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本編
5】出発
しおりを挟む血が出ます。えーと、苦手な人は、薄目でよろしくです。
しゅっぱーつ!
===============
目を覚まして、クラクラする頭をなんとか宥めて、軋む身体を起こし、事前に用意していた薬をしこたま胃に流し込みます。
昨晩はなんだったんでしょう…。まだ後ろが変な感じです。身体もギシギシです。関節に違和感。年齢を考えてしまう…。激しいにも程があります。出された回数も受け入れた態勢も数えるのもうんざりです。疲れた…。
不意に領主さまの赤い瞳を思い出してしまいました。顔が熱くなってしまいました。
熱くなった顔を手で扇ぎます。
太陽は大分高く昇ってしまったようですが、まだ午前中です。
事前に思ってた時間より早い目覚めに笑みが溢れます。余裕ができました。作業に入りましょう。
今日は誰もここには来ません。そういう事になってます。
領主さまが皆さんに何か伝えてるのかも知れませんが、その辺りは知りません。
いつもなら目が覚めても怠い身体をベッドに横たえ、眠気に任せて眠っているのが常です。皆さん、気を利かせて誰も来ないのです。
午前中なら確実に誰も来ません。
なので、ゆっくり準備が出来ます。
事前に飲んでた薬も効いていたようです。
なんとか動けそうです。
裸足でペタペタと移動しながら、一応廊下や庭の方の人の気配を気にしつつ、野草採取に使っている鞄をそっと開けます。
斜めがけの丈夫な布で出来た鞄の中を一旦全て出し、確認しながら、再び入れたり、足したりして必要な物を詰めていきます。
チェストの奥に仕舞っていた物も引っ張り出し、詰めます。
ここに来た時に着ていた服と靴。作業着にするからと捨てられそうなところを救った物がここで役立つとは。あの時はこんな事に使うつもりは無かったんですけどね。
中身をもう一度確認して、蓋を閉じるといつもの場所に戻します。
決行は明日。
今晩は領主さまは来ません。激しかった翌日は特に来ないのです。僕の休息日ですかね。
薬で胃を重くしながら、明日の為にベッドに潜り眠るのです。胃は全てが終わるまで保てばいい。
生憎の曇り空。
別に天候は関係ないので気にしないのです。
朝食を食べ、今日は市場に行ってから、森に行くので、帰りは夕方になると告げて出掛けました。
いつも通り。
不自然さはないはずです。
市場ではいつものパターンで、両替商に行きます。
金貨を数枚残して、銀貨や銅貨に両替します。ここまではいつもの事。違うのは預けていた宝石を回収する事。保管のお礼も渡して、「みんなに見せるのが楽しみ」なんて言ってニコニコと受け取り鞄に仕舞います。
さて、森に向かいましょう。ただいつもの森ではありません。乗合馬車に乗って、暫く揺られて、黒い森が見える集落で降ります。
この森の奥には珍しい実がなる木があります。市場で親しくなった薬屋の店主との雑談の中、それとなく木の所在を聞き出しておいたのです。数は少ないのですが、各地に点在してるのです。割と近場にあってびっくりです。
必要としてる人間は薬師ぐらいでしょうか。木の実の採取は、気をつけないといけないのです。
求めて訪れるのは人ばかりではないのです。
獣や魔獣もやって来ます。
人里に近いけれど、これだけの鬱蒼とした森です。身を隠しながら来るのでしょう。
しかもこの黒い森で最近魔獣の目撃があったとか。目的は木の実でしょう。不調の度合いもありますが、ここに来てるとしたら暫くは居るはず。
きっと居るはずです。
魔獣は木の実が目的なので、人には見向きもしないのですが、僕は、その実と一緒に食べて欲しい物があるのです。
人の気配に魔獣は現れないようです。魔獣も無用な争いは避けたいのでしょう。
そんな温厚な魔獣を唯一狂わせるものは、血の臭いです。
さて、始めましょう。
地面に手を当て周りの様子を伺います。僕の属性は土です。こういう探査魔法は得意です。魔獣が居なくても獣でも目的は達成出来ますが、魔獣の方がいいのです。血に狂った魔獣の凶暴性は人をズタボロにしてしまうので…。
程よい距離に魔獣が居られます。運は僕に向いてます。
魔獣に集中します。
ニンマリしてしまいます。
草食系だったらと思いましたが、肉食系でした。さらに運がいい。目的にぴったりです。
魔獣は草食系でも肉は食べるんですが、積極的ではないのです。
この魔獣は何処か不調があるのでしょう。でなければ、ここに来ませんからね。きっと僕が用意するのも食べてくれます。
犬猫が道草を食べるのと同じです。
この木の実には、魔獣の体調を整える何かがあるようです。獣も食べてるのを見た事はありますが、他の野草より薬効が強いのであまり良くはないのですが…。次の魔獣候補の獣だったのかも知れませんね。
人にとっても、鎮静効果や止血効果などがあります。時々薬師などが採取してるのです。実は十分にありますが、実るまでに時間が必要なので、必要な数しか採集しません。少し分けて貰うのです。
魔獣もこちらの存在を感知したようです。
去るのを待っているのでしょうか。
申し訳ないのですが付き合って下さい。
まず木の実を採りましょうか。
師匠は木登りが得意でしたが、僕は苦手です。出来ない訳ではないのですが……。
パスン、ストン…。パスン、ストン…。
小石や小枝を飛ばして木の実を撃ち落とします。本当は空気を圧縮して打ち出したらいいのですが、風魔法は得意ではないので、土魔法との複合技にして練習した成果です。狙いも正確ですよ。実を傷つけないように接合部を狙い撃ちです。
土魔法のみでは、土を圧縮し、石にして打ち出すと魔力を相当消費するのです。合わせる事での省エネな技です。
その辺の小石などを使う事でさらに魔力消費を抑え、土魔法で圧縮を使いながら、風魔法の旋風と合わせて圧縮空気弾で木の実を撃ち落とすのが僕の採集方法です。
要するに、僕は魔力をそんなに保有してないのです。回復ポーション頼りのところもあります。
これぐらいの消費ではポーションは要らないですけどね。
木登りでの採取が必要な時は便利です。
この魔法は他にも使い道があるのですが要は使い方です。
木の実を拾いあげ、潰して耳に擦り込みます。
用意してた他の素材を潰した木の実と一緒に練り込み団子を作り、準備が出来ました。
膝を着き身体を固定します。汚れた手を服で拭き、今日の為によく研いだ小刀をしっかり握り、石のついた耳朶を引っ張り刃を当てたところで、気が変わりました。
ハッと息を詰めて、思いっきりザクっと耳の付け根に刃を当て一気に切り落とします。
木の実の効果でいい感じに痺れて、痛くはないのですが、手元の耳と流れ出る血を不思議な感覚で見ていました。
事前に用意してた止血用の薬草など包んだ布を切り口に当て、布を巻き圧迫します。
さっさと作業に取りかかりましょう。
血塗れの耳を団子の中に埋め込みます。
ぎゅっと入れ込んだそれに赤い石が光っています。綺麗ですね。
ムニュっと団子に消えました。
血濡れた服を脱ぎ、血のついてないところで身体の血を拭き取り、打ち捨てて行きます。
持って来た服に着替え、靴も変え…ひとつミスをしました。
下着を持ってくるのを忘れました。
ノーパンでズボンを履く事になってしまいました。
変な気分です。早く冒険者さんと合流して下着をゲットしたいです。
必要な物を上着や腰のポーチバックに詰め込んで、支度は終わりました。
脱ぎ捨てた服の上に耳入り団子を置き、鞄から赤黒い液体のガラス管を数本出します。
この日の為に腕を切って植物採取用の試験管に溜めた血です。周囲に撒き散らします。
いい具合に腐敗してキツイ臭いが漂っています。
試験管は血溜まりに投げ割り証拠隠滅。鞄もひっくり返して荷物を散乱させます。どれもこれも血塗れになりました。
魔獣の動きを探ると、動き出したようです。
身体に浄化魔法をかけて処理をし、少し離れた木に向かい、四苦八苦しながら登って、見物です。
ちゃんと実行されたか確認しなくては、この計画はスタートしません。
懐からポーションを出します。これを飲みながら、文字通り高みの見物です。
思ったよりも大きな魔獣は毛むくじゃらの身体を揺らしながら、血に濡れた場所の匂いを嗅いでいるようです。
すぐに団子に気づくと鼻で突いて様子を伺い、赤黒い舌が口の周りをべろりと舐め、団子を咥え、ポンと放り投げ、大きく開いた口でパクッとお食べになりました。
まぐまぐと口が動いてるようでだが……飲み込んでくれたようです。
吐き出すかと注視していましたが、周りの服や荷物を踏んだり、鋭い爪で引き裂いたりして、探すような動きをしています。団子を探しているのでしょう。
『ごめんね、一個しかないんだ』
心の中で謝ります。
あれは魔獣が好みそうな配合の野草団子。調子がよろしくなければ、涎物でしょう。
仕上げの血のソースがたっぷりかかって、団子にも前以て練り込んでもあったのですから、プンプンといい香りだったはずです。
フガフガと鼻を鳴らして辺りを嗅いでます。鼻息が荒いです。元々大人しい魔獣が荒ぶり探してますが、もう大人しくなって来てます。この魔獣さんは更に温厚だったようです。
石が嵌った耳。耳朶と石だけと思ったのですが肉は多い方がいいだろうと、全部切り落としました。そのお肉でご勘弁を。
結果としては上々な出来と言えるでしょう。吐き出す素振りもなく、まだないかと広げた服などをめちゃくちゃに裂いて汚してくれてます。齧ってもくれてます。いい仕事をしてくれます。
ひと仕事終えて、血もいっぱい出ましたし、ポーションが美味しいです。
魔獣は諦めたのか、木の実を採る為に木に登り、幾つか食べると気が済んだのでしょう。帰っていきました。吐き出しもなく、ちゃんとお腹の中に収めて頂きました。もう大丈夫ですね。ありがとうございます。
木屑などついたのをパンパンと叩いて身綺麗にして、布を耳を覆うようにすっぽり頭に被り縛りました。
隣町に向けて歩み出します。出発です。
魔獣に気づかれないように使った魔法はいい感じに効果があったようです。気合いを入れましたからね。高みの見物は少々魔力を使うのです。隠蔽の魔法と申しますか。森に溶け込む魔法です。なんとなく使えるようになってましたので、土魔法だと思います。
これは野草採取時に野生動物などから身を守る上でも必要で、僕の得意魔法です。いつもは弱くしか使った事がなかったのですが、気合を入れて使ったおかげで、敏感な魔獣にも効きましたね。
途中、乗合馬車を捕まえて、程なく冒険者さんと合流出来ました。
耳の状態を見て、鼻白んでいましたが、笑ってやりました。冒険者だから、血や怪我を見るのは慣れてると思ったのに。
もう一つ厄介な事をしないといけないのです。付き合って貰いたいので、これぐらいで引かれても困るのです。
初めは僕だけでしようと思っていたのですが、どう考えてもひとりでは難しいので、手伝って貰いたいのですけどね…。
==============
次は国外に向けて旅に出ます。
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