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悪夢
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エイルリスは呻いていた。眠っているのに、自分の呻き声だと認識していた。
ポインセチア寮の個室の部屋の、ベッドの中だ。まだ目覚ましも鳴っていない時間。
また、いつもの悪夢を見ている。エイルリスを苦しめる夢だ。
夢の中で夢だと分かっていた。夢なのだから早く目を覚ませばいい。だけど、接着剤が塗られているかのように瞼が引っ付いて開かない。 エイルリスの整った眉が歪む。
くそが。この学園に来てからずっとだ。胸糞悪い夢だ。しかし、こんなにも連日見ている悪夢なのに、目が覚めると内容を忘れる。そして寝不足による倦怠感と頭痛だけが残るのだ。
窓の近くでカラスが鳴いた。その声で、ようやく目が覚め悪夢から開放される。
「うるせぇ…」
額を押さえながらベッドを下りて窓辺に行く。勢いよくカーテンを開けると、近くの木に止まったカラスと目が合った。
カラスは何度か首を傾げ、山の方角へ飛んでいく。
「毎朝、何しにきてんだよ」
小さくなるカラスを見ていると、今度は澄んだ鳥の鳴き声が聞こえてきた。先ほどカラスが止まっていた同じ木の枝に、小鳥がいる。
「起こされるなら、おまえの方がいいな」
そう小鳥に向かって呟き、エイルリスは着替えるためにクローゼットに近づいた。
着替えながら、今日の一限目は野外学習だったよなと、ため息をつく。
ずっと席に座って受ける講義は苦痛じゃないが、外での講義は嫌いだ。まず動き回ることが面倒臭い。しかも今日は、隣のクラスと合同だ。
昨日、アレンが隣のクラスだと話していた。同じクラスが良かったなどと、ふざけたことも話していたが。またあいつの顔を見るのかと思うだけで、更に憂鬱になる。
エイルリスは再びため息をついた。
この学園は、クラス合同や学年合同の講義がある。実に面倒臭い。
でも、エイルリスは、誰も話しかけるな近寄るなオーラを出しているために、本当に誰も近寄ってこなくて、ありがたかった。さすが、上品で頭の良い人間の集まりだ。察しがいい。
それなのに、昨日はアレンが来た。話しかけてきた。絶対に今日も話しかけてくる。無視をするつもりだけど、気にせずに話しかけて来る気がする。もしかしてあいつ、鈍いのか? 俺が嫌がってること、気づいてないのか?
エイルリスは、三度めの大きなため息をつくと、部屋の洗面所で顔を洗い髪を整えて、食堂に行くために部屋を出た。
ポインセチア寮の個室の部屋の、ベッドの中だ。まだ目覚ましも鳴っていない時間。
また、いつもの悪夢を見ている。エイルリスを苦しめる夢だ。
夢の中で夢だと分かっていた。夢なのだから早く目を覚ませばいい。だけど、接着剤が塗られているかのように瞼が引っ付いて開かない。 エイルリスの整った眉が歪む。
くそが。この学園に来てからずっとだ。胸糞悪い夢だ。しかし、こんなにも連日見ている悪夢なのに、目が覚めると内容を忘れる。そして寝不足による倦怠感と頭痛だけが残るのだ。
窓の近くでカラスが鳴いた。その声で、ようやく目が覚め悪夢から開放される。
「うるせぇ…」
額を押さえながらベッドを下りて窓辺に行く。勢いよくカーテンを開けると、近くの木に止まったカラスと目が合った。
カラスは何度か首を傾げ、山の方角へ飛んでいく。
「毎朝、何しにきてんだよ」
小さくなるカラスを見ていると、今度は澄んだ鳥の鳴き声が聞こえてきた。先ほどカラスが止まっていた同じ木の枝に、小鳥がいる。
「起こされるなら、おまえの方がいいな」
そう小鳥に向かって呟き、エイルリスは着替えるためにクローゼットに近づいた。
着替えながら、今日の一限目は野外学習だったよなと、ため息をつく。
ずっと席に座って受ける講義は苦痛じゃないが、外での講義は嫌いだ。まず動き回ることが面倒臭い。しかも今日は、隣のクラスと合同だ。
昨日、アレンが隣のクラスだと話していた。同じクラスが良かったなどと、ふざけたことも話していたが。またあいつの顔を見るのかと思うだけで、更に憂鬱になる。
エイルリスは再びため息をついた。
この学園は、クラス合同や学年合同の講義がある。実に面倒臭い。
でも、エイルリスは、誰も話しかけるな近寄るなオーラを出しているために、本当に誰も近寄ってこなくて、ありがたかった。さすが、上品で頭の良い人間の集まりだ。察しがいい。
それなのに、昨日はアレンが来た。話しかけてきた。絶対に今日も話しかけてくる。無視をするつもりだけど、気にせずに話しかけて来る気がする。もしかしてあいつ、鈍いのか? 俺が嫌がってること、気づいてないのか?
エイルリスは、三度めの大きなため息をつくと、部屋の洗面所で顔を洗い髪を整えて、食堂に行くために部屋を出た。
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