子供が巣立って寂しいおっさん、喉の調子の悪さに首をひねっていたら首にガンが見つかりまして、どうしゅよう・・・。

はじめまして＆こんにちわ！

　ここを見つけてくださったあなた、こんにちわ。作者の「私」です。
　初っ端から状況報告ですが、私はガンになりました。「がーん」なんて鉄板おっさんギャグどころじゃないですよ、まじで・・・。

　（深呼吸３回、気を落ち着けて）
　改めましてこんにちわ。私は秋田県南部に住む地方公務員として寄る年波にあらがいながらも元気に働く５１歳のおっさんです。
　数年前まで母親、妻、娘、息子と暮らしていましたが、母親はボケて施設に入所、娘、息子は上京し今は妻と二人暮らしの毎日を送っています。
　妻が同居しているとはいえ、子どもたちが巣立つと寂しいものですが、子育てもほぼ終わりを迎え、仕事もゴール（定年）が見えてくる頃で出世とも無縁なポジションにあり、一日一日を平凡に暮らす穏やかな毎日を送っていくであろう・・・と思っていました。ガンになる前は・・・。

　きっかけは２年前の春、３月に花粉症かなと思いながら過ごす日々を過ごしているうちにいつの間にか５月。いつまでも治らない原因不明の喉の不調に首をひねる日々。病院からもらう薬がろくすっぽ効かない不安な日々、鯉のぼりが舞う中で一人だけ沈み込んでいく心。さらに時が進み夏を前に半袖で日中過ごす中で耳鼻科検査の日々。そして熱射病注意が叫ばれる日々の中で行き着いたのはガン告知＆入院・・・。
　そんな私としては人生初の「死ぬかもしれない」という不安と入院や治療という激動の日々の中で、入院から抗がん剤治療を受け退院に至るまでの現実と心の移り変わりを綴って見ました。

　小説投稿サイトに乗せるには流行りのジャンルで無いことはわかり切っていますが、同年代で大きな病気になった方やガンになった方、あるいは家族の方で、もし目に止まって読んでくださり少しでも「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」とか「病人は病気になった時こんなふうに悩んでいるんだ」などと感じてもらえれば嬉しいと思い書いてみました。
　終わりの方では、５０代おっさんの心情の変化なども綴ってみましたのでぜひ読んでみてください。