結局そうなんじゃん。

アキノナツ

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10.苦しいんだよ…。 微※

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 言っちゃったじゃないかぁあああああッ!
 なんで言っちゃうかなぁ、オレッ!

 陛下が好きだと思うけど…。ああ、好きだよッ!
 分かってる。分かってるけど、言ったところでどうなるっていうんだよ。こんな気持ちは蓋をして見ないようにしてたらいいに決まってる。なのに…。

 そっと触らずにしておくに限るんだ。思い出だけでいいじゃないか。

 なのに、なのに…ッ!

 想いが溢れ過ぎて、オレはどうしようもなくなる。
 だから、この気持ちから距離を取ってたのに…。

 なのに、なんなんだよぉぉおおお…ッ!

 抑えようとしたり、なかった事にしようとすると、苦しくなって、抗えば抗う程、涙が溢れてどうしようもなくなるんだ。腹が立つッ。

 頭を撫でられ、背中を摩られ、泣かないでと耳元で囁かれ、髪に口づけされてる。

 泣きたくて泣いてる訳ではないんだ。オレだってなんで泣けてくるのか分からないんだよ。

 あなたが好きなんだと言ってしまった事が、嬉しいのか悲しいのかさえ分からない。

 何もかも、分からない。

 彼が、この男が関わると、途端にオレの涙は溢れて止まらなくなる。考えただけで、胸が苦しくなる。腹が立つやらなんやら…もう、なんなんだよ。分からなくて、苦しくて、嫌になる。

 グスグスと唸りながら泣いていた。

 おおらかな国民性か、この国の人たちは同性が手を繋いで歩いていても誰も奇異に見たりする事はない。無いのだが、こう泣いてるとやはり気にされてる。生暖かい空気をなんとなく感じていた。

 ここから早く離れた方がいいのに。
 この男から離れたらいいのに。
 オレは、この男の胸に顔を埋め、こんなに抱きついて、離れられない。しかも、彼もしっかりと優しく抱きしめてくれてる。

 好きだと伝えたのに、苦しいのは変わらなくて。こんな事言っちゃダメだと分かってるのに、言っちゃって…。バカだ。バカ、バカ、バカァアアアアッ!

 この鼓動が悪い。
 オレと陛下の鼓動が、あの時間に誘う。

 さっきから頭や背中を優しく撫でたり、頭やこめかみや耳に唇を感じる。
 優しい…。とっても優しく触ってくれてる。

 ああ、優しくしないでッ!

 イライラしてくる。嬉しいとも思うのに…、この優しさに、無性に…無性に腹が立って…ッ。

 いつの間にか、オレは、男の胸を叩いていた。
 握った拳で男の逞しい胸をテシテシと叩いて、トントンと泣きながら、叩いていた。
 非力なオレがどんなに力を込めたところで、痛くも痒くも無いだろうが、叩いていた。

 何度も、何度も、叩いても、びくともしない。そんな事は分かってるのに、やめれない。

「キライッ」

 叩いてる内に、少し離れる事が出来た。温もりから離れたのが、寂しくなって、更に泣ける。そんな自分がイヤで涙が溢れて、苦しくて、何か言わなきゃもっと苦しくて…。

「キライッ」

 思いっきり叩く。

「キライッ」

 彼は、何度もやめさせようとやんわり押し留めようとしてくれる。

 胸が苦しくて、どうにかなりそうだ…。呻くように泣きながら叩く。

 苦しい気持ちを叩きつけるように叩き続けてると手が痺れて、感覚がなくなりようだ。このままこの感覚に飲まれたい。考える頭も痺れて使い物になればいいのに…。

「手が…ッ。やめなさい」

 流石にケンカ状態と見て、周りが気に止め出したようで、足を止めている者もいるようだ。
 彼の大きな手がオレの両手をまとめて掴み、泣きじゃくるオレを抱えるようにして、移動した。ベンチまで連れられ、座らされた。

 周りの人が流れていくのを感じる。危険性はないと判断したようだ。

 オレが子どもの頃はさておき、成人してからは泣く方じゃなかった。なのに、この男の事になると、どういう訳か胸が苦しくなって泣けてくる。

 情けなくて、悔しいッ。

 この男が関わると泣き虫だ。形にできない感情が、胸に溢れて、どうにも出来なくて、涙になって溢れ出してしまう。

「俺がそんなに嫌いなのか?」

「だって、だって…分かんないよ…」

 抱きしめる力は変わらない。オレがどんなに嫌いだと言葉にしても離してくれない。

「素直に自分の気持ちを伝えてくれ。俺しか聞いてないから」

「ぅううう…ずるいッ。禿げてれば良かったのに…」

 そうなってたとしても好きな気がする。でも、ズル過ぎるぅぅううう…。渋みが増して数段も素敵になってるなんて……ッ! 

