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無理っぽい
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「ニコル様、ご夕食の時間でございます」
俺が決意を固めたすぐ後、リッカが部屋に来てそう言った。
俺はリッカと共に皆の居る部屋へ移動する。
リッカがドアを開けてくれる。父さんと母さんが笑顔で迎えてくれた。
「ニコル、ここにお座り」
そう父さんが言って勧めた席はレオンの横の席である。上座に父さん、手前から見て奥が母さん、手前が俺、その横にレオン、という事になる。
(うおおお…。めっちゃ見てくるじゃん…)
恐る恐る座ると横から視線を物凄く感じる。
ちらりと見てみる。レオンの顔が赤く染まる。やっぱり恥ずかしがり屋さんのようだ。
使用人が料理を運んでくる。レオンも確か貴族育ちだったはずだ、そのマナーはきちんとしたものだった。何なら俺が3歳の時よりもしっかりしている。
(…あっ!)
貴族育ち、で思い出した。
レオンの幼少期の事だ。レオンがグラディアル家に来たのは両親が事故で亡くなった為だ。その後養子に入ったうちでは義兄——俺に虐められ見た目には出さずとも心に闇を抱えていた。それを救うのが主人公で2人はやがて恋に落ちる…というのがレオンルートの話だった。俺は2人の邪魔の為に犯罪をしでかし逮捕、または殺される、という…。
(うわああ、何やってるんだ俺ぇ!)
思わず頭を抱えそうになる。
というか…。
俺は横をそっと見遣る。俯きながら黙々と食べ進めるレオンの姿があった。
(両親が亡くなったばかりなのに…)
俺は先程攻略対象に極力関わらない事を目的に掲げた。しかし、俺がレオンを避けてしまうと、うちの両親もレオンにずっと構ってやれる訳でもない、それこそ孤立化してしまうのではないだろうか…。
折角出来た可愛い義弟だ、俺も本当は甘やかしてやりたいし…。
そう苦悩する俺に閃くものがあった。
(今から関係を良好にしておけば将来さすがに殺される事は無いんじゃないか!?)
そうだ、何故思いつかなかったのか!
さすがのレオンも昔は仲良くしていた義兄を殺してしまうような事はしないんじゃないだろうか。
(そうとなったら早速交流を…!)
俺はさっさと食べ終わり、レオンが食べ終えるのを見計らって声をかけた。
「…れおん。ぼくおとうとができてとってもうれしいんだ!…なかよく、してくれるかな…?」
首を傾げレオンと目を合わせる。
見る間にレオンは顔を真っ赤にする。
「ぼ、ぼくとなかよくしてくれるんでしゅか…?」
話してくれた!俺は嬉しくなって思わずレオンの手を握りしめる。
「うん!けーごじゃなくていいし、おr…ぼくのことはにこるにーたまって呼んで!」
くそぅ、やはり「たま」と言ってしまう。
俺が滑舌の無さを噛み締めていると、
ぷしゅう
レオンが真っ赤な顔をして倒れてしまった。
「れっ、れおん!?」
慌てて俺はレオンの横にしゃがみこむ。
「我が息子ながら行く末が恐ろしいな…。さすが可愛いニコルだ…」
そんな変な事を言う父さんと何故か肩を震わせて笑う母さん、倒れているレオンを順番に見遣りながら混乱する俺だった。
****************************************
あの…レオニコ固定じゃないですからね?
ちゃんと総受けにしますからね?
ちょっと最初だからレオン編いっぱい書いちゃっただけですからね?
俺が決意を固めたすぐ後、リッカが部屋に来てそう言った。
俺はリッカと共に皆の居る部屋へ移動する。
リッカがドアを開けてくれる。父さんと母さんが笑顔で迎えてくれた。
「ニコル、ここにお座り」
そう父さんが言って勧めた席はレオンの横の席である。上座に父さん、手前から見て奥が母さん、手前が俺、その横にレオン、という事になる。
(うおおお…。めっちゃ見てくるじゃん…)
恐る恐る座ると横から視線を物凄く感じる。
ちらりと見てみる。レオンの顔が赤く染まる。やっぱり恥ずかしがり屋さんのようだ。
使用人が料理を運んでくる。レオンも確か貴族育ちだったはずだ、そのマナーはきちんとしたものだった。何なら俺が3歳の時よりもしっかりしている。
(…あっ!)
貴族育ち、で思い出した。
レオンの幼少期の事だ。レオンがグラディアル家に来たのは両親が事故で亡くなった為だ。その後養子に入ったうちでは義兄——俺に虐められ見た目には出さずとも心に闇を抱えていた。それを救うのが主人公で2人はやがて恋に落ちる…というのがレオンルートの話だった。俺は2人の邪魔の為に犯罪をしでかし逮捕、または殺される、という…。
(うわああ、何やってるんだ俺ぇ!)
思わず頭を抱えそうになる。
というか…。
俺は横をそっと見遣る。俯きながら黙々と食べ進めるレオンの姿があった。
(両親が亡くなったばかりなのに…)
俺は先程攻略対象に極力関わらない事を目的に掲げた。しかし、俺がレオンを避けてしまうと、うちの両親もレオンにずっと構ってやれる訳でもない、それこそ孤立化してしまうのではないだろうか…。
折角出来た可愛い義弟だ、俺も本当は甘やかしてやりたいし…。
そう苦悩する俺に閃くものがあった。
(今から関係を良好にしておけば将来さすがに殺される事は無いんじゃないか!?)
そうだ、何故思いつかなかったのか!
さすがのレオンも昔は仲良くしていた義兄を殺してしまうような事はしないんじゃないだろうか。
(そうとなったら早速交流を…!)
俺はさっさと食べ終わり、レオンが食べ終えるのを見計らって声をかけた。
「…れおん。ぼくおとうとができてとってもうれしいんだ!…なかよく、してくれるかな…?」
首を傾げレオンと目を合わせる。
見る間にレオンは顔を真っ赤にする。
「ぼ、ぼくとなかよくしてくれるんでしゅか…?」
話してくれた!俺は嬉しくなって思わずレオンの手を握りしめる。
「うん!けーごじゃなくていいし、おr…ぼくのことはにこるにーたまって呼んで!」
くそぅ、やはり「たま」と言ってしまう。
俺が滑舌の無さを噛み締めていると、
ぷしゅう
レオンが真っ赤な顔をして倒れてしまった。
「れっ、れおん!?」
慌てて俺はレオンの横にしゃがみこむ。
「我が息子ながら行く末が恐ろしいな…。さすが可愛いニコルだ…」
そんな変な事を言う父さんと何故か肩を震わせて笑う母さん、倒れているレオンを順番に見遣りながら混乱する俺だった。
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あの…レオニコ固定じゃないですからね?
ちゃんと総受けにしますからね?
ちょっと最初だからレオン編いっぱい書いちゃっただけですからね?
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