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異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
62話 修羅場?いいえハーレム確定?
しおりを挟むヒサは擬人化した緋里に引っ張られてシルフィの下に戻って行くとシルフィとウサミとワカバが倒したオークを集めていた。
そしてヒサは恐る恐る絶対に嫉妬するだろうシルフィに声を掛けた。
「シ、シルフィお疲れ。ま、待たせたな。だ、大丈夫だったか?そろそろ素早く、ま、街に帰るか」
シルフィはヒサに気付き言葉を返すが、
「ヒサ様お疲れ様、ですわ?ねぇ?その腕にいる女性は誰かしら?ねぇ?ヒサ様?教えて下さいますわよね?ねぇ?ねぇ?」
やはりヒサの思った通り嫉妬が具現化しそうなオーラを纏いシルフィはヒサに迫り緋里の事を聞いてくる……が、
緋里がジーっとシルフィを見ていて気にいらないようだ。
「あ、あのな。その「私わたくしが教えて差し上げましょう!」」
ヒサに迫るシルフィに、ヒサは返事を返そうとするが、ヒサの言葉に緋里が被せ緋里が答えた。
そしてシルフィと緋里は目から火花が飛び散るように見つめ、シルフィが答える。
「へぇ貴女が答えてくれるのですわね。うふふっ。貴女の事、教えて頂きますわ!」
「うふふ。よろしいでしょう!教えて差し上げましょう!私はヒサ様を一番の愛する女です!うふふ」
(おいい!緋里!何言ってんの!話が拗れるー!)
っとヒサは心の中で叫ぶ、それは、ヒサはシルフィと緋里の話に入る勇気が出ないからだ。
「はぁ!何言ってんのですわ!私がヒサ様を一番愛しています女ですわ!今日会ったばかりの女に負ける筈が無いわ!」
「うふふ。そうでも有りませんですよ。私がこの中でヒサ様に3番目(刀としてね)に会った女ですよ。」
「はぁ?それこそ何言ってんのですわ!ウサちゃん、ワカちゃん、そして私ですわ!」
「うふふ。勘違いしてませんか?今この中にどれだけ女がいると思っているのでしょうか?八人ですよ。お解りでしょうか?」
「はーっ?は、八人、ですとぉーっ?どういう事でしょう?ねぇ?ヒサ様?ねぇ?ねぇ?」
シルフィはどういう事ですか?、と言いながらヒサの方に人形のように首をくるりと向けヒサに聞く。
ここで俺に振るのかよ!シルフィ!しかも首の回し方怖い!と心の中で叫びながら答える、ヒサ。
「まぁ。そのだ。率直に言う!その女性は緋里だ!んとな!八人とはな、最初から言うと最初に小さい頃助けたらしい、ウサミ。二番目に守刀と授かった蒼守そうじゅ。三番目が俺が打った刀、緋里あかり。そして四番目が命名したQ&A音声案内スキルの理沙。五番目がゴブリンから助けた、若葉ワカバ六番目が封印から開放したシルフィ。七人目が短剣を命名した雷薇らいら、そして八番目は新たな仲間で炎帝の精霊を命名した、火之華ほのかだ!」
ヒサの言葉を聞いたシルフィは、半泣きながら答えた。
「はぁ?嘘でしょう?えーっ!ひ、緋里が人に?ヒ、ヒサ様~。そ、そんなぁ!私、六番目ですか?しかも増えてますわ!で、でも一体何故緋里さんがいきなりの人化ですか?それよりも火之華って誰ですか?」
「炎之華はな、炎帝の精霊で弱ってて今にも消えそうで契約して、依代として緋里に入り、緋里の中で炎之華に命名したら、多分緋里と炎之華と進化か融合してか、緋里が人化した。否、擬人化か?」
「なんですとぉー!ですわ!!はぁ。も、もしかしてこれからもライバルが、増えるのですかぁー!?エーン」
「其れなんですけどね、シルフィさん。ちょっといいかしら」
と言って泣き出したシルフィを緋里は連れてヒサから離れ、ヒサに気付かれないように、コソコソと話していた。
何を話しているかと思えば、
「シルフィさん。これからも久二郎様は多分女性の仲間が増えるかも知れません。そしてもしかしたら蒼守や雷薇そして理沙さんと、もしかしたら火之華も久二郎様に恋して精霊の力で体を持つかも知れません。しかも皆、火之華さんは分からないですが、ここに居る全ての女性が久二郎様をお慕いしています。皆さん諦めませんでしょう。いっそ大奥?一夫多妻?こっちではハーレムですか?それにしましょう!ヒサ様を独り占めは殺し合いになりそうですからね!うふふ。シルフィなら分かるでしょう?」