「は? ハゲ? はぁ?」







「遅いわね…。どこまで行ったのかしら…」

 お客さんも落ち着いたのに…。ん~、時間把握はしてるはずの人が…。

 ぼんやり通りを眺めて、父と歩いて行った男を思い返していた…。

 あの人、父さまのどストライクだったわね…。私が読んでたアイドル雑誌でも、舞台共演者のおじさまに釘付けだったのはバレバレでしたよ~。

 私を構成してるもうひとりの人が、好きで好きで仕方がないのは分かり過ぎる程だったけど。父さまだって、新しい恋をしたっていいのよ。そうよッ、幸せになって欲しいじゃない。私に掛かり切りの人生ってつまんないわ。

 あの服装は、父さまの故郷の物に類似してた。きっと故郷の話で話が盛り上がってるのね…。

 うふふ、娘も立派に育ったんだからぁ~。父さまの人生を歩めばいいのよ~。それがいいのよぉ~。

 なんなら、私が恋のキューピッド役をしてあげてもいいのよぉ~。早く連れて来なさいよ。何の用事で私の店に来るのか知らないけど~。早くぅ~。

 歌が歌いたい気分ね。
 今日の酒場はバンドの日よね。歌いに行こうかしら。

「あらぁ~、ご機嫌ね。いい事あった?」

「いらっしゃいませ。そうなんですよ~。今日は、いい香水が入荷したんですよ。香りはもちろん、この細工を見て下さいよ~」





 身動きが出来ないように抱きしめられて叩けもしない。胸に顔を押し付けていた。陛下の匂い…。あの頃とちっとも変わってない。逞しい胸板がオレを受け止めてくれてる。熱と心音が伝わって来て…とても不味いですね。

 オレよ、…冷静になろう。深呼吸だ…。

 失敗したぁぁ…。胸いっぱいに匂いが満たされ…力が抜ける…。

「…落ち着いたか…?」

 頭や背中を優しく撫でられてる。

 確かに、脱力して全体重を男に預けてしまってるこの状態で、泣き止みつつあるオレって…。情けなくともこの男が大好きだと全身で言ってるようなものだ。この安心し切ってる状態では、否定のしようがないのに、抗いたくもあった。

 またじんわり目の周りが熱くなってくる。
 なんで、泣けてくるんだろう…。

 認めてしまえば楽になるのだろうか…。でも、何を認めるの…?

「一目惚れというのだったのだろうな…。結婚を周りに責っ付かれて、あの場では、婚約者になる令嬢にどう説明するかと悩ましく思ってた。その中で、そなたは輝いていた。美しく愛らしく…」

 優しくもしっかりと抱きしめられて、彼の頬を頭に感じていた。オレは彼の言葉を聞きながら、包まれるようなこの状況に浸っていた。全身で彼を感じていた。

「彼女たちを気遣う仕草に、あの笑顔…。俺の胸は、高鳴って苦しくて…。初めてだった。その手を取って、そのしなやかな身体に手を添え、踊りたいと切に思った。声を聴きたい。間近で笑顔を見たい。話がしたい…。ああ、これが恋というものかと思ったよ」

 言葉の合間に髪に触れるのは唇。想いのこもった口づけ。その接触は、緩やかで、ゆっくりと繰り返され、こめかみに耳にと触れてくる。

「彼女と踊っていた時、一層輝いて見えた。彼女に嫉妬しそうになったが、すぐに、二人の穏やかなあの雰囲気に心が穏やかになったよ。あの瞬間は忘れられない…」

 耳元で囁かれる声に蕩けていた。

「彼女もそなたが好きなのだそうだ…」

 知ってる。あなたも知ってるんだ…。

「そなたに少しでも近づきたくて、もっともな場を設けたが、言葉を交わせばますます、手放したくなくなって…。すまない。あのまま帰したら、二度と会えない気がして。手元に置くにはどうしたらいいのか…、冷静な判断が出来なかった。そなたから、好きだという言葉を聞いては、気持ちが止まらず…。手に入れる事しか考えられなくて…」

 オレも…。あの時は流されて、請われるままに従ってしまったけど…。あれで良かったのだと納得してる自分もいて…。流されたのは否めないけど、オレの心がこの人を求めていた。

 身体の相性とか、気持ちが良かったとか、そんな事は、どうでもいい。

 あなたが、好き。
 オレは、あなたが、好きです。

 でも、彼女…。奥さんがいる…。
 ん?
 …公認?
 あれ?
 これって、え? どういう事?

