったな」と言う声が聞こえた。
「アル…、約束した通り褒めてくれてありがとう」
「ん?何がだ」
「え?今、『カナも頑張ったな』って言っただろ?」
「俺は何も言ってないぞ」
「え?でも確かにアルの声で…」
「カナ…、やはりまだ無理をしては駄目だ。すぐに休め」
アルファムが心配そうに言って、ちびアルを俺から離そうとする。
途端に、ちびアルがまた泣き出した。
「うおっ、なんだっ?機嫌がよかったではないか!」
「ミルク飲んだからお腹は空いてないし、おしっこしちゃった?」
「いや、ミルクの前に替えたばかりだ。まだ濡れてないぞ」
「そっか。じゃあどうしたの?」
俺は、ちびアルに顔を近づける。
するとまたちびアルが、小さな手で俺の頬に触れて泣き止んだ。
「こいつ…、おまえのことが大好きだな。ちびカナ、言っておくが、カナの一番は俺だからな」
「アル…」
冗談とは思えないものすごく真剣な顔で言うアルファムを、俺は嬉しいような呆れたような複雑な気持ちで見つめた。
「…可愛い。すごく愛おしい。ちびアル、黒髪だったんだ…。でも、顔はアルに似てる?」
「カナに似て美しい黒髪だろ?顔は…まだよくわからん。俺はカナに似てると思うのだがな」
「ふふっ、そうかな?早く起きてるところを見たいな。俺がママだよって抱きしめたい」
固く握った小さな小さな手を人差し指で撫でていると、ちびアルの身体がピクンと揺れて、いきなり泣き出した。
「ふえっ…ふえっ」
「えっ!どっ、どうしたのっ?ごめんっ、起こしちゃった…っ」
俺が慌てて抱きあげようとすると、アルファムが「待て」と俺の肩を掴む。
「おまえはまだ身体が弱っている。無理はするな」
「え…でも」
「俺に任せろ」
アルファムがベッドに上がり、ひょいとちびアルを抱き上げた。
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「おお…さすがパパ!すぐ泣き止ん…」
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泣き止んだと思ったら、アルファムの腕の中で、ちびアルが身体を反らしながら更に大きな声で泣き出した。
アルファムが、そっと揺らしたり背中を優しく叩くけど、一向に泣き止まない。
「ちびアル~、どうしたの?パパだよ?優しいよ?」
「ふぎゃあっ、ふぎゃ…ふぅ…」
俺は、ちびアルの頬をツンツンしながら声をかけた。
すると、ちびアルの泣き声が小さくなり、スン
としゃくりあげて俺を見てくる。
「あっ!瞳の色はアルと同じ緑なんだね!やっぱりアル似だ。ふふ、可愛いねえ。俺がママだよ」
まだ小さいのにパッチリとした目が可愛い。アルと同じ緑の瞳が美しい。
俺が笑うと、ちびアルは、あうあうと声を出して、俺に向かって手を伸ばした。
「おまえに抱いて欲しいみたいだな。俺が支えるから、抱いてみるか?」
「うん!抱きたい!おいでっ」
アルファムからちびアルを受け取り、そっと抱きしめる。
ちびアルは、ふわふわで温かくて、甘い匂いがする。
小さな手が俺の顎に触れ、その手の余りの小ささと温かさに、胸が詰まって涙が零れた。
「ちびアルっ…、よく頑張ったね…っ。元気に産まれてくれて、ありがと…」
俺は、更に強く抱きしめてちびアルの頬に頬を擦り寄せた。
その時、「カナも頑張ったな」と言う声が聞こえた。
「アル…、約束した通り褒めてくれてありがとう」
「ん?何がだ」
「え?今、『カナも頑張ったな』って言っただろ?」
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「カナ…、やはりまだ無理をしては駄目だ。すぐに休め」
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途端に、ちびアルがまた泣き出した。
「うおっ、なんだっ?機嫌がよかったではないか!」
「ミルク飲んだからお腹は空いてないし、おしっこしちゃった?」
「いや、ミルクの前に替えたばかりだ。まだ濡れてないぞ」
「そっか。じゃあどうしたの?」
俺は、ちびアルに顔を近づける。
するとまたちびアルが、小さな手で俺の頬に触れて泣き止んだ。
「こいつ…、おまえのことが大好きだな。ちびカナ、言っておくが、カナの一番は俺だからな」
「アル…」
冗談とは思えないものすごく真剣な顔で言うアルファムを、俺は嬉しいような呆れたような複雑な気持ちで見つめた。
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