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後・脇道》え、えーっ?! (※)
しおりを挟む「藍さん、ちょっとこれ見て」
スマホの動画を整理してると、つい撮ってしまってた動画が出てきた。
隣でコロコロ転がり動いて、素足でモニュモニュと俺の身体のあちこちを触ってる藍さんに観て貰いたくなって声を掛ける。
「なぁに?」
のっそり起き上がって、四つん這いで俺に近づてくる姿は、この仔猫ちゃんとは違う色香で、喰われそうな野生の大型猫の貫禄と美しさだ。
「あら、コレって。もしかしてレッスンしてる子?」
俺にぺったりしなだれかかって画面を観てくれた。
「そうそう。一生懸命でね。思わず撮っちゃったんだけど、素質あるでしょ?」
「ホント。いい素材ねぇ。ーーーーー青くん、この子ここに連れて来れない?」
画面の中で背中を向けて俺の腿に手をついて懸命に尻を上下に振ってる仔猫ちゃんが映っていた。俺の肉棒を窄まりの皺を目一杯伸ばしてみっちりと懸命に咥え込んで、ヌチヌチと出し挿れしてる。
ヌチヌチ…
「ぁふ、うふぅ、あ、うきゅん…」
いい声で啼いてる。
藍さんのようにむっちりした尻と違って、小さい尻だが丸く可愛い。肌は全身綺麗だ。白くてキメが細かくもっちりとした手触り。
顔も平凡と言っていたが、口も小さくピンクの色合い。ぷりっとしてる。
あの口にちんぽが咥えられると、加虐性が刺激される。
可愛らしく整ってる。原石だ。
磨き甲斐がある。エッチな身体してるし。快楽に素直なのに、恥ずかしそうにしてる仕草も愛らしい。揺れる気持ちがまんま出てるのだろう。
兎に角、可愛い仔猫ちゃんです。
目だってぱっちりしてるし、鼻は小ちゃい。ただ近眼でちょっと顰めっ面しちゃうのが玉に瑕なんだよね。
それもメガネをしてくれたら解決。
俺的にはどストライクなので、メガネに猫耳でお願いしてる。
ズレたメガネをあげる仕草がこれまた可愛いんだよ。
ビクビクしてるのに、しなだれかかってきたりして、見た目から猫なんだよ。うん、仔猫ちゃんだね。
彼氏たちなんで手放したかなぁ。
藍さんが可愛がりたくなるのも分かる。
さて、どうやって連れてこようか。
◇◇◇◇◇
「お前さ、なんか雰囲気変わった?」
学食でうどん啜ってたら、向かいに座った友人が真面目な顔で訊いてくる。
「ん? はんで?」
ちゅるっと麺を吸い込む。
「なんでって。んー、なんとなく?」
カレーを突きながら、困ってる。
コイツとは大学からの友人。
オリエンテーションで一緒になっただけの出会いだったが、趣味の話だったかなんだったも忘れたが、ずーっと喋ってて職員さんに怒られた仲です。
「お前、ちびっこいから誰かに騙されたりしーひんか心配で…」
保護者のようです。
「同い年だろ? オカンか」
麺を啜る。
「なんかこの前まで、よう遊んどったヤツ、あんま好かんかってんけど。遊ぶ相手変わったって事か?」
スプーンの上にミニカレーライスが出来てる。
「好かんって。そんな事言わんかったやん」
もぐもぐ。
「お前楽しそうだったし、あんま言うのもって思てさ」
パクッと口に消える。綺麗に食べるヤツだ。
お前のその優しさ好きだよ。奥ゆかしいんだけど、微妙なタイミングでお節介してくるところとか。
最後の汁を飲み干す。
「それにそうやって人にすぐ合わせるだろ?」
最後のカレーをよせよせ。
「ん?」
「方言。自分の親が俺と同郷だからって、すぐ合わせてさ。普通出来ひんやろ」
「そっか?」
「そや。で、今度は…彼女かなんかか?」
「えーと、モデルさん? SNSで知り合った」
「……危なないか?」
最後の一口をもぐもぐ。
危ないのか?
優しいし……。
「年上だけど、優しいし、変な事はしてこないし。忙しい人だけど、無理して時間合わせたりしなっくていいって言ってくれるし。ーーーー楽しいよ」
気持ちいい事しかしてない。
「やぁらしい顔してる」
お茶飲みながら変なこと言ってくる。
「はいぃい?」
思わず顔をクニクニ触ってしまう。
「あのいけ好かん奴に、その顔見せんなよ」
どの顔だよぉ~。
メガネが揺れる。視界も揺れる。
「連絡は24時間いつでもOKやさかい」
スマホをフリフリ席を立った。
コイツはこれからバイト。僕は講義がある。
笑顔で手を振る。
◇◇◇◇◇
「もうエッチな事に抵抗なくなった?」
ピロートークってヤツだろうか。
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レッスン?らしい。
よく分からないけど、気持ちいいから癖になりそうです。
「そうですね。でも、青斗さんとのを経験しちゃったら、他の人のじゃ満足できないかも…」
青斗さんの腕枕でぼんやり言葉を紡いでいた。
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あわわ!
僕思わず、なんて事を言っちゃったの!訂正!
「あっ、違うんです。青斗さんと、どうとかなんて考えてないんです。恋人とか、あ、あうぅ…」
起き上がって、慌てて訂正し出した。
訂正したけど、本音は青斗さんの恋人になりたかった。
「ふははは…慌てない」
僕の下で笑ってる。大人の余裕?
「ごめんね。仔猫ちゃんからの熱い告白は嬉しいけど、俺、好きな人がいるから応えられないや」
引き寄せられて、頬に唇。リップ音が心地よく響く。全部見透かされてる。
フラれた……。
分かってたけど、やっぱりショック。
青斗さんは先生だもんね。なんの先生かいまいち分かんないけど。
「恋人同士のセックスは、俺のとはまた違うから」
抱きしめられて、頭をなでなでされてる。
青斗さんの胸に頬を当てて、心音を聴いていた。
「きっと現れるよ。特別な人ーーーーートムくん。これどう思う?」
スマホを触ってる。
動画が再生されたみたい。
喘ぎ声。
ボンと熱が上がるのを感じる。その声知ってると思います。
お尻に手が当たったと思ったら引き上げられた。
やっぱり、藍さんとの動画だった。
ただこれはサンプルじゃなくて。
「綺麗な人ですね」
観てる内に気持ちが落ち着いてきて、魅入っていた。
わぁお! こんな体位で……。
気持ち良さそうに青斗さんと絡んでる。
「この人と会ってみる気ない?」
青斗さんの言葉をぼんやり聞き流していた。
ん?
「はいぃい?!」
驚いた。
藍さんに? えっ、憧れの人、その2じゃないけど。まじで?!
「会いたくない?」
青斗さんがまっすぐ見てくる。
「…あ、会います! ファンなんです。この人、藍さんですよね?」
早口で喋ってるのは自覚してたけど、止まらなかった。
「青斗さんと藍さんのって、幸せな気分になるんです。恋人同士みたいな感じで」
青斗さんが若干引いてる感じがするが、お構いなしに喋ってた。
「会いますッ。会いたいです」
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