 頭の中で彼女が微笑んでいた。

 ん?
 んん??
 ん~???

 意識が思考に集中してた。

「そなたの素直な気持ちを聞きたい。周りの事は考えないでくれ。俺の事をどう思ってくれてるんだ?」

 大きな手がオレの顔を包んで、上向きにされてた。彼しか見えない。灰色の瞳に自分が映ってる。急に視界いっぱいに好きな人の顔で、集中していた意識が全部こっちに全振りした。

 目尻の皺はあの頃より深くなって…。あちこちにこれまで積み重ねてきた痕跡が刻まれている。髪にも白いのが混ざっていて…。

 彼の顔に手を伸ばしていた。
 考える事なく、指を生え際に這わせ、白くなった髪を撫でいてた。
 眉間の皺も、整った眉にも、指をゆっくり這わせ辿る。頬を撫でて、輪郭を辿り、高い鼻を触り、髭の感触を手に感じながら、撫でた。

 時間は確実に流れているのに、この気持ちは薄まりも流れもしなくて…。

「聞かせてくれ…」

 動く唇を指でなぞる。
 彼の声が鼓膜を揺らす。

「素直に。何も考えずに。自分の気持ちを素直に…」

 考えずに?
 皆んなの顔が浮かぶ。彼女が微笑んでる。
 じんわり涙が出てくる。
 娘が連れていかれる?
 逃さないと?
 迷惑かけちゃう?

「己だけを見てくれ。そなたの気持ちが聞きたいんだ」

 彼の言葉が降ってくる。指を添えた唇が動いてる。
 騒つく心が凪いでいく。涙が引っ込んだ。

「好きです。昔も、今も、ずっと、今まで、ずっと、あなたを想っていました。好きです」

 うん、ずっと想ってた。娘の中にいる彼を見つけては嬉しく、愛おしくなっていた。
 故郷に帰る度にあなたの匂いを思い出していた。
 彼女との手紙の中にあなたの影を見つけては、ときめいていた。

 オレの顔を包むようにして上向かせてる手が熱くなってる。その手にオレは、手を重ねた。真っ直ぐに目を見ていた。
 オレの手も熱いだろう。顔だって、真っ赤に茹だってる気がする。

 彼が笑った。目尻に光るものがあった。
 手を伸ばし、指の腹で拭ってやった。

「やっとだな…」

 顔が近づいてきた…。ギリギリまで灰色の瞳を見つめて、自然に瞼が閉じた。
 重なる唇は、髭の感触のあったあの時と違うけど、間違いなく彼の唇で、彼のキスだった。

 舌先が触れ合うだけの、しかし、何度も、ねっとりと唇を重なり、時間を忘れるような、うっとりとする口づけが繰り返された。

 名残り惜しいというように互いに相手の唇に吸い付きながら密かな音を立てて離れた。唇が離れたが、少しも離れたくないと引き合うように抱き合っていた。

「また、怒られるな…」

 周りを気にするなと言いながら、彼は気にしてる。なんだか可笑しくなってきた。力が抜ける。頬を彼にくっつけて、温もりを堪能していた。

「キミを想うなら、『何もするな』『追いかけるな』と言われて、散々怒られた。俺が動けば命が危ないと報告書アレを突きつけられた。キミの兄上さまも早業だった…」

 あー、オレの連れ去りですね…。
 身体から伝わってくる振動が心地いい。

「あの娘は、そなたの子か?」

 一瞬で身体が、心臓が、凍った。
 ガラス越しに見ただけなのに…。落ち着け、返答を間違えなければ、彼女を守れる。でも、なんと答えれば…。

「あの表情豊かで快活な様子は、キミにそっくりだ」

 優しい手つきで頭を撫でられてる。
 ん?
 オレというよりあなたにそっくりですけど?
 気づいた? 気づいてない?

「好いてると言わせてしまったが、こちらで伴侶に恵まれていたのだな…。どうもキミが手に届くところにいるとなると、自制が効かないようだ…」

 伴侶?
 オレが黙ってるからか、話がどんどん進んでいってるみたい。

 さっきまでの優しい手つきが、なんだか…。抱きしめもなんとなくキツくなてる気が…。

「あ、あの…未婚です」

 何やら苦しくなって、誤魔化す考えが消えてしまった。元々嘘が苦手なんだよ。

…? 本当かッ?」

 更にぎゅっと力強く抱きしめられたッ。苦しいぃぃ…

「嘘をつく理由なんてないですよ。それに、娘だって、あの時の…ハァッ」

 バカぁぁああああ!
 口を両手で覆っても遅い。
 音を持ってしまった言葉は、元に戻りも消えもしない。聞こえてしまえばだが、この距離とこの男の耳だ。さっきからオレの言葉を聞き漏らさないと言わんばかりに顔が近いし…。聞こえてない訳がない。

