異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

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異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)

59話 救助と蒼守&雷薇の特訓と願うシルフィ

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 三人のときめきから始まり、雷の短剣をライラと命名し、漸くヒサ達は、オークキングの討伐に取り組みはじめた。


「よし!オークキングを討伐にいくぞ!」

「はいぴょん!「はいにゃん!「はいですわ」」」

【ヒサ様。どうやらどうやらオークらしき者に何かの動物が襲われているようです。】

(ふーん。まじか。助けた方が良さげか?)

【はい!何となくですが・・・助けた方が宜しいかと】

(分かった。ありがとな)

【はい!何時でも頼ってくださいね。私は先生でお姉さんな奥さんですから。ね!】

(うわぁ。何か台無し感が……。残念理沙さん?)

【ざ、残念理沙さんとか、や、止めてくださいよ!】

『久二郎様。理沙さんの残念理沙さん、良いかと存じます!』

(てか、早く助けなきゃな!)

 眼鏡を掛け、キラリと輝いた眼鏡をしてそうな、緋里が加わり、何か面倒くなりそうだなと思ったヒサは、心の回線を絶った。

「みんな何かがオークに襲われているようなので急ぐ!ウサミとワカバは俺が連れてく!シルフィ!付いて来いよ!」

「ひょん「にゃん」」

 急に抱き抱えられたウサミとワカバは変な声を出し

「はいですわ!付いて行くわ!」

 それ見たシルフィは少し羨ましく思った。

(う、羨ましいわ!でもあんまり若いと相手にされないかも……。シルフィ!我慢ですわ!)

 羨ましいけどやはりラブラブしたい女の子シルフィは、自分に言い聞かせ我慢した。

 ヒサとシルフィは急いで多分オーク達に襲われている者を助けに走った。


 ヒサとシルフィが走っているとオーク十匹に馬のような者?動物?が襲われていた。

「ヒ、ヒサ様!あれはペガサスとユニコーンですわ!」

「聖獣とな。ふーん。まぁ。助けるが、シルフィ先に行くからな」

 ヒサは話し終えると、ウサミとワカバを下ろした後、ヒサはもう居なかった。

 オークやらの殲滅?瞬殺したヒサはかなりレベルアップしていたからだ。

 ある程度襲われている聖獣に近付くと既に鯉口は切られており、抜刀した。刀を抜くと同時にオークを斬り、そして返した刀で袈裟斬りをする。

 オークは襲ってくるが躱しすれ違いざまにまた首を斬る。オーク達は聖獣達から離れそして集団で対って来るが、ヒサは緋里の刀身に魔力を込めてオークの首に狙いを定め右薙に薙ぎ払う。

 残っていたオークは首が無くなり倒れて死んだ。

 そしてペガサスとユニコーンはヒサに驚き二人で話していた。

 頭の角を立て威厳を見せようとするが、傷が痛むのか少しよろめきながらもユニコーンはペガサスに話しかける。

『まさか人間に見つかり助けられるとは、どうしたものかしら。どう思うペガサス?』

 そしてペガサスはヒサを見つめながらユニコーンに話しかける。

『そうねぇ。この変わった魔力を持つ男の子も悪い子では無いみたいよ。』



『そう。貴女が言うなら問題無さげね』

 ペガサスの言葉を信用していたユニコーンは安心するが、ヒサに話しかけられ吃驚する。

「二人出話してるところ悪いが治療させてもらうぞ。[ハイヒール]俺達はオークキングを討伐する。早く逃げるなりしろよ。じゃあな」


『ちょっと貴方なぜ私達の話が聞こえて、いいえ、分かるの?』

 ユニコーンがヒサに聞くがもうヒサは居なかった。

『え?いない?』

 少し目を離した時には、消えて去っていたヒサに、ユニコーンが混乱し、

『ちょっと!ペガサス!私達に見えないなんて、どうかしてるわ!』

『ちょっとユニコーン。少し落ち着きなさい』

 ペガサスに宥められるユニコーンだった。









 その頃シルフィ達はオークに襲われて立ち対っていた。

 シルフィは流れるように切り、突きを使って目や口を刺し時には首を切っていた。

「ウサちゃん!ワカちゃん無理しないで下がりながら戦いなさいね。」

「分かったぴょん!「分かったにゃん!」」

 ウサミとワカバは、元気よく返事したが蒼守と雷薇の特訓は始まっていた。

『ウサちゃん!女の敵、オークだよ!本当は“ピー”斬り落としたいけど、ウサちゃんの教育上悪いし、お金になるから止めとくわ!今日はシルフィさんみたいに目、口、首そして耳も狙うよ!はい!正面のオークに素早く対うよ!左右素早く動き混乱させるよ!はい!いち!に!いち!に!はいそこから一気に目に突き刺す!はい良くできました!ぱちぱち♪ではあの背中を向けているアホなオーク行きましょう!隠密術を使い!気配を絶ち、だけど素早く私に魔力を込め!右薙一閃!はい!良く首を綺麗に斬れましたね!さて次はまだ気配を消したまま行くよー!あのワカちゃんを後ろから狙っているのを忍び寄り、耳ぐさー!だよー!はい!よーいドン!そおだよー!静かに素早くもっともっと早くだよ!鈍くさいオークなんて練習し放題だよ!ヒサ様も一匹位は目を瞑ってくれるからね!はいそこ!ぐさー!ナイスだね!どんどんいくよー!」

 と、まだ蒼守の特訓は続くのだが、ワカバはと言うと、

「ワカバ殿。先ずは私に練れて下さい!一匹位は主様もお許し下さるでしょう!猫獣人の特性を活かしヒットアンドアウェイで、腐れオークを切り伏せましょう!そうです!俊敏に動き先ずはオークの足!そうです!脛の裏を狙うのですよ!はい!次は棍棒持った手を狙いましょう!今度大振りで攻撃して来た時に、はいそこ!そうです、ワカバ殿見込み有りますよ!淫獣オークはもう殆ど動けなくなりましたね!はいトドメは首です!はいまだまだ愚鈍なオークは生きていますからね!素早くですよ!はいそこ!良く出来ましたね!この調子で少ない傷で“淫獣腐れ愚鈍オーク”を切り伏せましょう!」

 雷薇の特訓は短剣らしく素早い動きで急所狙ったり素早い動きでオークの機動力を弱らせ、トドメを刺す、蒼守と少し違うが、特訓の仕方と残酷さと、変わった性格もが似ている。その内蒼守の特訓に完全に似そうな雷薇の特訓だった。


 シルフィはオークを切り、突き刺しながらも切り伏せ、ウサミとワカバを見守っていたが、

「あれれ?何か二人が凄く動きが良いのですわ!武器の力を余り頼らず、練習みたいにオークを切り刻んでいますわ。こ、これが、意志ある武器の力なのね。うぅー!私も欲しいわ!だ、だって!仲間外れなんだもん!ヒサ様ーっ!私も欲しいわぁぁぁぁぁぁ!」

 と言いながらもオークを切り倒して見たり、何かと何を、切り落として見たりと、結構な残酷な事をしながらも、可愛い事を言ったり、お願いを叫んでいた、シルフィだった。
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