87 / 110
87話外伝 あなたの腕の中で25 アデルの真実
しおりを挟む
エドワードは、今後の計画を話し始めた。
「最初に、レオとフィオナ嬢の婚約を発表するんだ。世間は、俺のことをフィオナ嬢に振られた可哀そうな王子と噂するだろう。ほとぼりが冷めた頃を見計らって、アデルと俺の婚約を発表する。けがをした俺を治療してくれたアデルに一目ぼれしたという情報も流そう。世間はアデルのことを、ケガを治しただけでなく、可哀そうな王子の心も救ってくれた令嬢なのだと思うだろう。こうすれば、あなたのことを悪く言う者は誰もいない。」
「本当にそれで上手くいくのかしら・・・?」
「大丈夫だ。俺を信じてくれ。俺がアデルを守るから。」
何度も自分の心の弱さゆえに、別れようと決心した。
その度に、エドワードに引き止められた。
だが今度こそ、アデルはエドワードを信じようと思った。
それほど、エドワードの言葉は力強く、すべてのものから自分を守ってくれるように感じたのだった。
エドワードに屋敷まで送ってもらい、中に入ってからも、しばらくアデルは夢心地の中にいた。
きっと、しまりのない顔をしているだろう・・・
そう思うと、これから母と面と向かって話をすることが、少し恥ずかしいとも思う。
でも、今まで黙っていた真実を、今日こそは母に話すのだと、アデルは少し意気込んでいた。
「アデル、お帰りなさい。」
優しい母の声がした。
いつもアデルに寄り添い、心配してくれる母。
今回も随分と気苦労をかけてしまった。
そんな母に、今までどれほど感謝したことか・・・。
これから話す真実を聞くと、おそらく飛び上がるほど驚くだろうけれど、きっと母のことだから、手放しで応援してくれるだろう。
「お母様、聞いてほしいことがあるの。今、よろしいですか?」
「まあ、改まってどうしたの? アデルの話なら、いつだって聞くわよ。」
マーゴットは優しい微笑みを浮かべて、アデルが話しやすい雰囲気を作り出す。
二人はテーブルを挟んで座った。
「アデル、話したいことって何かしら?」
「私の婚約のことです。」
「まあ、エドから正式にプロポーズでもされたのかしら?」
マーゴットは嬉しそうに弾んだ声を出す。
「ええ、そうなの。ただ・・・、お母様に紹介したときとは事情が違っていて・・・。」
「事情って?」
「子爵の次男で騎士だと紹介したけれど・・・、実は・・・。」
アデルは最後の一言を口にする前に、そっと息を飲んだ。
「子爵ではなくて、王太子だったの。彼は王家の長男だったのです。」
「えっ?」
マーゴットの顔色が、急に変わった。
「お・う・た・い・し・・・?」
「そうなの。王太子なの。だから・・・、私は未来の王妃になるんです。」
「ちょ、ちょっと、待って・・・。」
マーゴットの声は震え、顔は青ざめ、手がブルブルと震えだした。
「お母様、身分が違い過ぎることは重々承知しています。私も何度も諦めようとしました。でも、エドがその度に、私のことを引き止めてくれたのです。」
「お、王太子なら、こ、婚約者がいたはずよ?」
「婚約者のフィオナ様は、弟君のレオナルド様と婚約することになったのです。だから、エドとの婚約は解消されるのです。」
「そ、そう・・・。」
弱々しい返事をするマーゴットの顔色は青いままで、身体全身の力が抜けているようだった。
「アデル、私を一人にしてくれる? それから、お父様が帰ってきたら、もう一度話をしましょう。」
そう言って、マーゴットは寝室へと去って行った。
アデルはマーゴットの態度に違和感を覚えた。
王太子だと聞いて驚くことは予想していたが、思っていたのとは違っていた。
何があってもあなたの味方よと、手放しで応援してくれると思っていたのに・・・。
しばらくすると、病院から父親のランドンが帰って来た。
「お父様、お帰りなさい。」
アデルは明るく父親を迎えたのだが、マーゴットは何か思いつめたような表情で、ランドンを迎えた。
「あなた、お話があります。」
マーゴットはランドンを引っ張るようにして寝室へ連れて行った。
お母様・・・、いったいどうしたの・・・?
