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老夫婦の死は、エイルリスに両親と兄の死を思い出させた。両親と兄を殺した悪魔への憎しみも思い出させた。
両親は悪魔が嫌いだった。殺される寸前にも、エイルリスに「悪魔を許すな!」と言った。
兄も消える直前に「俺たちの仇をうて!」と言った。
老夫婦が亡くなった後、幸せな毎日で忘れかけていたが、両親と兄の言葉も悪魔を憎む気持ちも全て思い出した。
エイルリスは誓う。
「父さん母さん、兄さん、あなた達を殺した悪魔を見つけて、必ず殺す」
そしてエイルリスは、王族や貴族が通う、全寮制の学園へと入った。十六歳だと偽って。
見た目が若くゆっくりと歳を取るため、十六歳だと言っても誰も疑わない。寧ろ、あまりにも整った美しい顔に、誰もが目を奪われて思考を止めてしまうだろう。
エイルリスは家庭教師から教えを受け、または独学で勉強をしていたが、まだ知らないことも多かった。学園に来て、こんなにたくさんの人間を見たのも初めてだ。だから学園では、もっぱら人間観察をしている。
だけど誰とも関わらない。面倒だから。それに優しかった老夫婦が死んで、心を閉ざしたから。
人間観察をしていて気づいたことがある。
人間は、良い人も悪い人もいて、自分自身を騙しながら生きている。そんな人間に対して、エイルリスは、なんとも生きにくい人種だろうかと呆れていた。
そんな毎日の中、学園の講義で一人の男と知り合った。
色素の薄い天使とは違い、褐色の肌に漆黒の髪、インディゴブルーの瞳の整った顔の男だ。
老夫婦以外の人に興味がなく、誰とも関わりがなかった天使は、その男が学園の中で有名なことも知らなかった。
男は「友達がいない」と話していたが、実は目立つ存在で、誰もが声をかけたくて仕方がなかった。
エイルリスは、老夫婦と暮らし始めた頃は、悪夢にうなされて眠れなかった。
しかし、だんだんと暮らしに慣れてくると、悪夢も見ずに眠れるようになった。
それなのに、老夫婦が死んでからは、再び眠ると悪夢にうなされてしまうようになった。
だから常に寝不足だ。そのため、授業中にうっかり眠ってしまったのだ。一生の不覚だ。そのせいで、アレンにつきまとわれることになったのだから。
アレンには調子を狂わされっぱなしだ。エイルリスがどんなに冷たく接しても気にしないからだ。まだ知り合って一週間しか経ってないのに。
でも、もう近づいては来ないだろう。エイルリスが冷たく突き放したから。
エイルリスには目的があるのだ。友達など必要ない。もっと賢く、もっと強くならなければ。
両親は悪魔が嫌いだった。殺される寸前にも、エイルリスに「悪魔を許すな!」と言った。
兄も消える直前に「俺たちの仇をうて!」と言った。
老夫婦が亡くなった後、幸せな毎日で忘れかけていたが、両親と兄の言葉も悪魔を憎む気持ちも全て思い出した。
エイルリスは誓う。
「父さん母さん、兄さん、あなた達を殺した悪魔を見つけて、必ず殺す」
そしてエイルリスは、王族や貴族が通う、全寮制の学園へと入った。十六歳だと偽って。
見た目が若くゆっくりと歳を取るため、十六歳だと言っても誰も疑わない。寧ろ、あまりにも整った美しい顔に、誰もが目を奪われて思考を止めてしまうだろう。
エイルリスは家庭教師から教えを受け、または独学で勉強をしていたが、まだ知らないことも多かった。学園に来て、こんなにたくさんの人間を見たのも初めてだ。だから学園では、もっぱら人間観察をしている。
だけど誰とも関わらない。面倒だから。それに優しかった老夫婦が死んで、心を閉ざしたから。
人間観察をしていて気づいたことがある。
人間は、良い人も悪い人もいて、自分自身を騙しながら生きている。そんな人間に対して、エイルリスは、なんとも生きにくい人種だろうかと呆れていた。
そんな毎日の中、学園の講義で一人の男と知り合った。
色素の薄い天使とは違い、褐色の肌に漆黒の髪、インディゴブルーの瞳の整った顔の男だ。
老夫婦以外の人に興味がなく、誰とも関わりがなかった天使は、その男が学園の中で有名なことも知らなかった。
男は「友達がいない」と話していたが、実は目立つ存在で、誰もが声をかけたくて仕方がなかった。
エイルリスは、老夫婦と暮らし始めた頃は、悪夢にうなされて眠れなかった。
しかし、だんだんと暮らしに慣れてくると、悪夢も見ずに眠れるようになった。
それなのに、老夫婦が死んでからは、再び眠ると悪夢にうなされてしまうようになった。
だから常に寝不足だ。そのため、授業中にうっかり眠ってしまったのだ。一生の不覚だ。そのせいで、アレンにつきまとわれることになったのだから。
アレンには調子を狂わされっぱなしだ。エイルリスがどんなに冷たく接しても気にしないからだ。まだ知り合って一週間しか経ってないのに。
でも、もう近づいては来ないだろう。エイルリスが冷たく突き放したから。
エイルリスには目的があるのだ。友達など必要ない。もっと賢く、もっと強くならなければ。
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