異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

文字の大きさ
55 / 88
異世界の街と冒険者

ウサミの過去とウサミの思い

しおりを挟む






 これは、ウサミの過去の話から始まるヒサと出会う話



 生まれて間もない兎は親に捨てられたのか、自分から離れたのか、分からないまま、今日も草木を食べ天敵から逃げながら一人寂しく生きていた。

兎は今日も天敵、狐を見てがたがた震えながら身を縮みこませていた。



ある日兎は、安住の地らしき所にやってきた。


(ここは、あんまり天敵いないなぁ。ここなら安全に草木をたべほうだいだなぁ)

兎は、ぴょんぴょん楽しげに跳ねながら一人草木や木の樹液を探していた。

(ここは、天国だなぁ、何で私の仲間は、いないのかなぁ)

兎は、不思議に思いながらも、安全な所に何も思わなくなった。

暫く安住の地だと思っている所に、見た事も無い者を草木の影から見た。

(あの生き物は何だろう。まぁいいかなぁ。でも見つからないようにはしよう)


そしてある日とても美味しそうな匂いがした食べ物があるのに気付いた。

(何だろう?誰もいないよね。うん。誰もいない。食べちゃお)

兎は罠を知らなく食べ物を食べようとしたら罠が仕掛けて有り兎の足に齧り付いた。



(痛いよー!痛いよー!助けて!誰か助けてー!)

「キュー!キーッ!キーッ!」

兎は、助けを呼ぶがここには誰もいない。

この時初めて兎は、死を知った。

(怖いよー。死にたくないよー。誰か助けてよ―!)

兎は、助けを精一杯呼ぶが誰も来ない。



暫くすると足からドクドクと血が流れて意識が無くなり始めた時に足音が聞こえた。


「ん?こんな小さい兎食べるのもなぁ。うーん」

久二郎は小さい兎を、見てまだ食用としては小さいなぁと思っていた。

「うーん。何だか。可哀想だな。よし!助けよう!薬草採取してたし、霊草もある。助けられるな」

ヒサは、兎を見て助けようと決心すると罠を解除し、霊草や薬草を使い傷を手当てをし、薬草の食べれる物を兎に与え、治療した。

霊草の不思議な力により傷が完治していく。

更に久二郎が煎じた物を兎に与えるとみるみると血の気が戻っていった。

「よし!治療完了!こいつはここにはいない方がいいな。流石に飼うと食べなくてはいけなくなりそうだな。よし何処か獣が少ない場所に逃がすか。うーん。あの崖の辺の広場は、獣が殆どいないな。よし!連れて行ってやろう。」

久二郎は、獣が少ない且つ草木が多い所に、優しく抱きながら移動した。


暫く歩くと高台に出、見晴らしが良い所に来た。


「ここで、暮らせ。ここなら人間も殆ど来ない。まぁ。俺がたまーに来るぐらいだ。達者で暮らせよ。俺が助けたんだから変な死に方するなよ。じゃあな」


久二郎は、兎をこの場所置いて立ち去った。


兎は何がなんやら分からぬまま、呆然と久二郎を見送っていた。



それから二年たち兎は、人間の怖さを知った。

遠くから聴こえる仲間の鳴き声が聴こえてきたりしていた、気になり崖から少し遠出をした時、兎や狸や狐やらが罠に引っ掛かっていたのをずーっと見ていると、人間が来た。


(良かった。皆助かるね。その人達助けてくれるよ)

兎は、人間が、助けてくれると思っていたが最後まで見ると首を切ったりして、血を流されているのを見た。

(え?何で?何で、何で?助けるんじゃないの?)

兎は、初めて人間が兎とか獣を食べる動物だと知った。


(私は助けてもらった?本当に優しい人間に助けてもらえたんだ。私は幸せ何だ)

兎は、初めて久二郎に助けてもらえて嬉しくて嬉しくて堪らなかった。



それから更に二年と少し過ぎた頃兎は、自分の寿命が短い事を感じていた。

この兎は、生後余りご飯を食べていなかった為に寿命が少なかった。


(私ももうおばあちゃんになっちゃったな。最後にあの方にお礼が言いたかったな。)



今日も安全に草木を食べる


久二郎が裏切者が出て村を壊滅され、アキラを探しに高台の崖の広場に来た。


兎は、懐かしい匂いを感じて匂いがする方へぴょんぴょんと跳ねて移動した。


久二郎が崖っぷちでアキラを探していると兎も久二郎を探していた。

そして久二郎を見つけた。

(ああ!また会えた。嬉しい。とても嬉しい!私もあなたみたいに大きければあなたの役にたって恩返しがしたかった。)

兔はとても嬉しくて久二郎の状況も知らず会えて嬉しくて久二郎に飛び込んだ。

「うさぎーっ!助けろーっ!」

その時久二郎は体制を崩し体制を整えようといていたが兎が跳んできて、久二郎は兎を受け止めてしまった。

そして久二郎は、兎と共に崖から落ちた。


そして落ちた時異世界に迷い込んだ、久二郎と兎は、異世界にいた。


兎は、何も考えていなくて只々久二郎に会えたことに喜び嬉しかった。

「お前の名前はうさみだ!」

久二郎が兎の名前を名付けると兎は変化した、そして、進化した。

大きくなった兎、改めうさみは、嬉しかった。

これで恩返しが出来る!これで久二郎の役に立てる、そして久二郎を助けると心から決心した。


そして新たな兎うさみの新たな生き方、新たな人生が始まった。


これは、この出会いは運命なのか、それとも久二郎の偶然の産物なのかは、誰も知らない。

うさみも今は気にしてない。


しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...