鵲が運ぶ、名もなき声

ぜろの

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1章

名もなき噂1-2

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放課後、蓮羽は樹良と朔夜を連れて、啓明舎の附属図書館へと足を運んだ。
静寂が支配する広い空間に、古い紙の匂いが漂う。
高く積まれた書棚の間を歩きながら、蓮羽は少し浮き足立っていた。

「『伝霊記』、きっとここにあるはず。」
蓮羽は自信満々に呟き、棚を次々と確認していく。

樹良は棚を眺めながら呆れた声で言う。
「本当にここにあるって、綾芽は言ってたのか?」

「いや……でも、こんな古い本なら図書館にあるだろうって思ってさ。」
蓮羽は曖昧に笑いながら答える。

朔夜は淡々と目録をめくり、冷静に言葉を挟んだ。
「決めつけるのは早計だ。情報は、確認してこそ意味がある。」

それでも蓮羽は、「きっと見つかる」と信じて探し続けた。
だが、どれだけ棚を探しても『伝霊記』は見つからない。
目録にも記載はなく、古文書コーナーにも影も形もなかった。

しばらく沈黙が続き、樹良がぽつりと呟く。
「……なあ、蓮羽。そもそも、綾芽から“ここにある”って聞いたか?」

その言葉に、蓮羽はハッとした。
(……確かに、どこにあるかをちゃんと確認してなかった。)

顔にじわりと熱がこみ上げる。
(「図書館にあるはず」って、勝手に決めつけてた……。)

結局、蓮羽たちは再び綾芽の家である**柴舟堂《しばふねどう》**を訪れた。
店内には古びた巻物や和綴じの本が整然と並び、静けさと知識の重みが漂っている。

「また来たの?」
綾芽は涼しげな目で三人を迎えた。

蓮羽は少しバツが悪そうに言う。
「その……『伝霊記』のことで、もう一度聞きたくて。」

綾芽は呆れたようにため息をつき、棚の奥を指差した。
「あるわよ、ここに。」

蓮羽は思わず目を輝かせて前に出た。
「見せてもらえる?」

綾芽は無表情のまま巻物に手を置き、淡々と言った。
「タダで情報が得られると思わないで。」

その言葉に、蓮羽の足が止まる。
(……そうか、これも“情報”なんだ。)

綾芽は巻物を軽く撫でながら続ける。
「これは原本からの写しだけど、貴重な代物であることは間違いないわ。
知識はただの紙じゃない。それを手に入れるためには、対価が必要。」

蓮羽は少し考え込んだ後、気を取り直して口を開いた。
「……なら、交渉しよう。」

朔夜と樹良が驚いた顔で蓮羽を見る。
樹良は苦笑しながら肩をすくめる。
「やる気満々だな。でも、どうやって交渉するつもりなんだ?」

蓮羽は少し照れくさそうに咳払いし、綾芽を見据えた。
(……具体的にどう交渉するかは、まだ考えてないけど。)

「その前に考えることがあるから、今日はこれで帰る。」

綾芽は肩をすくめるだけで何も言わなかった。

蓮羽は石畳の道を歩きながら、心の中で思考を繰り返していた。
(失敗したな……。伝霊記が図書館にないなんて、最初にちゃんと確認しておけばよかった。)

今日耳にした噂、繰り返されるメッセージの謎、そして『伝霊記』。
どれも気になることばかりで、思考が渦を巻いていた。

(繰り返されるメッセージ……あれはただの不具合じゃない。)
(でも、もしあれが意図的なものだったとしたら?)

そんなふうに考えを巡らせながら歩いていると、ふと後ろから声が飛んできた。

「おーい、蓮羽じゃないか!」

振り向くと、見慣れた大きな荷物を肩に担いだ男が手を振っている。
梅屋 弦《げん》だ。
商売上手で、情報を扱うことに長けた男。蓮羽にとっては兄貴分のような存在でもある。

「弦!」
蓮羽は少しだけホッとした顔で手を振り返した。

「なんだ、難しい顔してるな。蓮耀にしかけたイタズラがバレたとか?」
弦は笑いながら、肩から荷物を下ろした。

蓮羽は苦笑して首を振る。
「違うよ、ちょっと考え事をしてただけ。」

弦は蓮羽の隣に並び、歩き出した。
「考え事、ねぇ。商売のことで悩んでるなら相談に乗るぞ?」

蓮羽は少しだけ迷ったが、思い切って口を開く。
「……情報って、どれくらいの価値があるんだろう?」

その問いに、弦は足を止めて空を見上げた。
「情報の価値か……。それは持ってる奴じゃなくて、必要としてる奴が決めるもんだ。」

「必要としてる人が、決める……?」

弦の言葉が、ふっと蓮羽の心に刺さる。
「情報ってのは、ただ記録されるだけじゃなくて、**“残りたがる”**こともあるんだ。特に、誰かが忘れちゃいけないと思ってたものならな。」

その言葉が、蓮羽の胸にじわりと染み渡った。
(……確かに。綾芽が『伝霊記』を売り物として扱ってるのも、そういうことか。)

自分が「知りたい」と思った瞬間、あの書物はただの紙束じゃなくなった。
それは、**「自分にとって必要な情報」**だからこそ価値が生まれている。
綾芽はそれをわかっているからこそ、毅然と「これは売り物よ」と言い切ったのだ。
それは冷たさでも意地悪でもなく、正しい商売の形だった。

(……必要としてる奴が決める、か。情報も商売も、根っこは同じなんだな。)

少し沈黙が流れた後、弦がふと蓮羽に尋ねた。
「そういえば最近、この辺りで変な噂を聞いたことはあるか?」

蓮羽は顔を上げ、思わず前のめりになる。
「知ってるの? 同じメッセージが繰り返し届くってやつ?」

弦は曖昧な笑みを浮かべながら、少しだけ意味深な目で蓮羽を見た。
「ああ、その噂か。……情報ってのはな、ただ記録されるだけじゃなくて、“呼び戻される”こともあるんだ。忘れられたはずの記憶が、勝手に浮かび上がるみたいにな。」

その言葉が、蓮羽の胸にじわりと広がった。
(……碑、呼び戻される記憶……? まさか、授業で聞いたあの話と繋がってる?)

弦はそんな蓮羽の反応を見て、ニヤリと笑った。
「ま、気にするな。ただの商人の戯言さ。」

蓮羽は微かに首を振った。
(いや……これは、ただの戯言じゃない。)

「弦、ありがとう。少しだけ、整理できた気がする。」
蓮羽はふっと顔を上げて微笑んだ。

弦はにかっと笑い、蓮羽の肩を軽く叩いた。
「おう、考えるのも大事だけど、腹が減ってちゃいい答えは出ないぞ!」

蓮羽は笑いながらうなずき、再び歩き出した。
弦の言葉は風のように軽かったが、その中に確かなヒントが隠されている気がしてならなかった。

(「忘れちゃいけないと思ってたもの」……それが、あのメッセージの正体?)

蓮羽の心に新たな疑問と決意が芽生えた瞬間だった。

蓮羽は、梅屋 弦と別れてから、ふと我に返った。

「やばい……家の手伝い!」

顔面蒼白になりながら、足早に石畳の道を駆け出す。
商いにおいて、「」ことは何よりも大切。
遅刻なんて、商人としては致命的だ。

暖簾をくぐると、店の奥からは木箱を閉じる音と紙の擦れる音が聞こえてきた。
父・蓮誠が無言で帳簿に目を通し、兄・蓮耀が在庫を確認している姿が見える。
店の空気は静かで、夕暮れの柔らかな光が木枠の窓から差し込んでいた。

「ただいま!」
蓮羽は勢いよく入ってくるが、店内の空気は相変わらず淡々としている。

カウンターの端には、父の肩に小さな白文鳥・宵羽よいばが止まっていた。
蓮誠が無言で帳簿に視線を落とす一方、宵羽は忙しそうに首を振りながら、
「ピッ! ピッ!」と小さな鳴き声を立てて蓮羽を迎える。

まるで「遅いぞ!」と言わんばかりに、宵羽は蓮羽の頭をちょんちょんとつついた。

「……わかってるって。ちょっと遅くなっただけだよ!」
蓮羽は苦笑いしながら、宵羽を軽く撫でる。

蓮誠は特に何も言わないが、僅かに目線を上げた。
それだけで、なんとなく「反省しろよ」と言われている気がするから不思議だ。

一方、兄の蓮耀は棚の整理を終えると、黒い燕型の式神・燕斎えんさいを指で軽く呼び寄せた。
燕斎は無言のまま、蓮耀の肩にすっと舞い降りる。
その鋭い目つきはどこか兄に似ており、蓮羽の顔をじっと観察していた。

「そんなに睨むなよ、ちゃんと手伝うって!」
蓮羽は照れ隠しのように声を上げ、急いで商品棚の整理に取り掛かる。

店じまいが終わる頃、台所からは母・耀菜《ような》が作る夕餉の良い香りが漂ってきた。
味噌と出汁の温かな匂いが、疲れた体に染みわたる。

「蓮羽、準備お願いねー!」
耀菜の明るい声が響く。

蓮羽は素早く食卓の準備に取り掛かる。
器を並べ、茶碗にご飯をよそい、漬物を小皿に盛り付ける。

食事が進む中、蓮羽は少しだけ箸を止め、考え込むような顔で口を開いた。
「今日、学校でちょっと変な噂を聞いたんだ。」

蓮耀が顔を上げ、宵羽が「ピッ」と短く鳴いた。
耀菜も興味深そうに微笑んで、続きを促す。

「同じ内容のメッセージが、何度も繰り返し届くって話。普通なら一度で終わるはずなのに、まるで何かに縛られてるみたいに繰り返されてるんだ。」

蓮耀は箸を置き、腕を組んで少し考え込んだ。
「式神は基本的に、命令が終われば解除される。繰り返されるなら、命令の解除がうまくいっていないか、命令そのものが特殊な可能性があるな。」

「命令の解除……?」
蓮羽は首をかしげた。

蓮耀は少し苦笑し、お茶を一口すすってから静かに言葉を続けた。
「交渉ってのはな、相手の欲しいものを見極めることが一番大事だ。
値段を下げることじゃない。“これなら譲ってもいい”と思わせることだ。」

蓮羽はその言葉に小さく頷いた。
(相手の欲しいもの、か……。確かに、ただ“見せてほしい”って頼むだけじゃダメだよな。)

耀菜は優しく微笑みながら、器を整えつつ付け加えた。
「答えは意外と、相手の態度や言葉の中に隠れているものよ。よく観察することね。」

蓮羽は心の中でその言葉を反芻しながら、残りのご飯をゆっくりとかき込んだ。
(相手が譲ってもいいと思うもの。 それがわかれば、綾芽との交渉もきっと……。)

夕餉を終え、自室に戻った蓮羽は烏鵲と向き合った。
畳の上に座り込み、今日の出来事を思い返す。

「今日はいろんなことを考えさせられたな……。」

烏鵲は蓮羽の膝の上に乗り、羽を膨らませながら首をかしげる。

「兄さんが言ってた、“相手の欲しいものを見極める”って言葉……。
綾芽は『伝霊記』をただの本として扱ってない。きっと、何か意味があるはずだ。」

烏鵲は「カァ」と短く鳴き、蓮羽の袖を軽く引っ張るようにして反応する。

「明日は、交渉するだけじゃなくて、綾芽が何を欲しがっているのか、ちゃんと見極めないとな。」

蓮羽は烏鵲の頭を優しく撫で、目を閉じて深呼吸した。
夜の静けさが、決意を新たにするように心を落ち着かせてくれる。

(“譲ってもいい”と思わせる条件、きっとあるはずだ。 絶対に見つけ出す。)
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