城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?

甘寧

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墓荒らし

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「俺も連れて行ってくれ……頼む」

「アディ!!」

西の神父様の姿を見た東の神父様が慌てて駆け寄っていき、体を支えました。

「お前は無理だ!!歩くのすらやっとじゃないか!!」

「コリン……すまん。行かせてくれ……」

西の神父様は東の神父様の手を解き、ゆっくりと私の方へと歩み寄って来ました。
東の神父様は必死に止めておりますが、自らファニーさんを止めたいという西の神父様の言葉に、静かに手を離しました。

流石の私も承諾するしかありませんでした。
それでも、このまま西の神父様と一緒に歩いていたら日が暮れてしまいます。
どうしようかと悩んでいた私を見たルーナが、背中に乗せろと言わんばかりに背中を向けてきました。

「ふふ。頼りになりますね」

頭を撫でてから、そっと西の神父様をルーナの背中に乗せました。

そして、いざ、ファニーさんの元へ!!

「──あっ、ちょっと待って」

唐突にティムさんが声をかけて来ました。
そして、手渡されたのは銃。

「出来た弾は3弾だけだった。さっき一発打ったから残り二発。大事に使いなよ?」

使わないことを祈りたいのですがね。

ですが、お守り程度に借りていきます。
こうして、最後の砦。ファニーさんの元へ急ぎました。


◇◇◇


ルーナに連れられてやって来た場所は、どんよりとした雰囲気が漂っており、いつもの森とは異なっておりました。
恐る恐る足を踏み入れていくと、白い大きなモフモフの獣の姿が見えてきました。

「フェン!!」

思わず声をかけると、私を見たフェンは嬉しそうに私に飛びかかってきました。

「フェン、ファニーさんを見つけてくれてありがとうございます」

フェンの体を思いっきり撫でてあげると、大きな舌で私の顔を舐めてくれました。
しばらくフェンとじゃれ合っていると、フェンの顔つきが変わりました。
それは神父様も同様に。

そして、暗闇からゆっくりと人の姿が現れてきました。
それは、紛れもなくファニーさんでした。

ですが、私の知っているファニーさんとは面影が違います。
私の知っているファニーさんはとても愛らしく可愛らしい方でしたが、今目の前にいるのは艶麗に微笑みながら剣を手にこちらを見ているです。

──やはり、ファニーさん……

残念に思っていると、ファニーさんの姿が消えました。

「キュッ!!!」

はっと気づくと、ルーナが神父様と共に蹴り飛ばされていました。

「ルーナ!!!」

フェンがすぐさま攻撃を仕掛けましたが、今のファニーさんは月の力を借りている為なのか、神速のユリウス様より速い。

──ちっ!!!

フェンが必死に捕らえようとしておりますが、手も足も出ません。
フェンが捕えられないとなると、当然私には無理です。

「ファニーさん!!話を聞いてください!!」

私が叫ぶと、ピタッと動きが止まり悲しそうな、それでいて残念そうな顔をしながら私の方へ。

「……マリー。まさか貴方が敵に回るとはね。……貴方にはこんな姿見られたくなかった……」

私はその言葉を聞いて驚愕しました。
まさか、ファニーさんは本当に私を友達だと?
私はてっきり……

ファニーさんはそっと私の頬に手を当てながら続けました。

「ふふ。その顔、私がマリーをいい駒だと思って近づいたと思ってる?それは違う。私は本気で貴方と友だちになりたかったの」

寂しそうに微笑みながら私に伝えてきました。

──なんて事でしょう……私はとんだ勘違いを……

「……でも、こうなってしまった以上、後戻りは出来ない」

ブスッ

私の腹部に激痛が走りました。

「……は?」

「マリー。私と一生友達でいましょ?」
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