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謎の男の正体
「なんです?随分と機嫌がいいようですが?」
「ああ、ルーファスか。いやぁ、面白い令嬢に会ってね」
そう口にするのは、誰しもが振り向くような面持ちに目を引く金髪に琥珀色の眼をしたこの人は、この国の王太子であるローベルト・ディー・シュトルフだ
「……貴方、もしかしてまた城を抜け出して怪しい夜会に行っていたんじゃないでしょうね?」
殿下は時折、城を抜け出しては城下へ行き名の知らぬ男女が一夜限りの睦事を求める場へと行くことがある。
我々従者が何度もやめるよう進言するがこの人は一向に行いを改める事をしない。
「いくら髪色を変えているとはいえ、貴方は王族ですよ?自重という言葉を覚えてください」
「いやいや、これも立派な公務だよ?ああいう場の方が人の本性が分かるってものだし、私の知らない事実も耳に入ってくる。大事な情報取集の場なんだよ」
「そうは言ってもですね、貴方は一国の王子なんですよ?」
「君はいつも硬いねぇ。だから婚約者に逃げられるんだよ?」
ローベルトのその言葉にルーファスは分かりやすく顔を顰めた。
「おやおや、鉄仮面も婚約者が絡むと容易く脱げるんだねぇ」
「……まだ逃げられておりません」
「まだ、ね……」
ニヤッと微笑えむローベルトに必死に苛立ちを抑え込むのが精一杯で反論する言葉が出てこない。
悔しそうにしているルーファスを見てローベルトは更に笑みがこぼれる。
「君にそんな顔をさせる婚約者殿を見て見たいね。確かエーヴェル伯爵家のご令嬢。……だっけ?」
「殿下。いい加減無駄口をたたくのは止めにしてください」
殺気を含んだ目で言われれば流石のローベルトも黙るしかない。
ローベルトは「ちょと揶揄い過ぎたかな……?」と呟きながら頭を掻いた。
❖❖❖❖
最近、ルーファスの様子がおかしい。
すれ違っても挨拶を交わす程度だったのに、最近は……
「リリー、昨日は何していたんです?今日は何しに城へ?」
「今日は昼までなので一緒に帰りませんか?」
「リリー、今日も、その……かわ……ゴホンッ……」
(……川?)
話しかけてくるのはいいのだが、一々詮索されているようで正直鬱陶しい。
リリーはここ最近頻繁に城へとやって来ている。
それは何故か……王太子殿下からの呼び出しが度々あるからだ。
なんとこの間の仮面舞踏会の時に絡んできた男の正体が実はこの国の王子だった。
そんな事小説に書かれてなかったし、誰があんな場所に王太子殿下がいるなんて思うんだ?それも髪色をわざわざ変えてまで。
「ルーファス様。ご用がないのでしたら失礼いたしますね」
「……この後どこへ行くのです?」
「私の行動を逐一報告する必要があります?たかが婚約者の貴方に?」
悪役令嬢ぽっく見下すように言うとルーファスはグッと言葉に詰まった。
その姿を見て初めて「勝った」という優越感に浸れ、心の中で大きくガッツポーズをした。
俯いているルーファスを残しリリーはローベルトの元へと急いだ。
「あははははは!!!それで置いてきちゃったの!?」
「ええ。所詮はただの婚約者でしかありませんもの」
「あははははは!!!」
いつものようにローベルトの元を訪れ、先程のルーファスとのやり取りを話すと盛大に笑われた。
リリーとしては本当のことを言っているのにここまで笑われるのは釈然としない。
「相変わらず面白いねぇ。やっぱり僕の目に狂いはなかったよ」
舞踏会の時は紳士的な装いのローベルトだったが、実は結構砕けた人で結構目敏い人だった。
と言うのも、声をかけた時にはリリーの正体に気づいていたと言う。
リリーだけではなく、あの会場いる人物は大半正体を掴んでいると言うんだから恐ろしい。
ローベルト曰く
「誰かわからなきゃ僕がわざわざあそこに行く意味無いでしょ?」
だと言うんだからこの男は敵に回すべきではないと瞬時に察した。
まあ、要はリリーとローベルトは同じ穴のムジナという事。
「ルーファスの顔が目に浮かぶねぇ……」
目に涙を溜めながら言うローベルトはどこか楽しそうだ。
「──……で?例の計画は順調かい?」
ようやく落ち着いたかと思えば、今度は頬杖つきながらニヤついた顔を向けてきた。
リリーは思わず口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになり、堪えたら変なところに入り噎せた。
「ゴホゴホゴホッ!!!」
「おやおや、大丈夫かい?」
言葉では心配する素振りを見せるが、その顔は笑ってる。
ローベルトはリリーがあの会場にいた理由を執拗く聞いてきた。
「身辺を探るのは無粋なのでは?」と言えば「ここは仮面舞踏会じゃないしね。僕はこの国の王太子として聞いているんだよ?」なんて脅し文句を言われたら吐かない訳にはいかず、他言無用を条件に渋々婚約破棄の事を話した。
その為に悪役になろうとしていることも。
「でもさぁ、君の悪評って聞こえてこないんだよねぇ」
「うそっ?!!!!」
「うん。残念ながら僕の耳には入ってこないね」
「悪評よりも好評の方が俄然多いね」と付け加えられた。
その言葉にリリーは狼狽えた。
順調だと思っていたものが崩れ落ちたのだ。
「えっ?君、本当に気づいてなかったの?あの会場でも聞こえてきた評判はいいものだったろう?」
そう言われて、そう言えばと今更ながらに思った。
リリーが俯いて落ち込んでいるのを見て、ローベルトが声をかけてきた。
「君の評判は良くなる一方だけど、ルーファスの方がね……」
何やら言いにくそうに言葉に詰まったローベルトに「そこまで言ったらはっきり言ってください」と言えば、苦笑いを浮かべながら続けた。
「ん~~、僕も噂でしか聞いてないから真相は不明だけど……シルビア・グロートって言う子爵令嬢知ってる?」
ドクンッ……
その名を聞いて心臓が驚くほど大きく音を立てた。
「ああ、ルーファスか。いやぁ、面白い令嬢に会ってね」
そう口にするのは、誰しもが振り向くような面持ちに目を引く金髪に琥珀色の眼をしたこの人は、この国の王太子であるローベルト・ディー・シュトルフだ
「……貴方、もしかしてまた城を抜け出して怪しい夜会に行っていたんじゃないでしょうね?」
殿下は時折、城を抜け出しては城下へ行き名の知らぬ男女が一夜限りの睦事を求める場へと行くことがある。
我々従者が何度もやめるよう進言するがこの人は一向に行いを改める事をしない。
「いくら髪色を変えているとはいえ、貴方は王族ですよ?自重という言葉を覚えてください」
「いやいや、これも立派な公務だよ?ああいう場の方が人の本性が分かるってものだし、私の知らない事実も耳に入ってくる。大事な情報取集の場なんだよ」
「そうは言ってもですね、貴方は一国の王子なんですよ?」
「君はいつも硬いねぇ。だから婚約者に逃げられるんだよ?」
ローベルトのその言葉にルーファスは分かりやすく顔を顰めた。
「おやおや、鉄仮面も婚約者が絡むと容易く脱げるんだねぇ」
「……まだ逃げられておりません」
「まだ、ね……」
ニヤッと微笑えむローベルトに必死に苛立ちを抑え込むのが精一杯で反論する言葉が出てこない。
悔しそうにしているルーファスを見てローベルトは更に笑みがこぼれる。
「君にそんな顔をさせる婚約者殿を見て見たいね。確かエーヴェル伯爵家のご令嬢。……だっけ?」
「殿下。いい加減無駄口をたたくのは止めにしてください」
殺気を含んだ目で言われれば流石のローベルトも黙るしかない。
ローベルトは「ちょと揶揄い過ぎたかな……?」と呟きながら頭を掻いた。
❖❖❖❖
最近、ルーファスの様子がおかしい。
すれ違っても挨拶を交わす程度だったのに、最近は……
「リリー、昨日は何していたんです?今日は何しに城へ?」
「今日は昼までなので一緒に帰りませんか?」
「リリー、今日も、その……かわ……ゴホンッ……」
(……川?)
話しかけてくるのはいいのだが、一々詮索されているようで正直鬱陶しい。
リリーはここ最近頻繁に城へとやって来ている。
それは何故か……王太子殿下からの呼び出しが度々あるからだ。
なんとこの間の仮面舞踏会の時に絡んできた男の正体が実はこの国の王子だった。
そんな事小説に書かれてなかったし、誰があんな場所に王太子殿下がいるなんて思うんだ?それも髪色をわざわざ変えてまで。
「ルーファス様。ご用がないのでしたら失礼いたしますね」
「……この後どこへ行くのです?」
「私の行動を逐一報告する必要があります?たかが婚約者の貴方に?」
悪役令嬢ぽっく見下すように言うとルーファスはグッと言葉に詰まった。
その姿を見て初めて「勝った」という優越感に浸れ、心の中で大きくガッツポーズをした。
俯いているルーファスを残しリリーはローベルトの元へと急いだ。
「あははははは!!!それで置いてきちゃったの!?」
「ええ。所詮はただの婚約者でしかありませんもの」
「あははははは!!!」
いつものようにローベルトの元を訪れ、先程のルーファスとのやり取りを話すと盛大に笑われた。
リリーとしては本当のことを言っているのにここまで笑われるのは釈然としない。
「相変わらず面白いねぇ。やっぱり僕の目に狂いはなかったよ」
舞踏会の時は紳士的な装いのローベルトだったが、実は結構砕けた人で結構目敏い人だった。
と言うのも、声をかけた時にはリリーの正体に気づいていたと言う。
リリーだけではなく、あの会場いる人物は大半正体を掴んでいると言うんだから恐ろしい。
ローベルト曰く
「誰かわからなきゃ僕がわざわざあそこに行く意味無いでしょ?」
だと言うんだからこの男は敵に回すべきではないと瞬時に察した。
まあ、要はリリーとローベルトは同じ穴のムジナという事。
「ルーファスの顔が目に浮かぶねぇ……」
目に涙を溜めながら言うローベルトはどこか楽しそうだ。
「──……で?例の計画は順調かい?」
ようやく落ち着いたかと思えば、今度は頬杖つきながらニヤついた顔を向けてきた。
リリーは思わず口に含んでいた紅茶を吹き出しそうになり、堪えたら変なところに入り噎せた。
「ゴホゴホゴホッ!!!」
「おやおや、大丈夫かい?」
言葉では心配する素振りを見せるが、その顔は笑ってる。
ローベルトはリリーがあの会場にいた理由を執拗く聞いてきた。
「身辺を探るのは無粋なのでは?」と言えば「ここは仮面舞踏会じゃないしね。僕はこの国の王太子として聞いているんだよ?」なんて脅し文句を言われたら吐かない訳にはいかず、他言無用を条件に渋々婚約破棄の事を話した。
その為に悪役になろうとしていることも。
「でもさぁ、君の悪評って聞こえてこないんだよねぇ」
「うそっ?!!!!」
「うん。残念ながら僕の耳には入ってこないね」
「悪評よりも好評の方が俄然多いね」と付け加えられた。
その言葉にリリーは狼狽えた。
順調だと思っていたものが崩れ落ちたのだ。
「えっ?君、本当に気づいてなかったの?あの会場でも聞こえてきた評判はいいものだったろう?」
そう言われて、そう言えばと今更ながらに思った。
リリーが俯いて落ち込んでいるのを見て、ローベルトが声をかけてきた。
「君の評判は良くなる一方だけど、ルーファスの方がね……」
何やら言いにくそうに言葉に詰まったローベルトに「そこまで言ったらはっきり言ってください」と言えば、苦笑いを浮かべながら続けた。
「ん~~、僕も噂でしか聞いてないから真相は不明だけど……シルビア・グロートって言う子爵令嬢知ってる?」
ドクンッ……
その名を聞いて心臓が驚くほど大きく音を立てた。
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