17 / 49
第16話 1階層
しおりを挟む
町を出て北へ10分ほど歩いた場所に、こんもりと盛り上がった草原の中央に、ダンジョン…[始まりの森]への大きな入り口が開いていた。
「ここがダンジョンなんだね…!」
「そう、ここが入り口……康介、潜る前に最終確認と注意事項を確認するね?
━━まず目的は一番はローウルフの毛皮…これは5階層以降の森林ステージで現れるから、そこを目指すとして…スライムは全階層で現れるし、見つけたらやっつければ良いかな。
次に、もし他の冒険者に会っても、基本は不干渉で…もし相手が危ないとき、こっちに余裕があれば助けるってスタンスが普通かな」
「わかった、よし!じゃあ…行こうか?」
「うん。」
*****
中に入るとそこは、古びた遺跡のような通路で、一応片側に松明があり照らしてはいたが…やはり全体的に暗かった。まぁ、俺は【夜目】のお陰で良く見えていたけどね?イリーナは違うからランプを出して辺りを照らしながら進むことにした。
地図によると1~2階層には主にゴブリンとスライムしか出ないみたいだ、3~4階層ではそれに追加でサンドマンとレアモンスターでラッキースライムが…このラッキースライム、なんと倒すと次回必ずドロップアイテムを落とせるようになるらしくて、わざわざそれ目当てで来る冒険者もいるらしい。
しばらく進むと先の方に、焦げ茶色の小柄なゴブリンが見えた。よし、向こうはまだ気付いてないな…
【氷弾】
無詠唱で氷魔法を行使すると、空中に大きなつららが形成されて一気にゴブリンに向けて飛んでいった。
「ぐぎゃ…!?」
体をつららで貫かれたゴブリンは、そのまま倒れ煙のように消えていった。消えた場所へ行くと小さな魔石が落ちていたので、拾って空間魔法へとしまいこんだ。
「康介、スゴイね!あんな遠かったのに当てるなんて!」
「まぁ、【鷹の目】と【夜目】があるからね、これぐらい出来なきゃスキルが勿体ないよ」
「それもそっか、あ、でも魔法は程々にしないとMPが無くなるからね?」
「ん、わかったよ、じゃあ次は剣でやってみるね」
それから、しばらくしてまたゴブリンを見つけ、剣を抜いて盾を構えた。
「おっ…とと…!ちょっと片手じゃ剣は無理だったかな…?」
仕方ない…盾はしまって両手で剣を持った。その頃にはゴブリンもこちらに気づいて向かってきていた。
(うおぉぉ!?ち、近づかれると流石にこえーな!)
今まで魔法で遠距離からしか魔物を見てなかったが、醜悪な顔のゴブリンが、俺を殺そうと近くにいる事にビビりつつ、死んでたまるか!と自分を鼓舞して剣を振り下ろした。
「ギャ!?…グギャー!!」
ゴブリンは避けようとしたが、それより速く剣がゴブリンを切り裂いた。傷が思いの外深かったのか、少しよろめいた後、倒れ煙となって白い牙と魔石を残して消えた。
「こ、恐かった~………」
「お疲れ様、剣でも行けそうだね?」
「いや~…ギリギリだよ、剣はもっと練習………」
《スキル【剣術】を覚えました》
「………しなくても良いみたい……【剣術】を覚えたって………」
「あ、相変わらずスゴイね………確か半年は修行しないと覚えれなかったはずだよ…?」
「いや~自分のスキルが恐ろしいね」
「…とか言いつつ、スゴイ笑顔じゃない…もぅ」
「ははは、まぁこれでさらに強くなれたからね、嬉しいんだよ。さぁ、次行ってみよう~!」
*****
【剣術】のスキルは結構スゴくて、片手じゃキツかった剣が振れるようになったんだ、おかげで盾が無駄にならずに装備できた。
次に遭遇したゴブリン2匹は、1匹はイリーナが魔法で倒したけど、もう1匹は剣で切り裂いた。その時も両手のときよりスゴくて、斬った後すぐ消えてしまった…【剣術】ヤベー!
その後、道を曲がった先に、何か水色の小さい丸い物体があった。
「ねぇ、あのちっちゃいのってスライム?」
「うん、気を付けてね?スライムは強くはないけど、粘液を飛ばしてきて、くっつくと取れなくなるの。だから油断して顔に粘液を受けてヤられちゃう冒険者がたまにいるの………倒せば取れるんだけどね?」
「け、結構危険なんだね…わかった、気を付ける…!」
距離的にはもう気付いててもおかしくないんだけど、スライムは動きがなかった………よし…!ならこっちから行くか…!
一応、盾を構えてスライムに向かって駆け出した…その瞬間スライムが震えたかと思ったら、自分と同じ大きさの粘液を飛ばしてきた!
「あぶねっ…!?」
とっさに盾で防ぎ、そのままスライムまで駆け寄って突きを放った!剣に貫かれたスライムは、ゴブリン同様煙のように消えて青い石と魔石が残った。
「ふぅ~………ねぇ、この青いのが[スライムの核]?」
「うん、まずは一個目だね。この先はもうすぐ2階層へ通じる階段だし、次の階層からもっと魔物も増えるから私も頑張るね?」
「了解!次も頑張ろう!」
「ここがダンジョンなんだね…!」
「そう、ここが入り口……康介、潜る前に最終確認と注意事項を確認するね?
━━まず目的は一番はローウルフの毛皮…これは5階層以降の森林ステージで現れるから、そこを目指すとして…スライムは全階層で現れるし、見つけたらやっつければ良いかな。
次に、もし他の冒険者に会っても、基本は不干渉で…もし相手が危ないとき、こっちに余裕があれば助けるってスタンスが普通かな」
「わかった、よし!じゃあ…行こうか?」
「うん。」
*****
中に入るとそこは、古びた遺跡のような通路で、一応片側に松明があり照らしてはいたが…やはり全体的に暗かった。まぁ、俺は【夜目】のお陰で良く見えていたけどね?イリーナは違うからランプを出して辺りを照らしながら進むことにした。
地図によると1~2階層には主にゴブリンとスライムしか出ないみたいだ、3~4階層ではそれに追加でサンドマンとレアモンスターでラッキースライムが…このラッキースライム、なんと倒すと次回必ずドロップアイテムを落とせるようになるらしくて、わざわざそれ目当てで来る冒険者もいるらしい。
しばらく進むと先の方に、焦げ茶色の小柄なゴブリンが見えた。よし、向こうはまだ気付いてないな…
【氷弾】
無詠唱で氷魔法を行使すると、空中に大きなつららが形成されて一気にゴブリンに向けて飛んでいった。
「ぐぎゃ…!?」
体をつららで貫かれたゴブリンは、そのまま倒れ煙のように消えていった。消えた場所へ行くと小さな魔石が落ちていたので、拾って空間魔法へとしまいこんだ。
「康介、スゴイね!あんな遠かったのに当てるなんて!」
「まぁ、【鷹の目】と【夜目】があるからね、これぐらい出来なきゃスキルが勿体ないよ」
「それもそっか、あ、でも魔法は程々にしないとMPが無くなるからね?」
「ん、わかったよ、じゃあ次は剣でやってみるね」
それから、しばらくしてまたゴブリンを見つけ、剣を抜いて盾を構えた。
「おっ…とと…!ちょっと片手じゃ剣は無理だったかな…?」
仕方ない…盾はしまって両手で剣を持った。その頃にはゴブリンもこちらに気づいて向かってきていた。
(うおぉぉ!?ち、近づかれると流石にこえーな!)
今まで魔法で遠距離からしか魔物を見てなかったが、醜悪な顔のゴブリンが、俺を殺そうと近くにいる事にビビりつつ、死んでたまるか!と自分を鼓舞して剣を振り下ろした。
「ギャ!?…グギャー!!」
ゴブリンは避けようとしたが、それより速く剣がゴブリンを切り裂いた。傷が思いの外深かったのか、少しよろめいた後、倒れ煙となって白い牙と魔石を残して消えた。
「こ、恐かった~………」
「お疲れ様、剣でも行けそうだね?」
「いや~…ギリギリだよ、剣はもっと練習………」
《スキル【剣術】を覚えました》
「………しなくても良いみたい……【剣術】を覚えたって………」
「あ、相変わらずスゴイね………確か半年は修行しないと覚えれなかったはずだよ…?」
「いや~自分のスキルが恐ろしいね」
「…とか言いつつ、スゴイ笑顔じゃない…もぅ」
「ははは、まぁこれでさらに強くなれたからね、嬉しいんだよ。さぁ、次行ってみよう~!」
*****
【剣術】のスキルは結構スゴくて、片手じゃキツかった剣が振れるようになったんだ、おかげで盾が無駄にならずに装備できた。
次に遭遇したゴブリン2匹は、1匹はイリーナが魔法で倒したけど、もう1匹は剣で切り裂いた。その時も両手のときよりスゴくて、斬った後すぐ消えてしまった…【剣術】ヤベー!
その後、道を曲がった先に、何か水色の小さい丸い物体があった。
「ねぇ、あのちっちゃいのってスライム?」
「うん、気を付けてね?スライムは強くはないけど、粘液を飛ばしてきて、くっつくと取れなくなるの。だから油断して顔に粘液を受けてヤられちゃう冒険者がたまにいるの………倒せば取れるんだけどね?」
「け、結構危険なんだね…わかった、気を付ける…!」
距離的にはもう気付いててもおかしくないんだけど、スライムは動きがなかった………よし…!ならこっちから行くか…!
一応、盾を構えてスライムに向かって駆け出した…その瞬間スライムが震えたかと思ったら、自分と同じ大きさの粘液を飛ばしてきた!
「あぶねっ…!?」
とっさに盾で防ぎ、そのままスライムまで駆け寄って突きを放った!剣に貫かれたスライムは、ゴブリン同様煙のように消えて青い石と魔石が残った。
「ふぅ~………ねぇ、この青いのが[スライムの核]?」
「うん、まずは一個目だね。この先はもうすぐ2階層へ通じる階段だし、次の階層からもっと魔物も増えるから私も頑張るね?」
「了解!次も頑張ろう!」
0
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
異世界配信〜幼馴染みに捨てられた俺を導く神々の声(視聴者)
葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。
だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。
突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。
これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる