69 / 88
異世界の冒険の旅立ち(ジェルゴ王国篇)
63話 ツンデレ子とフロン星の危機
しおりを挟む女達の(ヒサと理沙だけ除け者)話が終わり、街に帰ろうとヒサ達は街に帰ろうとしていたら、物凄い勢いで走って来る、動物が見えた。
「何だ?今度は何なんだよ!」
そして見えてきたのは角が生えたユニコーンと翼を折りたたんだペガサスだった。
そしてヒサの前で止まりユニコーンが話し掛けて来た。
『貴方ね!私達が話している内に何処か行かないでよ!吃驚したわよ!ほんとにもぉ!』
凄い剣幕でユニコーンは怒って来た!
「はぁ。仕方がないだろ。ゴブリンオークが生きていたからな。倒さねばまた被害が出るからな」
ヒサの答えに怯むユニコーンだったが、
『む~。』
唸るだけだった。
そこにユニコーンを見ていた呆れながらペガサスが話し出した。
『ユニコーン。まずはお礼でしょ。ホントにもぉ!貴方様助けて頂きありがとうございました』
『ふんっ。まっ、お礼はしてあげるわよ!あ、ありがと……ふ、ふんだ!』
ペガサスはとても丁寧にお礼を言ってくれたけど、ユニコーンは何だか照れくさく、素直に謝れなかった。
ユニコーンは本当は凄くは感謝していた。
何故ならヒサが助けに来なかったら、あの時本当ならペガサスは死んでもおかしくない怪我と、オーク達から逃げることも出来なかったからだ。
そもそもユニコーンの失態でオークに襲われていた。
本当ならこんな所に来る事は無かったのだが、リーン森の入り口付近なら大丈夫だと思いユニコーンが強引にペガサスを連れてリーンの森奥から出て来て、タイミング悪くユニコーンがオークに不意打ちを食らいそうになり、ペガサスが守ってくれたが、ペガサスが怪我したのをユニコーンがテンパってユニコーンは何も出来ないまま、オーク達の不意打ちにやられたペガサスと、逆にペガサスを庇いユニコーンもオークにやられていたのだ。
話は戻りヒサは別に気にしていなかった。
「ふーん。別に気にしなくて良いぞ。師匠達と村の掟に従ったまでだ。助かる命が有るならば助ける。それは俺の正義と言うか、信念だ。助ける力があって助けないのは、俺の中で屑だからな。まぁ。人によるけどな。お前らは直感で悪いものじゃ無いとわかってたからな」
それを聞いたユニコーンは涙していた。そして話した。
『あ、貴方って人は。私達は同族に見捨てられたのよ。百年前ぐらい前に少し人間と話しただけなのに、除け者扱いされて・・・行く宛も無く今まで過ごしてきたのよ。そして私に付いてきたペガサスと寂しく生き、この森奥の危険なモンスターと戦い逃げてきたのよ。グスン。そして私達を助けてくれる物達などいなかったから、グスングスン、貴方に助けて、グスングスングスン、貰えて、嬉しかったのよ!』
どうやらここに居るユニコーンは百年前に人間と話し、人間に見つかり話すが掟らしく、ユニコーンが掟を破ったらしい。ここに居るユニコーンが追放され、ここに居るペガサスがここに居るユニコーンを見捨てられなく付いて来たけど、このリーン森の奥地は生存率は低く、かなりの苦労と絶望があったみたいだ。
話は戻り、半泣き状態のユニコーンと黙ってみているペガサスににヒサは言った。
「そうか。大変だったな。そうだな。お前らが良ければ、俺が面倒を見てやってもいいぞ」
『『え?』』
ヒサの言葉にユニコーンとペガサスは驚くがヒサはまだ話を続け、
「お前らは戦闘タイプでは無さそうだし、俺が守ってやるよ。」
『ど、どうするペガサス?』
『そうですね。ユニコーンの好きにしても良いわよ。でも私は、このお方が気に入ったわ』
『えっ!私が決めるの!私だって・・ふん!貴方!私達の面倒を見てもいいわよ!ふんだ!』
