異世界の冒険の果てに。~ハーレムなんて当たり前!果てに至るは天帝~

シロガネーダ

文字の大きさ
66 / 88
異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)

60話 オークキングとヒサの魔法

しおりを挟む
 ペガサスとユニコーンを助けたヒサは、助けたペガサスとユニコーンをそのままにして、オークキングがいる場所を目指していた。

 ヒサはオークキングを守ろうするオークの群勢の前に立ち緋里を構えた。

「飛刀《真空裂霸》邪魔だ!」

 ヒサに襲いかかるオークの群勢を数多の見えない魔力を込めた真空の刀刃かたなばがオーク達を襲う。

「「「「「「ウギャー」」」」」」

「「「「「「グギャー」」」」」」

「お前らの肉は美味しく頂くーっ!」

 これ迄ヒサはオークに緋里の力を使わずして戦って来たのは、オークの使い道があるからだ。

 後やはり魔法を余り使わ無いのは、やはり剣士だからだ。

 ヒサはなるべく頭や首を狙い倒して来ているが、やはり遠距離の攻撃は体を切り刻んで少し価値が落ちているのを悔やむ。

「ま、しょうがないか。はっ!」

 まだ生きているオーク達を喋りながら緋里のを振るう。

 更にオークキングから援軍が出されたが、ヒサは緋里に魔力を込め二十体のオークを魔纏斬りをすると斬ったオークの首が落ちた。

 そして、漸くオークキングが大きな剣を持って現れ、喋った。

「ナんなンだオマえ!オマエがおレの兵ヲたオしたのカ?ごロジでやる!」

「ん?俺?剣士。おう!倒したぞ。お前は俺を倒せるのか?」

 オークキングが聞き取り辛く喋った後、返答し、オークキングは襲ってくるがサラリと躱し、オークキングにヒサは鑑定をした。


 名前 ドЃАマWAルЇ

 名称 オークキング(淫獣王)

 レベル 95

 種族 オーク(邪豚獣イビルオーク)

 ユニークスキル 呪怨悪邪イビルカース・グラッチ(自分、他者からの呪いおんねんを糧として溜め込み、邪悪な力を得る。)

 スキル 豪腕 レベル5  剣術 レベル3  統率 レベル5  邪力操作 レベル2 

 性技 レベル7


 ヒサはまだオークキングの攻撃を躱すが、オークキングは段々と黒い靄を纏い始め、剣にも纏っていた。



(なぁ理沙。こいつアーク(大盗賊団頭領)に似てないか?)

【ネームドモンスターで”邪豚獣”と言い、何か有りますね。しかも邪に満ち溢れてます。多分オークキングの肉も魔石も全て使うと危ないでしょう。こんな奴チリ塵してやりましょっ!】

(そ、そうか。緋里!出番だな!)

『はい!久二郎様!こんな女の敵、私の焰で塵塵に消滅してやりましょう!』

(お、おぅ。お、お前もか。分かった)

 理沙と緋里と話し終えるとオークキングと距離を取り、緋里に魔力を込め《焔纏えんてん》を発動した。

「ナんンだ!オマえ!ソのちかラオマえはアのかたトオなジなのか?!!ウソだ!しネ!」

「ん?あの方とは誰だ?俺は死なんよ!」

「オマえナんカにオシえない!シね!」

「本当に聞きづらいな!」

 と、オークキングはヒサが《焔纏》してから、直ぐに剣に黒い靄を纏って攻撃して来るが、危なげなく躱し、反撃するが、黒い靄に弾き跳ね返る。

「何なんだ!緋里の緋焔が効かない?」(緋焔とは緋里の《焔纏》から溢れでる緋色の焔)

【恐らく邪力でしょう!そしてオークキングに邪力操作のスキルが有りますから】

(だがアークには効いたぞ!)

【それなんですけど、アークは武器の強さ、オークキングは持っていた邪力の、強さでは無いでしょうか。】

(そうか。この世界には、こんなモンスターが沢山いるのか?)

【いえ。私の記憶にこんなに邪力に満ちた、ネームドモンスターと遭遇するのは稀ですし、発生自体おかしいのです】

(やはり。誰か暗躍する者がいるのだな。)

【そうだと考えられます。何者かが、モンスターに名付け、力を与えいるでしょう。ヒサ様。緋里さんに聖光魔法を混ぜて纏って見ては、如何でしょう】

(ふむ。聖光魔法か・・・やってみる。か、ありがとう。理沙)

【ヒサ様。ご健闘を】


 ヒサは聖光魔法をイメージして新たな魔法を作り出していた。

 《氷牙龍槍ひょうがりゅうそう》も氷水魔法をヒサの国の、伝説の龍をイメージした魔法を作り出していた。

 “九條久二郎之名に於いて命ずる”

 “我に纏いし聖なる龍よ”

 “龍よ、緋里の緋焔と融合してみせよ”

 “緋き聖なる焔、緋聖焔ひせいえん



 ヒサの咏が謳い終わると緋里の燦爛していた緋焔が、柔らかい光と混じり合い、緋い焔が寂光な光を帯びながら緋里とヒサを纏い始めた。

 緋里の緋焔が変わって行くと緋里が話し掛けて来た。

『私の焰が変わっていきます。凄いです!久二郎様!流石です!久二郎様を感じてしまいます!お嫁さんにしてくだい!』

【むむぅ。】

 何故か理沙が面白くない声を漏らすが、

(ふ、二人とも、ありがとうな)

 と、ヒサは念話を断ち切った。 


 その頃オークキングは、ヒサが魔法を発動した光景に、オークキングはヒサの恐ろしさを感じ、呆然と立ち尽くしていた。


 そしてヒサは《緋聖焔》纏いながらオークキングに立ち対って行った。

 ヒサは呆然としているオークキングに緋里を右薙に振るうと、オークキングは慌てて大剣て防御した。

 オークキングは防御したがヒサの《緋聖焔》が黒い邪力を飲み込もうとする。オークキングは慌てて逃げるが、ヒサは逃さず再び緋里を袈裟斬りに振るう、オークキングはまた防御するが、ヒサは防御されても再び緋里を振るう、そして連続した技、流一刀流奥義《緋桜連斬ひざくられんぎり》をオークキングにかけ始めた。

 オークキングは大剣で迎え撃つも、ヒサの技を防御するしか無い、全てを大剣で受ける事が出来ず既に足、腕、が斬られ、なんとか胸や頭は守るが、それでも斬られて行くだけだった。


 ヒサの《緋桜連斬》が終わる間際には既に魔力を込めていて、《緋桜連斬》が終ると続けて《焔斬り》をオークキングに振るった。




 そしてオークキングは既に《緋桜連斬》を受け斬れておらず、最後の方には黒い邪力を失ったオークキングの硬い肌が斬り刻まれており、今にも倒れそうになるが《緋桜連斬》が終わると、ヒサの刀の変化を見て、これは不味いと思い、大剣で《焔斬り》を受止める。が、ヒサの《焔斬り》がオークキングの大剣を斬った。そしてオークキングは、は?何故?と茫然してしまった。

「お前に恨みは、無いが、燃えて塵となって消え去れ」


 ヒサは《焔斬り》でオークキングの大剣を斬ったあと、無防備なオークキングをそのまま唐竹に《焔斬り》で斬り殺した。

 オークキングは頭から左右真っ二つになり倒れ、寂光した緋焔で燃え、塵となって消えた。

「ふぅ」

 ヒサは静かに納刀して、周辺をみた。


 周りを見たヒサは敵オークがいない事を確認すると、見える位置にあるオークキングの居たで有ろう、塒に向かった。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』

宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...