 恐る恐る顔を上げて彼の様子を確認しようとした。
 バッチリ目が合ってしまった。

「俺の、子か?」

 反射と言っていい速度でコクンと頷いていた。彼の強い眼差しが、そうさせた。真実しか告げなければいけない気にさせる。

「連れて行かないで…」

 なんとかこれだけ言えた。

 あの子には、あの子の人生設計がある。ここで店を構え、若くて可愛いワンコみたいで、かっこいい男を捕まえて、もっと店も大きくするのだと、日頃から言ってる。夢を叶えさせたいと思うのが親心だろう。男の好みは、この際無視して…。

 取り敢えず、城の中で収まるような子じゃない。

「連れて…? 大丈夫だ。安心しろ」

 なんだか笑われてしまった。

「そうか。あの娘は俺の子か…」

「く、苦しい…です」

 くせっ毛が彼の髭と絡まってしまうかという程に顔を擦り付けてくる。身動きが出来ない力で抱きしめられて…苦しいです。

 笑ってる。そう言えば、王子が二人だった。

 …あの子が、お姫様?

 走り回る彼女を思い浮かべ、酒場で踊る彼女を思い浮かべ、試験管を振ってる彼女を思い浮かべて、頭を抱えたくなった。
 大口開けて笑うお姫様って、ダメだろうなぁ…。

 ちょっと変調子の歌も不味い気がする。
 音痴ではなく、ちょっと時々音がズレるだけで、皆はそれが彼女の味だと認めてくれてるんだが…。

 オレを強く抱きしめながら、撫で摩る手つきはとっても優しくて、笑う彼の振動は心地よくて、『大丈夫』という言葉を無条件に受け入れていた。

 …ん? 空が赤い…。
 周りが茜色に染まってきてるのに気づいた。夕暮れだ。
 ここに来た時はまだ明るかった。
 日が暮れかかると、この辺りはカップルだらけになる。イチャイチャしてるよ。

 さっきキスしまくってた事に、今更、オレの顔が赤く染まっていた。
 今も抱きしめられてる。
 周りが周りだから、いいんだが…いいのかなぁ…。

 それより、店に帰らないと。でも、今から彼を連れて行くのは、それにこの泣いてましたという顔では、なんと言い訳をしていいやら…。

 忙しく頭の中を駆け回る。完全仕事脳。

「えーと、明日の昼過ぎぐらいにあの店に来て下さい。帰らないと…。明日、仕入れた荷が多いので、休みなんです。昼過ぎには片付くと思うので、それぐらいに来てくれれば、お相手で来ると思います」

 なんとか髪を手櫛で整え、顔を手で拭って、体裁を整えようとしていた。

 彼も夕陽が沈む景色とオレの様子に、ここに来た目的を思い出したようで、空気が変わった。

 近くに水道を見つけたので、緩く絡んでた腕を解いて、顔を洗いに行った。

「思いがけない出会いに舞い上がってしまった…」

 顔を拭いてる側でそんな言葉を聞いていた。
 本当にこんな再会って…。
 声のする方を見遣れば、赤くなってるおじさまが頬をカキカキ照れてる。あんなに大胆に迫って来たお人が…。自制がって言ってたね…くすッ。

 可愛いと思ってしまった事に自分が可笑しくて、くふふと口元を抑えて笑ってしまった。

「明日、待ってますッ」

 緩やかな坂道へ向かって駆けて行った。




「遅い~。あれ? 目、どうしたの?」

 店じまいの準備をしてるところへ帰って来れた。

「あ、知り合いだったっんだよ。色々話し込んじゃったよ。面白い話も聞けて、泣き笑いさ」

「ふぅ~ん」

 嘘はついてない。ついてないさ。

「明日、彼が来るから。昼過ぎで約束した。詳しくは夕飯の時にでもしよう」

「分かったぁ~」

 軽い…。いつもの彼女から考えたら、何か軽い気がするが、ボロが出る前に、片付けと夕飯準備をしてしまおう。

 バタバタと奥へ入った。







=================


お待たせしました(ぺこり

体調崩してしまって、申し訳ない( ̄◇ ̄;)
駆けてませんが、コツコツ書いてます。
体調も回復して来たので、投稿出来ました。

もう暫くお付き合いいただければ…(⌒-⌒; )

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