その願いを〜雨の庭の建国記〜

鹿音二号

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大きな商いと小さな無駄(5)

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「ちゃっちゃと取引は進めて良いと聞いていますので!では!第一回?二回?あれどっちですっけ?大商談会をはじめまぁす!」

妙にテンションが高い、小さな男が声高に開会を宣言する。
背も身幅も小さい男だ。少年くらいの体型だが、顔立ちを見ると30代のリュケーよりも年上か。やや浅黒い肌に、独特の編み込みの髪型で、丸いメガネをかけている。

「ではでは!ここにザリハ様の覚書もございます!それに沿ってお話を進めてもよろしいですか?」
「構わない」

グランヴィーオが頷くと、にっこりとその男は笑った。あまり人相は良くない。

「あ、正式に自己紹介がまだでした!私(わたくし)、ジョシュアと申します。ザリハ商会長の秘書的な立場におります。お見知りおきを」
「ああ」
「早速ですが、まずは商会の動きをご報告します」

ぺらりと上質の紙をめくりながら、ジョシュアは続けた。

「知らせが遅れているようですが、レイモアへのメイラ・エイデストル支部の設立は議会によって承認されていると思います。実はそこに私の異動が決まっておりまして……ええ、出世です。支部の支部の支部長です!」

よほど嬉しいのかそっと天幕の天井を仰いでいる。

「そして、リュケーさんを正式に我が商会員としてお迎えし、別の商会をこの西の村に立てていただきたいと思っております」
「ええ、お話だけはお聞きしております」

タツィオが板書をしながら返事をする。

「具体的にはまだ何も決まっていないとロドリゴ村長からは聞きましたが」
「そうですね。説明させていただきますと、この村の体制が整うまで、すべて魔鉱石の売り出しの窓口はメイラで請け負うというお話です」

それはグランヴィーオも聞いていた。

「直接の窓口はレイモア支部です。ところが、それだけでとんでもない負担になると思うのです、特に私に」

自己主張が強いようだ。

「誰かが私どもと村との仲介を請け負ったほうが、能率が上がるとザリハ様はお考えです。そこで、行商人で、なおかつ荒れ地と縁が深いリュケーさんに白羽の矢が立ちました」
「念願の自分の店、それにこんな儲け話を断れるはずがありません」

人好きのする笑みを浮かべたあと、リュケーは少しだけ肩を落とす。

「……嫁と娘には会いに行きづらくなりましたが」
「それは……さみしいな」

既婚者のダンが何度も頷いた。

「これは後に詰めることですので、今は賛否の採択だけさせていただきたいです。皆さん賛成ですよね?ね?」
「……なんか反対したくなるんだけど」

オハイニが眉を寄せてボソリという。
えっ、と驚いたようなジョシュアに、投げやりに手を振る。

「うそうそ。賛成です」
「全員異論はないですよね?」

タツィオの苦笑しながらの言葉には、全員頷いた。

「は、はあ、驚きました。では、こちらは賛成ということで処理をします……ふぅ」

相当焦ったのか、額の汗を拭うジョシュア。

「次、次ですね。実は今まで鉄鉱石との物々交換状態で取引をしており、記録はあるのですが収支が計算されておりません」
「どういうことだ?」

ダンが首を傾げた。

「現金化という手間を惜しんで、鉄鉱石の値段は決まっているのでが、それをいくつ売ったとか、何をそれで買ったとか、そういうことはまだ計算していないのです」
「んん?」
「ザル勘定ってこと」

オハイニが口を挟む。

「どうせ足りるだろうからって、誰が何を買ったとか、鉄鉱石をどれくらい商会に渡したとか、全部書いてはあるけど誰も確認してないっていう話」
「それは……大変だな」

ダンはまだ、飲み込めていないらしい。

「……まあ、また教えるよ。続けクダサイ」
「はい。その収支はこのキャラバンが帰り次第、こちらで計算させていただきます。早いうちにご報告と、鉄鉱石の精算に人員を送りますので……」
「あ、またキャラバンにできますか、それ」

タツィオがふと言った。

「今度は通貨のご用意もお願いします。メイラの通貨というのはどこのものか知らないのですけど」
「メイラ・エ・ウヴァーン・エイデストルの決済はヨナイテの通貨です。ですが、今回レイモア支部ができるので、同国で流通するヒクトリアのものをご用意します。キャラバンはできる限り組ませていただきますよ」
「よろしくお願いします」
「……」

