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第三章 獣人の国に咲いた魔女の毒花編
第30話
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魔法を唱え終えると、闇夜の空を覆い尽くす白く光る魔法陣が現れた。心に現れた魔法その名を【ホーリー・レイン】名の通り魔法陣から聖なる雨がポツポツと降る。
その聖なる雨は魔法協会にある癒しの木の滴に似ていた、キラキラと光り、肌に触れると染み込み消えていく。雨は地面まで落ちずに人々やみんなの傷を癒してくれた。
「シャルロット嬢、こんなに空一面に広がる魔法陣は初めてだ‼︎」
「私もですシーラン様。みんなの願いや思いで魔法陣がこんなにも大きくなりました」
隣に立つシーラン様を見上げて微笑むと、シーラン様も目を細めた。
「そうだな。俺もみんなの幸せをしっかり願ったぞ、後この町の人の事もな‼︎」
「俺もだよ、シャルロットちゃんありがとう。聖なる雨のお陰で傷が治ったよ」
「ありがとうございます、私の傷も治りました」
聖なる雨のお陰でみんなの傷が癒えた。しかし空高く飛ぶ男には聖なる雨は毒だったのか、踠き苦しむ男の声が聞こえた。
「グワァッ⁉︎ 痛い、肌が焼けるように痛いよ‼︎ 【アンブレラ】こんなの話は聞いてないよ‼︎」
男が出した傘も聖なる雨にジュッと煙を出して溶けてしまう。そして男の黒いローブがドロっと溶け【魔血球】でさえも男の手の上でチョコの様にドロドロに溶けていた。
「ああー‼︎ 僕の魔法が、魔装いが溶けた‼︎」
倒れた町の人達にも聖なる雨が染み込み、男が作り上げた【アンデット・クロゥズ】を溶かしてゆく。
「あーやだ‼︎ もう戦うもんか‼︎ まあ、この聖なる雨では僕自身は溶けることは無いんだけどね‼︎」
男のローブが全て溶けて、真っ白な髪に白い肌。頭には黒の巻ツノ、赤い目に背にはシーラン様達とは違う、真っ黒で大きな羽、お尻には細長い尻尾が生えていた。
隣で空を見上げ一緒に男を見ていたシーラン様は何かに気が付き、手を引っ張り胸の中に私を隠す。シーラン様に阻まれて男の姿が見えなくなった。
「どうしたのシーラン様⁉︎」
「どうもしない‼︎」
「シーランそのままで。シャルロットちゃんはあれを見ちゃダメだと思うよ」
「あれって⁉︎ 見ちゃダメって何を⁉︎ 離してまだ終わってないの‼︎ シーラン様、リズ様。何が起きてるかを確かめないと」
「大丈夫‼︎ シャルロット嬢は確かめなくていい‼︎」
「大丈夫‼︎ シャルロットちゃんは確かめなくていいの‼︎」
「え、ええ⁉︎」
2人の声が揃った。その横でコッホ騎士団長に「見るな」とマリーさんが大きな体に隠されていた。そうされると余計に見たくなる。
「シーラン様、離して見えない‼︎」
「シャルロット嬢は見るな‼︎」
「そうですよ、見ない方があなたのためです」
リオさんまで⁉︎
「あははっ、見たいならどんどん見て。シャルちゃん、僕を見て見なよ‼︎」
もう戦わないと戦意喪失した男が煽る。
「お前は黙れ‼︎」
「喋るな‼︎」
「煩いですよ‼︎」
男と言い合いのなか魔法の効果が消え聖なる雨が止んだ。その時、暗闇がバリ、バリを立てて覆われていた闇が一瞬で弾け消えた。
「うわっ、眩しい‼︎」
「くっ‼︎」
「何が起きたの⁉︎」
「皆さん大丈夫ですか?」
青空が広がり、いきなり入り込んできた光りにみんなは目を瞑る。
「おーい‼︎ 解除が成功をしましたよ」
空から声がして薄目で上を見上げると、空高くホウキにまたがり飛ぶ、アル様やエシャロットさんラーロさん、竜人王様は誰かを抱え飛んでいた。
