【完ケツ】尻に恋して【後日談更新中】

アキノナツ

文字の大きさ
5 / 14

尻にアタック

しおりを挟む

アタックチャンス?


============


「私は気づいてしまったのだ」
「おー、尊大な感じで来ましたな」
「お前の尻は美尻だった」

「………はぁあ?」
暫くの沈黙のあと気の抜けた声が上がった。

「今まで気付かずに、すまなかった」
誠心誠意思いをこめて頭を下げる。

「えええええ? 謝るな。ムリムリムリッ」
両手を突き出して拒絶の様相。

「ふむ…」
顎に手を当て、どうしたものかと考える。見つけてしまったものは仕方がない。私は『尻愛好家』なのだから、愛でなくてはならないのだ。

「長い付き合いだから分かるよ。今までなんかしたいと思ってたのを、俺だったら頼みやすいなぁぐらいに思ってんだろ?」

「そうとも言う」

「そうとしか言えんだろッ」

ゴネる尾方おがた氏をなんとか宥める。

時間は遡る。

お互いバイトもなく、時間が空いて、翌日が休みとなると、やはりここは、飲みに行こうとなったが。
酔ったらそのまま寝れる宅飲みでよかろうと、尾方の部屋で、久々にAVの鑑賞会でもするかとなった。

私チョイスのDVDを掛けて、鑑賞しつつ酒を飲む。

「お前さ。男優の尻、好きだねぇ」
「この角度がいい」
酒が美味い。

「俺はこの巨乳がいいから、互いにウィンウィンで見れるんだけど、見てるものが違って来たのって、いつからだっけ?」
画面から視線を外さず訊いてきた。
「高2」
「即答かよ」
「夏」
「日付まで言いそうだな。そこで止めてくれ。具体的に思い出しそうで嫌だわ」

暫く鑑賞。
次に尾方チョイスをかける。

「えらく尻揉むなぁ。今度別なの借りてくるわ」
「初見か」
「初見。お前、めっちゃ見てるけど、女の尻ぞ?」

「お前に言わなければならない事が出来た」

そして冒頭。

「お前さ、宮野みやのに頼んでみるとかは考えないの?」

「あれは観賞用。お前のは、鑑賞も良いのだが、触ってみたい」
そう、欲が出たのだ。

「ヌキ合いしたガキの頃とは違うんだよ」
ビールを呷ってる。愛でるのが本来なのだが、やはりここは、手触りも感じたい。

「前は触れるのに尻はダメか?」

「あー、そうやって、真顔から情けない顔すんだろ? ウチのラブラドールのラブそっくりで腹が立つよぉ~」
あと少し。ひと押し。

「ダメか?」

「マジに、言いやすいから試したいだけだよな」
やはり尾方氏だ。

仕方ないなぁと四つん這いで尻を向けて来た。
「どーぞ~」
スエットの尻は形が分からん。

取り敢えず触るか。

両手で思いっきり掴んだ。

テレビから高い喘ぎ声が上がったのと、尾方の口から野太い「わぉおッ」と声が上がるのが同時だった。

妙な沈黙が流れる。

「俺、この女優とはチゲーぞ?」
肩越しにこちらを伺ってくる。
「分かってる」
と言いつつ、スエットでは形がよく分からん。あの時並んでフリフリしていた尻。

「もういい? 揉むなぁ」
さっき言ってたのと同じ事を言ってる。
そうか。あの男優もこんな感じだったのかもしれんな…。

「尻でかいな」
「野球部だったからな。下半身鍛えっとそうなるのかな」
「ふーん」
徐にスエットを下ろした。



=============

次回は、パンツ!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

イケメン大学生にナンパされているようですが、どうやらただのナンパ男ではないようです

市川
BL
会社帰り、突然声をかけてきたイケメン大学生。断ろうにもうまくいかず……

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

処理中です...