ダンが俯いたまま顔を上げない。

「それで……キャラバンという話が出たので、ついでにこの話も」

にやりとまた人の悪そうな顔で笑う。

「お次は何が欲しいので?」



材木と人足。
家畜と土、飼料に肥料。
どっさりの食料。
薬に医者。
日用品。
銀製武器。
etc……

「うふふふ、これが最初の私の取引……!」

上機嫌をそのまま体現したかのような ジョシュアは、小躍りしかけたのをさすが抑えたようで、一瞬腕が変な方向に振り上がった。
けれど、今まで以上に真剣な顔つきに変えると、メガネ指先で押し上げる。

「量が量ですので、ご用意できた順に、先程言った精算の報告と一緒に第一弾としてお送りします。そのさい、おそらく鉄鉱石では不足が生じます。その際どうされますか?」
「そう……ですね、そちらの商会としてはどのような方法を考えていますか?」
「ええと……一番スタンダードで混乱がないのは、借金という形で、魔鉱石の売上から引いていくという形でしょうか」
「一番良さそうですが……ただ、魔鉱石の売り出しに間に合いますか?」
「そこですよね」

覚書を見ながら、ジョシュアはうめいた。

「この村に信用はもちろんあります。ですので、こちらは心配しておりませんとはお伝えしましょう。ただ、債務者としては不安でしょうね」
「……いつ頃になりそうですか?売り出しは」
「今のところ、魔鉱石の在庫は3つでしたか。一度掘れば1つは出てくるんですよね?」
「ええ、そして、1ヶ月内には1回につき数個になる予定だと」
「ああ、間違いないよ」

オハイニが頷くと、ジョシュアはふむ、と腕を組む。
そこに、タツィオが手を上げる。

「お願いがあるのですが……その、最初の3つは、ここの魔術師の皆さんにお配りしたいと……」
「え!?」

オハイニが立ち上がった。

「いいの!?いやでも、」
「ロドリゴ村長がどうしてもお願いしてほしいと。この村ここまで来れたのは、グランヴィーオ様やオハイニさんたちが頑張ってくださったからだと」
「……イルゲは来たばっかりだけど?」
「掘ってくださるのは主におふたりなので」
「え、えー……貰えるなら、貰ちゃおうかな……」

ほおを赤らめて、もじもじとするオハイニに、グランヴィーオはふと声をかけた。

「俺の分はお前に譲ろう」
「な、なんで!?」
「俺には必要ない」

それどころか、近くにあればただ魔力を吸入するだけだ。無意味と言っていい。

「あ、そっか……」
「ええ、では、オハイニさんにおふたつですね」
「……いいの?」

信じられない、と顔に書いて、オハイニは呆然とした。
タツィオは当たり前です、と軽く返事した。

「領主がお決めになったので。ということで、ぜひともお願いします、メイラさん」
「分かりました、それは生産元の自由ですよね」

意外とあっさりとジョシュアは了解したようだった。

「そして、実はザリハ様が考えているのは、オークションに出品という形です」
「オークション……?」

聞き慣れない言葉だ。

「最近世界中でよく使われるようになった自由参加型の取引です。ひとつの品に対して、希望者は誰でも自由に値付けします。その中で、一番良い値段をつけた方が買い上げる――という方法です。実際は色々制限があったりしますが、ざっとこんな形です」
「そうか、それに魔鉱石を出すと、もしかしたらとんでもない値段がつくかも……!?」
「ええ。話題性も出ます。魔鉱石の鉱脈発見、とね」

ジョシュアはメガネの縁を指で押さえながら、

「我が商会のオークションで、魔鉱石ひとつだけを出品し、最低金額と入札……ええと、買いたいと申し出ることですね、希望者の人数を条件にします。最低3団体が入札希望あればオークションが開催されるということにすれば……」
「なるほど、それなら最低金額は保証され、取引が流れるということもないんですね?」
「ええ、そして、開催が決まると同時にその魔鉱石が担保になります」
「では、借金もその時点で相殺される!?」
「ええ、そういうことになります」
「すごいです!ぜひお願いします!」

興奮したタツィオに、ちっちっ、と指を振るジョシュア。

「条件がありますねえ、これが大事です」
「は、はい」
「問題は、今現在在庫が空っぽということです。出品可能な現物を見届けてから、動くことになりますが……」
「……ふっ、それは悪かったねえ!」

ケラケラとオハイニが笑う。

「明日にでも掘ってくるよ。なんならイルゲを連れて2,3個取って来るかい」
「ぜひに。いやーこれで私もザリハ様に胸を張ってお会いできます!」

そのザリハと、同行していたロドリゴたちは、5日後に帰ってきた。

「何か変わったことは?」
「予想通り、知識の峰がやってきましたよ」

タツィオの報告に、ロドリゴは頷く。
「実は知識の峰の使者と名乗る男が、評議会に乱入しようとしてのう」
「……『知識の峰』自体が魔鉱石のことを知る時期ではないので、この村に来たうちのひとりでしょうか?」
「でしょうな。だがまあ、丁重にお帰りいただいたとのこと」
「村長はお会いしてないんですね?それは良かった」
「それで、他の魔術師の方々は?」
「領主承認のもと、自警団数名を連れてダンジョンに向かわれました」
「ふむ。意外と真面目だのう」
「っすよねー、ゼルなんかオハイニがひどい目にあったって噂聞いたんで、速攻帰ってくるかと思ったんすけど」

グリウが肩をすくめた。

「ダンジョン攻略自体は願ったりかなったりだ。危険性が分かる」

グランヴィーオもできれば攻略をしたい。

「それで、商談の方は?」

ロドリゴが目を輝かせて聞いてくるので、タツィオは満面の笑みでゆっくりと頷く。

「よかったのう……では、こちらの成果もお話しよう」



「川!?本当かそれは!」

ダンが驚いて立ち上がったために、椅子が倒れた。
結構な物音がしたが、集まっていた誰も気を払わない。
領主やオハイニは、ロドリゴたちの帰還を見て、今日の予定だった鉱山の採掘に向かっていった。
まだ試行錯誤の段階らしく、ああでもないこうでもないと相談しながら坑道を広げている。それでも毎回ひとつやふたつ、魔鉱石が大なり小なり出るので、鉱物が専門のイルゲなどは楽しくなってしまっているらしい。
それはともかく。

川が、できるそうだ。
この荒れ地に。

「嘘だろう……」

ダンはいっそ感情がなくなったかのように声も表情もぼうっとしている。

「ここに、ほれ、通達書と承認書だ」

ロドリゴは浮かれているようで、所作が軽い。

「レイモアの、一番荒れ地に近い水源がメイラ商会所有となったことで、そこから水を引くことは許されたのだ。工事は全額負担になりそうだがのう」
「荒れ地に、川……」
「予想としては、まず南の村の近くに大きな川を作り、こう、蛇行させるような形でレイモアの川へ返す」

タツィオが一巻きの紙を持ってきた。それを簡易テーブルに開くと、荒れ地の大判の地図だった。
そこには予定の川の絵がすでに描き入れてある。
「その後、東西のあたりに支流を作り、さらに北へと延ばす。地形は私らも細かくは分かっておらぬから、専門家の意見が必要だが……」
「水量は?」
「多くもなく少なくもなく。運河は諦めてもらいたいがのう」
「いきなりそんな良くなっても困るかもしれませんしね」

タツィオは、楽しげに笑う。ダンはまだ感動していて、ロドリゴの話に聞き入っている。

「これで、安定した生活が送れるようになる。あとは村の周囲を開拓するだけだ」
「夢みたいだな」
「そうだのう」

村長ふたりがしみじみと浸る。

「さて、これからもっと忙しくなる。みな、良き生活のために力を合わせていきましょうな」

にこやかに見守っていたザリハが口を開く。

「レイモアで用意していた水と食料を少し持ってきました。お買い上げくださイ」
「はい、先ほど確認させていただきました!ありがとうございます!」

タツィオが天幕の外に向かって誰かを呼んで、話し合う。
ザリハがソワソワと立ち上がった。

「では、話も終わりましたし、今作業されている鉱山へ向かうとしマスか」


####

241108
区切りを間違えて掲載しておりました。追記しました、申し訳ありません。
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