私たちだけ24時間オンライン生産生活

滝川 海老郎

文字の大きさ
49 / 65

49. 試し打ち

しおりを挟む
 私とヒカリちゃんとコマチさんで、教会を後にして試し狩りをすることになった。
 パーティーはチームドングリ固定のを組んだままなので、私側のパーティーとヒカリちゃん達のレイド構成にしてある。
 ちなみにヒカリちゃんのパーティーはヒカリちゃんがリーダーで「お米券」というパーティー名だった。
 リーダーがヒカリちゃんなのは、おじいさんと2人で行動することもあるからだ。

 草原に戻り、まずは草原ウサギに対して新魔法のお試しをする。

「エンジェルブレス」

 ヒカリちゃんがステータスアップ魔法を掛ける。
 私たち全員の体が最初発光したと思ったら、徐々に収まって行った。
 視界の隅にステータスアップのバフのアイコンが表示されている。
 表示によると効果時間は20分ぐらいみたい。

「ライトランス!」

 私は単体攻撃白魔法を短縮詠唱する。まだ長い詠唱は決めていない。
 敵の斜め上から光の槍が発生して突き刺さる。

 私は2回の攻撃で倒すことができた。ヒカリちゃんのライトランスでは草原ウサギは一撃だった。
 コマチさんとマイケルは前に控えているけれど、とくに出番はなかった。

 続いて新しい草原ウサギ相手に、範囲攻撃魔法を試す。
 コマチさんにウサギを2匹連れてきてもらって、ヒカリちゃんが試し打ちをする。

「ゴッドレイ!」

 今度は槍ではなく、光そのものが上から注いでいて敵の周りを明るくする攻撃だった。
 光が降り注ぐだけでなく、敵の周りに光の粒子が発生しては消えていく。
 すごくきれいで幻想的だった。
 まさにヒカリちゃんの名前にふさわしい攻撃で、名は体を表すという感じである。
 こちらもウサギは一撃だった。

「なんか余裕だね」
「そうですね。せっかくですからトカゲ狩りしていきますか」
「お嬢様に賛成ですわ」

 そのまま、ウサギを軽く狩りをしながら移動してトカゲゾーンまでくる。

「前衛はお任せください」

 コマチさんが体を張ってくれるみたいだ。
 トカゲの正面にコマチさんが素早い動きで短剣で切りつけたり、尻尾攻撃を避けたりする。
 その後ろ側から私の火魔法、ヒカリちゃんの光魔法、マイケルの氷魔法が次々とトカゲを襲い、クルミたちと戦闘したのと変わらないような時間で片づけることができた。
 なおドロップ管理はコマチさんだ。
 マイケルはプリンドロップの「錆びた銅の杖」を使っていた。マイケルより杖の方が長い位で、ちょっと使いにくそうだ。
 私は結局まだ光魔法はあんまり強くないみたいなので、せっかくロザリオを買ったけど、試し打ち以降は火力重視の火魔法を使っている。
 今日帰ったら、2人とも相談してどうするか決めようと思う。

「よし、この調子でどんどんやろう」

 MPが足りなくならない程度の頻度で戦闘を繰り返して、トカゲを流れ作業のように倒していく。
 一人だったら複数回攻撃しないと倒せないので、MPもすぐに空っぽになってポーションなどが必要になるだろう。

 3人の魔法が炸裂するので、昼間なのに花火大会みたいになっている。
 赤、青、白の三色構成で、やっぱり白が特に綺麗。

 コマチさんは以前は避けつつも多少のダメージを負う覚悟でひたすら攻撃で攻めて、ヒカリちゃんのヒールで回復しながら戦うスタイルだった。
 今はあまり深追いせずに、敵の攻撃を素早さで避けて防御主体で戦うことで、ヒールの回数を減らして、ヒカリちゃんに攻撃魔法の使用回数を増やす作戦にしている。
 そのぶん、ヒカリちゃんの負担は攻撃魔法と回復魔法のどちらを使うか見極める必要がでてきたので、以前よりプレイヤースキルがいる戦い方になった。
 でもヒカリちゃんは賢い子なので、これ位なら別に負担ではないようだ。

 回復専門だったヒカリちゃんが、新魔法で現在の所最大火力かもしれないことになった。
 私の火魔法もそこそこ強いと思うけど。

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】 佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。 新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。 「せめて回復魔法とかが良かった……」 戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。 「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」 家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。 「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」 そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。 絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。 これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。

最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~

Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。 うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。 でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。 上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。 ——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

異世界で焼肉屋を始めたら、美食家エルフと凄腕冒険者が常連になりました ~定休日にはレア食材を求めてダンジョンへ~

金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
辺境の町バラムに暮らす青年マルク。 子どもの頃から繰り返し見る夢の影響で、自分が日本(地球)から転生したことを知る。 マルクは日本にいた時、カフェを経営していたが、同業者からの嫌がらせ、客からの理不尽なクレーム、従業員の裏切りで店は閉店に追い込まれた。 その後、悲嘆に暮れた彼は酒浸りになり、階段を踏み外して命を落とした。 当時の記憶が復活した結果、マルクは今度こそ店を経営して成功することを誓う。 そんな彼が思いついたのが焼肉屋だった。 マルクは冒険者をして資金を集めて、念願の店をオープンする。 焼肉をする文化がないため、その斬新さから店は繁盛していった。 やがて、物珍しさに惹かれた美食家エルフや凄腕冒険者が店を訪れる。 HOTランキング1位になることができました! 皆さま、ありがとうございます。 他社の投稿サイトにも掲載しています。

処理中です...