『ほんとにユニコーンったら。素直じゃないんだから。貴方様そういう訳なのでどうか私達をお願いします』
どうやらユニコーンはヒサの勇敢な所に思う所が有る様だが、素直になれないようだ。
そしてペガサスはヒサに面倒を見てもらう事に賛成で丁寧にお礼を言った。
「そうか。分かった。これから宜しくな。」
『ふ、ふん!よ、よろしくよ!ふんだ!』
『ほんとにユニコーンってば。こちらこそ宜しくお願いします』
ヒサは本当にユニコーンは素直じゃないなと思い、そしてペガサスを見習えと思うが、気にせずヒサは何やら考えていた。
「そうだ名前を付けるか。ユニコーンとペガサスじゃな。でもな。まいっか。んと、ユニコーンは桃色だからで気高いから、櫻彌サクヤだ!ペガサスは白くて上品だから白婀ハクアだ」
ユニコーンとペガサスに名付けた瞬間、ユニコーンは桃色に光り、ユニコーンは白く光り、光は直ぐに消えたが、二人は人の姿になって、素っ裸だった。
『『え?』』
櫻彌と白婀は自分の格好に驚き、そして
「え?」
ヒサも驚いていた。
────場所は変わりヒサ達がオークの殲滅をしている時での事である。
「グフフ。お前の妻は俺の手の中に有るのだよ。グフフ。素直に俺に捕まりな。」
黒いローブを全身に纏いその者はある者に言った。
「クっ。誰がお前の言う事を聞くものか!」
拒絶したものは白い眩い服を着ていた。
「グフフ。良いのかな?あの子本当に死ぬよ?俺は良いけどね。本当に食べちゃうからね」
「チっ!分かった。捕まる。だがオローラには手を出すなよ!」
白い服着た者はオローラという者を人質に取られており、物凄い威圧で黒いオーブの者を脅すが、
「グフフ。良いのかな?そんな事をしたらオローラちゃんどうなるかな?グフフフ」
「わ、分かった。大人しくする!だから、オローラには何もしないでくれ」
「グフフ。分かればいいのだよ。グフフ。フロン神!最初に今からお前の恩恵を断ち切れ!」
白い服を着た者はフロン神、この星の管理神だった。
「貴様!それは地の民にどれだけ影響が出ると思うのだ!」
「グフフ。そう。ならオローラちゃんは消えてもらおうかな?」
「わ、分かった。地の民よ。済まぬ。“神威加護解除”」
フロン神はオローラの事が大事なのか、地の民、フロン星の人々の加護を消す為、フロン神が神言を唱えた時、フロン星の神の加護が消えた。
「グフフ。これで俺のやりたい放題だな。神拘束ゴッドバインドの枷を付けてもらうぞ。グフフ」
「クっ。分かった」
「グフフフ。暗黒扉ダークゲートお前のオローラの所に連れてってやるよ。グフフフ」
フロン神は自分で神拘束(神の力を封じる神界のアーティファクト)で両腕を拘束し、フロン神の神の力が消え、黒いローブの者と中が暗黒の扉の中に入って去った。
今この時を持って神の恩恵の地上の人々やモンスターなどのステータスが消え、瘴気の除去と犯罪履歴も無くなり、教会を中心に聖魔法、光魔法の加護が弱くなった。
聖魔法と光の魔法が無くならなかったのは光の精霊と聖龍の恩恵のお陰で、光魔法と聖魔法は地上で使える事はできたが、光の精霊魔法よりはだいぶ落ち、また聖龍魔法よりも落ち、普通の人間が使える光魔法や聖魔法は雀の涙程度だった。
また地の民にへのフロン神の加護が消えたことにより、フロン神が地上の瘴気をも抑える加護が消え、少しづつ瘴気が溢れ出し、いずれある国を中心に大混乱になるだろう。
そして、ヒサ達もステータスが消えたのだが、ヒサだけは何故か普通に聖光魔法を使う事ができるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる