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聴覚戻る(1) ※
しおりを挟む案内された部屋は薄暗かった。
人の輪郭がぼんやり見える。
通常はここまで視えるのは不自然だ。視覚を完全に取り戻した今の自分には、このぐらい少ない光量でもしっかり見えてしまうのだ。ジュラさんに言ってみたところで解決方法もなさそうだなと放置してた…。
暗視カメラというかゴーグルの画面のように見えてしまう。普通の状態じゃない。
自分の瞳孔がカメラの絞りのように動いて光量を調整しているのまで感じていた。機械か何かになった気分だ。
触覚も視覚も度が過ぎる感覚まで上げれる事はなんとなくわかる。今度取り戻す感覚はなんなのか…。自分は使いこなせるのか、使いこなさねば、生活さえ難しいだろう。どういたものか…。ま、なってから考えるか。
さて、部屋はベッドと小ぶりなテーブル、二脚の椅子にチェストとその上に筆記具など小物が置いてあるようだ。
椅子の一つに項垂れて座ってるのが、今回の『ケーキ』だろうか。
ーーー確かに甘い香りがする。自分が近づけば、発情してもっと濃厚な香りに変化するだろう。
真っ直ぐテーブルに近づき、向かいの椅子を引いて座る。
ハッと顔を上げた男は細面のメガネくんだった。暗い中でも顔色が良くない。
目は…よく見えない。前髪長くて表情が読めない。
「こんにちは」
取り敢えず挨拶を。
テーブルを挟んでるとはいえ、手を伸ばせば届く距離だ。発情してもいい感じだが、あの双子みたいに襲ってくる感じはない。
気分を変えたいがと、窓を見るが…。カーテンは、開けたくないのだろうな。
重苦しい空気に甘い香りだけが漂っていた。
「こんにちは。……さっさと食べて下さい」
やっと返しがあった。
脚を組んで、お茶があれば半分は減ってる時間は空いてたかも知れない。
メガネを外しテーブルに置くと、ノロノロと立ち上がる。
するすると衣擦れの音を密やかにさせながら脱いで、簡単に畳んで椅子に置き、ベッドにうつ伏せに横になった。
まな板のなんとかですか?
『フォーク』とは厄介だ。『ケーキ』のこの甘ったるい匂いを嗅げば、気持ちはやる気がなくても、身体は欲して兆す。
ウンザリである。
この状況は互いにウンザリなのがありありとしている。
五感を失ってる異世界からの訪来者の為に、何故ここまでするのか。
『ケーキ』が魔力を取り戻す為にと言っていた。だから、互いに利害が一致してるのだから遠慮は要らないとはあの双子の言い分だったが……。
彼は…全身で俺を拒絶している。
「無理は…よくないと思います」
俺は椅子から動かなかった。
ズボンの中でヤツは勃ち上がって窮屈になっているが。
驚きか?
こちらを見てじっとしている。
カーテンの隙間から入る陽光が薄っすらと部屋をぼんやり浮かばせてる。目を凝らせば、ここで目を慣らしていれば、こちらをはっきり見る事も可能かもしれない。彼は見えてるのだろう。
「そうですね…。出来ればしたくないけど、魔力は取り戻せるなら取り戻したい…」
『抜け出すには』と聞こえた気がするが、薬で復帰させてる機能では限界がある。このぐらいの感度が普通なんだろうが。
何かあるのだろう。
取り敢えず、あの双子が言ってた通り利害が一致してるようだから、さっさとやってしまうか。
上着に手を掛けて立ち上がる。
ベッドでびくりと身体を固くして、枕に顔を埋めてじっとしている。
怯えてるような相手になんだか気が進まない。なのに、このガチガチに勃ってるナニが気分を台無しにしてくれる。
「準備はしてるから、さっさと中に出して」
マジかぁ~。。。
気分がしょんぼり。前はガチガチ…。お前は…。
もう情緒も何もない。この関係も情緒はないが。この前みたいに襲われた方が良かったわ。
ちょっとは気持ち良くなって欲しい。
後孔に指を這わせる。
きゅっと相手の身体に緊張が走る。
いきなりは突っ込まないよ?
というか、この力の入れようで突っ込んだら流血じゃねぇ?
準備が出来てると言ってたのは、嘘じゃなかった。ぬるりと濡れていた。
ツプっと指を埋めていく。
自分で解したのか、元々柔らかいのか、難なく飲み込まれた。
中を探る。クイクイと狭さを測り、一旦抜き指を増やして中に挿し入れた。
ちょっと乱暴にしてみると、身体がピククンと跳ねた。ふぅと吐かれる僅かな吐息が感じてるのが分かる。
加虐的な事に感じるタイプなんだろうか?
肩に歯型がある。よく見れば、鬱血痕も僅かに見える。うつ伏せという事は、前はこれの比ではないという事か?
暗がりでこれだ。明るければ、酷い有り様なのではないだろうか。
優しくしてやりたくなった。状況は優しくないのだから、せめて…。
前立腺を探す。
ジュラさんとのセックスで発見したのだが、ここを弄り倒すと、泣いて善がり狂う様が楽しい場所だ。
これでイったら、暫く戻ってこれないぐらいイイらしい。
くったりしてる姿が可愛いのだ。
ーーーーありました。
触ってやると、激しく跳ねた。
枕をぎゅーっと抱えて耐えてる。
逃げようとする身体を脚を引いて引き寄せて、脚の間で後ろに指を数本入れ込んで、前立腺を中心に弄り倒してやる。
内腿がピクピクと震えてる。
ふぅ、ふぅと吐かれる息遣いが激しくなってきている。
コシュコシュと前立腺を挟み込んで擦って、押し込んでクリクリ…。
震える手が後ろ手に伸ばされてくる。
震える手は尻肉の上を這って、俺の指が入ってる孔に向かってくる。
クンっと強めに押し込んだら、阻止しようとやってきていた手の指がぴーんと伸びきって、プルプルと震え、尻肉を掴み、何かに耐えてる。
「も、もう挿れ、てぇぇ。…ふぅ、ふぅゥン、おかしく、なるぅぅ…」
可愛い声ですね。
ベタベタの指を抜く。
中に仕込んだローションでぐちょぐちょだ。
濡れ光ってる孔に切っ先をゆるりと当てがった。
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