異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

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異世界の街と冒険者

41話 救出終了と居場所

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 テシータ男爵邸から摑まっていた全ての者を助けたヒサは、以前大盗賊団が有った場所に転移していた。


「みんな済まないがここで今日は過ごしてくれ、街に居場所がある者は俺の所に来てくれ。」

 三十人位いるのに五人ぐらいしかリューゲルの街に居場所が無かった。

 二十五人の女性は多分遠い何処から攫われたんだろう。

「ん~。取り敢えず飯食え!ワカバ手伝ってくれよ。」

「はいにゃ!」

(あっ!そういえば!シルフィの指輪テレパシーが使えるよな!)

(えっと。シルフィ聞こえるか?)

 ヒサは理沙と緋里といつも心の中で話しているから慣れているけど

 シルフィは。

「はい!ヒサ様!あっ!良かったですわ!ご無事で何よりです!」

(あぁ。無事だよ。心配ありがとう。ん?シルフィ。声に出していないか?)

 ヒサはインベントリから食べ物を次々と出して行きワカバと年上のしっかりした人で皆々に渡している。

「ワカちゃんのご主人様凄いね!うーん。ヒサさん、ヒサ様、ヒサ兄様!ヒサ兄様と呼ばさせて頂きます。」

 ヒサの知らない所でヒサ兄様に決定力されたヒサだった。

 シルフィはというと。

「えっ!あっ!テレパシーでしたわね。テヘ♪慣れないと口にしてしまいますわ。」

(テヘ?そ、そうか、どこかで聞いた事あるような、その内慣れるさ暫くしたら戻るから安心しとけよ)
 以前理沙が言ったテヘペロを聞いているヒサだったがもう忘れているヒサだった。

「はい!分かりましたわ。早く帰ってきて下さいね」

(分かったよ!なるべく早く帰るよ)

 ヒサの最後の言葉でテレパシーは切れた。

 既に月の光に照らされ明るい中で食事は、何故か雰囲気いい食事だったがもう終えたみたいだ。


「さてと寝床をどうするかだな。うーん。」

(理沙寝床になるような物インベントリにあったか?)

【大盗賊団のベットや布団やら有ります。クリーンを使えば使えるのでは無いでしょうか?】

(ふむふむ。そういえば。入れたな。流石。理沙だな)

【ありがとうございます。む~!褒めても本当に何にも出ないのが悔しいです!】

(インベントリから出せるぞ。なんてな。)

【その手が有りますか。うん!】

(何が、うん、なのか知らないけど変な事考えるなよ)

【大丈夫です!】

(そっか。ならいいけどな。取り敢えず寝床はこんなもんか。)

「よし![クリーン]ん!全て綺麗になったな!またインベントリ入れなきゃな。みんな洞窟奥に入るぞ。動けない者を頼むぞ」

「「「「「はい!」」」」」

「はいにゃん」 

(なぁ?理沙インベントリ内でクリーンとか、インベントリの中の物を綺麗にするくらい出来ないのか?)

【えっと、あっ!で、出来ます。テヘ♪】

(何か。理沙のテヘって何かな~?シルフィ可愛いけど、理沙のはなんだかなぁって感じ)

【何ですか!ひどい!ヒサ様。ひどい!!】

(さてさて仕事するかな。)

【ヒサ様ーっ!】

 ヒサは、理沙の事を無視した。




 ヒサ達は洞窟に入るが暗くてかなり見づらい。

「皆には暗いか。[ライト]これで歩きやすいだろう」

 ヒサにお姫様抱っこされているクーちゃんは、ヒサの魔法を凄く褒める。

「明るいです!ヒサ兄様!凄く見易いです!ヒサ兄様!」

「あ、ありがとう。クーア」

「そうだにゃ!ご主人様は凄いにゃ!」

「二人共ありがとうな。」

 クーちゃんに褒められながらヒサは歩きワカバとクーちゃんを撫でるとヒサとワカバの二人は仲良く歩いた。

 暫く歩いていると洞窟奥に着いた。

「ん~。何か汚い感じするな。[クリーン]良し!これで綺麗な洞窟だな」

「綺麗にゃ!とっても綺麗にゃ!」

 洞窟内が凄くきれいにヒサは少し張り切り過ぎてクリーンを使用してしまったようだ。

「綺麗過ぎた?まいっか。これなら多少住心地良いだろう」

「「「「「ありがとうございます!」」」」」

「今日はここで休んでくれ!街に行く者は、俺の所に来い。」

 ヒサの所に五人集まった。

「ゆっくり休んでくれ!一応マジックライトを置いてく。トイレは何とかしてくれ!また来る」



 ヒサは二十五人に別れを告げてヒサとワカバとクーちゃんと五人で転移した。



 ヒサが転移した場所は、街の中央広場だった。

「ここならどこに行くにして楽だと思ったが皆は大丈夫か?」


「「「「「ありがとうございます!助かりました!」」」」」


「みんなここから近いのか?もしよかったら送って行くが?」

「みんなここから近いので大丈夫です!」

 五人のうちの一人が返答した。

「そうか。気をつけるんだぞ」

「「「「「「はい!さようなら!おやすみなさい!」」」」」

 ヒサと別れを告げた五人はとても感謝しており、この話を子供に話し、いつかしか話しが大きくなり凄い事になるのだが、かなり先の話である。


 ヒサとワカバとクーちゃんは、五人と別れてからクーちゃんを送りに行くが、クーちゃんは、疲れたのかヒサの胸の中で寝ていた。

 広場からクーちゃんの家までそこまで遠くなく15分位で着いた。

 ヒサは着いたらニアの家のドアを叩きニアを呼ぶ

「ニア!いるか?」

 家にはニアが待っていて慌てて出て来た。


「クー!無事だったのね!良かったわ!クー寝てるのね!幸せそうな顔して!このこの!ありがとう!ヒサ!いつかお礼するわ!今はまだ駄目だけどいずれはきちんとお礼するわ!」

 ニアはヒサに抱かれているクーちゃんの無事を喜び、幸せそうに寝るクーちゃんの顔をツンツンしてから、ニアはヒサからクーちゃんを受け取りヒサにお礼を言った。

「まぁ、ぶっちゃけついでだったが礼は有難く頂こう。いつでも良いからな!後クーア頑張ったな[EXキュア]頑張ったで賞だ!ニアじゃあな。また会えたら宜しくな」

「またにゃ!さよならにゃん!」

 ヒサとワカバは別れを告げて立ち去った。



「ちょっとクーに何したの?ちょっと教えてよ!もう!会ったら抱き締めるわ!ふん!」


 ヒサとワカバは既に居なく更に家の影で転移していた。
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