1 / 15
5回目の婚約破棄
月明かりが照らす一室──……
「お、おまっ……!!」
「婚約破棄、するんですよね?」
ギシッと音を立てるベッドの上で、不敵な笑みを浮かべ獣のように獰猛な眼で男に跨る女……この屋敷の主人。リディア・ベルフォートだ。
迫られている男性は、数日前に婚約を結んだばかりの伯爵家の子息だったが、本日婚約破棄を申し出された。
婚約破棄も5度目となれば慣れたもの。
「構いませんよ?子種だけ頂けたら…ね」
顔面蒼白で震える子息の太腿を、白くきめの細かい長い指が這う。子息の視線の先には、形の良い豊満な胸が存在を強調するように、自分の脚に押し付けてくる。艶かしい雰囲気が漂う状況に、子息の喉も大きく鳴る。
いよいよズボンのボタンに手がかかり、覚悟を決めた様にギュッと目を瞑る。その姿を見てリディアはニヤッと微笑んだ。
(やっと…!!)
「そこまでぇぇぇ!!」
勝ちを確信した瞬間、鍵をかけていたはずの扉がバンッ!!と大きな音を立てて開かれた。
大声で扉を開けたのは、この屋敷の侍女であるニコルと執事の爺や。コックのマックスはフライパン、庭師であるイェンスは箒を手にしながら現れた。
「お嬢様!!何度目ですか!?殿方を襲ってはいけないと言ってるでしょうが!!」
ニコルの怒号が部屋に響き渡る。子息の方は、安堵から涙を浮かべている所を、マックスとイェンスが無事に保護。宥めるように肩をさすりながら、部屋の外へと連れ出した。
「いくら令嬢とは言え、お嬢様がやってる事は立派な犯罪です。分かりますか?犯罪者ですよ!?貴女は私達を路頭に迷わす気ですか!?」
「だって…」
「だってもヘチマもありません!!」
仁王立ちで叱るニコルに萎縮して小さくなるリディア。その肩を優しくポンッと叩いたのは、長年仕えてくれている執事の爺や。
「ニコルの言っていることは最もです。淑女たるもの、簡単に股を開いてはいけません」
優しく言ってはくれているが、眼鏡の奥の目は笑っていない。
「聞いてますか?」
「はいはい」
「お嬢様がそんなでは、亡くなった旦那様と奥様に申し訳ない…爺は悲しい…」
あぁ~…始まった。爺やの泣き落とし。
リディアはあからさまに面倒臭そうに顔を顰めた。
──このリディアの奇行が始まったのは一年ほど前…
ここベルフォート子爵邸は郊外にあり、周りは森や林ばかり。リディアの両親は二年前に他界。不慮の事故だと聞いた。残されたのは一人娘のリディアと、片手で数えれる程度の使用人達。
一応爵位は持っているものの、いつ潰れてもおかしくない貧乏貴族。このまま潰れて行くのを待つばかりと思っていた。そんなある日、両親が隠していた広大な土地の存在を知った。
爺や曰く
「代々この家を受け継ぐ際に知らされる事です」
そこで明らかにされたのは、土地の事情。
その土地は少々特殊らしく、選ばれた者しか足を踏み入れられない。もしも、選外の者が足を踏み入れれば、即座に体に不調が現れる。下手をすれば死に至る場合もあるとかないとか…
そんな土地を野放しにも出来ず、困り果てた前国王が目を付けたのがこのベルフォート家。
リディアの両親といい先代といい、お人好しが人の皮を被っているような人達だ。良く話を聞かずに二つ返事で承諾。いわく付きの土地を体良く押し付けられた。
幸か不幸か、ベルフォート家とその土地の相性は抜群だった。偵察に連れ添った騎士が倒れる中、平然と土地を見て回ったらしい。
当然、主人となったリディアも例外では無い。
初めてその土地を訪れた時は寒い時期にも関わらず、花が咲き誇り、暖かい風が吹いていた。まるで、そこだけ春が来たような…そんな感じがした。
不思議に思いつつ足を進めていくと、髪が風に巻き上げられた。靡く髪の隙間から見えたのは一人の人影。
(誰?)
人は元より、気配すら感じなかった。それ以前に、この土地に足を踏み入れる人がいたことに驚いた。
真っ白な装いに腰まである長い金色の髪。優しく微笑む姿は、とてもこの世の者とは思えない程の美しさを誇っていた。
(あぁ…女神って本当にいるんだ…)
そう思った。
「そなたは、ベルフォート家の者か?」
あまりの美しさに目を奪われて、声をかけられた時には頷く事しか出来なかった。
「そうか…そなたがここに来たという事は、カールは死んだか…」
「人とはあっけないものだな…」と悲痛な表情を浮かべながら小さく呟いた。
父の名を口にし、死を悼み悲しんでくれる。一体、この人は何者なのだろう…謎が深まるばかりだが、少なくとも敵意はないように見える。
(人か魔物か……)
正体が分からない以上、警戒しておくに越したことはない。
「ああ、すまない。少し感傷に浸ってしまった。何度経験しても、死というものに向き合うのは慣れない」
そう言いながら、大岩に腰かけた。
「我はこの地に住まう精霊。名をレウルェと言う。そなたの名は?」
綺麗な弧を描きながら、自分を精霊と名乗るレウルェ。
──このレウルェとの出会いが、リディアの運命を大きく変えることになるとは、この時のリディアはまだ知らない。
「お、おまっ……!!」
「婚約破棄、するんですよね?」
ギシッと音を立てるベッドの上で、不敵な笑みを浮かべ獣のように獰猛な眼で男に跨る女……この屋敷の主人。リディア・ベルフォートだ。
迫られている男性は、数日前に婚約を結んだばかりの伯爵家の子息だったが、本日婚約破棄を申し出された。
婚約破棄も5度目となれば慣れたもの。
「構いませんよ?子種だけ頂けたら…ね」
顔面蒼白で震える子息の太腿を、白くきめの細かい長い指が這う。子息の視線の先には、形の良い豊満な胸が存在を強調するように、自分の脚に押し付けてくる。艶かしい雰囲気が漂う状況に、子息の喉も大きく鳴る。
いよいよズボンのボタンに手がかかり、覚悟を決めた様にギュッと目を瞑る。その姿を見てリディアはニヤッと微笑んだ。
(やっと…!!)
「そこまでぇぇぇ!!」
勝ちを確信した瞬間、鍵をかけていたはずの扉がバンッ!!と大きな音を立てて開かれた。
大声で扉を開けたのは、この屋敷の侍女であるニコルと執事の爺や。コックのマックスはフライパン、庭師であるイェンスは箒を手にしながら現れた。
「お嬢様!!何度目ですか!?殿方を襲ってはいけないと言ってるでしょうが!!」
ニコルの怒号が部屋に響き渡る。子息の方は、安堵から涙を浮かべている所を、マックスとイェンスが無事に保護。宥めるように肩をさすりながら、部屋の外へと連れ出した。
「いくら令嬢とは言え、お嬢様がやってる事は立派な犯罪です。分かりますか?犯罪者ですよ!?貴女は私達を路頭に迷わす気ですか!?」
「だって…」
「だってもヘチマもありません!!」
仁王立ちで叱るニコルに萎縮して小さくなるリディア。その肩を優しくポンッと叩いたのは、長年仕えてくれている執事の爺や。
「ニコルの言っていることは最もです。淑女たるもの、簡単に股を開いてはいけません」
優しく言ってはくれているが、眼鏡の奥の目は笑っていない。
「聞いてますか?」
「はいはい」
「お嬢様がそんなでは、亡くなった旦那様と奥様に申し訳ない…爺は悲しい…」
あぁ~…始まった。爺やの泣き落とし。
リディアはあからさまに面倒臭そうに顔を顰めた。
──このリディアの奇行が始まったのは一年ほど前…
ここベルフォート子爵邸は郊外にあり、周りは森や林ばかり。リディアの両親は二年前に他界。不慮の事故だと聞いた。残されたのは一人娘のリディアと、片手で数えれる程度の使用人達。
一応爵位は持っているものの、いつ潰れてもおかしくない貧乏貴族。このまま潰れて行くのを待つばかりと思っていた。そんなある日、両親が隠していた広大な土地の存在を知った。
爺や曰く
「代々この家を受け継ぐ際に知らされる事です」
そこで明らかにされたのは、土地の事情。
その土地は少々特殊らしく、選ばれた者しか足を踏み入れられない。もしも、選外の者が足を踏み入れれば、即座に体に不調が現れる。下手をすれば死に至る場合もあるとかないとか…
そんな土地を野放しにも出来ず、困り果てた前国王が目を付けたのがこのベルフォート家。
リディアの両親といい先代といい、お人好しが人の皮を被っているような人達だ。良く話を聞かずに二つ返事で承諾。いわく付きの土地を体良く押し付けられた。
幸か不幸か、ベルフォート家とその土地の相性は抜群だった。偵察に連れ添った騎士が倒れる中、平然と土地を見て回ったらしい。
当然、主人となったリディアも例外では無い。
初めてその土地を訪れた時は寒い時期にも関わらず、花が咲き誇り、暖かい風が吹いていた。まるで、そこだけ春が来たような…そんな感じがした。
不思議に思いつつ足を進めていくと、髪が風に巻き上げられた。靡く髪の隙間から見えたのは一人の人影。
(誰?)
人は元より、気配すら感じなかった。それ以前に、この土地に足を踏み入れる人がいたことに驚いた。
真っ白な装いに腰まである長い金色の髪。優しく微笑む姿は、とてもこの世の者とは思えない程の美しさを誇っていた。
(あぁ…女神って本当にいるんだ…)
そう思った。
「そなたは、ベルフォート家の者か?」
あまりの美しさに目を奪われて、声をかけられた時には頷く事しか出来なかった。
「そうか…そなたがここに来たという事は、カールは死んだか…」
「人とはあっけないものだな…」と悲痛な表情を浮かべながら小さく呟いた。
父の名を口にし、死を悼み悲しんでくれる。一体、この人は何者なのだろう…謎が深まるばかりだが、少なくとも敵意はないように見える。
(人か魔物か……)
正体が分からない以上、警戒しておくに越したことはない。
「ああ、すまない。少し感傷に浸ってしまった。何度経験しても、死というものに向き合うのは慣れない」
そう言いながら、大岩に腰かけた。
「我はこの地に住まう精霊。名をレウルェと言う。そなたの名は?」
綺麗な弧を描きながら、自分を精霊と名乗るレウルェ。
──このレウルェとの出会いが、リディアの運命を大きく変えることになるとは、この時のリディアはまだ知らない。
あなたにおすすめの小説
【完結】ぼくは悪役令嬢の弟 〜大好きな姉さんのために復讐するつもりが、いつの間にか姉さんのファンクラブができてるんだけどどういうこと?〜
水都 ミナト
恋愛
「ルイーゼ・ヴァンブルク!!今この時をもって、俺はお前との婚約を破棄する!!」
ヒューリヒ王立学園の進級パーティで第二王子に婚約破棄を突きつけられたルイーゼ。
彼女は周囲の好奇の目に晒されながらも毅然とした態度でその場を後にする。
人前で笑顔を見せないルイーゼは、氷のようだ、周囲を馬鹿にしているのだ、傲慢だと他の令嬢令息から蔑まれる存在であった。
そのため、婚約破棄されて当然だと、ルイーゼに同情する者は誰一人といなかった。
いや、唯一彼女を心配する者がいた。
それは彼女の弟であるアレン・ヴァンブルクである。
「ーーー姉さんを悲しませる奴は、僕が許さない」
本当は優しくて慈愛に満ちたルイーゼ。
そんなルイーゼが大好きなアレンは、彼女を傷つけた第二王子や取り巻き令嬢への報復を誓うのだが……
「〜〜〜〜っハァァ尊いっ!!!」
シスコンを拗らせているアレンが色々暗躍し、ルイーゼの身の回りの環境が変化していくお話。
★全14話★
※なろう様、カクヨム様でも投稿しています。
※正式名称:『ぼくは悪役令嬢の弟 〜大好きな姉さんのために、姉さんをいじめる令嬢を片っ端から落として復讐するつもりが、いつの間にか姉さんのファンクラブができてるんだけどどういうこと?〜』
ループした悪役令嬢は王子からの溺愛に気付かない
咲桜りおな
恋愛
愛する夫(王太子)から愛される事もなく結婚間もなく悲運の死を迎える元公爵令嬢のモデリーン。
自分が何度も同じ人生をやり直している事に気付くも、やり直す度に上手くいかない人生にうんざりしてしまう。
どうせなら王太子と出会わない人生を送りたい……そう願って眠りに就くと、王太子との婚約前に時は巻き戻った。
それと同時にこの世界が乙女ゲームの中で、自分が悪役令嬢へ転生していた事も知る。
嫌われる運命なら王太子と婚約せず、ヒロインである自分の妹が結婚して幸せになればいい。
悪役令嬢として生きるなんてまっぴら。自分は自分の道を行く!
そう決めて五度目の人生をやり直し始めるモデリーンの物語。
『悪役令嬢』は始めません!
月親
恋愛
侯爵令嬢アデリシアは、日本から異世界転生を果たして十八年目になる。そんな折、ここ数年ほど抱いてきた自身への『悪役令嬢疑惑』が遂に確信に変わる出来事と遭遇した。
突き付けられた婚約破棄、別の女性と愛を語る元婚約者……前世で見かけたベタ過ぎる展開。それを前にアデリシアは、「これは悪役令嬢な自分が逆ざまぁする方の物語では」と判断。
と、そこでアデリシアはハッとする。今なら自分はフリー。よって、今まで想いを秘めてきた片想いの相手に告白できると。
アデリシアが想いを寄せているレンは平民だった。それも二十も年上で子持ちの元既婚者という、これから始まると思われる『悪役令嬢物語』の男主人公にはおよそ当て嵌まらないだろう人。だからレンに告白したアデリシアに在ったのは、ただ彼に気持ちを伝えたいという思いだけだった。
ところがレンから来た返事は、「今日から一ヶ月、僕と秘密の恋人になろう」というものだった。
そこでアデリシアは何故『一ヶ月』なのかに思い至る。アデリシアが暮らすローク王国は、婚約破棄をした者は一ヶ月、新たな婚約を結べない。それを逆手に取れば、確かにその間だけであるならレンと恋人になることが可能だと。
アデリシアはレンの提案に飛び付いた。
そして、こうなってしまったからには悪役令嬢の物語は始めないようにすると誓った。だってレンは男主人公ではないのだから。
そんなわけで、自分一人で立派にざまぁしてみせると決意したアデリシアだったのだが――
※この作品は、『小説家になろう』様でも公開しています。
異世界転移って?とりあえず設定を教えて下さい
ゆみ
恋愛
凛花はトラックに轢かれた記憶も階段から落ちた記憶もない。それなのに気が付いたらよくある異世界に転がっていた。
取り敢えずは言葉も通じる様だし周りの人達に助けられながら自分の立ち位置を把握しようと試みるものの、凛花を拾ってくれたイケメン騎士はどう考えてもこの異世界での攻略対象者…。しかもヒロインは凛花よりも先に既にこの世界に転生しているようだった。ヒロインを中心に回っていたこのストーリーに凛花の出番はないはずなのにイケメン騎士と王女、王太子までもが次々に目の前に現れ、記憶とだんだん噛み合わなくなってくる展開に翻弄される凛花。この先の展開は一体どうなるの?