「なかなか手強かったですね、アル様」
「シャルちゃんいま行くわよ‼︎」
「小娘‼︎」
「こら、竜よ。儂を降るな‼︎」
解除を終えたみんなが近くに降りて来た。
その聖なる雨は魔法協会にある癒しの木の滴に似ていた、キラキラと光り、肌に触れると染み込み消えていく。雨は地面まで落ちずに人々やみんなの傷を癒してくれた。
「シャルロット嬢、こんなに空一面に広がる魔法陣は初めてだ‼︎」
「私もですシーラン様。みんなの願いや思いで魔法陣がこんなにも大きくなりました」
隣に立つシーラン様を見上げて微笑むと、シーラン様も目を細めた。
「そうだな。俺もみんなの幸せをしっかり願ったぞ、後この町の人の事もな‼︎」
「俺もだよ、シャルロットちゃんありがとう。聖なる雨のお陰で傷が治ったよ」
「ありがとうございます、私の傷も治りました」
聖なる雨のお陰でみんなの傷が癒えた。しかし空高く飛ぶ男には聖なる雨は毒だったのか、踠き苦しむ男の声が聞こえた。
「グワァッ⁉︎ 痛い、肌が焼けるように痛いよ‼︎ 【アンブレラ】こんなの話は聞いてないよ‼︎」
男が出した傘も聖なる雨にジュッと煙を出して溶けてしまう。そして男の黒いローブがドロっと溶け【魔血球】でさえも男の手の上でチョコの様にドロドロに溶けていた。
「ああー‼︎ 僕の魔法が、魔装いが溶けた‼︎」
倒れた町の人達にも聖なる雨が染み込み、男が作り上げた【アンデット・クロゥズ】を溶かしてゆく。
「あーやだ‼︎ もう戦うもんか‼︎ まあ、この聖なる雨では僕自身は溶けることは無いんだけどね‼︎」
男のローブが全て溶けて、真っ白な髪に白い肌。頭には黒の巻ツノ、赤い目に背にはシーラン様達とは違う、真っ黒で大きな羽、お尻には細長い尻尾が生えていた。
隣で空を見上げ一緒に男を見ていたシーラン様は何かに気が付き、手を引っ張り胸の中に私を隠す。シーラン様に阻まれて男の姿が見えなくなった。
「どうしたのシーラン様⁉︎」
「どうもしない‼︎」
「シーランそのままで。シャルロットちゃんはあれを見ちゃダメだと思うよ」
「あれって⁉︎ 見ちゃダメって何を⁉︎ 離してまだ終わってないの‼︎ シーラン様、リズ様。何が起きてるかを確かめないと」
「大丈夫‼︎ シャルロット嬢は確かめなくていい‼︎」
「大丈夫‼︎ シャルロットちゃんは確かめなくていいの‼︎」
「え、ええ⁉︎」
2人の声が揃った。その横でコッホ騎士団長に「見るな」とマリーさんが大きな体に隠されていた。そうされると余計に見たくなる。
「シーラン様、離して見えない‼︎」
「シャルロット嬢は見るな‼︎」
「そうですよ、見ない方があなたのためです」
リオさんまで⁉︎
「あははっ、見たいならどんどん見て。シャルちゃん、僕を見て見なよ‼︎」
もう戦わないと戦意喪失した男が煽る。
「お前は黙れ‼︎」
「喋るな‼︎」
「煩いですよ‼︎」
男と言い合いのなか魔法の効果が消え聖なる雨が止んだ。その時、暗闇がバリ、バリを立てて覆われていた闇が一瞬で弾け消えた。
「うわっ、眩しい‼︎」
「くっ‼︎」
「何が起きたの⁉︎」
「皆さん大丈夫ですか?」
青空が広がり、いきなり入り込んできた光りにみんなは目を瞑る。
「おーい‼︎ 解除が成功をしましたよ」
空から声がして薄目で上を見上げると、空高くホウキにまたがり飛ぶ、アル様やエシャロットさんラーロさん、竜人王様は誰かを抱え飛んでいた。
「なかなか手強かったですね、アル様」
「シャルちゃんいま行くわよ‼︎」
「小娘‼︎」
「こら、竜よ。儂を降るな‼︎」
解除を終えたみんなが近くに降りて来た。
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