57 / 65
57. 一緒に夕ご飯(2)
しおりを挟む
引き続き、夕ご飯で情報もらってばっかりいるチームドングリです。
「カナヘビはパーティーで倒せます。オスウシは倒せましたが、まだキツめです」
「なるほど。じゃあ、あれだ。坑道行ったか?」
「行きましたよ。上層の地図を買って、鉄が出るあたりまでです」
「そうか。それより下に行くとな。実はダンジョンになってて、敵も出てくるんだ」
「知りませんでした」
「深くなるほど敵が強い。だから、レベル上げに丁度いいぞ。下の方いけばボスもいる」
なんか、ネタバレほいほいみたいになってきた。
「というわけで、外の町に行きたければ、さっき言った飛空艇と、坑道ダンジョンボスを倒して領主に認めてもらって転移。それから湿地帯を突破して川下りだ」
「どれも面倒ですね」
「そうだな。まあ、無理することはない。まだ若いんだ。それと転移の許可は、領主に直接許可をもらった人に推薦してもらうこともできる。商人などへの対応だ」
「推薦いいですね」
「俺たちも転移できるが、1人につき基本3人までしか推薦ができない決まりだ。俺たちの分はもう使ってしまって残ってない。すまんな」
「いえいえ、とんでもないです」
コネで推薦、簡単転移とは行かないようだ。
「あれ、死んだときの町での復活。セシルが3割減になるんだが、あれどういうことなのか知ってるか?」
「え、それは、ゴニョゴニョ(ゲームだからでは?)」
「実はな、あれは教会の施した呪いなんだ。セシルを取られる代わりに、復活するように、過去に巨大な魔法により神々と契約しているんだそうだ。だから代金は教会に振り込まれるんだ」
「へぇ、そういうものなんですね(設定のこじつけしゅごい)」
「お財布魔法だって、庶民は知らないと思うが、国家による広範囲魔法によるものなんだそうだぞ」
「ほぉほぉ」
「と言う訳で、お金は冒険者ギルドに預けておけば安心だ」
教会というのは、この前行った例のウクレレ神とアクレレ神のところで、ツインスター教だ。
「忘れていた。こんな場所で悪いけど、君たちに称号を贈ろうと思う」
「称号ですか」
「そうだ。ま、とりあえず、ミケから、右手を胸の上まで上げて」
学校で手を上げるときみたいに、向こう側に手のひらを見せて、それを胸の高さにする。
「騎士『ザイール』の名において、この者、名を『ミケ』に『初級冒険者・魔法』の称号を与えん」
別に光るでもなく何でもなく変化がないように見えるが、ログを確認すると、確かに追加されていた。
「ありがとうございます」
詳細を確認すると以下の通り。
●初級冒険者・魔法
駆け出しの冒険者として認められた証。魔法使い用。
種別:称号
レア度:1
魔攻力:3
魔防力:1
同じような文言で、クルミには「初級冒険者・攻撃」で「攻撃力+3、防御力+1」。サクラちゃんには「初級冒険者・防御」で「防御力+2。魔防力+2」を与えていた。
それぞれお礼を言う。
「こういう、称号を与えるみたいなことは、誰でもできるのですか?」
「いや、師匠とか一定の地位の人などができることになっているが、実際にできるかは神様しだいだ」
「つまり、その人と神様の両方に認められる必要があって、不正はないと」
「その通りだ」
「この世界の神様は、結構働いてますね」
「ああ、見たことはないが、確かに仕事はする。勤勉だし、監視も怠らない」
実際に神様、いわゆるGM、ゲームマスター、運営は、二十四時間私たちを監視下に置いて、不正、チート、犯罪などの監視業務をしているらしい。
昔のゲームではRMTの交渉はゲーム外で行われ、ゲーム内でアイテムの譲渡だけ行われたりしていた。このゲームでも状況は同じだけど、譲渡の段階でAIによる監視にばれてつかまってしまうので、RMTなどの不正はしないように、とのことだそうだ。
そういう訳で、MMOの暗黒面はかなりの部分で改善されている。一方で、がちがちの監視はプライバシーの侵害だとして、騒いでいる層もいるけれど、そういう人たちはそもそもベータテスターをやっていない外の人たちだったりする。
AIたちは、中立、個人情報の保護などを徹底していて、一般的な喧嘩などは仲裁に入らない。普段の生活には不干渉を貫いているので、その存在を忘れそうになる。
運営は膨大なAIの処理とサーバー処理をこなすため、データセンターに巨大な専用サーバーを抱えているそうだ。
「カナヘビはパーティーで倒せます。オスウシは倒せましたが、まだキツめです」
「なるほど。じゃあ、あれだ。坑道行ったか?」
「行きましたよ。上層の地図を買って、鉄が出るあたりまでです」
「そうか。それより下に行くとな。実はダンジョンになってて、敵も出てくるんだ」
「知りませんでした」
「深くなるほど敵が強い。だから、レベル上げに丁度いいぞ。下の方いけばボスもいる」
なんか、ネタバレほいほいみたいになってきた。
「というわけで、外の町に行きたければ、さっき言った飛空艇と、坑道ダンジョンボスを倒して領主に認めてもらって転移。それから湿地帯を突破して川下りだ」