婚約破棄から始まる恋~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
きさらぎ
恋愛
テンネル侯爵家の嫡男エドガーに真実の愛を見つけたと言われ、ブルーバーグ侯爵家の令嬢フローラは婚約破棄された。フローラにはとても良い結婚条件だったのだが……しかし、これを機に結婚よりも大好きな研究に打ち込もうと思っていたら、ガーデンパーティーで新たな出会いが待っていた。一方、テンネル侯爵家はエドガー達のやらかしが重なり、気づいた時には―。
※『婚約破棄された地味令嬢は、あっという間に王子様に捕獲されました。』(現在は非公開です)をタイトルを変更して改稿をしています。
お気に入り登録・しおり等読んで頂いている皆様申し訳ございません。こちらの方を読んで頂ければと思います。
【完結】廃墟送りの悪役令嬢、大陸一の都市を爆誕させる~冷酷伯爵の溺愛も限界突破しています~
遠野エン
恋愛
王太子から理不尽な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢ルティア。聖女であるライバルの策略で「悪女」の烙印を押され、すべてを奪われた彼女が追放された先は荒れ果てた「廃墟の街」。人生のどん底――かと思いきや、ルティアは不敵に微笑んだ。
「問題が山積み? つまり、改善の余地(チャンス)しかありませんわ!」
彼女には前世で凄腕【経営コンサルタント】だった知識が眠っていた。
瓦礫を資材に変えてインフラ整備、ゴロツキたちを警備隊として雇用、嫌われ者のキノコや雑草(?)を名物料理「キノコスープ」や「うどん」に変えて大ヒット!
彼女の手腕によって、死んだ街は瞬く間に大陸随一の活気あふれる自由交易都市へと変貌を遂げる!
その姿に、当初彼女を蔑んでいた冷酷伯爵シオンの心も次第に溶かされていき…。
一方、ルティアを追放した王国は経済が破綻し、崩壊寸前。焦った元婚約者の王太子がやってくるが、幸せな市民と最愛の伯爵に守られた彼女にもう死角なんてない――――。
知恵と才覚で運命を切り拓く、痛快逆転サクセス&シンデレラストーリー、ここに開幕!
【完結】愛され令嬢は、死に戻りに気付かない
かまり
恋愛
公爵令嬢エレナは、婚約者の王子と聖女に嵌められて処刑され、死に戻るが、
それを夢だと思い込んだエレナは考えなしに2度目を始めてしまう。
しかし、なぜかループ前とは違うことが起きるため、エレナはやはり夢だったと確信していたが、
結局2度目も王子と聖女に嵌められる最後を迎えてしまった。
3度目の死に戻りでエレナは聖女に勝てるのか?
聖女と婚約しようとした王子の目に、涙が見えた気がしたのはなぜなのか?
そもそも、なぜ死に戻ることになったのか?
そして、エレナを助けたいと思っているのは誰なのか…
色んな謎に包まれながらも、王子と幸せになるために諦めない、
そんなエレナの逆転勝利物語。
悪役令嬢に転生!?わたくし取り急ぎ王太子殿下との婚約を阻止して、婚約者探しを始めますわ
春ことのは
恋愛
深夜、高熱に魘されて目覚めると公爵令嬢エリザベス・グリサリオに転生していた。
エリザベスって…もしかしてあのベストセラー小説「悠久の麗しき薔薇に捧ぐシリーズ」に出てくる悪役令嬢!?
この先、王太子殿下の婚約者に選ばれ、この身を王家に捧げるべく血の滲むような努力をしても、結局は平民出身のヒロインに殿下の心を奪われてしまうなんて…
しかも婚約を破棄されて毒殺?
わたくし、そんな未来はご免ですわ!
取り急ぎ殿下との婚約を阻止して、わが公爵家に縁のある殿方達から婚約者を探さなくては…。
__________
※2023.3.21 HOTランキングで11位に入らせて頂きました。
読んでくださった皆様のお陰です!
本当にありがとうございました。
※お気に入り登録やしおりをありがとうございます。
とても励みになっています!
※この作品は小説家になろう様にも投稿しています。