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リオの頬に暖かいものが触れた。ギデオンの手だ。ギデオンがリオの頬を撫で、心配そうに見てくる。
「顔色が悪いぞ。冷えたか?」
「そう…かも。俺が散歩に行こうって言い出したのに、ごめん」
「気にするな。王子、そろそろ戻りましょう。王子も、儀式の前に風邪を召されたら大変です」
「そうだね。リオ、戻ったら、今度は温かいスープを飲もう」
「いいですね。ありがとうございます」
顔色の悪いリオに、ローランが気を使ってくれている。王子にまで気を使わせて申しわけないと、リオは背筋を伸ばした。
「王子、ビクターさん、お騒がせして申しわけありません。少し冷えただけです。もう大丈夫です。ギデオンもありがとう」
「ん、無理するなよ」
「うん」
頬に触れていた手で頭を撫でられ、ようやく笑顔になる。
ビクターにも「しんどい時は遠慮なく言え」と頭を撫でられ、笑って頷いていると、ギデオンがビクターの腕を掴んで怒りだした。
「気安くリオに触れるな」だって。
なぜか恐れ多くもローラン王子にまで頭を撫でられたけど、さすがにギデオンは怒らなかった。怖い顔をしていたけど、王子には怒らなかった。
来た時とは違う経路で部屋へ戻っていると、長い廊下の向こう側から他国の使者が現れた。
散歩中に、いろんな国の使者と会ったが、和やかに挨拶を交わして通り過ぎた。しかし今、前方から来る使者を目にして、ギデオンとビクターの周りの空気がピリピリとしている。リオも警戒をして、ローランを守ろうと前に出る。しかしビクターとギデオンが、リオよりも更に前へと出た。
ギデオンが前を向いたままで言う。
「リオ、王子を頼む」
「はい」
「どうしたの?」
ローランが、リオの肩越しに前を見た。
リオは、いつでも魔法を使えるよう、手のひらに力を集中させながら口を開く。
「前方から来る使者は、年明けに戦を仕掛けてきた隣国の人達です」
「ああ!確か魔獣を使っていたとかいう。あの時、僕も参戦したかったのに父上に止められたんだ」
リオはギョッとして振り返った。
え?参戦したかったの?大人しい顔をしてすごいことを言う。意外と好戦的なんだなと、リオはローランの新たな一面を知って困惑した。
でもアシュレイも、静かで戦いなど好まない人に見えたけど、そうではなかった。王族って、実は皆、怖い人達なのかもしれないと、顔を戻しながら思った。
ギデオンやビクター、リオは、使者達が着ている騎士の制服で隣国の人だと気づいたけど、先頭を歩く人だけ服が違う。身分が高そうだ。一体誰なのか。
その答えはすぐにわかる。
「顔色が悪いぞ。冷えたか?」
「そう…かも。俺が散歩に行こうって言い出したのに、ごめん」
「気にするな。王子、そろそろ戻りましょう。王子も、儀式の前に風邪を召されたら大変です」
「そうだね。リオ、戻ったら、今度は温かいスープを飲もう」
「いいですね。ありがとうございます」
顔色の悪いリオに、ローランが気を使ってくれている。王子にまで気を使わせて申しわけないと、リオは背筋を伸ばした。
「王子、ビクターさん、お騒がせして申しわけありません。少し冷えただけです。もう大丈夫です。ギデオンもありがとう」
「ん、無理するなよ」
「うん」
頬に触れていた手で頭を撫でられ、ようやく笑顔になる。
ビクターにも「しんどい時は遠慮なく言え」と頭を撫でられ、笑って頷いていると、ギデオンがビクターの腕を掴んで怒りだした。
「気安くリオに触れるな」だって。
なぜか恐れ多くもローラン王子にまで頭を撫でられたけど、さすがにギデオンは怒らなかった。怖い顔をしていたけど、王子には怒らなかった。
来た時とは違う経路で部屋へ戻っていると、長い廊下の向こう側から他国の使者が現れた。
散歩中に、いろんな国の使者と会ったが、和やかに挨拶を交わして通り過ぎた。しかし今、前方から来る使者を目にして、ギデオンとビクターの周りの空気がピリピリとしている。リオも警戒をして、ローランを守ろうと前に出る。しかしビクターとギデオンが、リオよりも更に前へと出た。
ギデオンが前を向いたままで言う。
「リオ、王子を頼む」
「はい」
「どうしたの?」
ローランが、リオの肩越しに前を見た。
リオは、いつでも魔法を使えるよう、手のひらに力を集中させながら口を開く。
「前方から来る使者は、年明けに戦を仕掛けてきた隣国の人達です」
「ああ!確か魔獣を使っていたとかいう。あの時、僕も参戦したかったのに父上に止められたんだ」
リオはギョッとして振り返った。
え?参戦したかったの?大人しい顔をしてすごいことを言う。意外と好戦的なんだなと、リオはローランの新たな一面を知って困惑した。
でもアシュレイも、静かで戦いなど好まない人に見えたけど、そうではなかった。王族って、実は皆、怖い人達なのかもしれないと、顔を戻しながら思った。
ギデオンやビクター、リオは、使者達が着ている騎士の制服で隣国の人だと気づいたけど、先頭を歩く人だけ服が違う。身分が高そうだ。一体誰なのか。
その答えはすぐにわかる。
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