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異世界の街と冒険者
42話 宿屋帰還後とイチャイチャとあ~ん
しおりを挟むヒサは街に居場所があった五人の女性をリューゲルの街に送り、クーちゃんをニアの所に送って宿屋のヒサ達の部屋に転移していた。
「ただいま。シルフィ」
「ただいまにゃん!心配かけてごめんなさい!」
ヒサ達は宿屋の部屋に転移してすぐにシルフィ達に挨拶をしたら、ヒサとワカバに気付いたシルフィはヒサとワカバを抱き締めて言葉を返した。
「おかえりなさい!二人とも無事で良かったわ!本当に良かったわ!」
暫くシルフィにヒサとワカバが抱き締められていると、人の気配でウサミが起きた。
「う~ン。ん?ここは?あっワカちゃん!ご主人様!ワカちゃん!やっぱり無事にご主人様に助けられたね!」
「んにゃ!格好良く助けられたにゃ!ワカバとクーちゃんは、メロメロにゃ!他の人達もメロメロにゃ!」
(馬鹿!ワカバ!そんな事言ったらシルフィが・・・)
ウサミが起きてすぐにワカバとヒサに気付き、二人の無事を確認してヒサ達の所に来た。そしてワカバがクーちゃんと一緒に摑まっていた女性たちの事の心情までも話してしまい、ヒサが心の中で叫ぶが後祭だった。
ワカバの話しを聞いた途端シルフィが変化した。
シルフィは、ヒサとワカバを抱き締めるのをやめて、手を腰に当てながら問い詰めてきた。
「ヒサ様は、ワカちゃんとクーちゃんを助けに行かれたのですわよね?他の人達が?メロメロですか?詳しく教えて貰いましょうか?ねぇ?ねぇ?ヒサ様?」
「そのだな!ワカバとクーアが捕まったところに他の女性も捕まっていたから助けたに過ぎない、だから疚しい気持ちはない!だから落ち着けシルフィ!」
「ヒサ様!本当にですか?信じて良いのですか?」
「あぁ!信じろ!俺を信じるのだシルフィよ!」
「分かりましたわ!ヒサ様!貴方様を信じるわ!」
最後には何かの劇見たくヒサとシルフィは、抱きしめ合っていた。
ウサミとワカバはポカーンと見ていたが、お互い目を合わせるとヒサとシルフィが抱き合っている所に乱入した。
「えーい!ご主人様とシルフィお姉ちゃんだけずるいぴょん!」
「そうだにゃ!ずるいにゃん!」
と言いながらウサミとワカバは、ヒサに飛び付き右腕にウサミ、左腕にワカバが抱き着き付いた。
ヒサは諦め暫くその状態が続くが、中々解放に至らない。
「なぁ。そろそろ離してくれないか?そうだ!まだ飯を食ってないな!腹ぺこだ!腹減って死にそうだなぁ。ウサミとワカバはどう思う?」
「た、大変ひょん!ご主人様死んじゃ駄目ぴょん!早く何か食べるぴょん!」
「そ、そうだにゃ!何か食べるにゃ!ケーラに頼むにゃ!」
「インベントリから何か食い物出すから大丈夫だ!だから少し落ち着け!ワカバ、食堂はもう終わっているぞ。」
ウサミとワカバが焦りだしヒサから離れ、ウサミは只々焦るだけだが、ワカバはヒサを宿屋の食堂に連れて行こうとするワカバに、ヒサは8時を過ぎているから行っても無駄と言った。
ただし、シルフィとはまだ抱き合ってままで、シルフィはまだ離さない。
「シルフィもそろそろ離してくれないか?お、俺、腹ぺこ」
「分かりましたわ!さあ!こちらに要らしてくださいな!」
シルフィにベットに連れて行かれ座らさせられシルフィはヒサの横に座り寄り添いそして言った。
「さあ!机を出して下さいませ!その上にヒサ様の食べたい物を出して下さいませ!」
シルフィの言われるまま机とヒサの食べたい物を出して行きシルフィ、ウサミ、ワカバの好きなもの物も出した。
「むぅ!何故、ヒサ様の好きなものだけ出して下さらないのですか?まあ、もう、私はヒサ様の好きな物は知り尽くしています。」
「そ、そうか。あ、ありがとうな。ウサミとワカバも腹減ったろ。二人も食えよ!俺も食うか」
ウサミとワカバにも呼び誘い、ヒサも自分で作った箸で食べようとするが、シルフィに箸を取られた。
「ヒサ様!何をお召しになりたいですか?このテリー焼チキン南蛮ですか?それともこの串焼きですか?それとも、これですか?」
ヒサは、先ずは水が飲みたいのにと思うが言えず、多分だけどシルフィは、”あ~ん”がしたいのだろうと思い、取り敢えず食べたいのを言った。
「そ、そうだな。テリー焼チキン南蛮が食べたいかな。それから水も飲みたいかな。」
「分かりましたわ!水ですね!はい!どうぞ!でわテリー焼きチキン南蛮あ~ん。おいしいですか?」
「おいしい。そろそろ自分で食べる。」
「駄目ですわ!私が食べさせますわ!」
シルフィが世話をしたがってなかなか離れない、そこにウサミとワカバも食い付いた。
「ウサミもあ~ん、するぴょん!」
「ワカバもあ~ん、するにゃん!」
ワカバとウサミも参戦してきてヒサを攻撃しだした。
ウサミとワカバが参戦したせいで、大乱戦とかした。
ヒサの口にはヒサの好きなもの以外の食べ物も口に入り込んだ。
そうしていると、ヒサが殺気が出た。
「ご、ごめんなさいぴょん!」
「ごめんなさいにゃ!」
「私しとした事が。ごめんなさい!やり過ぎましたわ。」
「…」
ヒサは一瞬だけだが怒った。が、
「ご主人様。怒っちゃったよシルフィお姉ちゃん!」
「ご、ご主人様!シルフィお姉ちゃん!どうしようにゃ!」
ウサミとワカバが焦りシルフィに混乱しながら言った。
「ヒサ様!どうかお許しくださいませ!以後気お付けます!」
シルフィはやり過ぎたと反省しているが絶対又同じようになるだろうなって思いながら、言葉を発した。
「まぁ。今後無くせとは言わないだが、あんまりにも酷いなら“あ~ん”を二度とやらせないぞ?」
「はいぴょん!「はいにゃん!」
ウサミとワカバは、素直に直ぐに返事したがシルフィが何か考えている。
「で、ですがやはり”あ~ん”したいですわ!沢山したいですわ!」
「シルフィ!お前は、大人だろ!全く、なら交代制ならその時は一人で対応出来るだろ。」
「そうですわね!ヒサ様!さ、流石ですわ!」
「ウサちゃんとワカちゃんも良いよね!一人で食事中“あ~ん”出来ますわよ」
「良いぴょん!「良いにゃん!」
「よっしゃ!あ、うぉっほん!何でもないですわ!さあ!今日は寝ましょうか?」
シルフィも段々んと、素が出てきつつあるなとヒサは思いながら、
「今日はぐっすり眠れそうだ!ウサミとワカバももう寝るぞ!」
「はいぴょん!「はいにゃん!」
みんな布団に入ったのを確認んすると、
「みんなおやすみ。」
「おやすみなさいぴょん!「おやすみなさいにゃん!」
「ヒサ様。ゆっくりとお休みなさいませ。」
「シルフィもな。おやすみ」
ヒサは今日大変だったなと思いながら、やっとゆっくりと出来ると思いながら目を閉じた。
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