「増える!?そ、それは・・・。独り占めは・・出来ない!?こ、殺し合い・・!ハーレム!?ヒサ様が?!やはりの増えるのですわね!!ヒサ様のあんぽんたーん!」
シルフィのあんぽんたーんが大きな声でだし、少し座り目でチラッとみる、ヒサはビクッとして気付くがシルフィを見ずに「何故なにゆえに?」と思ったが、敢えて知らんふりをした。
そしてシルフィはヒサから緋里を見つめ、決心して話しだした。
「わ、分かりましたわ!ハーレムいいですわ!ちゃんとヒサ様と私もイチャイチャラブラブさせて下さいですわ!」
「うふふ。良いですよ。私も刀の方が多いと思いますが、なるべく人化して私もイチャイチャラブラブさせて下さいね。うふふ。」
「うふふっ♪」
「うふふ♪」
「「うふふふ♪♪♪」」
と、嬉しさと不気味さな笑いと共に、二人の決定でハーレムは決定された。
後日、密かに理沙以外の久二郎ハーレム計画を話し皆の了解を得たらしい。
そしてシルフィと緋里が内緒話をしてる時ヒサとウサミとワカバは、
「ご主人様~。あの女の人誰ぴょん?ねぇぴょん?」
「ワ、ワカバも気になるにゃん!だ、誰にゃんか?」
「ほら。俺の腰見てみろ。刀が無いだろ?そう。あの女性は緋里だ」
「「え?」」
ウサミとワカバの二人は驚き、そしてヒサから少し離れ、ウサミは蒼守、ワカバは雷薇とコソコソと相談しだした。
「蒼ちゃん!!緋里お姉ちゃん人間になったって!もしかしたら蒼守も人間になれるかもぴょん!」
『う、嘘ーっ!緋里さんが人間に?もしかしたら私もお嫁さんになれる?!嬉しいです!!早く私もヒサ様に会いたいわ!そしてヒサ様を抱き締め、抱き締められ、甘~い、キスをしたいわ!ウサちゃん!頑張るわよ!」
「えーっ!ウサミがお嫁さん、先だよー!キスってシルフィお姉ちゃんがやってた口と口がくっつくの?うーん。それもウサミが先ーっ!」
『むーん。だったらウサちゃん!私が人化する迄に、キスをしなさい!競走よ!』
「分かったぴょん!」
「え?そ、そう。」
(え?即答?!ま、迷いがない?も、もしかして………キスの意味を知ってない?それとも知っててキスがしたい?む~ん?)
ウサミと蒼守の煽りにウサミは即答でキスを了承して、蒼守はウサミの迷いの無い返事に今後のウサミに恐怖した。
そしてワカバと雷薇コンビは、
「ら、雷ちゃん!ご主人様の刀の緋里お姉ちゃんが人間に変身したにゃ!もしかしたら雷薇もなれるにゃ!」
『ほ、本当ですか?ワカバ殿!私も主様をお慕い出来るのですか!か、感激です!主様の護衛婦人としてお嫁に行きます!ワカバ殿も頑張るのだぞ!歳なんて関係ないですぞ!」
「わ、分かったにゃ!ワカバ頑張るにゃん!」
『うむ!ワカバ殿!後で緋里さんと蒼守さんとウサミ殿と話し合い、皆の意見を聞こうでは無いか!』
「分かったにゃ!」
ワカバと雷薇はまとも?な会話をしていて、まともやヒサのいない所でハーレム計画は着々と進むのであった。
そして除け者のヒサと理沙は、
(なぁ。理沙。何やら俺ら除け者だな。)
【そ、そうですね。ただなんとなくは分かるのですが……。ヒサ様のせいで私、多分仲間外れのようです。グスン】
理沙は何となく今後の展開を予想出来たが、ヒサと一心同体の理沙は仲間外れにされ、女達が話をまとめてからヒサに申告するだろうと思った。
(は?何で俺のせい何だ?)
何も考えてない?ヒサは疑問に思うが、
【さ、流石にそれはヒサ様でも話せないです。すいません。ペコリ】
(はぁ。ペコリって何なんだよぉーっ!)
ヒサは心の中で叫んでいる内に女性陣の各人達は話は纏まり、また後日ハーレム計画の色々な取り決めを話し合うのだろう。
そしてヒサは街に帰る用意をしながら、街に帰ろうとするのだった。
これがヒサの災難?オークの大群の群勢で、奴隷を救い、街を救い、ペガサスとユニコーンを救い、そして火之華を救った為に《一石二鳥》のスキルの効果を発揮し、またヒサにとって幸運?と言う災難は続くのであった。
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