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僧侶さん、初めてのお友達になってください
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フェイルト城は人間から魔王城と呼ばれるだけあって、とても大きな城です。あまりにも広いものですから小さな子どもの身には少し探検するだけでも一苦労です。魔族の中には身長が前世の成人男性より二回りも大きい種族もあるので天井も高く、それが余計に城を大きく感じさせます。
そんな城の中を歩いて、私は僧侶のお姉さんが連れていかれた客室へと向かっていました。先ほど勇者一党が侵入してきた時に比べればいつもの穏やかさを取り戻したとはいえ、廊下を行きかう人は未だ絶えません。少し離れれば戦いの痕、カーペットに黒く染みついた血だまり、散らばる生き物だったものの残骸。私の聖女の力というものを使っても、きっともとには戻せないだろうと直感できてしまうそれらはまだ片づけられないまま。
時折視界に映るそれらを横目に歩いていると、前方から歩いてくる人が見えました。背丈は大きく、引きずって歩くほどの黒いコートに身を包んだその人は私を見るとすっと目を細め、身を屈めました。
「これはこれは姫様、勇者に襲われたと聞いておりましたが、ご機嫌麗しゅう」
「お久しぶりです、グレウス卿」
グレウス・ノルト・ヴェムス。四天王第二位の座を与えられた吸血鬼の長。それが今私の前に立つ魔族です。
昔からずっと、私はこの人が苦手です。ですから挨拶だけして通り過ぎようとした私を、陰気な声が遮ります。
「昔から姫様のことを見守っておりましたが、陛下がいらっしゃるまでの時間を勇者どもから稼いでみせるとは。いやはや姫様の成長に感服する思いでございます。よろしければ、後学のためにどのようにして戦われたのかお伺いしても……?」
何かを探るような話し方は昔から相変わらずのようです。グレウス卿と話すといつも蛇が体にゆっくりと絡みつくかのような錯覚を覚えてしまいます。背筋を撫でる嫌悪感に、もし前世ならば一〇〇当番を押していたことでしょう。
そして私が聖女の力を使ったことについても隠したほうがよさそうです。もし周知するとなれば、そのうちお父様が正式に場を用意するでしょうから。何よりこの人と話していたくないですし、情報を与えたくありません。
「私は何もしておりません」
「なんと!では護衛の者どもが勇者たちを相手取ったということですかな。それにしては皆傷が浅いようですが……此度の勇者はだいぶ貧弱だったようですな。そのような者に討ち取られるザラカフは所詮畜生の血に過ぎませぬな」
護衛の方たちがぐっと押し黙りました。彼らにはきっと私を守り切れなかったという負い目があります。そして彼らはグレウスが畜生の血と呼んだオークの兵士です。今彼らは長を侮辱され、護衛の責務についても疑いをもたれ、これ以上はないというほど侮辱されています。侮辱に対して何も言い返せないことに、どれほどの怒りがあることでしょうか。それはこの場がにわかに殺気立ったことからも感じられます。ですが彼らは立場としても、実力としてもここで何かを言い返すことは許されていません。
強さばかりが重んじられるのは、こういう時嫌になります。
「グレウス卿、口を慎んでください」
「はっ」
「ザラカフ卿もこの者たちも身を挺して戦ってくれました。そのことに私は感謝と惜しむことなき敬意を払います。そこに一片足りとて侮辱を挟むことは許しません」
非力な私を守るために命を懸けてくれたこの人達を馬鹿にされたままでいるというのは、あまりにも恩知らずというものでしょう。例えそれが私の命を一瞬で奪い去ってしまえる相手であったとしてもです。
殺気がふっと和らぎました。
「姫様は相変わらずお優しくいらっしゃる。陛下もさぞお喜びでしょう」
それ以上の言葉を発さなくなったグレウス卿は、形式に則った礼を取ったまま。私はその横を通り過ぎました。
「貴方のその優しさが何をもたらすのか、楽しみにしておりますよ」
――――――――――――――――――――――――――――――
客室に入ると、僧侶のお姉さんはベッドに腰掛けて沈痛な表情で腰掛けていました。
部屋に足を踏み入れた私を、ゆっくりと虚ろな視線が出迎えます。
「貴方は……」
「改めまして。ステラ・ノルト・フェイルトと申します。ソーニャさん、でよいでしょうか?」
「は、はい。ソーニャ・アルナです」
少し怯えた様子のソーニャさん、あくまで私はほぼ人間の女の子にすぎないのですから、そんなに怯えずともよいのですが。とはいえ彼女からすれば何が何やらわけがわからない状況でしょう。わかります、私も転生したばかりの頃は一体何がどうなっているのか訳が分からなかったものです。
彼女を少しでも気楽にしようと、護衛の方に部屋の外に出てもらうよう合図しました。これで今部屋の中には私とソーニャさん、それに私の侍女だけです。
「そう怯えないでください。貴方を殺すつもりはありません」
「あ、あの、他の二人はどうなったんでしょうか」
ああ、この人は心優しい人だな、と思います。こんな状況で真っ先に出てくるのが他人の心配だなんて。よく見ればその頬にはまだ乾ききらない涙の跡がありました。
「勇者は亡くなりました。そして魔法使いの方は現在投獄されております」
これは恐らくソーニャさんにとってもわかっていたことでしょう。現に彼女が大きなショックを受けている様子はありません。
「加えて言いますと、ソーニャさんと魔法使いの方の処遇は私に一任されています」
先ほどお父様の部屋を出るときに捕らえた二人の扱いを自由にしてもよいと言われています。ですから今二人の生殺与奪の権を握っているのは私ということになります。
「! ならばシグ、あの魔法使いだけでも助けてください。貴方の命を奪おうとした彼を許すことはできないかもしれませんが、私はどうなってもいいですから、私の代わりに彼だけは!」
「どうしてそこまでするのですか?彼はそんなにも大事ですか?」
「……彼は貧しい子どもたちに知識を学ぶ場所を提供した立派な人です。きっと私が生きるよりも多くの人のためになります」
「魔族の私に、人間の利益となる者を生かせというのですね」
「……はい」
都合のいいことを言っていると思っているのでしょう。彼女は俯いて、そのスカートをぎゅっと握りしめています。
私はその手をそっと取りました。
「では彼を生かして人間の領に送り届けましょう」
「え?」
「ただし一つだけ、お願いがあります」
「お願い……ですか?」
そう、これは個人的なお願いです。状況が状況であるだけに、ほとんど強制するような形にはなってしまうのですがそれでも。
「私とお友達になってくださいませんか?」
ソーニャさんに今世で対等な立場で話し合える友人となってほしいと思うのです。
私の言葉があまりにも予想外だったのか、ぱちぱちと瞬きを彼女は繰り返しています。どうしましょう、ファーストコンタクトがあまりにもあれだったものですからやはりお友達ですら無理ということなんでしょうか。それとも魔王の娘だから生理的に無理とか言われるのでしょうか。流石に勇者さんの仇の娘である私がこんなお願いをするのは厚かましかった気がしなくもないです。
前世の頃からこういうことはずっと苦手で、立場上同年代の子どもが話しかけてこないこともあって今世ではさらにコミュ障が加速していたようです。
「えっと、その……嫌なら断っていただいても構いません。これは私のお願いに過ぎませんから。断られたら、あなたも人間の領に送ります」
そんな風に急に自信を無くした私の様子がおかしかったのか、ソーニャさんはやがて微かに顔をほころばせました。
「そんな顔されたら、断れないじゃないですか。お友達になりましょう、ステラさん」
涙の跡の乾ききらない、雨上がりの花のような可憐な笑顔で彼女は私の手を優しく握り返しました。
その目には未だ憂いはあるものの、暖かい光が差していました。
「いいのですか?もう人間の領に帰れないのかもしれないのですよ」
「大丈夫です。私は身寄りのない人間ですから。それに」
ソーニャさんは私を見ていながら、誰かの面影を見出すように遠くを見ているようでした。
「リリア様に少しでも恩返しができるなら、それは私にとって大切なことです」
私はその笑顔に少しだけ、返事を忘れて見惚れてしまいました。
そんな城の中を歩いて、私は僧侶のお姉さんが連れていかれた客室へと向かっていました。先ほど勇者一党が侵入してきた時に比べればいつもの穏やかさを取り戻したとはいえ、廊下を行きかう人は未だ絶えません。少し離れれば戦いの痕、カーペットに黒く染みついた血だまり、散らばる生き物だったものの残骸。私の聖女の力というものを使っても、きっともとには戻せないだろうと直感できてしまうそれらはまだ片づけられないまま。
時折視界に映るそれらを横目に歩いていると、前方から歩いてくる人が見えました。背丈は大きく、引きずって歩くほどの黒いコートに身を包んだその人は私を見るとすっと目を細め、身を屈めました。
「これはこれは姫様、勇者に襲われたと聞いておりましたが、ご機嫌麗しゅう」
「お久しぶりです、グレウス卿」
グレウス・ノルト・ヴェムス。四天王第二位の座を与えられた吸血鬼の長。それが今私の前に立つ魔族です。
昔からずっと、私はこの人が苦手です。ですから挨拶だけして通り過ぎようとした私を、陰気な声が遮ります。
「昔から姫様のことを見守っておりましたが、陛下がいらっしゃるまでの時間を勇者どもから稼いでみせるとは。いやはや姫様の成長に感服する思いでございます。よろしければ、後学のためにどのようにして戦われたのかお伺いしても……?」
何かを探るような話し方は昔から相変わらずのようです。グレウス卿と話すといつも蛇が体にゆっくりと絡みつくかのような錯覚を覚えてしまいます。背筋を撫でる嫌悪感に、もし前世ならば一〇〇当番を押していたことでしょう。
そして私が聖女の力を使ったことについても隠したほうがよさそうです。もし周知するとなれば、そのうちお父様が正式に場を用意するでしょうから。何よりこの人と話していたくないですし、情報を与えたくありません。
「私は何もしておりません」
「なんと!では護衛の者どもが勇者たちを相手取ったということですかな。それにしては皆傷が浅いようですが……此度の勇者はだいぶ貧弱だったようですな。そのような者に討ち取られるザラカフは所詮畜生の血に過ぎませぬな」
護衛の方たちがぐっと押し黙りました。彼らにはきっと私を守り切れなかったという負い目があります。そして彼らはグレウスが畜生の血と呼んだオークの兵士です。今彼らは長を侮辱され、護衛の責務についても疑いをもたれ、これ以上はないというほど侮辱されています。侮辱に対して何も言い返せないことに、どれほどの怒りがあることでしょうか。それはこの場がにわかに殺気立ったことからも感じられます。ですが彼らは立場としても、実力としてもここで何かを言い返すことは許されていません。
強さばかりが重んじられるのは、こういう時嫌になります。
「グレウス卿、口を慎んでください」
「はっ」
「ザラカフ卿もこの者たちも身を挺して戦ってくれました。そのことに私は感謝と惜しむことなき敬意を払います。そこに一片足りとて侮辱を挟むことは許しません」
非力な私を守るために命を懸けてくれたこの人達を馬鹿にされたままでいるというのは、あまりにも恩知らずというものでしょう。例えそれが私の命を一瞬で奪い去ってしまえる相手であったとしてもです。
殺気がふっと和らぎました。
「姫様は相変わらずお優しくいらっしゃる。陛下もさぞお喜びでしょう」
それ以上の言葉を発さなくなったグレウス卿は、形式に則った礼を取ったまま。私はその横を通り過ぎました。
「貴方のその優しさが何をもたらすのか、楽しみにしておりますよ」
――――――――――――――――――――――――――――――
客室に入ると、僧侶のお姉さんはベッドに腰掛けて沈痛な表情で腰掛けていました。
部屋に足を踏み入れた私を、ゆっくりと虚ろな視線が出迎えます。
「貴方は……」
「改めまして。ステラ・ノルト・フェイルトと申します。ソーニャさん、でよいでしょうか?」
「は、はい。ソーニャ・アルナです」
少し怯えた様子のソーニャさん、あくまで私はほぼ人間の女の子にすぎないのですから、そんなに怯えずともよいのですが。とはいえ彼女からすれば何が何やらわけがわからない状況でしょう。わかります、私も転生したばかりの頃は一体何がどうなっているのか訳が分からなかったものです。
彼女を少しでも気楽にしようと、護衛の方に部屋の外に出てもらうよう合図しました。これで今部屋の中には私とソーニャさん、それに私の侍女だけです。
「そう怯えないでください。貴方を殺すつもりはありません」
「あ、あの、他の二人はどうなったんでしょうか」
ああ、この人は心優しい人だな、と思います。こんな状況で真っ先に出てくるのが他人の心配だなんて。よく見ればその頬にはまだ乾ききらない涙の跡がありました。
「勇者は亡くなりました。そして魔法使いの方は現在投獄されております」
これは恐らくソーニャさんにとってもわかっていたことでしょう。現に彼女が大きなショックを受けている様子はありません。
「加えて言いますと、ソーニャさんと魔法使いの方の処遇は私に一任されています」
先ほどお父様の部屋を出るときに捕らえた二人の扱いを自由にしてもよいと言われています。ですから今二人の生殺与奪の権を握っているのは私ということになります。
「! ならばシグ、あの魔法使いだけでも助けてください。貴方の命を奪おうとした彼を許すことはできないかもしれませんが、私はどうなってもいいですから、私の代わりに彼だけは!」
「どうしてそこまでするのですか?彼はそんなにも大事ですか?」
「……彼は貧しい子どもたちに知識を学ぶ場所を提供した立派な人です。きっと私が生きるよりも多くの人のためになります」
「魔族の私に、人間の利益となる者を生かせというのですね」
「……はい」
都合のいいことを言っていると思っているのでしょう。彼女は俯いて、そのスカートをぎゅっと握りしめています。
私はその手をそっと取りました。
「では彼を生かして人間の領に送り届けましょう」
「え?」
「ただし一つだけ、お願いがあります」
「お願い……ですか?」
そう、これは個人的なお願いです。状況が状況であるだけに、ほとんど強制するような形にはなってしまうのですがそれでも。
「私とお友達になってくださいませんか?」
ソーニャさんに今世で対等な立場で話し合える友人となってほしいと思うのです。
私の言葉があまりにも予想外だったのか、ぱちぱちと瞬きを彼女は繰り返しています。どうしましょう、ファーストコンタクトがあまりにもあれだったものですからやはりお友達ですら無理ということなんでしょうか。それとも魔王の娘だから生理的に無理とか言われるのでしょうか。流石に勇者さんの仇の娘である私がこんなお願いをするのは厚かましかった気がしなくもないです。
前世の頃からこういうことはずっと苦手で、立場上同年代の子どもが話しかけてこないこともあって今世ではさらにコミュ障が加速していたようです。
「えっと、その……嫌なら断っていただいても構いません。これは私のお願いに過ぎませんから。断られたら、あなたも人間の領に送ります」
そんな風に急に自信を無くした私の様子がおかしかったのか、ソーニャさんはやがて微かに顔をほころばせました。
「そんな顔されたら、断れないじゃないですか。お友達になりましょう、ステラさん」
涙の跡の乾ききらない、雨上がりの花のような可憐な笑顔で彼女は私の手を優しく握り返しました。
その目には未だ憂いはあるものの、暖かい光が差していました。
「いいのですか?もう人間の領に帰れないのかもしれないのですよ」
「大丈夫です。私は身寄りのない人間ですから。それに」
ソーニャさんは私を見ていながら、誰かの面影を見出すように遠くを見ているようでした。
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