アデルの心に、意味の分からぬ不安が湧き上がった。
しばらくすると、ランドンとマーゴットが寝室から出てきたが、二人の顔は暗く青ざめている。
歩く姿も、まるで重い足かせでもつけられたかのような足取りである。
「アデル、話がある。」
ランドンが、重い口調でアデルに応接室に来るように言う。
アデルはランドンに言われるまま部屋に入り、二人と向かい合って座った。
ランドンの横に座っているマーゴットの表情は硬く、俯いてアデルと目を合わそうとしない。
「お父様、お話とは何でしょう?」
アデルは緊張した面持ちで尋ねた。
ランドンは、ふうとため息をついてから口を開く。
「いったいどこから話して良いのやら・・・。だが、まずは、結論から言おう。」
「結論?」
いかにも医師らしい言葉選びであるが、いったい何に対する結論なのか、アデルは首を傾げた。
「アデル、お前はエド、つまり王太子殿下に結婚を申し込まれたのだね。」
「はい。そうですが・・・。」
ランドンの重い口調に、アデルの心に不安が過ぎる。
「早急にお断りしなさい。お前は王太子妃には、なれない。」
「えっ?」
一瞬、アデルの目の前が、真っ暗になったような気がした。
―王太子妃には、なれないー
ランドンの言葉が、アデルの頭の中をぐるぐると旋回する。
しばらく呆然としていたが、やっと我にかえってランドンに理由を尋ねた。
「お、お、お父様、いったい・・・なぜ・・・?」
「アデル・・・、このことは、一生隠しておくつもりだった。だが、お前が王太子妃になるというのなら、話は別だ。私は、本当のことをお前に告げなければならない。」
「ほ、本当のことって?」
アデルの心臓が、バクバクと激しく鼓動する。
「お前は、・・・私たちの、子どもではないのだ。」
「えっ? ウ、ウソ・・・、そんな・・・」
アデルは耳を疑った。
今まで、両親のことを他人だと考えたことは、これっぽっちもなかった。
いつも慈しみ、愛情を注いで育ててくれた父と母。
それがいきなり子どもではないと言われて、アデルは激しく動揺した。
「信じられない気持ちはわかる。だが、これが真実なのだ。」
「で、でも・・・、私とお母さまは同じ髪色をしているわ。ピンクブロンドの髪色はこの国では珍しいって・・・。」
ランドンの隣でずっと俯いて話を聞いていたマーゴットが、やっと顔を上げた。
その顔は、今にも泣きそうになっている。
「アデル、今まで隠していてごめんなさい。あなたのためだと思ってずっと隠してきたのよ。」
マーゴットは自分の髪の毛を一本抜いて、アデルに手渡した。
マーゴットのピンクブロンドの髪の毛を、アデルは恐る恐る受け取り、目を凝らしてじっと見つめた。
「か、髪の色が・・・、ち、違う・・・」
ピンクブロンドの髪なのに、根元は明らかに金髪だった・・・。
「でも、どうして・・・?」
「それは、私から話そう。」
ランドンが、重い口調で話し始めた。
「最初に、レオとフィオナ嬢の婚約を発表するんだ。世間は、俺のことをフィオナ嬢に振られた可哀そうな王子と噂するだろう。ほとぼりが冷めた頃を見計らって、アデルと俺の婚約を発表する。けがをした俺を治療してくれたアデルに一目ぼれしたという情報も流そう。世間はアデルのことを、ケガを治しただけでなく、可哀そうな王子の心も救ってくれた令嬢なのだと思うだろう。こうすれば、あなたのことを悪く言う者は誰もいない。」
「本当にそれで上手くいくのかしら・・・?」
「大丈夫だ。俺を信じてくれ。俺がアデルを守るから。」
何度も自分の心の弱さゆえに、別れようと決心した。
その度に、エドワードに引き止められた。
だが今度こそ、アデルはエドワードを信じようと思った。
それほど、エドワードの言葉は力強く、すべてのものから自分を守ってくれるように感じたのだった。
エドワードに屋敷まで送ってもらい、中に入ってからも、しばらくアデルは夢心地の中にいた。
きっと、しまりのない顔をしているだろう・・・
そう思うと、これから母と面と向かって話をすることが、少し恥ずかしいとも思う。
でも、今まで黙っていた真実を、今日こそは母に話すのだと、アデルは少し意気込んでいた。
「アデル、お帰りなさい。」
優しい母の声がした。
いつもアデルに寄り添い、心配してくれる母。
今回も随分と気苦労をかけてしまった。
そんな母に、今までどれほど感謝したことか・・・。
これから話す真実を聞くと、おそらく飛び上がるほど驚くだろうけれど、きっと母のことだから、手放しで応援してくれるだろう。
「お母様、聞いてほしいことがあるの。今、よろしいですか?」
「まあ、改まってどうしたの? アデルの話なら、いつだって聞くわよ。」
マーゴットは優しい微笑みを浮かべて、アデルが話しやすい雰囲気を作り出す。
二人はテーブルを挟んで座った。
「アデル、話したいことって何かしら?」
「私の婚約のことです。」
「まあ、エドから正式にプロポーズでもされたのかしら?」
マーゴットは嬉しそうに弾んだ声を出す。
「ええ、そうなの。ただ・・・、お母様に紹介したときとは事情が違っていて・・・。」
「事情って?」
「子爵の次男で騎士だと紹介したけれど・・・、実は・・・。」
アデルは最後の一言を口にする前に、そっと息を飲んだ。
「子爵ではなくて、王太子だったの。彼は王家の長男だったのです。」
「えっ?」
マーゴットの顔色が、急に変わった。
「お・う・た・い・し・・・?」
「そうなの。王太子なの。だから・・・、私は未来の王妃になるんです。」
「ちょ、ちょっと、待って・・・。」
マーゴットの声は震え、顔は青ざめ、手がブルブルと震えだした。
「お母様、身分が違い過ぎることは重々承知しています。私も何度も諦めようとしました。でも、エドがその度に、私のことを引き止めてくれたのです。」
「お、王太子なら、こ、婚約者がいたはずよ?」
「婚約者のフィオナ様は、弟君のレオナルド様と婚約することになったのです。だから、エドとの婚約は解消されるのです。」
「そ、そう・・・。」
弱々しい返事をするマーゴットの顔色は青いままで、身体全身の力が抜けているようだった。
「アデル、私を一人にしてくれる? それから、お父様が帰ってきたら、もう一度話をしましょう。」
そう言って、マーゴットは寝室へと去って行った。
アデルはマーゴットの態度に違和感を覚えた。
王太子だと聞いて驚くことは予想していたが、思っていたのとは違っていた。
何があってもあなたの味方よと、手放しで応援してくれると思っていたのに・・・。
しばらくすると、病院から父親のランドンが帰って来た。
「お父様、お帰りなさい。」
アデルは明るく父親を迎えたのだが、マーゴットは何か思いつめたような表情で、ランドンを迎えた。
「あなた、お話があります。」
マーゴットはランドンを引っ張るようにして寝室へ連れて行った。
お母様・・・、いったいどうしたの・・・?
アデルの心に、意味の分からぬ不安が湧き上がった。
しばらくすると、ランドンとマーゴットが寝室から出てきたが、二人の顔は暗く青ざめている。
歩く姿も、まるで重い足かせでもつけられたかのような足取りである。
「アデル、話がある。」
ランドンが、重い口調でアデルに応接室に来るように言う。
アデルはランドンに言われるまま部屋に入り、二人と向かい合って座った。
ランドンの横に座っているマーゴットの表情は硬く、俯いてアデルと目を合わそうとしない。
「お父様、お話とは何でしょう?」
アデルは緊張した面持ちで尋ねた。
ランドンは、ふうとため息をついてから口を開く。
「いったいどこから話して良いのやら・・・。だが、まずは、結論から言おう。」
「結論?」
いかにも医師らしい言葉選びであるが、いったい何に対する結論なのか、アデルは首を傾げた。
「アデル、お前はエド、つまり王太子殿下に結婚を申し込まれたのだね。」
「はい。そうですが・・・。」
ランドンの重い口調に、アデルの心に不安が過ぎる。
「早急にお断りしなさい。お前は王太子妃には、なれない。」
「えっ?」
一瞬、アデルの目の前が、真っ暗になったような気がした。
―王太子妃には、なれないー
ランドンの言葉が、アデルの頭の中をぐるぐると旋回する。
しばらく呆然としていたが、やっと我にかえってランドンに理由を尋ねた。
「お、お、お父様、いったい・・・なぜ・・・?」
「アデル・・・、このことは、一生隠しておくつもりだった。だが、お前が王太子妃になるというのなら、話は別だ。私は、本当のことをお前に告げなければならない。」
「ほ、本当のことって?」
アデルの心臓が、バクバクと激しく鼓動する。
「お前は、・・・私たちの、子どもではないのだ。」
「えっ? ウ、ウソ・・・、そんな・・・」
アデルは耳を疑った。
今まで、両親のことを他人だと考えたことは、これっぽっちもなかった。
いつも慈しみ、愛情を注いで育ててくれた父と母。
それがいきなり子どもではないと言われて、アデルは激しく動揺した。
「信じられない気持ちはわかる。だが、これが真実なのだ。」
「で、でも・・・、私とお母さまは同じ髪色をしているわ。ピンクブロンドの髪色はこの国では珍しいって・・・。」
ランドンの隣でずっと俯いて話を聞いていたマーゴットが、やっと顔を上げた。
その顔は、今にも泣きそうになっている。
「アデル、今まで隠していてごめんなさい。あなたのためだと思ってずっと隠してきたのよ。」
マーゴットは自分の髪の毛を一本抜いて、アデルに手渡した。
マーゴットのピンクブロンドの髪の毛を、アデルは恐る恐る受け取り、目を凝らしてじっと見つめた。
「か、髪の色が・・・、ち、違う・・・」
ピンクブロンドの髪なのに、根元は明らかに金髪だった・・・。
「でも、どうして・・・?」
「それは、私から話そう。」
ランドンが、重い口調で話し始めた。
20
あなたにおすすめの小説
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、そして政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に行動する勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、そして試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私が、
魔王討伐の旅路の中で、“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※「小説家になろう」にも掲載。(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
【完結】何もできない妻が愛する隻眼騎士のためにできること
大森 樹
恋愛
辺境伯の娘であるナディアは、幼い頃ドラゴンに襲われているところを騎士エドムンドに助けられた。
それから十年が経過し、成長したナディアは国王陛下からあるお願いをされる。その願いとは『エドムンドとの結婚』だった。
幼い頃から憧れていたエドムンドとの結婚は、ナディアにとって願ってもいないことだったが、その結婚は妻というよりは『世話係』のようなものだった。
誰よりも強い騎士団長だったエドムンドは、ある事件で左目を失ってから騎士をやめ、酒を浴びるほど飲み、自堕落な生活を送っているため今はもう英雄とは思えない姿になっていた。
貴族令嬢らしいことは何もできない仮の妻が、愛する隻眼騎士のためにできることはあるのか?
前向き一途な辺境伯令嬢×俺様で不器用な最強騎士の物語です。
※いつもお読みいただきありがとうございます。中途半端なところで長期間投稿止まってしまい申し訳ありません。2025年10月6日〜投稿再開しております。
出ていってください!~結婚相手に裏切られた令嬢はなぜか騎士様に溺愛される~
白井
恋愛
イヴェット・オーダム男爵令嬢の幸せな結婚生活が始まる……はずだった。
父の死後、急に態度が変わった結婚相手にイヴェットは振り回されていた。
財産を食いつぶす義母、継いだ仕事を放棄して不貞を続ける夫。
それでも家族の形を維持しようと努力するイヴェットは、ついに殺されかける。
「もう我慢の限界。あなたたちにはこの家から出ていってもらいます」
覚悟を決めたら、なぜか騎士団長様が執着してきたけれど困ります!
〘完〙なぜかモブの私がイケメン王子に強引に迫られてます 〜転生したら推しのヒロインが不在でした〜
hanakuro
恋愛
転生してみたら、そこは大好きな漫画の世界だった・・・
OLの梨奈は、事故により突然その生涯閉じる。
しかし次に気付くと、彼女は伯爵令嬢に転生していた。しかも、大好きだった漫画の中のたったのワンシーンに出てくる名もないモブ。
モブならお気楽に推しのヒロインを観察して過ごせると思っていたら、まさかのヒロインがいない!?
そして、推し不在に落胆する彼女に王子からまさかの強引なアプローチが・・
王子!その愛情はヒロインに向けてっ!
私、モブですから!
果たしてヒロインは、どこに行ったのか!?
そしてリーナは、王子の強引なアプローチから逃れることはできるのか!?
イケメン王子に翻弄される伯爵令嬢の恋模様が始まる。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる