約束 【後日談更新中】

アキノナツ

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終.時間はあるさ ※

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長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

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少しお酒が入っての食事を終えて、ほろほろと夜の散歩をして、帰ってきた。

転移魔法で俺の部屋に来て、抱き合って、しばらく互いに温もりを感じてから、彼が転移で帰るのが定番になっていた。

……なっていたのだが、なんとなく、今日は、キスをしたくなって…したんですよ。

ーーーーベッドに押し倒されてるんだが?

「キスって気持ちいいな」
さいですか。
「もっとしたい」
俺はもっとエロい事をしたい!
俺の脳内は饒舌に語ってる。
でも、なんて言えばよろしんでしょう。正解が分からない。

彼は俺のお腹の上に馬乗りでお座りです。
跨って腰が揺れてる気がする。
とても煽情的で、一言も喋れなかった。

手がワキワキしてるのがバレそうで、歯を食いばって、自分の腕をベッドに押さえつけて、耐えていた。

「お前の腹筋、板だな。座り心地は…まずまずか」
お尻の座り調整でしたか。
ゆっくり倒れ込んできてぺとっと身体が密着してます。

「キスしよう」

好きな人との接触は気持ちいい。
ワキワキしてた手を出来るだけ、ゆっくり彼に回す。
ほっそりした身体だが、女性のような柔らかさはなく筋肉質。魔法職なのに鍛えてるようだ。魔法も体力勝負なところもあるから当然と言えば当然か。
それに彼は攻撃魔法をメインに使っているから必要かも知れない。

そんな事でも考えないと、暴走しそうだ。暴走を理性の自分が押さえ込む。

ローブを脱がせ、糊の効いたシャツの上を撫でる。筋肉の流れを感じる引き締まった身体だ。
唇を互いに啄み合う。唇の柔らかな感触と吐息を堪能していた。

こんなに柔らかい唇は甘いのだろうか…。

舐めていた。

ぴくりと動きが止まったが、舐め返してくる。少しずつ、舐めて、吸って、啄む。
もっと奥へ。少しずつ、舌を唇全体、裏側へ。歯茎に舌を這わせて、口の中の肉の柔らかさを探る。

舌が、侵入する舌を押し返そうとしてるのか、すり寄ってきてるのか、絡んでくる。
柔らかな舌の感触を絡め合って確かめた。

唾液が溢れて、混ざり合い、互いに啜る。
合わさる口の間で、腰に響く音を立てながら、舌が絡み合っていた。

あー、勃ってるよなぁ…。

彼の尻に当たってると思う。誤魔化しようがない。彼も……?

チュッパと唇が離れた。銀の糸が繋がっている。薄っすら開かれた唇はぽってりとしている。濡れて、更に誘っているようだ。

うっとりとその唇に引き寄せられる俺の顔にベチッと手のひらが乗った。

???
嫌?
少し気分が鎮火した。

「私は…。この行為の先に何があるかは、私でも知ってる。経験は無いがな。ーーーーひとつ昔話をしてもいいだろうか…」

彼はお喋りだった。目は艶めいていたが、真剣さが滲み出ていた。

俺は彼の顎下を擽って先を促した。

「私の家は、薬作りの上手い魔女の母と魔道具作りの上手い父がいてね。優しい兄たちがいる。母は、私が自分技術を継ぐものだと思っていた。母だけじゃなく家族皆だった」
俺の胸に頬をつけて、ポツポツと初めて聞く話を始めた。

「いずれ、私は子供を作って、あの家で皆に見守られて過ごすんだと、母が言っていた」
声が搾られるように出てる。辛そうだ。
顔が見たいが叶わないだろうと、髪を梳くように頭を撫でる。

「子供を作るなら、あの子がいいと思ったんだ。でも、今は、きみがいい」
ゆっくり身体を起こして、シャツのボタンを外し始めた。
想い人がいたのか…。
その人とはダメになったのか?
俺に乗り換え?
ーーーーいいけど…ちょいと、もやっとする。

俺も初恋は、あの子だしな。未だに引き摺ってるのだから、お互い様か。

肌が露わになった。
今は君一筋ですよ。
シャツが脱ぎ捨てられる。
潔いな。

白い肌。
細い身体なのに適度に筋肉が乗って引き締まってる。鍛えていたのが見て取れる。キメが細かく触り心地が良さそうな肌。薄っすら上気して艶やかに光ってるようだ。

ーーーー想像を超えていた。美しい。

胸に桃色の小さな乳輪に控えめな粒が乗っている。

触りたい。

サワっと腿を撫で上げて、腰骨を感じつつ通過して素肌まであと少しというところで、手が重ねられ、阻まれる。理性が試されるという事か。

「私は、君に嫌われたくない。だから、言わなきゃと思いながら、こんな土壇場まで、引っ張ってしまった。ーーー家族しか呼ばないんだが、『ティディ』と呼んでくれないだろうか。君にそう呼んでもらえたら、これで終わりでも、終わりになっても、もう、それでも、いい」

ん? 終わり?も気になるが、もっと引っ掛かるものが…。

「ティディ?」
何度も夢で呼んだ名を呟く。

「ありがとう」
瑠璃色の瞳が揺らいでる。近づく顔を両手で包む。キスをしようとしてくれのだろうか。それより…。

「ティディ?」
こぼれ出る言葉。俺の思い出。初恋。

キスに待ったをかける。

『オレ、ティディ! お前は?』思い出の彼が笑顔で告げる。
『エドラ! 友だちになって』

「俺は、エドラ。ーーーー母がそう呼ぶから、あの子にもそう呼んで欲しかった」

キョトンとしてる彼。
髪を撫で上げて額を出す。
「髪切っていいか?」
簾でどうも一致しない。
「いいが…」
風魔法で眉で揃えて切った髪を瞬時に燃やす。一瞬嫌な臭いがした。

確か、センターで分けてふんわり。毛先が眉上で踊ってる。横の髪を耳にかける。手で覆って裾を隠して、目を細めた。

「あー、ティディだ…」

シャープな男の顔になってるが。見つけた。彼はちゃんとココに来ていたのだ。
瑠璃色の瞳がキラキラと俺を見てる。

この目だ。

俺が恋した瞳の子。髪が邪魔して判断が鈍った。名前だって、ティディなんて入ってないじゃないか。

「ティディは、ミドルネームか?」

「うん、そうだよ。ーーーーエドラ?」

「そうだ。あの森で木登りしたりしただろ? 騎士になるって約束した」

目を瞠ってる。
「お前、ゴツくなり過ぎだ…。背伸びたな」
呟く。
慌ててズリ下がると、俺の服を捲って、腹を剥き出しにした。

はぁあ?!

「おお!さすがかぁさまッ。あんなに大きな穴が開いてたのに、あの傷が無い…けど、なんかあちこち細かい傷痕だらけだね」

性的なものは吹っ飛んだ。
身体を起こす。訊きたい事がいっぱいだ。
「エドラなら、私の全部をあげる。貰ってくれッ」
ぎゅっと飛びつくように抱きつかれた。嬉しそうだ。

「私は、小さい頃、兄たちと同じものが生えてくるって思ってたんだ。お前のと同じものがな」
いきなり彼が後ろ手に萎えかけてるナニをムニュッと掴んだ。

うぎゅッ!
愚息よ、調子がいいなッ。勃ってきちゃった。

「おー、硬くなってきた。凄いな」
モミモミと数度確かめるように揉み、離すと、自らのスラックスの前を寛げ出した。

「でも、実際は生えてくる訳ないんだよな。初潮が来て、私がちょっと違う身体なんだって分かったんだけどさ。みんな何も言ってくれて無かったから、あの時は混乱しちゃたんだよね」
スポンと脱いで投げた。
下着ごとだったようだ。生まれたままの姿。俺の胡座の中で全裸だ。

「でも、納得しちゃったよ。なんでいつまでも家にいていいよって言われてたのか」
下生えに手を伸ばして、脚を開いた。

ん?
ない?
無い?!

「ここにな、女の子の穴があるんだ。ちんこ生えて来ないはずだよ。私のここは女だったんだから」
その動きは、たぶん、指で広げてる。

「ココにお前の入れたら、子供が出来るんだろ? 母さまが言ってたぞ」

えーと、ティディの性教育はどこまで進んでたのでしょう…、お母さま…。

俺が頭の中を忙しくしている間に彼が移動していた。俺のスラックスの前を寛げてた。
下着に指が掛かったところで、慌てて現実に戻ってきて、手で押し留めようとしたが、ポロンと出てしまいました。

考え事をしていた割には、大きく育った愚息。

「大っきいね。立派、りっぱぁ~。んー、コレ入るかな?」

ちょっと待ってくれ。さっきまでしんみりしてたのに、さっばさばの明るさ。
さっきまで男性だと思って、お付き合いしていたお相手が女で、あ、イヤ、一部がか???
分からん。俺は、今、混乱してる。

初恋が実ったと浮かれているのもあるが、大混線。

えーと、なんと言った?
入るかって?
入るだろうけど…。

ーーーー突っ込む穴が変わったって事か。

こっちの穴なら経験がない訳ではない。娼館に行った事はあるし。

俺を掴んだ手が僅かだが震えていた。
明るく笑ってる頬がヒクついてる。

「お、お前、経験がない訳じゃないよな? 童貞だったら、私には、荷が重いよ」

よく喋る…。

ああ、そうか…。

ぎゅっ抱きしめた。
寒くはないはずなのに、小刻みに震えていた。怖いんだな。
気づくのが遅くなってすまない。

「優しくする。今日がダメでも明日がある。明日がダメでも…ゆっくりしたらいいじゃないか。ティディ、ココで俺を待っててくれたんだな。下積みから頑張ってここまで来たんだけど、遅くなってごめんな」

「待ってた訳じゃないけど。騎士の中にエドラが居ないから、裏切られた気分だった」

だから、騎士たちを睨みつけていたのか?

「私は筋力が足らないから騎士は無理と言われた。魔力が大きいからあっちにお行きって、前の団長がッ」
腕の中の体温が上がった。思い出して怒ってる。根深そうだ。

前団長ねぇ……。豪快だったと言われてる。俺は会った事ないけど。式典とかで遠目に見た事はある。大きな人だったなぁ。
面倒見も良かったとも聞いたが…。ああ、だから、帰れじゃなくて、魔法師に、なのか。

ティディは恨んでるようだが。サラサラの髪に頬を寄せる。きっと、騎士になりたいと駄々を捏ねたのだろうな。

背に回った手が服をギュッと掴んでる。
ひとり裸にさせてるのも悪いか。

簡易とは言え、騎士服なので、少し厚手の上着を脱ぐと、彼に羽織らせて、そっと膝から下ろした。
手早く脱いでいく。
俺の息子は元気に勃っていた。ゆらゆら。腹につきそうな感じに反ってるよ。現金なヤツだ。俺のなんだがな。

ベッドにどっかり座って、おいでと手を差し出す。
おずっと、肩に俺のダブっとした上着をかけたまま、四つん這いで近寄ってくる。

膝に手が乗りそうな距離で止まった。そーっと手が伸びてきた。
ーーーーこれどっかで見た事ある。。。

あー、猫だ。

しなやかな猫。でも、この猫さんはちょぴりエッチです。エッチな事に興味津々なのかな?

亀頭に指が触れた。
チョン、ちょん、くりくりと指先で撫でて、先走りの液が滲み出てる鈴口に指を這わせて、ぬちゅぬちゅと往復。亀頭に塗り広げてる。

怯えさせてはいけないんですが、ごめん反応してしまう。

「お、おっきくなった? え? コレって、まだ大きくなるのッ?」

引っ込む手を掴んで握らせた。
ビクビク跳ねちまった。
不安そうに見上げてくる。

俺が嵌めた魔道具が光っている指も含めて、俺の手で包んで、彼の手を固定。上下に動かす。
嗚呼…。
今にも射精しそうな快感が走り抜ける。

兜合わせでもと思っていたが、穴に擦り付けたい。

シコシコして十分に育ったこれが入る予定の穴を確認したい。
片手で彼を引き寄せ、唇を合わせる。
キスで緊張が解れてきたのか、手つきが少し大胆になってきた。
手を離して好きに触らせる事にした。

舌を絡ませる。舐める動きが、何か別なもの、手の中のものを舐めるような感じになっていた。
手もシコシコ動かすよりは、形を確認するように撫でて、扱いて、握り込む。

滑らかな尻のカーブを掌で感じながら、腿を撫でて、間に指を添えた。

ーーーー湿ってる。

少し奥へ。
ぬりゅっと粘液を感じた。穴の状態を見たいが、濡れ具合は予想以上だ。感じてくれてるんだと思うと嬉しい。

舌が舌裏でレロレロと揺れてる。チュプッと吸い付いて来た。キスが好きになってくれたようだ。
腰がふるっと揺れた。
感じてくれてる。
唇を離す。

「舐めてみる?」
ぽってりした唇を指でなぞって、訊いてみた。
「何を?」
「これ」
指さす。
「する」
ぽややんとしながら、下へするする降りていく。
亀頭に息が掛かったと思ったら、暖かい湿ったものに包まれた。

いきなり咥えられたのかぁあ?!
舐めるんじゃ?!

唾液を啜りながら、舌が絡んでくる。さっき口の中で想定してただろう舌の動きでレロレロしてる。
舐めてますね。
拙い。それがイイ!

玉が張ってくる。でも、出すのはココじゃない。ギリっと歯を食い縛る。

両肩を掴んで持ち上がれば、ちゅぽっと離れた。
上着を外し、横に落とす。
ゆっくり仰向けに。

氷のような冷ややかな表情はなかった。
緩やかに微笑む彼は、あの中庭で騎士の真似事をしていた彼で、俺と木枝を打ち合わせていたティディだった。

「好きだ」

チュっと唇を合わせて、首筋をたどり、気になっていた胸のツンとした尖りを口に含んだ。

「ひゃん…」
俺の頭を抱えてしまった。
膝が立って、やめて欲しんだろうけど…。口の中は自由で、舌でチロチロと舐めてやる。

「にゃぅぅうう…」
頭が押さえてつけられるが、俺の強靭な首で難なく耐えれる。
立ってる膝を割った。

「あ、やぁん、見ないでぇ」
捕まえられてるから見えないよ。そんな事を言ってやりたくても口が塞がってる。頭が固定されいる口の中で小さな粒を舐めて、固くした舌先で突いて刺激したりする。

身体を割り込み、脚を固定すると、するりと腿を撫でて下生えを越えてあの場所を探る。
クリトリスが、ツンと勃っていた。
皮を剥いて刺激してやると腰がカクカク揺れた。
更に濡れてきた気がする。
指を伸ばせば、確信。

淫液が垂れるほどに濡れている。
誰も触れた事のない穴に太い指をゆっくりと挿し入れる。
ぬるみが抵抗なく中へ導いてくれる。
膣肉がゆるりと指を抱きしめてくれた。

浅い腹側の…この辺りに気持ちよくなるポイントがあるはずなんだが……。

「ぅきゅ、はぁ……あぅん、はぁぅ…ヘン、ソコ、なんか、クルゥ」

俺の頭を抱えながら、腰が揺れている。
初めてで感じてくれるとはッ!
こんな敏感な彼と繋がった時にはどうなってしまうんだ?!

しかもこの中の感じ。ザラつき、ヒダの感じ。名器と言われるヤツじゃないのか?
俺とて女性とそう経験がある訳じゃないが、噂でしか知らん名器がココに?!

キュキュと指を締め付けて吸い付いてくる。
じゅぷっと愛液が溢れて来た。

指を濡らしながら本数を増やす。
水音がいやらしさが増してくる。
乳首を舐めながら、夢中で指を動かした。
太い指も咥え込む柔軟な穴。
これだったら俺のも入るのでは?
今日は諦めようと思っていたが、チャンス到来?

頭を押さえてた手腕が緩む。
喘ぎと腰揺れが止まらないご様子。俺の髪を指で梳いたり掻き回したりと忙しい。
視界の端に放置されていた乳首が健気に立っている。
チュパと離れて、そちらへ。

「ひゃぁあん…ん、んはぁん、ん…」

身体が跳ねて、頭から手が離れシーツを掴んでる。

跳ねて動く身体を抑え込みつつ、突っ込んだ指を抜けないように奥へ押し込み、スポットへの刺激を続行。

さっきまで舐め吸っていた乳首は赤く腫れて濡れて艶を増していた。こちらも同じようにしてあげないと。

指はジュブジュブと水音をワザとさせる。
太い指を3本も咥え込んで締め付け、腰を揺らせて、俺の手に小さな勃起物を擦り付けてくる。
奥にある感じるであろうポイントが少し深いようで、指が届かない。

確かゴムがヘッドボードにあったな。

ちゅぽっと同じように育てた乳首から離れると耳元の口を寄せる。

「挿れていいか?」

口からは喘ぎしか出てこない。
ぼやっとこちらを見てるが、緩く頷いた。
胸を上下に動かして喘いでいる。
指を中で折り曲げ浅いポイントを刺激する。

「あ、あぅ、あぅぅん…あ、なんか、くりゅぅぅぅ、きちゃうぅッ。きゅぅぅうう…」

身体が丸くなって俺の腕を掴んで、つま先が丸まってピクピク揺れてる。

ブシュッと液体が出た。潮を吹いたようだ。

ブワって中が緩んだ。

ふやけそうな指を抜いて、ぐったりしている彼を跨いだままヘッドボードの引き出しを探って、箱を取り出す。

「おふぅッ」

びっくりした。
息子が温かいものに包まれてる。

視線を遣れば、軽くイってるティディが俺の息子を口に迎えていた。
目の前に揺れてたから、舐めたくなったのかな。咥えちゃったね。

「出して、コレ付けるから」
輪っかになってる物をチラつかせる。

ちゅぽっと離してくれた。
目の前でゴムを亀頭に当てる。亀頭がピカツルに覆われて形がはっきり主張してくるようだ。竿に輪がスルスルと這って下へ。ゴムを這わし終わると輪は根元で消えた。

「コレ挿れるね。奥をトントンしよ? 気持ちいいと思うよ?」

興味津々でゴムの装着を見てた彼がノロノロとこちらを見た。視線が絡まる。

「挿れて、赤ちゃん作る?」

「赤ちゃんは、また今度ね? まずはコレ挿れないと」

「あー、そっか。指気持ち良かった。どうにかなりそう…」

力が抜け切ってる。初めてって痛いだろうな…。できるだけ痛くないようにしたいんだが…。
膝裏に手を添えて大きく広げる。
クッパっと穴が開いてヒクついてる。淫液で濡れ濡れだ。アナルまで濡れてる。

舌を這わせた。
少しでも痛くないようにしないと。
潮で濡れてるのもあるのだろう。びちゃびちゃだ。
穴の縁を舐めて、吸い付く。舌を突き出し中へ差し込む。膣肉が舌を圧迫する。舌を抜き挿しして、これからここに這入るのだと教える。

「あー、舌ぁぁ、やぁぁ…もう、ソレ挿れてぇ」

前に血が集まる。ゴムの中で大きく育ってる。

ピンクの濡れ濡れ淫靡な穴を上から眺める。
いよいよ挿れるのか。

片手を添えて穴に切っ先を当てた。
チュプッと先っぽが入った。
這入っていく様子を見ながら、彼の様子を伺う。
腰を上げた状態で結合が彼からも見えると思う。

「入って、這入ってるぅぅ…」

ズブズブと包まれ、締め付けられながら、奥を目指す。少しずつ、ゆっくり腰を押し込んでいく。

濡るみは十分だ。
少し引っ掛かるところを過ぎた。

適度な締め付け、ゴム越しにも感じる襞の蠢き。これは全部入り切る前にイきそうだ。玉がぶつかった。
クンと挿れ込み、ピッタリと結合した。

処女膜破った? あまり抵抗を感じなかったが、血が少し淫液に滲んでる気がする。
先っぽに肉を感じる。子宮口だろう。期待して下がってきているようだ。おねだりな身体だな。

脚から手を離して、抱き込み肌を合わせる。

互いの呻きを聞きながら、中に馴染むのを待つ。

「動くぞ」

コクっと頷きと共に背に回ってた腕がしがみついてくる。
怖がりのティディ。
大丈夫と声を掛けながら、ゆっくり、奥をトントンと揺するように動く。

子宮口に俺の先っぽがなん度もキスをする。どんどんと口を開いていくように咥え込もうとしてるように亀頭を肉が包んでくる。

「あ、あ、あ、あぅぅん……ん、ん、ぅんぁあわぁあぁぁ……」

抱き込んで、髪にこめかみに顔中に唇を落とす。
くすぐったそうにしながら、唇を舐めて、俺の唇を追いかけてくる。
追いかけっこを楽しんだあと、合わせれば、強張りも解けて、鼻に抜ける甘き吐息の喘ぎ。

結合部はぐちゅぐっちゅ、ぬっちゅぬちゅと濡れた音を治る事なく益々音を立て、卑猥さが増してくる。

子宮口を執拗く先っぽで小突き撫で刺激してやると、脚が腰に巻きつてきた。ホールドされた。

口を解放してやると、高く啼いていた。
ここも感じてくれている。

子作りの時、俺が暴走しそうだと先が不安になったが、今は、彼に気持ちよくなってもらって、恐怖心をなくしてもらわないと。

「あぅ……ふぁあん…ひゃぁああああ、イク、どっか、イっちゃうよぉぉぉ……」

あー、気持ちよくなりすぎるのも良くないな。

「大丈夫。気持ちよく、俺と一緒に、イこうね」
身体を密着させて腰を少し大きく振りぐちゅぐっちゅと中を突き掻き回す。

身体を起こして、力いっぱい突き挿れたいんだが、しっかりホールドされてるので、それはまたの機会に。今は、これはこれで十分イケる。

玉が張ってくる。
射精まであと少し。

ぐちゅぐっちゅ、グチュん、グリュンと子宮口を圧し拓いて先っぽを捩じ込み、ビタっと密着させる。
ふるるッと腰が震えた。
ビュッビュビュンと多弾で出る。射精感が治らない。
ティディの膣筒全体で締め上げられ、襞が蠢き扱かれる。絞りとっていかれる。

彼もイったようだ。
ピクピクと脚が、全身が揺れてる。中の蠢きが尋常じゃない。

最後の一滴までも注ぐような放射を終えて、ふぅと息を吐いた。

汗だくだ。
潮も吹いたからベッドも濡れそぼってる。

荒い息が落ち着いてきてから、周りに浄化魔法をかける。ベッドをなんとか復活させた。

未だにピクピク反応してる彼の腕を解く。
少し抵抗を見せたが、「綺麗にするから」のひと言で、解放してくれた。

開きっぱなしの脚を閉じさせて離れた。
ゴムを始末しながら、彼の様子を伺う。

ピククンと余韻に反応している。深くイったのだろう。今、肌を撫でたら、それだけでイってしまいそうだ。

シャワーでもと思うが、ペーペーからの部屋よりは広い個室に移動出来たが、シャワー室はまだ共同だったりする。
今は眠りたいのもあるし、、、

防音障壁魔法を畳む。

彼は、すでに眠る感じだ。
規則正しい寝息が聞こえ始めていた。
浄化魔法で綺麗にして、彼を抱き寄せた。
腕の中でスヤスヤ寝ている。

色々話したいし、訊きたいが、ひと眠りしてからでいいだろう。
俺たちには、これから先がある。

彼の匂いと息遣いに溶けるような安堵感に浸り眠った。



============

互いに王都へは来て…出会えましたので、この話はここで終わり。一旦完結にしますね。

後日談は、書く予定ですが、ゆっくりで( ̄▽ ̄;)
回収しきれてない話もあるし。えへへ。

子作りとか激しいエッチとかは、別に要らんですか?
どうしようかなぁ…。

そういう事ですので、後日談を投稿する時はまたお知らせします。連載中にもなりますです。
では、また(*´ω`*)
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