「どれも面倒ですね」
「そうだな。まあ、無理することはない。まだ若いんだ。それと転移の許可は、領主に直接許可をもらった人に推薦してもらうこともできる。商人などへの対応だ」
「推薦いいですね」
「俺たちも転移できるが、1人につき基本3人までしか推薦ができない決まりだ。俺たちの分はもう使ってしまって残ってない。すまんな」
「いえいえ、とんでもないです」
コネで推薦、簡単転移とは行かないようだ。
「あれ、死んだときの町での復活。セシルが3割減になるんだが、あれどういうことなのか知ってるか?」
「え、それは、ゴニョゴニョ(ゲームだからでは?)」
「実はな、あれは教会の施した呪いなんだ。セシルを取られる代わりに、復活するように、過去に巨大な魔法により神々と契約しているんだそうだ。だから代金は教会に振り込まれるんだ」
「へぇ、そういうものなんですね(設定のこじつけしゅごい)」
「お財布魔法だって、庶民は知らないと思うが、国家による広範囲魔法によるものなんだそうだぞ」
「ほぉほぉ」
「と言う訳で、お金は冒険者ギルドに預けておけば安心だ」
教会というのは、この前行った例のウクレレ神とアクレレ神のところで、ツインスター教だ。
「忘れていた。こんな場所で悪いけど、君たちに称号を贈ろうと思う」
「称号ですか」
「そうだ。ま、とりあえず、ミケから、右手を胸の上まで上げて」
学校で手を上げるときみたいに、向こう側に手のひらを見せて、それを胸の高さにする。
「騎士『ザイール』の名において、この者、名を『ミケ』に『初級冒険者・魔法』の称号を与えん」
別に光るでもなく何でもなく変化がないように見えるが、ログを確認すると、確かに追加されていた。
「ありがとうございます」
詳細を確認すると以下の通り。
●初級冒険者・魔法
駆け出しの冒険者として認められた証。魔法使い用。
種別:称号
レア度:1
魔攻力:3
魔防力:1
同じような文言で、クルミには「初級冒険者・攻撃」で「攻撃力+3、防御力+1」。サクラちゃんには「初級冒険者・防御」で「防御力+2。魔防力+2」を与えていた。
それぞれお礼を言う。
「こういう、称号を与えるみたいなことは、誰でもできるのですか?」
「いや、師匠とか一定の地位の人などができることになっているが、実際にできるかは神様しだいだ」
「つまり、その人と神様の両方に認められる必要があって、不正はないと」
「その通りだ」
「この世界の神様は、結構働いてますね」
「ああ、見たことはないが、確かに仕事はする。勤勉だし、監視も怠らない」
実際に神様、いわゆるGM、ゲームマスター、運営は、二十四時間私たちを監視下に置いて、不正、チート、犯罪などの監視業務をしているらしい。
昔のゲームではRMTの交渉はゲーム外で行われ、ゲーム内でアイテムの譲渡だけ行われたりしていた。このゲームでも状況は同じだけど、譲渡の段階でAIによる監視にばれてつかまってしまうので、RMTなどの不正はしないように、とのことだそうだ。
そういう訳で、MMOの暗黒面はかなりの部分で改善されている。一方で、がちがちの監視はプライバシーの侵害だとして、騒いでいる層もいるけれど、そういう人たちはそもそもベータテスターをやっていない外の人たちだったりする。
AIたちは、中立、個人情報の保護などを徹底していて、一般的な喧嘩などは仲裁に入らない。普段の生活には不干渉を貫いているので、その存在を忘れそうになる。
運営は膨大なAIの処理とサーバー処理をこなすため、データセンターに巨大な専用サーバーを抱えているそうだ。
76
あなたにおすすめの小説
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~
Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。
うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。
でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。
上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。
——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~
チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。
「……お前の声だけが、うるさくない」
心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。
-----
感想送っていただいている皆様へ
たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。
成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる