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それでも君を想う
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アンバーは情報を得られないのか、中々エイルリスの前に現れなかった。そもそも、朝晩と寮で会うと挨拶をしてきてたくせに、さっぱり見かけなくなった。
俺から聞くだけ聞いて、あとは放置か?とエイルリスの中で、不信感が募っていく。
アンバーと話した十日後、ようやくアンバーと会えた。
休日にアレンと図書室で勉強をして、終わった後に森の中を歩いていると、アンバーが現れたのだ。音もなく現れたから、少し驚いた。空から降りてきたのか?
足を止めたエイルリスとアレンの正面に立ち、アンバーが「やあ」と手を上げる。
「エイルリス、捜したよ。こんな所にいたんだ」
「…久しぶりだな。学園から出て戻ってこないのかと思ってましたよ」
「あれ?拗ねてる?俺に会えなくて寂しかったの?」
「そんなわけっ…」
「何か用?俺とルリスの邪魔をしないでくれる?」
アレンがエイルリスの肩を抱き寄せ、アンバーに鋭く言い放つ。声の低さから、かなり機嫌が悪い。
アンバーは、素直に「邪魔してごめんね」と謝りながら、一歩近づいた。
アンバーが近づくたびに、アレンがエイルリスと共に後ろにさがる。
アンバーが来たということは、フォラスの情報を得たということだろう。話を聞きたい。なのにアレンが阻止しようとする。
エイルリスはアレンを見上げ、「アレン」となだめるように呼んだ。
「どうしたの?ルリス」
アレンが、信じられないほどの優しい声を出す。
エイルリスを見つめる目も甘く優しい。
アンバーに対する態度と極端すぎだろ、とエイルリスは心の中で笑い、アレンの胸に触れた。
「アンバーは、俺に話があるんだ。前に話したろ?俺の家族のこと。家族を殺した奴のことを調べてもらってたんだ」
「なんでこの人に…」
「天使だから、何か知ってるかなと思って」
「俺だって調べられるよ?俺を頼ってよ」
「それは…無理だ」
「なんで?」
「……」
エイルリスは口を噤んだ。
アレンに嘘をつきたくない。全て正直に話してしまいたい。でも、話すのが怖い。話して、アレンが離れてしまうことが怖い。
そこでようやく、エイルリスは気づく。アレンと離れたくないと願う気持ちを持ってることに。いつの間にか、愛してしまっていることに。こんな気持ちを抱えて、アレンに協力をあおげない。復讐を果たすためには、アレンから離れるべきなのか。離れたくないのに離れなければいけないのか。
頭が混乱して、エイルリスは黙りこんだ。
そんなエイルリスの代わりに、アンバーが口を開いた。
「君には頼めないよ、悪魔くん」
「…アレンだ」
「アレンもきれいな顔をしてるね。天使と言われても納得しそう」
「余計な話はいらない。どういう意味だ?」
「エイルリス、話すよ?でないとアレンは引きそうにないから。あのさ、エイルリスの家族は、誰に殺されたと思う?」
「知るか。誰だよ」
「殺したのは、悪魔だ」
「なっ…」
アレンが短く声を発し、よろよろとエイルリスから離れた。
俺から聞くだけ聞いて、あとは放置か?とエイルリスの中で、不信感が募っていく。
アンバーと話した十日後、ようやくアンバーと会えた。
休日にアレンと図書室で勉強をして、終わった後に森の中を歩いていると、アンバーが現れたのだ。音もなく現れたから、少し驚いた。空から降りてきたのか?
足を止めたエイルリスとアレンの正面に立ち、アンバーが「やあ」と手を上げる。
「エイルリス、捜したよ。こんな所にいたんだ」
「…久しぶりだな。学園から出て戻ってこないのかと思ってましたよ」
「あれ?拗ねてる?俺に会えなくて寂しかったの?」
「そんなわけっ…」
「何か用?俺とルリスの邪魔をしないでくれる?」
アレンがエイルリスの肩を抱き寄せ、アンバーに鋭く言い放つ。声の低さから、かなり機嫌が悪い。
アンバーは、素直に「邪魔してごめんね」と謝りながら、一歩近づいた。
アンバーが近づくたびに、アレンがエイルリスと共に後ろにさがる。
アンバーが来たということは、フォラスの情報を得たということだろう。話を聞きたい。なのにアレンが阻止しようとする。
エイルリスはアレンを見上げ、「アレン」となだめるように呼んだ。
「どうしたの?ルリス」
アレンが、信じられないほどの優しい声を出す。
エイルリスを見つめる目も甘く優しい。
アンバーに対する態度と極端すぎだろ、とエイルリスは心の中で笑い、アレンの胸に触れた。
「アンバーは、俺に話があるんだ。前に話したろ?俺の家族のこと。家族を殺した奴のことを調べてもらってたんだ」
「なんでこの人に…」
「天使だから、何か知ってるかなと思って」
「俺だって調べられるよ?俺を頼ってよ」
「それは…無理だ」
「なんで?」
「……」
エイルリスは口を噤んだ。
アレンに嘘をつきたくない。全て正直に話してしまいたい。でも、話すのが怖い。話して、アレンが離れてしまうことが怖い。
そこでようやく、エイルリスは気づく。アレンと離れたくないと願う気持ちを持ってることに。いつの間にか、愛してしまっていることに。こんな気持ちを抱えて、アレンに協力をあおげない。復讐を果たすためには、アレンから離れるべきなのか。離れたくないのに離れなければいけないのか。
頭が混乱して、エイルリスは黙りこんだ。
そんなエイルリスの代わりに、アンバーが口を開いた。
「君には頼めないよ、悪魔くん」
「…アレンだ」
「アレンもきれいな顔をしてるね。天使と言われても納得しそう」
「余計な話はいらない。どういう意味だ?」
「エイルリス、話すよ?でないとアレンは引きそうにないから。あのさ、エイルリスの家族は、誰に殺されたと思う?」
「知るか。誰だよ」
「殺したのは、悪魔だ」
「なっ…」
アレンが短く声を発し、よろよろとエイルリスから離れた。
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