オタクな二人

傘井

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漫画オタクの二人1

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「せいやはさ、現実の女子に興味ないの」
この部屋の主であり、漫画が命の女子「屋久島 えりこ」が自分の部屋のソファーでくつろぐだらしない男に質問した。

「全く思わんな。なんたって俺には2次元の彼女達がいるからな」
せいやと呼ばれた男は仁王像を思わせる堂々さできっぱり答えた。

「だよなー。あんた私とあった時からそうだったもんねー」
えりこは少し俯きがちで、ソファーにいる3
次元拒絶人間に答えの感想を返した。

「そうだ現実の女なぞくそだらけ。男にうつつを抜かしまくり、口をひらけば他人の悪口ばかり。少しは好きな男子に鍵をわたすとかそいうファンタジックなことしてもらいたいもんですな。」
男は過去に女性に何かされたらしく、オタク節の悪口が止まらなかった。

「てかまずね俺はね。女子は空から落ちてきてもらいたい系男子な訳ですよ。ですが、周りにいる女子てのは落とすもんていったら厚く暑く塗り固めた化粧だけだよ」
えりこは他人が聞いたら痛いヤツ認定される戯れ言を、じっと見つめていた。
「てか待てよお前だって漫画に命懸けて人間だし、3次元の男なん興味無いんじゃないのか」
さっきまでソファーに立って悪口を湯水の如くたれていた男は、ふと出た疑問をえりこに問だした。

「何言ってんだよ私はごく一般の乙女だぞ。恋ぐらいしたいにきまってるだろ」
えりこは少し頬を赤くして、男の顔を背けながら小声で答えた。

「絶望したーー。なんだその答えは、見損なったぞえりこ。中学生の時本気で漫画の世界に行こうととして黒魔術とか相対性理論とか勉強していたお前は何処に行ったのだ」

えりこは唐突の黒歴史攻撃に顔を紅に染め上げた。
「お前それ以上私の中学生時代のことを言うなよ」

 「あー言いませんよ、『今の私なら地球征服できる気がする』が口癖になんて絶対言いませんよ」
 
男が封印された過去を語り終えた時、えりこの顔はどす黒く変色していた。
「お前、もしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね? 」

男は恐怖した。何故ならこの言葉をえりこに言われた後は、翌日病院のベットの上がお決まりだったからである。男はすまん俺が悪かったーーと絶叫した。

だがえりこは聞き耳をもたず、跳躍してそのまま足から男に突っ込み、見事ソファーに男を沈み込ませた。

しかし何も考えずに突っんだためえりこはソファーに沈んだ男の上に落下し、男と体を重ねた。

「えりこさんマジですいませんでした。あの良かったらいいので体をどかしてくれませんか。」
えりこは首を振った。

「嫌だ。だって今のこのシチュエーションラブコメみたいでいいじゃん。私ずっとあんたとこいうことしたかったんだもん」
ソファーに沈んだ男えりこは心臓をばくばくさながら言った。

「それって俺と恋人同士になりたいって事」
えりこは首を縦に降った

えりこは少し男の顔の方に寄って顔を赤めながら
「やっぱり私2次元じゃないからダメかな」
と泣きそうなかすれた声で言った

「そんなこと無い付き合おう。俺もずっとこうしたかったんだ」
「うんそうだよね三次元の私とは付き合えないよ。まあそいう所が好きなんだけどね

えりこは別れの言葉を言った。だがとてもおかしな気分に陥った。
「せいや今付き合おうとか言った」

男は満遍の笑みでそうだよと答え、まさか俺に恋人ができるとは夢のようだとつびやきながら浸り出した。

「ちょっと待ってよあんた今さっき2次元の女とは付き合わないって言ったじゃいない。」
えりこは混乱して目に涙を浮かべていた。

「あーお前はなんか別だわな。中学校の頃からの付き合いだげど、もう俺の中では2次元でいう所のおさ馴染みキャラぐらいにはなってしな」

えりこは恋が成就した嬉しさを、男を強く抱くことに変えていた。

「おいやめろって彼女になったといえ恥ずかしいぞ、「失墜の女神」」
「中学の時のあだ名でよぶなーーーー」

えりこの抱擁は圧殺えと代わり男のアバラをきしませた。













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