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第7話 レッド・スライム
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「はーい、リオンのダンジョン配信、今日も絶好調でーす! 日本平ダンジョン三階、西地区、ミリアちゃんと一緒に潜ってまーす!」
『新しい子か』
『新人かな』
「ミリアちゃんは斎木さんの妹さんで、現役女子高生です。僕の弟子になりました。これからも一緒に冒険しますので、よろしくお願いします」
「斎木ミリアです。よろしくお願いします」
『かわいい、かわいい』
『美少女が二人いる時点でかなり珍しい。配信を合わせたとかじゃないケースで』
『よろしくね』
『よろよろ』
「え、ということで、これからは二人での配信が多くなります。ただミリアちゃんはまだ初心者のグリーン級なので、みなさんお手柔らかにお願いします」
「冒険の参考になるアドバイスとかは、大歓迎ですので、よろしくお願いしますね」
『おう、とりあえず男には気をつけろ』
『そーだーそーだ。お前ら下手な真似したら初回から見てる古参の俺がしばくぞ』
『まだ初回からそこまで経ってないやんけ』
『まあ、仲良くやりましょう』
『いえす!』
『みんな、ガンバ』
配信を始めて、ドローンのカメラが僕とミリアを追いかける。ヘッドライトの光が洞窟の中を照らし出し、ヒカリゴケで黄緑色の薄暗い通路が奥まで広がっている。
ミリアは革鎧に身を包み、魔鉄のショートソードを握りしめて、ちょっと緊張した顔で僕の後ろを歩く。
「リオンさん、なんかモンスターの気配が……」
「うん、感じるね。コメントもチェックしつつ、慎重にいくよー」
メガネ型端末に映る視聴者コメントがチラチラ流れる。
『リオンちゃん、今日もかわいい!』
『ミリアちゃんも負けてないぞ!』
『モンスターまだー?』
「はいはい、かわいいは正義、ありがとうねー! モンスターは……おっと、きた!」
何体か普通のモンスターを倒して歩く。
「お、なんか珍しいモンスターが」
『なんだなんだ』
『あれ、赤くね』
通路の奥、赤いゼリーみたいな塊がぷるぷる動いてる。
レッド・スライムだ!
普通のスライムよりちょっと強めで、酸液を吐くやらしいやつ。だけど、ペット市場では大人気。だって、夏はひんやり、冬はほんのり温かい、最高の癒し系モンスターだからね。抱き枕的に人気がある。
「ミリアちゃん、準備OK? 捕獲用の魔道具、持ってるよね?」
「はい! これでいきます!」
ミリアが腰のポーチから捕獲用ネットを取り出す。レッド・スライムは攻撃力は低めだけど、逃げ足が速い。配信視聴者も盛り上がってる。
『レッド・スライムキター!』
『捕まえたら高く売れるぞ!』
『リオンちゃん、がんばれー!』
「よーし、ミリアちゃん、僕が引きつけるから、ネットでガッチリ捕まえて!」
僕は魔鉄のショートソードを構え、レッド・スライムに突っ込む。
ぷるんっと跳ねて酸液をピュッと吐いてくるけど、僕はさっと横に避ける。
よし、時間はたっぷりある!
「えいやっ!」
ソードで軽くつついて動きを封じると、ミリアが横からネットを投げる。
シュッ!
ネットの中に入れられてほとんど動けなくなっていた。
レッド・スライムの口におむすびを放り込むとうれしそうにもぐもぐと食べる。
捕獲されていても機嫌はよさそうだった。
まだ微妙に体を揺することはでき、ぴょんぴょんしていた。
ついでにおやつの魔石も与えると、ますますポヨンポヨンと体を揺らしてかわいい。
「やったー! リオンさん、すごい!」
「いやいや、ミリアちゃんのナイススローだよ! 配信のみんな、見た? これがチームワーク!」
『ナイスー!』
『スライム、めっちゃ赤い!』
『いくらで売れるんだ?』
「ふふ、レッド・スライムはペットショップで十万DPくらいかな? 癒し系需要、爆上がり中だからね!」
レッド・スライムはスライム系の中ではかなり珍しい種類で値段がその分高い。
一番安いのは水色のブルー・スライムで一万DPとかなりお買い得だった。
ブルー・スライムはその辺にたくさんいる。
捕まえる方はあんまり安いとお金にならないので無視したり、倒してスライムの魔石だけ回収する人もいる。
ミリアとハイタッチして、僕はカメラにウィンク。
視聴者コメントが『かわいい!』で埋まる。
うん、こういうノリ、嫌いじゃないよ。ちょっと恥ずかしいけど。
ダンジョン入り口に戻り、冒険者ギルド日本平支部へ。受付の山田マリコさんが猫耳をピクピクさせて迎えてくれる。
「リオンちゃん、ミリアちゃん、おかえり! え、レッド・スライム捕まえたの? やるじゃん!」
「うん、マリコさん、すぐ売却手続きお願い! 貯金がピンチなんだよね……」
「はーい、了解! 十二万DPで買い取るよ。市場価格、最近ちょっと上がってるからラッキーですね!」
ギルドカードにDPがチャリンと追加される。やった、ちょっと金欠解消! ミリアも目をキラキラさせてる。
受け取ったDPの半分をミリアちゃんに送る。
「リオンさん、これでマジック・バッグの支払いした後でも、余裕ですね!」
「だね! よし、ミリアちゃん、次はもっとデカい獲物狙っちゃおうか!」
配信を締めくくり、視聴者に「またねー!」と手を振る。
コメント欄は『次も期待!』で溢れてた。
レッド・スライムのお金で、ちょっとだけ心に余裕ができた。斎木さんの分まで、僕、もっと強くなるよ!
『新しい子か』
『新人かな』
「ミリアちゃんは斎木さんの妹さんで、現役女子高生です。僕の弟子になりました。これからも一緒に冒険しますので、よろしくお願いします」
「斎木ミリアです。よろしくお願いします」
『かわいい、かわいい』
『美少女が二人いる時点でかなり珍しい。配信を合わせたとかじゃないケースで』
『よろしくね』
『よろよろ』
「え、ということで、これからは二人での配信が多くなります。ただミリアちゃんはまだ初心者のグリーン級なので、みなさんお手柔らかにお願いします」
「冒険の参考になるアドバイスとかは、大歓迎ですので、よろしくお願いしますね」
『おう、とりあえず男には気をつけろ』
『そーだーそーだ。お前ら下手な真似したら初回から見てる古参の俺がしばくぞ』
『まだ初回からそこまで経ってないやんけ』
『まあ、仲良くやりましょう』
『いえす!』
『みんな、ガンバ』
配信を始めて、ドローンのカメラが僕とミリアを追いかける。ヘッドライトの光が洞窟の中を照らし出し、ヒカリゴケで黄緑色の薄暗い通路が奥まで広がっている。
ミリアは革鎧に身を包み、魔鉄のショートソードを握りしめて、ちょっと緊張した顔で僕の後ろを歩く。
「リオンさん、なんかモンスターの気配が……」
「うん、感じるね。コメントもチェックしつつ、慎重にいくよー」
メガネ型端末に映る視聴者コメントがチラチラ流れる。
『リオンちゃん、今日もかわいい!』
『ミリアちゃんも負けてないぞ!』
『モンスターまだー?』
「はいはい、かわいいは正義、ありがとうねー! モンスターは……おっと、きた!」
何体か普通のモンスターを倒して歩く。
「お、なんか珍しいモンスターが」
『なんだなんだ』
『あれ、赤くね』
通路の奥、赤いゼリーみたいな塊がぷるぷる動いてる。
レッド・スライムだ!
普通のスライムよりちょっと強めで、酸液を吐くやらしいやつ。だけど、ペット市場では大人気。だって、夏はひんやり、冬はほんのり温かい、最高の癒し系モンスターだからね。抱き枕的に人気がある。
「ミリアちゃん、準備OK? 捕獲用の魔道具、持ってるよね?」
「はい! これでいきます!」
ミリアが腰のポーチから捕獲用ネットを取り出す。レッド・スライムは攻撃力は低めだけど、逃げ足が速い。配信視聴者も盛り上がってる。
『レッド・スライムキター!』
『捕まえたら高く売れるぞ!』
『リオンちゃん、がんばれー!』
「よーし、ミリアちゃん、僕が引きつけるから、ネットでガッチリ捕まえて!」
僕は魔鉄のショートソードを構え、レッド・スライムに突っ込む。
ぷるんっと跳ねて酸液をピュッと吐いてくるけど、僕はさっと横に避ける。
よし、時間はたっぷりある!
「えいやっ!」
ソードで軽くつついて動きを封じると、ミリアが横からネットを投げる。
シュッ!
ネットの中に入れられてほとんど動けなくなっていた。
レッド・スライムの口におむすびを放り込むとうれしそうにもぐもぐと食べる。
捕獲されていても機嫌はよさそうだった。
まだ微妙に体を揺することはでき、ぴょんぴょんしていた。
ついでにおやつの魔石も与えると、ますますポヨンポヨンと体を揺らしてかわいい。
「やったー! リオンさん、すごい!」
「いやいや、ミリアちゃんのナイススローだよ! 配信のみんな、見た? これがチームワーク!」
『ナイスー!』
『スライム、めっちゃ赤い!』
『いくらで売れるんだ?』
「ふふ、レッド・スライムはペットショップで十万DPくらいかな? 癒し系需要、爆上がり中だからね!」
レッド・スライムはスライム系の中ではかなり珍しい種類で値段がその分高い。
一番安いのは水色のブルー・スライムで一万DPとかなりお買い得だった。
ブルー・スライムはその辺にたくさんいる。
捕まえる方はあんまり安いとお金にならないので無視したり、倒してスライムの魔石だけ回収する人もいる。
ミリアとハイタッチして、僕はカメラにウィンク。
視聴者コメントが『かわいい!』で埋まる。
うん、こういうノリ、嫌いじゃないよ。ちょっと恥ずかしいけど。
ダンジョン入り口に戻り、冒険者ギルド日本平支部へ。受付の山田マリコさんが猫耳をピクピクさせて迎えてくれる。
「リオンちゃん、ミリアちゃん、おかえり! え、レッド・スライム捕まえたの? やるじゃん!」
「うん、マリコさん、すぐ売却手続きお願い! 貯金がピンチなんだよね……」
「はーい、了解! 十二万DPで買い取るよ。市場価格、最近ちょっと上がってるからラッキーですね!」
ギルドカードにDPがチャリンと追加される。やった、ちょっと金欠解消! ミリアも目をキラキラさせてる。
受け取ったDPの半分をミリアちゃんに送る。
「リオンさん、これでマジック・バッグの支払いした後でも、余裕ですね!」
「だね! よし、ミリアちゃん、次はもっとデカい獲物狙っちゃおうか!」
配信を締めくくり、視聴者に「またねー!」と手を振る。
コメント欄は『次も期待!』で溢れてた。
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