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彼の友達。ヤオ君がわたしたちの到着を知らせるように、ピーっと屋敷の周りを飛んでいた。
その鳴き声を聞きエントランスで、両親がわたし達が着くのを待っていた。
(きっと、怒られるよね)
彼に抱っこされて、どきどきしながら両親に近付いた。エントランスにただずむ2人を見て、何も言えない私に彼が大丈夫だと言ってくれた。
「お、お父様、お母様……ただいま戻りました」
「おかえりカルノ、元気みたいで良かった」
「おかえり、カルノ」
目を真っ赤にしたお母様は彼ごとわたしに抱きついた、お父様はその隣でよかったと目頭を押さえていた。
(わたし……)
「勝手にいなくなって、お父様、お母様ごめんなさい」
「そうだな、本当なら叱らなくてはならないが……あんな奴の婚約者なんかにならなくて良かった。これからはちゃんとルケーイ王子の言うことを聞きなさい」
「そうです。素敵なルケーイ王子の手を離してはなりませんよ。カルノ……初恋が実ってよかったわね」
ーー初恋
「はい、お母様」
両親が彼がわたしの初恋のルケーイ王子だと知っていた。それは少し前に部屋を開けた時、わたしの両親に会って話をしてくれていたんだ。
「ルイ……」
「ほら、大丈夫だったろ?」
「うん、ありがとう」
彼は微笑み、すうっと息を吸い真剣な表情で両親に向かい。
「公爵様、安心してください。俺の方が離しません、必ず幸せにします」
わたしを抱く彼の腕に力が入った。ルイが離さないと言ってくれて嬉しい。
「ここに用意した、荷物を持って来て」
「はい、奥様」
奥からメイド待って来たカバンを彼が受け取った。
「カルノ、南の島に行っても時々は手紙を頂戴ね」
「はい、お母様」
「ルケーイ王子、不束な娘をよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。いつでもバカンスにお越しください」
「カルノ、頑張るのよ!」
お父様とお母様とお別れして、1時間くらい馬車に乗りわたしたちは海に出た。砂浜、波打ち際、いまだにお姫様抱っこのわたしは彼の腕の中ではしゃいだ。
「ルイ、海、海だわ!」
「そうだな、南の島に移ったら海で遊ぼう」
遊ぶ約束をして船着場に停泊する船に近付いた。止まっていたのは手漕ぎの木造の船で、その船上にいた黒いもふもふは、わたしたちに気付き船から降り頭を下げた。
「ルイしゃま、お待ちしておりましたのじゃ。出発の準備は出来ております」
船から降りてきたのは、アロハシャツと半ズボンを着たアライグマに似た獣人だった。もう1人も降りてきてわたしたちに頭を下げた。
「ソルさんとルテ君、お迎えありがとう。それでは島に向かいましょう」
「はい、ですじゃ」
「わかりました。それで……ルイ様、この子は?」
と、ルテ君はお姫様抱っこのわたしをじーっと見た。
「彼女はカルノ、俺の嫁だ」
「人族で、ルイ様の嫁?」
「そうだ、俺の大切なひとだ」
「なんと! ルイしゃまに嫁とはおめでたいですのじゃ。島に着いたら皆に報告しますのじゃ、さぁ船に乗ってください」
お姫様抱っこから降りて立派な木の船に乗り込んだ。ルイとわたしは真ん中に触り、ルテさんは先頭で一番後ろにソル君が座った。
2人はオールを持ち漕ぎだし、船はゆっくりと海を進み始めた。
「海風が気持ちいいね。ルイ、わたしたちも漕いでみる?」
「そうだな、俺たちも漕ぐか?」
彼からオールを貰い見様見真似で漕いだ。でも初めてのオールは難しくて、漕ぐのに失敗して自分に海水がかかる。
「きゃっ……しょっぱい、冷たい!」
「クックク、下手だなおチビ」
「ほんと下手って、ルイもじゃない」
「ははっ、俺も初めてだった!」
びしょ濡れな2人を他所に、船はのんびり、のんびり進み、島の船着場に着いたのだった。
その鳴き声を聞きエントランスで、両親がわたし達が着くのを待っていた。
(きっと、怒られるよね)
彼に抱っこされて、どきどきしながら両親に近付いた。エントランスにただずむ2人を見て、何も言えない私に彼が大丈夫だと言ってくれた。
「お、お父様、お母様……ただいま戻りました」
「おかえりカルノ、元気みたいで良かった」
「おかえり、カルノ」
目を真っ赤にしたお母様は彼ごとわたしに抱きついた、お父様はその隣でよかったと目頭を押さえていた。
(わたし……)
「勝手にいなくなって、お父様、お母様ごめんなさい」
「そうだな、本当なら叱らなくてはならないが……あんな奴の婚約者なんかにならなくて良かった。これからはちゃんとルケーイ王子の言うことを聞きなさい」
「そうです。素敵なルケーイ王子の手を離してはなりませんよ。カルノ……初恋が実ってよかったわね」
ーー初恋
「はい、お母様」
両親が彼がわたしの初恋のルケーイ王子だと知っていた。それは少し前に部屋を開けた時、わたしの両親に会って話をしてくれていたんだ。
「ルイ……」
「ほら、大丈夫だったろ?」
「うん、ありがとう」
彼は微笑み、すうっと息を吸い真剣な表情で両親に向かい。
「公爵様、安心してください。俺の方が離しません、必ず幸せにします」
わたしを抱く彼の腕に力が入った。ルイが離さないと言ってくれて嬉しい。
「ここに用意した、荷物を持って来て」
「はい、奥様」
奥からメイド待って来たカバンを彼が受け取った。
「カルノ、南の島に行っても時々は手紙を頂戴ね」
「はい、お母様」
「ルケーイ王子、不束な娘をよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。いつでもバカンスにお越しください」
「カルノ、頑張るのよ!」
お父様とお母様とお別れして、1時間くらい馬車に乗りわたしたちは海に出た。砂浜、波打ち際、いまだにお姫様抱っこのわたしは彼の腕の中ではしゃいだ。
「ルイ、海、海だわ!」
「そうだな、南の島に移ったら海で遊ぼう」
遊ぶ約束をして船着場に停泊する船に近付いた。止まっていたのは手漕ぎの木造の船で、その船上にいた黒いもふもふは、わたしたちに気付き船から降り頭を下げた。
「ルイしゃま、お待ちしておりましたのじゃ。出発の準備は出来ております」
船から降りてきたのは、アロハシャツと半ズボンを着たアライグマに似た獣人だった。もう1人も降りてきてわたしたちに頭を下げた。
「ソルさんとルテ君、お迎えありがとう。それでは島に向かいましょう」
「はい、ですじゃ」
「わかりました。それで……ルイ様、この子は?」
と、ルテ君はお姫様抱っこのわたしをじーっと見た。
「彼女はカルノ、俺の嫁だ」
「人族で、ルイ様の嫁?」
「そうだ、俺の大切なひとだ」
「なんと! ルイしゃまに嫁とはおめでたいですのじゃ。島に着いたら皆に報告しますのじゃ、さぁ船に乗ってください」
お姫様抱っこから降りて立派な木の船に乗り込んだ。ルイとわたしは真ん中に触り、ルテさんは先頭で一番後ろにソル君が座った。
2人はオールを持ち漕ぎだし、船はゆっくりと海を進み始めた。
「海風が気持ちいいね。ルイ、わたしたちも漕いでみる?」
「そうだな、俺たちも漕ぐか?」
彼からオールを貰い見様見真似で漕いだ。でも初めてのオールは難しくて、漕ぐのに失敗して自分に海水がかかる。
「きゃっ……しょっぱい、冷たい!」
「クックク、下手だなおチビ」
「ほんと下手って、ルイもじゃない」
「ははっ、俺も初めてだった!」
びしょ濡れな2人を他所に、船はのんびり、のんびり進み、島の船着場に着いたのだった。
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