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「失礼します。早く中へ入りましょう。皆が困っております」
ギデオンが、邪魔をするロジェを押しのけ、リオの腰に手を添える。
「そうだな。リオ、行こう」
「うん」
ようやく二人が城へと向かったので、皆も動き出した。
城へ入ると、休憩する間もなく、すぐに王がいる部屋へと案内された。
案内の騎士に促されて中に入る。広い部屋の日当たりの良い場所で、机に向かって座っていた王は、ギデオンとリオを見て穏やかに微笑む。
「よく来たな。疲れているのにすまない」
「いえ。ご息災でなによりです。さっそくですが、此度、王城に参りましたのは、王に隣国へ行く許可をいただくためです」
「隣国に?年明け早々攻めてきた国か?」
「そうです」
「詳しく聞こう。そんな所に立っていないで、こちらに座れ」
「はい」
「失礼します」
ギデオンとリオは頷いて、机の前のソファーに腰を下ろした。
向かい側に王も座る。部屋の隅に控えていた側近に手を上げると、側近は扉の外に控えていた騎士に何かを伝えた。
王がソファーに深く座り直し、「何故行くのか」と聞く。
「立太子の儀のおりの、騒動はお聞き及びのことと存じますが、その時に悪い魔法によって操られていた、リオの友の墓に行きたいのです」
「なるほど。あの騒動で、我が国に隣接する二つの国の、それぞれの魔法を使う者と、その神獣が失われたそうだな。とても残念なことだ」
「はい。ですが、我が国にはリオとアンがいます」
「そのリオは、おまえと共にある運命だ」
「そうです」
ギデオンが深く頷く。
王は、ギデオンからリオに視線を移す。
「リオ、ローランから話は聞いている。二度も友を失って、辛かったであろうな」
リオは、デックを思って寂しくなった。デックと村でよく一緒に遊んでいたことを思い出すと、とても辛く悲しくなる。デックとロンのことを忘れた日はない。それほどに大事な友だった。だから、アシュレイとロンと共に眠っているデックには絶対に会いに行きたい。デックが好きだった花を持っていきたい。
リオは寂しさを隠して笑う。
「はい。辛く悲しかったです。でも今は、安らかに眠れているだろうから。大好きな人のそばで」
「そうか。それはぜひ会いに行ってやらねばな」
「はい、ありがとうございます」
「うむ。それでなギデオン、しばらく休暇を与えるゆえ、隣国に行った後に、隣国のそのまた向こうの国にも行って欲しいのだが」
「それは、リオとゆっくり旅行をしてこいと受け取ってよろしいですか?」
ギデオンが前のめりになる。すごい乗り気だ。リオも旅行と聞いて、寂しい気持ちが薄れ、嬉しい気持ちが満ちてきた。
ギデオンが、邪魔をするロジェを押しのけ、リオの腰に手を添える。
「そうだな。リオ、行こう」
「うん」
ようやく二人が城へと向かったので、皆も動き出した。
城へ入ると、休憩する間もなく、すぐに王がいる部屋へと案内された。
案内の騎士に促されて中に入る。広い部屋の日当たりの良い場所で、机に向かって座っていた王は、ギデオンとリオを見て穏やかに微笑む。
「よく来たな。疲れているのにすまない」
「いえ。ご息災でなによりです。さっそくですが、此度、王城に参りましたのは、王に隣国へ行く許可をいただくためです」
「隣国に?年明け早々攻めてきた国か?」
「そうです」
「詳しく聞こう。そんな所に立っていないで、こちらに座れ」
「はい」
「失礼します」
ギデオンとリオは頷いて、机の前のソファーに腰を下ろした。
向かい側に王も座る。部屋の隅に控えていた側近に手を上げると、側近は扉の外に控えていた騎士に何かを伝えた。
王がソファーに深く座り直し、「何故行くのか」と聞く。
「立太子の儀のおりの、騒動はお聞き及びのことと存じますが、その時に悪い魔法によって操られていた、リオの友の墓に行きたいのです」
「なるほど。あの騒動で、我が国に隣接する二つの国の、それぞれの魔法を使う者と、その神獣が失われたそうだな。とても残念なことだ」
「はい。ですが、我が国にはリオとアンがいます」
「そのリオは、おまえと共にある運命だ」
「そうです」
ギデオンが深く頷く。
王は、ギデオンからリオに視線を移す。
「リオ、ローランから話は聞いている。二度も友を失って、辛かったであろうな」
リオは、デックを思って寂しくなった。デックと村でよく一緒に遊んでいたことを思い出すと、とても辛く悲しくなる。デックとロンのことを忘れた日はない。それほどに大事な友だった。だから、アシュレイとロンと共に眠っているデックには絶対に会いに行きたい。デックが好きだった花を持っていきたい。
リオは寂しさを隠して笑う。
「はい。辛く悲しかったです。でも今は、安らかに眠れているだろうから。大好きな人のそばで」
「そうか。それはぜひ会いに行ってやらねばな」
「はい、ありがとうございます」
「うむ。それでなギデオン、しばらく休暇を与えるゆえ、隣国に行った後に、隣国のそのまた向こうの国にも行って欲しいのだが」
「それは、リオとゆっくり旅行をしてこいと受け取ってよろしいですか?」
ギデオンが前のめりになる。すごい乗り気だ。リオも旅行と聞いて、寂しい気持ちが薄れ、嬉しい気持ちが満ちてきた。
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