129 / 171
第二章
48話
しおりを挟む
「ユール殿、拙者をここまで送ってくださり、ありがとうでござった。拙者の住処はユール殿の家として使ってくだされ」
ピィ――!!!
「寂しいか――ユール殿、これでさらばではござらぬ。また会いに行くか、拙者のところへ会いに来てくだされ」
ピピー!
ラッテさんはみんなの前に降りて、乗ってきた大鷹に抱きつきお礼を言った。大鷹――ユールも挨拶をして飛び去っていった。
「城主、アール殿、寝床で旅立つ準備をしてきたでござる」
そう言ったラッテさんは背中に、小さな肩掛けカバンを背負っていた。
「よく来たな、今から飯を食べようと思っている。ラッテも一緒に食べよう」
「ありがたき幸せ。ぬぬぬ⁉︎ これはパワー殿、アビス姫ではござらぬか? お懐かしいですな」
そこにアビス君の家を片付けてきた、パワー様とアビス君もちょうど戻ってきた。サタ様とアール君のそばにいる、ラッテさんを見つけて近寄った。
「おお、ラッテじゃないか! 相変わらずだな。いや、会わないうちに……また強くなった。ところで相方のユキはいないのか?」
「これはパワー殿、お久しぶりでございます。ユキは100年前に旅に出たきりでござる」
「そうか……ユキなら、この大地のどこかで楽しくやっているな」
パワー様の言葉にラッタさんは「はい」頷いた。
「そう、だと思うけど。アビはユキにも会いたかった」
「これはアビス姫。焦らなくてもいつか、ユキに会えると思うでござる」
「うん、そうだね」
今、ここに――サタ様、アール君、パワー様、アビス君とラッテさんと、私がいる。
うーん、この人数だと3合のコメじゃたらないかな?
そうだ、コメ2合が炊けるメスティンでも、炊いたほうがいいかも。その前に出来上がった料理を、アイテムボックスから取り出したテーブルに並べた。
「カマドの鍋にスープで、こっちのメスティンにコメが炊けていますので、このシェラカップによそって食べてください。数が足りなかったら、このお皿も使ってください!」
「「ありがとう!」」
「コメとは初めて聞く食べ物でござるな。拙者はこの茶碗によそうでござる」
「美味しそう! アビはこのお皿で食べる」
「いい香りだ、どのような味か楽しみだ」
パワー様はシェラカップを取り、アビス君は自分のお花の模様のお皿? で、ラッテさんは持ってきた小さなカバンを漁り、自分よりも大きな陶器の茶碗を取り出した。
おお、そのラッテさんのカバンはマジックバッグだ……見た目は小さいカバンだけ容量は大きそう。
もしかすると、アビス君のお花の手提げカバンもマジックバッグだったりして……どうりで手荷物が少ないと思った。
「なくても美味しいと思うけど……焼きたての焼き魚と干物焼きたに、ダイダイコンのおろしにムラサキをかけて食べてみてください」
みんなが「わかった!」食べ始めたのを見て、私はコメ草を収穫した。さてと袋にコメを取り出して炊こう、足りなくなったら次は鍋かな?
「エルバ、ワタシも手伝おう」
「ありがとう、サタ様」
サタ様がきて、2人になったのでもう少しコメ草を収穫して。メスティンはポケットストーブでほったらかし炊飯、鍋はカマドにかけた。みんながいるテーブルに向かい、焼きたての干物を一口食べる。
おお!
味は前世とは違うけど、久しぶりのお魚は最高! 干してあるからか、うま味が凝縮していてこのままでも美味しい。塩焼きは油が乗っていて美味しい!
干物を初めて食べるみんなはと見ると、骨から身を外さず手づかみで、頭から骨ごとバリバリ音を立てて食べていた。
ピィ――!!!
「寂しいか――ユール殿、これでさらばではござらぬ。また会いに行くか、拙者のところへ会いに来てくだされ」
ピピー!
ラッテさんはみんなの前に降りて、乗ってきた大鷹に抱きつきお礼を言った。大鷹――ユールも挨拶をして飛び去っていった。
「城主、アール殿、寝床で旅立つ準備をしてきたでござる」
そう言ったラッテさんは背中に、小さな肩掛けカバンを背負っていた。
「よく来たな、今から飯を食べようと思っている。ラッテも一緒に食べよう」
「ありがたき幸せ。ぬぬぬ⁉︎ これはパワー殿、アビス姫ではござらぬか? お懐かしいですな」
そこにアビス君の家を片付けてきた、パワー様とアビス君もちょうど戻ってきた。サタ様とアール君のそばにいる、ラッテさんを見つけて近寄った。
「おお、ラッテじゃないか! 相変わらずだな。いや、会わないうちに……また強くなった。ところで相方のユキはいないのか?」
「これはパワー殿、お久しぶりでございます。ユキは100年前に旅に出たきりでござる」
「そうか……ユキなら、この大地のどこかで楽しくやっているな」
パワー様の言葉にラッタさんは「はい」頷いた。
「そう、だと思うけど。アビはユキにも会いたかった」
「これはアビス姫。焦らなくてもいつか、ユキに会えると思うでござる」
「うん、そうだね」
今、ここに――サタ様、アール君、パワー様、アビス君とラッテさんと、私がいる。
うーん、この人数だと3合のコメじゃたらないかな?
そうだ、コメ2合が炊けるメスティンでも、炊いたほうがいいかも。その前に出来上がった料理を、アイテムボックスから取り出したテーブルに並べた。
「カマドの鍋にスープで、こっちのメスティンにコメが炊けていますので、このシェラカップによそって食べてください。数が足りなかったら、このお皿も使ってください!」
「「ありがとう!」」
「コメとは初めて聞く食べ物でござるな。拙者はこの茶碗によそうでござる」
「美味しそう! アビはこのお皿で食べる」
「いい香りだ、どのような味か楽しみだ」
パワー様はシェラカップを取り、アビス君は自分のお花の模様のお皿? で、ラッテさんは持ってきた小さなカバンを漁り、自分よりも大きな陶器の茶碗を取り出した。
おお、そのラッテさんのカバンはマジックバッグだ……見た目は小さいカバンだけ容量は大きそう。
もしかすると、アビス君のお花の手提げカバンもマジックバッグだったりして……どうりで手荷物が少ないと思った。
「なくても美味しいと思うけど……焼きたての焼き魚と干物焼きたに、ダイダイコンのおろしにムラサキをかけて食べてみてください」
みんなが「わかった!」食べ始めたのを見て、私はコメ草を収穫した。さてと袋にコメを取り出して炊こう、足りなくなったら次は鍋かな?
「エルバ、ワタシも手伝おう」
「ありがとう、サタ様」
サタ様がきて、2人になったのでもう少しコメ草を収穫して。メスティンはポケットストーブでほったらかし炊飯、鍋はカマドにかけた。みんながいるテーブルに向かい、焼きたての干物を一口食べる。
おお!
味は前世とは違うけど、久しぶりのお魚は最高! 干してあるからか、うま味が凝縮していてこのままでも美味しい。塩焼きは油が乗っていて美味しい!
干物を初めて食べるみんなはと見ると、骨から身を外さず手づかみで、頭から骨ごとバリバリ音を立てて食べていた。
55
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる