異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

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落ちた異世界

10話 理沙の変化とウサミの気持ち

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 ヒサは風除けの為、少女とヒサに魔力を纏い物凄い勢いで街に向かって疾走っていた。

(理沙。後どのくらいで門が閉まる?間に合いそうか?)

【はい。間に合います。今5時25分です。今のペースだと。15分位で街に着きます。ヒサ様。結界魔法を使って見たらどうですか?魔力を纏うの少女ちゃんまですると大変では無いですか?】

(間に合うか。え?結界魔法?今更言うなよ。魔力を身体全体に魔力を循環させ強化して少女も魔力を纏わせてるから無理!そういう事は早く行ってくれよ。まだ全部魔法理解してないぞ。)

【あっごめんなさい。まだ知識と意志と感情が安定して無いのです。】

(そうか。俺と一緒だな。ん?感情?ジェネラルゴブリンの住処には、人はいなかったんだよな?)

【そ、それは………】

(ん?どうした?)

【えっと、えっと、ですね、…………い……ます】

(はっ?)

【ご、】

(ご?)

【ごめんなさい。】

(え?_________)




(どういうことだ?説明しろ!)

【あっあのぉ、で、ですね。と、取り敢えず、だ、大丈夫なんです。ろ、牢屋らしき物にいるみたいで、命の危険はぜーんぜーん無いのです!だ、だから、そ、その、せっ、戦利品の回収の時で良いかなぁと思った次第です。】

(あ?)

【ご、ごめんなさい!】

(…………)

物凄い勢いで疾走っているヒサが、まだ人が捕まっている人がいる事を黙ってたのが気に食わなくて理沙に少し怒りを感じ黙り込んでしまった。


【あっあの、ヒサ様?】

(…)

【本当にすいませんでした!】

(…)

【えとえと、ヒサ様?ヒサ様?あのあの、ヒサ様?ヒサ様?えとえと、ヒサ様?あぅぅ】

(…………)

黙り込んでしまったヒサに理沙はオロオロとしだし、理沙は、テンパり始め、やばい、嫌われたかと思い、でもどうしたらいいか、わからず、でも、ヒサの事が好きなので、やっぱり混乱し、しまいには。

【あっ、あのっ、ヒサ様!私をぶつなり、焼くなり、犯すなり、して下さい!結婚して下さい!大好きです!愛してます!】

「ぶっ!わっ危ね!」

 ヒサはいきなり理沙が訳の分からない事を言い出したので、吃驚して声が出、前のめりになり、足を踏ん張るも、体制を立て直し少女が起きて無い事に安心し理沙に文句を言った。

(な、何を言っているだ!お前は!大体理沙をぶつことも、焼く事も犯す事も出来んだろが!)

【だって好きなんだもん!あっ!すいません。ヒサ様が、怒ってまして、どうしたらいいか分からず、変な事言ってしまいました。ごめんなさい。】

(確かに怒っているが、【そうなんですね。ショボーン。】って会話に割り込むな!【だってー】だから割り込むな!だからな俺も少し、理沙に頼り過ぎてたなって考えていたんだよ。無視して悪かったな。】

【そんな!私は全然大丈夫です!そうでした。ヒサ様の気持ちが、優先でした!私の考えは、二の次でした!ごめんなさい!これからは、大丈夫です!ヒサ様優先で考えます!これからも、大好きです!】

【あっあっ、すいません。宜しくお願いしますって言うつもりが……】

 ヒサは先程から、理沙の言動を聞いていて、少し前の事も思い出して、理沙って残念な人だな、って思った。

(分かったから、理沙の気持ちは良く分かったから、もう許すから落ち着け!)

【わー♪分かってくれたんですか?とっても嬉しいです!相思相愛ですね!わー♪嬉しいなー♪うふふ♪うふふ♪ムフフ~♪らーん♪lalala~♪らーん♪ムフフ♪ムフフフフ♪】

 ヒサは、理沙が何か勘違いしてるし、思い込みも激しく、本当にある意味怖かったな思った。

 理沙は、理沙の世界で楽しそうにスキップしたり、妄想したりしていた。刻々と理沙が壊れて行くのだった。

(おーい!理沙大丈夫か?ん?ウサミの気配がするな。)

【あっあのちょっとだけ私の時間貰って良いですか?】

(別に良いけど。)

【有り難う御座います。賢者タイム発動!】

(大丈夫かなぁ。賢者タイム?何か知らない方が良さそうだな。)

 理沙の賢者タイムの言葉を消去いると街が見えて来た。

(おっ街が見えて来た!予定よりも早くいたな。あっウサミが見えた。あっウサミも気付いた。手を振ってるな。俺も振るか。ん?ウサミ近付いてる?こっちに来る?今少女おんぶしてるし、最悪避けるか……)




 ヒサが街につく少し前のウサミ達は街の門の近くでヒサを待っていた。

「ご主人様~まだかな~ね~蒼ちゃん!まだぴょーん?」

『ウサちゃん落ち着きなさい!いい女は、お淑やかに待つものよ!』

「えーっ!だって寂しいぴょん!」

『これも試練よ!我慢を耐え忍ぶ、試練よ!あなたを立派なくノ一の女にしてみせるわ!』

「えー。くノ一ぴょん?あれ!お嫁さんじゃないぴょん?」

『ちっちっちっ!甘いわねウサちゃん!此の世界じゃ弱ければヒサ様に置いてかれるわよ!しかも、ヒサ様はとっても優しくて、格好良いじゃない?そんなの女がほっとくわけ無いわ!敵は多くなるわよ!私なら!即アタックよ!猛アピールよ!お色気ムンムンよ!何故か言っててもどかしいわ。人間になりたいな~っとそれはさておいて、兎に角!ウサちゃんが何時もヒサ様の近くに佇み、変な虫を退治しなさい!その職種はやっぱくノ一でしょ!夜の仕事もムフフ♪ですよ!メイドも捨てがたいが、常に一緒にいないからね。忍者の仕事、影仕事はあるけど、ご主人様に仕えているなら、サッサッっと、終わらせ、終わったら、またご主人様とムフフですよ!ウサちゃん!あれっ!聞いてるの!ウサちゃん!』

