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侍女兼便利屋
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コンコン
「失礼します。掃除に参りました、侍女のマリアンネと申します」
意を決してドアを開け挨拶をしましたが、部屋はもぬけの殻。
これは、今が好機!!
そう思った私は警戒心を解いて、部屋の中に足を踏み入れてしまいました。
パタンッ……カチャン……
ドアが閉まる音と共に鍵の閉まる音がしました。
急いでドアの方を見ると、人が立っておりました。
どうやらこの方が部屋の主、シモン様でしょう。
私はこんな単純な罠に引っかかった事に、落ち込みました。
落ち込んでいる私の事など気にするはずもなく、シモン様は私を力一杯床に押し倒しました。
「──っつ!!!」
あまりの出来事に受身が上手く取れず、全身に痛みが走りました。
なんですかこの方は!?こんな力ずくで押し倒されたら、普通の女性は怪我だけでは済みませんよ!?
──カルム様の言っていたことはこの事でしょうか。
「……俺の部屋に何の用だ?」
いや、だから先程掃除に参ったと伝えたばかりですが?
「……俺は女だからと言って手加減はしない」
そう言うなり、シモン様は私の手を力一杯握って来ました。
「──いっ!!!」
思わず顔が歪み、声が出ました。
流石の私も、いい加減腹が立ってきました。
そもそも私はノックをした後、挨拶をしてから部屋に入ったのです。何も無礼な事はしておりません。
それなのにこの方と来たら、何も話を聞いていない所か、か弱い女性相手に、暴力を振るうとは以ての外!!
天誅です!!!
「なにっ!!!」
私はシモン様の腹部に足を当て、思いっきり投げ飛ばしました。
しかし、壁にぶつかる前に体勢を整え、こちらを睨んで参りました。
……ほお?流石は副隊長だけあって瞬発力は良いようですね。
「貴様、何者だ!?」
「一介の侍女だと、先程から申しておりますが?その耳は飾りですか?」
服をパンパンはたきながら、シモン様の問いに答えます。
「侍女だと!?そんな訳あるか!!ただの侍女ごときが俺を投げ飛ばせるはずないだろ!!」
投げ飛ばされたのが不服なのが、キャンキャンとよく吠えます。
投げ飛ばせますよ?今、まさにやってのけました。
「──貴様、間諜だな!?」
何か変な方向に拗れましたよ!?
カルム様!!こういう方ならこういう方と仰って下さい!!
てっきり、女性にだらしのない方だと思ってました。
しかし、このままでは先に進めそうにありません。シモン様はどうやら、人の話を全く聞かないお方のようですので、私がこれ以上話をしても無駄でしょう。
こうなれば仕方ありません。任務遂行の為、大人しくしてもらいます。
私は箒を床に置き、シモン様と向かい合いました。
「ほお?俺と殺るつもりか?」
「殺りません。大人しくしてもらうだけです」
私の言葉が聞くや否や、すぐにシモン様が仕掛けてきました。
ドタンッバタンッと、部屋全体が揺らしながらシモン様の相手をしますが、ここは部屋の中です。
暴れるには、如何せん狭いです……
と言うか、部屋を掃除に来て汚していたら本末転倒です。
これは、早急にケリを着けなければなりませんね。
私はシモン様の攻撃を避けた時に、先程置いておいた箒を持ち、箒の柄を思いっきりシモン様の鳩尾目がて打ち込みました。
「ぐっ!!!」
──普通の方はこれで落ちるのですが、やはり鍛え方が違いますね。
「……貴様……もう生かしてはおけん!!!」
──おやおや、そんな隙だらけで突撃してはいけません。
シモン様は怒りに任せて、こちらに向かってくきます。
女だからと油断しているのでしょうが、その油断が命取りになるのですよ?
スルッと腰に付けていた縄を取り、此方に向かって来たシモン様の頭を飛び越えながら縄をシモン様の首に引っ掛けます。
すると、シモン様はバタンッ!!とその場に倒れました。
そこをすぐさま縄でグルグル巻にして、更に体重をかけてキツく締め上げます。
「くそっ!!離せ!!」
全く、よく吠えますね。
口枷もしましょうか?
バタンッ!!!
「マリー!!大丈夫──……ですね……」
そこへ、鍵の締められたドアを蹴り破ってカルム様が登場。カルム様の後ろには騎士の方々まで……
「……おい、あの侍女何者だよ……」やら「あの副隊長がやられてるぞ?」「……俺も縛らたい……」と、騎士の方々の話し声が聞こえますが。……最後の方、それはそれ専門のお店に行ってやって下さい。
……さて、この躾のなっていない駄犬をどうしましょう。
「失礼します。掃除に参りました、侍女のマリアンネと申します」
意を決してドアを開け挨拶をしましたが、部屋はもぬけの殻。
これは、今が好機!!
そう思った私は警戒心を解いて、部屋の中に足を踏み入れてしまいました。
パタンッ……カチャン……
ドアが閉まる音と共に鍵の閉まる音がしました。
急いでドアの方を見ると、人が立っておりました。
どうやらこの方が部屋の主、シモン様でしょう。
私はこんな単純な罠に引っかかった事に、落ち込みました。
落ち込んでいる私の事など気にするはずもなく、シモン様は私を力一杯床に押し倒しました。
「──っつ!!!」
あまりの出来事に受身が上手く取れず、全身に痛みが走りました。
なんですかこの方は!?こんな力ずくで押し倒されたら、普通の女性は怪我だけでは済みませんよ!?
──カルム様の言っていたことはこの事でしょうか。
「……俺の部屋に何の用だ?」
いや、だから先程掃除に参ったと伝えたばかりですが?
「……俺は女だからと言って手加減はしない」
そう言うなり、シモン様は私の手を力一杯握って来ました。
「──いっ!!!」
思わず顔が歪み、声が出ました。
流石の私も、いい加減腹が立ってきました。
そもそも私はノックをした後、挨拶をしてから部屋に入ったのです。何も無礼な事はしておりません。
それなのにこの方と来たら、何も話を聞いていない所か、か弱い女性相手に、暴力を振るうとは以ての外!!
天誅です!!!
「なにっ!!!」
私はシモン様の腹部に足を当て、思いっきり投げ飛ばしました。
しかし、壁にぶつかる前に体勢を整え、こちらを睨んで参りました。
……ほお?流石は副隊長だけあって瞬発力は良いようですね。
「貴様、何者だ!?」
「一介の侍女だと、先程から申しておりますが?その耳は飾りですか?」
服をパンパンはたきながら、シモン様の問いに答えます。
「侍女だと!?そんな訳あるか!!ただの侍女ごときが俺を投げ飛ばせるはずないだろ!!」
投げ飛ばされたのが不服なのが、キャンキャンとよく吠えます。
投げ飛ばせますよ?今、まさにやってのけました。
「──貴様、間諜だな!?」
何か変な方向に拗れましたよ!?
カルム様!!こういう方ならこういう方と仰って下さい!!
てっきり、女性にだらしのない方だと思ってました。
しかし、このままでは先に進めそうにありません。シモン様はどうやら、人の話を全く聞かないお方のようですので、私がこれ以上話をしても無駄でしょう。
こうなれば仕方ありません。任務遂行の為、大人しくしてもらいます。
私は箒を床に置き、シモン様と向かい合いました。
「ほお?俺と殺るつもりか?」
「殺りません。大人しくしてもらうだけです」
私の言葉が聞くや否や、すぐにシモン様が仕掛けてきました。
ドタンッバタンッと、部屋全体が揺らしながらシモン様の相手をしますが、ここは部屋の中です。
暴れるには、如何せん狭いです……
と言うか、部屋を掃除に来て汚していたら本末転倒です。
これは、早急にケリを着けなければなりませんね。
私はシモン様の攻撃を避けた時に、先程置いておいた箒を持ち、箒の柄を思いっきりシモン様の鳩尾目がて打ち込みました。
「ぐっ!!!」
──普通の方はこれで落ちるのですが、やはり鍛え方が違いますね。
「……貴様……もう生かしてはおけん!!!」
──おやおや、そんな隙だらけで突撃してはいけません。
シモン様は怒りに任せて、こちらに向かってくきます。
女だからと油断しているのでしょうが、その油断が命取りになるのですよ?
スルッと腰に付けていた縄を取り、此方に向かって来たシモン様の頭を飛び越えながら縄をシモン様の首に引っ掛けます。
すると、シモン様はバタンッ!!とその場に倒れました。
そこをすぐさま縄でグルグル巻にして、更に体重をかけてキツく締め上げます。
「くそっ!!離せ!!」
全く、よく吠えますね。
口枷もしましょうか?
バタンッ!!!
「マリー!!大丈夫──……ですね……」
そこへ、鍵の締められたドアを蹴り破ってカルム様が登場。カルム様の後ろには騎士の方々まで……
「……おい、あの侍女何者だよ……」やら「あの副隊長がやられてるぞ?」「……俺も縛らたい……」と、騎士の方々の話し声が聞こえますが。……最後の方、それはそれ専門のお店に行ってやって下さい。
……さて、この躾のなっていない駄犬をどうしましょう。
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