封印魔法の活用方法 ~スキルで自由に生きていく~

アイギス山本

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第8話 この世界について

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 ユーカリアへと続く街道を、3人の男女が歩いていた………まぁ、もちろん俺たちのことだ。
 道中、あれから色々話して、この世界の事とか分かるようになってきた。

 この世界はカーゼナルと言って、大きな大陸が2つあり、他に小さな島国がいくつかあるようだ。

 今いるのは大きな大陸の一つ、レブナント大陸で、この大陸は主に4つの国が存在しており、それぞれ東西南北に国を持っていて、順にミナス王国・ラルジ王国・キュロナ王国・アームス宗教国となっており、ここは西のラルジ王国内だ。ちなみに、ここ四半世紀戦争もなく平和らしい。

 逆にもう一つの大陸、トーラタス大陸では、巨大なシューゼント帝国と小国がたくさん在り戦争が絶えないんだとか………


 …そして重要なのが、マーカスさんに異世界から来た話をしたところ、俺たちをこの世界に呼んだのはシューゼント帝国じゃないかと言うのだ。


 なんでも5年程前に魔王が現れて、魔族の国を作ったらしく、それが気にくわないシューゼント帝国が潰そうと躍起になってるみたいなんだけど……攻めようにも被害が大きいらしく、勇者召喚でもするんじゃないか?って噂があったんだそうだ。

 そのシューゼント帝国っていうのが人間主義の国らしくて、魔族だけじゃなく他の種族もだいぶ迫害されてるって話しだ………全く許せないな!エルフと猫耳はロマンだって言うのに!



   *****



「━━それで今では魔王を頼って、ほとんどの魔族が彼の元に集まってるそうですよ?」

「え、じゃあ町へ行っても、もう魔族の皆はいないのですか…?」

「いえ、ユーカリアは封印の女神のお陰で友好的な方が多いんで、比較的残ってますよ?」

「あ、あの、その呼び方は、は、恥ずかしいというか…や、止めていただきたいです……」

「ははは、まぁ名誉なことだと思ってください、町に着いて知り合いに会えば必ず言われると思いますから」

「……ホントに勘弁してほしい……」

「ところで、魔族の国って何処にあるんですか?もしかして皆、わざわざ海を渡ってるんですか?」

「いえ…実は、このレブナント大陸とトーラタス大陸への移動手段は船だけじゃなくて………地下のダンジョン、《ヴォルド大迷宮》で繋がっているんです。
 そして、そのどこかに魔族の国があるとの噂ですね……

 ちなみにですね、ヴォルド大迷宮は一階層ならFクラスの魔物しかいないので、簡単に大陸移動出来るんです。そして噂なんですが…魔族はヴォルド大迷宮に行くだけで、魔王が把握して迎えに来てくれるらしいですよ?」

「そんなダンジョンがあるんですね…それにしても、良く魔族を把握して迎えに行くなんて出来ますね…?」

「どうやって把握してるかは分かりませんが、迎えに行くのは転移魔法が使えれば、難しくは無いですよ?」

「はぁ~…なるほど…」

「あ!康介、そこを曲がればユーカリアが見えるよ!」


 曲がった先で見たユーカリアの町は結構大きな町だった、回りは3m程の壁に囲まれて、さらにその周りには畑が広がっていた。


「おぉ~!かなり立派な町だね~!」

「でしょ?ダンジョンも2つあるんだから」

「え?…えっと…?それって危ないことじゃ…?あれ?」

「あ、えっとね、ダンジョンの魔物って外には出てこないんだ。
 ダンジョンって生きていて、生き物の魔力で成長するんだけど…呼び寄せるために、ダンジョンから産まれた魔物は他の魔物と違って、倒すと消える代わりに魔石と素材やアイテムを落とすの。それが町の収入源になってるんだよ?」

「へぇ~、そうなんだ!じゃあ他にもダンジョンっていっぱいあるの?」

「えぇ、大抵の町には必ずダンジョンがあるわ、1つ以上のところはなかなか無いけどね」

「お二人さん、そろそろ町に着きますよ?」


「「はーい」」


「あ、後、康介さんは異世界から来た事を隠した方が良いと思います。シューゼント帝国を嫌ってる方がこの町には多いですから」

「分かりました、ありがとうございます」


 さて、そうこうしてるうちに門のところに到着した。そしてがたいの良いオッサン衛兵が、こちらに近づいてきた。


「あれ?マーカスさんちょっと前に王都に出掛けたんじゃ…?それにそっちの二人は…?」

「実は途中で森の王者に出くわしましてね、馬が殺られて間一髪のところをこの子達に助けられたのさ」

「ほう!わけーのに大したも…ん……?嬢ちゃん、どっかで見たような……?」

「あ、えっと…お久しぶりです。ルドフ…さんですよね…?私はイリーナです」

「イリーナ…?イリーナか!!封印が解けたんだな!?おーい!!おめぇら封印の女神が帰ってきたぞ~!!」

「ちょっ…!ルドフさん!恥ずかしいですよ~!」

「良いじゃねぇか、みんな心配してたんだぜ?それにしても良くわかったな?10年も経ってだいぶ変わったと思ったんだが…」

「ルドフさんはあまり変わってないですよ?」

「お、そうか?がはは!…でそっちのもう一人は?」

「あ、ど、どうも…山本康介と言います……」

「実は、彼が封印を解いたんですよ?」

「マジか!?良くやった!コウスケだったか?ようこそユーカリアへ、歓迎するぜ!」


 背中をバシバシ叩かれつつ、こうして俺たちはユーカリアの町へと入るのだった。
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