ウサミは羽織りの内ポケットからヒサから貰った魔石を握りしめて、蒼守話を話半分で聞いており、蒼守の話しより、ヒサに早く会いたくて仕方が無かった。

「ご主人様~早く帰って来て~寂しいぴょん!」

『ウサちゃんは、ほんと子供ね。捨てられるわよ!」

「嫌ーっ!絶対嫌ーっ!絶対離れない!死んでも離れないぴょん!!蒼守の意地悪ーっ!てぃ!てぃ!」

『ごめんね!ごめんね!私を叩かないで!お願いだから!あっ、地面に叩き付けようとしないで!お願いだから!ウサちゃん許して!ほんとごめんね!ヒサ様助けてーっ!あっヒサ様の事、話してあげるわ!」

 ウサミは魔石を内ポケットにしまい、蒼守を腰から取り、手で叩き、終いには鞘を納めた儘の蒼守を上段の構えをしていたが、蒼守がヒサ様の話をすると宣言したら、落ち着き蒼守を腰に差して座りこんだ。


 ウサミは、蒼守の最後の言葉を聞くなり、蒼守に早くヒサの話を聞こうとワクワクしていたが、一瞬僅かに知っている気配を感じた。 気配を感じた直後、立ち上がり周囲を見渡し、確信した!

その頃、ヒサはだいぶ前からウサミに気付いていた。


「プゥプゥ♪ご主人様!ご主人様が来る!ご主人様に会える!蒼ちゃんご主人様だよ!やっと会えるよ!嬉しいぴょん!」

確信したウサミは、嬉しくてぴょんぴょん跳ねた。

『ウサちゃん?!分かったから、落ち着いて!私落ちちゃう! ちょっとウサちゃん!聞いてるの?助けてヒサ様ーっ!』

 ウサミはとても嬉しくて、ぴょんぴょん跳ねた。らんらん気分でスキップするように跳ねた。蒼守の事気にせず跳ねた。ウサミは嬉しかった、ウサミはとても寂しかったのだ、置いてかれたとも思っていて、蒼守に『置いてかれるよ』って言われた時、とても怒った、絶対に離れたくないと思った、前いた世界で助けてくれた恩返しするまで、絶対に離れたく無かった。でもヒサの気配を感じた瞬間、安心してとても嬉しかったのだ。

「プゥプゥ♪プゥプゥ♪わーい♪ご主人様だー!蒼ちゃんご主人様だよ!蒼ちゃん、ご主人様を迎えに行って良いよね!」

 ウサミは蒼守の返事待たず、蒼守の下げ緒を腰紐に縛るなり、まだ見えないヒサに向かって走った、会いたい一心で走った。

 暫くして、ウサミが走っていると、物凄い勢いで疾走って来る者が姿が見えた、まだ顔はわからないが、ウサミは確信していた、そしてウサミは力いっぱい走った。

「ご主人様~早く会いたいよ~、あれっ、ご主人様?あっご主人様だ!蒼ちゃんご主人様だよ!おーい!ご主人様~!」

 ウサミは、物凄い勢いで疾走って来る者の顔が見えた、走りながら両手で力いっぱい手を振った、ヒサも手を振ってくれた、嬉しくて更に走るスピードを上げた。

 両者が近付き、お互い速度を落とした、ウサミはもう直ぐ会えると思うと嬉しかった。

 更に近付くとウサミは、跳躍スキルで跳んだ、絶対ヒサなら受け止めてと確信しながら飛んでいた、でも嬉しさのあまりヒサの顔だけしか見ていくてウサミは知らない、ヒサの胸で眠る少女がいる事を、ウサミは全然気付いていなかった。

 そしてついにヒサがウサミを右胸に右手で受け止めた。ウサミは嬉しかった、そして匂いを嗅いだ、違和感が感じた、知らない匂いが直ぐ近くで感じた、そして、匂い元へ顔を動かした、知らない少女が左胸で眠っていた。

(えっ?誰?この娘誰?何で一緒にいるの?え?何で、何で?)

 ウサミは困惑しながらヒサの顔をみて、また少女を見た。交互に見ていると。

「ウサミこの娘はな、ゴブリンに襲われていて助けたが、この少女は一人だったから連れて来たんだよ。仲良くしろよ。」

「そうなんだぴょん。え?この娘と一緒なの?ずーっとなの?ウサミの事捨てない?置いてかない?」

 ウサミは知らない少女をみて困惑し、ウサミはこの少女とヒサと一緒に暮すと思い、ウサミの事を置いてかれると蒼守に言われた事を思い出し、不安になった。

 ヒサは、抱いてたウサミを立たせてウサミ頭を撫でながらウサミに言った。

「ウサミ大丈夫だ。ウサミを捨てないし、置いてかない、お前は仲間だ、家族だ!」

「本当?ウサミの事捨てないぴょん?置いてかないぴょん?」

「本当だ。ずっと一緒だ!」

「うん。分かったぴょん!この娘とずっと一緒に暮らすぴょん?」

「そうだな。少女の事は少女が起きてから話そう。先に街に入ろう」

「分かったぴょん♪はやく行こー!」

 ウサミがヒサの右手と手を繋ぎ、街に向けて歩き始めた。


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