1 / 6
1.微睡の中で
しおりを挟むふらっと書き出してしまいました。
受けの過去話。暗い話ですm(_ _)m
彼の形成話ともいうかも…。
ーーーーーーー
ヤァァァーーーーッ!!!
頭の中で叫び声が木霊する。
ガバッと跳ね起きた。
奥歯が痛い。
噛み締めてたみたいだ。
叫んだかと思ったが、実際は唸り声が出てたみたい。
隣でマスターが唸りながら寝返りを打ってる。
様子を伺ってるが、起きる気配は無い。
良かった……。
マスターを起こしちゃ可哀想だね。
動悸が治らない。
心臓が跳ね回って痛い。
呼吸も喉を塊の息が行ったり来たり、上手く吸い込めなくて、吐けない。
夢を見たと思う。
ーーーー何か怖いのでも見たのかな。
髪が張り付く嫌な汗。
シャワー浴びたい……。
ベッドを降りる。
フラついたけど、ゆっくり進んだ。
ペタッ、ペタッ……
ヨタつきながら浴室に向かう。
シャワーに打たれながら、前が勃ち上がってる事に気づいた。
息も落ち着いた。
死にかけてたって事か?
寝起きの生理的なアレかな?
無視してボディーソープを泡立て身体ウチ洗い出した。
前はちっとも治まる気配がない。
別の生き物か何かな気分だ。
気持ちが完全に別のところにあった。
出せば、治まるか?
ボディーソープの滑りを借りて擦り上げる。
気持ち良くも何も機械的に擦って出す事だけに気を持っていく。
「うぐっ……」
密やかに声が漏れる。
シャワーで全てを流して出た。
外が明るくなってきた。
朝か……。
ソファにクッションを抱えて横になった。
***
頭を撫でる手。
守ってくれる手。
オレはこの手が好きだ。
ーーーー温かい。
唇に柔らかい温かいものが触れてる。
啄まれてる。
擽ったい。
瞼を開けた。
眠ってしまってたようだ。
目の前に顔。
オレの好きな……。
「誰?」
「寝ぼけてるのかい?」
ああ、なんで忘れたかな。
「おはよう。マスター」
「キミはどうしてこんなところで寝てるの?」
戯けた感じでマスターが、オレの頭を撫でてる。
どうしてだったかな……。
クッションを抱えたまま、むっくり起き上がる。
相棒を触りたい。
「ご飯出来てるから……」
マスターが何か言ってる……。
相棒のケースに歩み寄り、手に持ったままだったクッションを横に置くと、ケースから相棒を出し、防音ボックスに向かった。
扉に手をかけたところで、肩に手が置かれた。
振り返ると、男が何か言ってる。
口がパクパク。
この唇は美味しい。知ってる。好きだよ。
首に弓を持ったままの腕を回して、唇を合わせた。
薄っすら開いた割れめに舌を挿し入れて、中の舌をひと舐めして、リップ音を立てて離れた。
ボックスに入った。
小窓をコツコツと叩いてる。
さっきの男か。五月蝿い。
弓を滑らせた。
***
喉が渇く。
暑いな。
外に出た。
扉の横に男が蹲るように座ってた。
ーーーー男?
今日は誰かと寝たんだったか?
ウチでは寝ないようにしてたけど……。
相棒を拭いて、ケースへ。
水……。
冷蔵庫を開けて、ペットボトルを掴んで、扉を閉じた。
ペットボトルを開けようとして、手に無い事に気づく。
足元に転がってた。
拾おうと屈んで、そのまま床が視界に迫ってくる。
あぁ、倒れるのか。
頭を打つと思ったのに、衝撃は起きなかった。
誰かに支えられてた。
「危ないな。無茶はダメだよ」
「いつもの事だよ。大丈夫」
掠れた声で告げた。笑ったつもりだったが、上手く笑えてるかな。
この男は、……オレが好きな人だ。
抱き上げられて、ソファに運ばれる。
抱っこされたまま、座ってた。
手には、蓋の開いたペットボトル。
クピクピ飲んで、ひと心地ついた。
「マスター?」
そうだ。マスターだ。
「ーーー戻ってきた?」
よく分からない事を言う。
「マスターは、どうしたの?」
「キミを見てた」
「そう……」
もう一口。
「オレ、何かやらかした?」
「ーーー何か腹に入れるか」
笑ってる。
「マスターの挿れる?」
「飯を食え」
素気ない。スベっちゃった。
「マスター食べちゃダメ?」
「飯喰ってからな」
うふふ、していいんだ。
腕を肩から背に回して抱きつく。
「運んで。歩けない」
テーブルに軽食が並んでた。
ラップが掛かってるから、随分前に作ったのだろう。
ラップに包まったおにぎりを渡された。
モキュモキュ、マスターの膝の上で食べてる。
米粒がほっぺについてたのか、マスターが摘んで、食べてる。
ひとつ食べ終わると、もう一つ渡された。
入らないと、手に持ったまま見遣れば、無言の圧が……。
慌てて、ラップを剥いて齧り付いた。
よしよしと頭を撫でられた。
ーーーーー
やめようかどうしようかなと迷いつつ書きました。
書きたくなってる話ではあるのは間違いないんですが、書いてる今の気分がまんま影響してるとは思う。困った( ̄▽ ̄;)
0
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる