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第三話 本音を言うためのアップルパイ
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翌朝、お母さんはいつものように朝ご飯を用意してくれていて、制服に着替えたわたしが食卓に現れると、思いつめた顔で口を開いた。
「あのね、芽衣……」
「今日はちゃんと学校行くから、大丈夫」
「……そう」
まったく食べる気はしなかったけれど、ここで何も食べなかったらまた何か言われそうなので、無理やりスクランブルエッグを押し込む。
学校に行く気になったのは、今日はお母さんがパートのない日なので、家にいたくなかったってだけの話。
とはいえ電車に乗ってから、例によって胃が痛くなってきた。
二日も休んだわたしを、みんなはどう思っているだろう。面倒くさい問題から逃げた、弱い子? その通りだから仕方ない。
それでも胃の痛みは、学校が近づくにつれてひどくなっていく。
結局わたしは学校じゃなく、鎌倉駅近くの鶴岡八幡宮に来ていた。要は、サボリだ。
季節は十二月、でも今日はコートもいらない暖かい日で、境内にはこんな時間でもちらほらと人の姿がある。鶴岡八幡宮って、源頼朝ゆかりの神社だっけ。
中二時、社会の先生はいかにもフェミニストっぽい女の人で、頼朝の奥さんの北条政子についてアツく語っていた。
「北条政子は頼朝が亡くなっても、尼将軍と言われ、幕府の実権を握っていました。夫や息子たちが次々暗殺されても、承久の乱で幕府を勝利に導いたんです。女性が今よりずっと立場が弱かった時代でも、政子のような女性がいたんですよ。だから女の子たち、あきらめてはいけません。あの頃よりずっと、今の女性は恵まれてるんですから」――
ほとんどの子が白けた顔をして聞いていたけれど、わたしもそうだった。
だって、北条政子みたいな人って特殊でしょ?
頭が良くて、優秀で、才能があって……結局、強いと称えられ、歴史を塗り替えるのは男女問わずそういう人ばかり。多くの人は、そうじゃない。
わたしなんて、別に自分がいじめられてるわけでもないのに、学校に行けなくなってしまった駄目人間だ。
こんな、お豆腐どころか容器に入れられていないと形すら保てない、リューブゼリーみたいなメンタルの子は、社会に出ても即鬱になって引きこもりまったなしだろう。
そんなことを思いながら参拝して、なんとなくおみくじを引いてーーあっと息を呑んだ。
「大吉、か……」
辛口で有名な鶴岡八幡宮のおみくじで、大吉が出るのは珍しい。
勉学 励めよ 失せ物 思わぬところから出る 恋愛 叶うーー勉学以外は、ほとんど関係ないけれど。恋愛が叶うとか言われても、そもそも女子校だし、好きな人すらいない。
「神様もあてにならないなあ」
そんなことを呟きながら、神社を出てふらふら歩く。スマホで時間を確認すると、ちょうど一時間目が始まる頃だ。まだ一日は長い。
さてこれからどうやって、時間を潰そう。鎌倉だからさすがに、学校に行かないでふらふらしている子を捕まえるような、補導員はいないだろうけれど……。
鶴岡八幡宮を出て、小町通りとは逆方面に歩く。この時間だとさすがにまだ、閉まっているお店が多いけれど、ところどころに紅葉や色づいた木々があって、目を楽しませてくれる。
どこか、モーニングをやっているカフェとかないのかな。そういうところなら、のんびり時間を潰せるのに。
そんなことを考えながら住宅街をふらふらしていると、目の前に黒猫が現れた。
「にゃあ」
わたしを見て甘えたような声で鳴き、そっちから近寄ってきて、すりすりと足に顔を擦りつけてくる。ものすごく人懐っこい。
「あなた、どこの家の子?」
これだけ慣れてるなんて、とても野良猫には思えない。黒猫はもう一度「にゃあ」と鳴くと、とことこ歩き出し、振り返ってわたしを見て、また「にゃあ」と鳴いた。
ついてこい、ってことなのかな。
黒猫に導かれ、ついたところは木炭みたいに真っ黒な外壁の古民家カフェ。『クロスオーバー』というのが店名らしい。
見た目はレトロなのに、店名は洋風なんだなあ。Cross overって、たしか英語で渡るとか超えるとか、そういう意味だったはず。
しめ縄が張られた引き戸を開け、中に入ると、古めかしい大時計や昔ながらのストーブ、旧式の電話などがそこかしこに鎮座していた。
ここだけ、昭和で時が止まっているみたい。店内には邪魔にならないほどのボリュームで、わたしが知らない外国の曲がかかっている。やさしく囁きかけるような女の人の声が、心の襞に染み込んでいく。
「いらっしゃいませ」
カウンターの向こうから、背の高い男の人が顔を出した。喫茶店らしい黒いエプロン、胸には蝶ネクタイ。整った顔に柔和な笑みが浮かんでいて、女性客がたちどころにハートを撃ち抜かれそう。
もっともわたしは、ちょっと苦手なタイプなんだけれど。
「そちらのお席へどうぞ」
平日の朝に高校生がひとりで来たっていうのに、当たり前にお客さんとして扱ってくれる。
わたしはチェーンのカフェにしか入ったことがないから、こういうお店にひとりって、ちょっと緊張する。店員さんがにこやかに言った。
「ふだんコーヒーは飲まれますか?」
「ええと、あまり……苦いのが苦手で。ミルクがたくさん入っていれば、飲めるかと」
「ではカフェオレにさせて頂きます」
まもなく、店内に香ばしい豆の匂いが漂う。ふわっとした塊が足に当たって、何かと思ったらさっきの黒猫だった。どうやら、ここの猫らしい。
「特製カフェオレでごさいます」
白いマグカップに入った、ふわふわの泡で表面をコーティングされたコーヒー。葉っぱのラテアートが描かれている。
繊細なアートを崩すのは勿体ないけれど、まずスプーンで泡の部分をひと口。きめ細かく泡立てられたミルクが、舌をやわらかく刺激する。
「カフェオレとカプチーノの違いについてご存知ですか」
「え? 同じじゃないんですか?」
「ほとんどの人はそう思われますよね。カフェオレはドリップコーヒーと温かいミルクを、一対一で混ぜたもの。対してカプチーノは、エスプレッソを使います。ミルクもスチームミルクとフォームミルクです。カフェオレはフランス発祥で、カプチーノはイタリア。冨岡芽衣さんのように苦いコーヒーが苦手な方は、カフェオレのほうが飲みやすいと思います」
「へえ、そうなんですね……」
感心しながらカフェオレを流し込んで、あれっと思った。
わたし、名前なんて教えてないはずなのに、どうして……。
「そしてこちらが、芽衣さんの思い出のおやつです」
「思い出の……?」
不思議なことを言う人だな、と思って出てきたお皿の上を見ると、きつね色にこんがり焼けたアップルパイが載っていた。
複雑な編み目を描いた模様は、卵黄を塗っているらしくてかてかしている。カップと同じ真っ白なお皿は金色の縁で彩られ、フォークの柄にも卵型をした金色の飾りがついていた。
どこにでもあるアップルパイだけど、なぜか、すごく既視感を覚える。ぜったいにどこかで見たことがあるはず。
おそるおそるフォークを握り、端から崩した。濃厚なバターの香りが漂う塩気の利いた皮と、じゅわっと甘いりんごのフィリング。カスタードクリームがいいアクセントになっていて、鼻にシナモンの香りが抜けていく。
「これって……」
脳内が八カ月前、北女に入学したばかりの四月に飛んでいく。
「あのね、芽衣……」
「今日はちゃんと学校行くから、大丈夫」
「……そう」
まったく食べる気はしなかったけれど、ここで何も食べなかったらまた何か言われそうなので、無理やりスクランブルエッグを押し込む。
学校に行く気になったのは、今日はお母さんがパートのない日なので、家にいたくなかったってだけの話。
とはいえ電車に乗ってから、例によって胃が痛くなってきた。
二日も休んだわたしを、みんなはどう思っているだろう。面倒くさい問題から逃げた、弱い子? その通りだから仕方ない。
それでも胃の痛みは、学校が近づくにつれてひどくなっていく。
結局わたしは学校じゃなく、鎌倉駅近くの鶴岡八幡宮に来ていた。要は、サボリだ。
季節は十二月、でも今日はコートもいらない暖かい日で、境内にはこんな時間でもちらほらと人の姿がある。鶴岡八幡宮って、源頼朝ゆかりの神社だっけ。
中二時、社会の先生はいかにもフェミニストっぽい女の人で、頼朝の奥さんの北条政子についてアツく語っていた。
「北条政子は頼朝が亡くなっても、尼将軍と言われ、幕府の実権を握っていました。夫や息子たちが次々暗殺されても、承久の乱で幕府を勝利に導いたんです。女性が今よりずっと立場が弱かった時代でも、政子のような女性がいたんですよ。だから女の子たち、あきらめてはいけません。あの頃よりずっと、今の女性は恵まれてるんですから」――
ほとんどの子が白けた顔をして聞いていたけれど、わたしもそうだった。
だって、北条政子みたいな人って特殊でしょ?
頭が良くて、優秀で、才能があって……結局、強いと称えられ、歴史を塗り替えるのは男女問わずそういう人ばかり。多くの人は、そうじゃない。
わたしなんて、別に自分がいじめられてるわけでもないのに、学校に行けなくなってしまった駄目人間だ。
こんな、お豆腐どころか容器に入れられていないと形すら保てない、リューブゼリーみたいなメンタルの子は、社会に出ても即鬱になって引きこもりまったなしだろう。
そんなことを思いながら参拝して、なんとなくおみくじを引いてーーあっと息を呑んだ。
「大吉、か……」
辛口で有名な鶴岡八幡宮のおみくじで、大吉が出るのは珍しい。
勉学 励めよ 失せ物 思わぬところから出る 恋愛 叶うーー勉学以外は、ほとんど関係ないけれど。恋愛が叶うとか言われても、そもそも女子校だし、好きな人すらいない。
「神様もあてにならないなあ」
そんなことを呟きながら、神社を出てふらふら歩く。スマホで時間を確認すると、ちょうど一時間目が始まる頃だ。まだ一日は長い。
さてこれからどうやって、時間を潰そう。鎌倉だからさすがに、学校に行かないでふらふらしている子を捕まえるような、補導員はいないだろうけれど……。
鶴岡八幡宮を出て、小町通りとは逆方面に歩く。この時間だとさすがにまだ、閉まっているお店が多いけれど、ところどころに紅葉や色づいた木々があって、目を楽しませてくれる。
どこか、モーニングをやっているカフェとかないのかな。そういうところなら、のんびり時間を潰せるのに。
そんなことを考えながら住宅街をふらふらしていると、目の前に黒猫が現れた。
「にゃあ」
わたしを見て甘えたような声で鳴き、そっちから近寄ってきて、すりすりと足に顔を擦りつけてくる。ものすごく人懐っこい。
「あなた、どこの家の子?」
これだけ慣れてるなんて、とても野良猫には思えない。黒猫はもう一度「にゃあ」と鳴くと、とことこ歩き出し、振り返ってわたしを見て、また「にゃあ」と鳴いた。
ついてこい、ってことなのかな。
黒猫に導かれ、ついたところは木炭みたいに真っ黒な外壁の古民家カフェ。『クロスオーバー』というのが店名らしい。
見た目はレトロなのに、店名は洋風なんだなあ。Cross overって、たしか英語で渡るとか超えるとか、そういう意味だったはず。
しめ縄が張られた引き戸を開け、中に入ると、古めかしい大時計や昔ながらのストーブ、旧式の電話などがそこかしこに鎮座していた。
ここだけ、昭和で時が止まっているみたい。店内には邪魔にならないほどのボリュームで、わたしが知らない外国の曲がかかっている。やさしく囁きかけるような女の人の声が、心の襞に染み込んでいく。
「いらっしゃいませ」
カウンターの向こうから、背の高い男の人が顔を出した。喫茶店らしい黒いエプロン、胸には蝶ネクタイ。整った顔に柔和な笑みが浮かんでいて、女性客がたちどころにハートを撃ち抜かれそう。
もっともわたしは、ちょっと苦手なタイプなんだけれど。
「そちらのお席へどうぞ」
平日の朝に高校生がひとりで来たっていうのに、当たり前にお客さんとして扱ってくれる。
わたしはチェーンのカフェにしか入ったことがないから、こういうお店にひとりって、ちょっと緊張する。店員さんがにこやかに言った。
「ふだんコーヒーは飲まれますか?」
「ええと、あまり……苦いのが苦手で。ミルクがたくさん入っていれば、飲めるかと」
「ではカフェオレにさせて頂きます」
まもなく、店内に香ばしい豆の匂いが漂う。ふわっとした塊が足に当たって、何かと思ったらさっきの黒猫だった。どうやら、ここの猫らしい。
「特製カフェオレでごさいます」
白いマグカップに入った、ふわふわの泡で表面をコーティングされたコーヒー。葉っぱのラテアートが描かれている。
繊細なアートを崩すのは勿体ないけれど、まずスプーンで泡の部分をひと口。きめ細かく泡立てられたミルクが、舌をやわらかく刺激する。
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「え? 同じじゃないんですか?」
「ほとんどの人はそう思われますよね。カフェオレはドリップコーヒーと温かいミルクを、一対一で混ぜたもの。対してカプチーノは、エスプレッソを使います。ミルクもスチームミルクとフォームミルクです。カフェオレはフランス発祥で、カプチーノはイタリア。冨岡芽衣さんのように苦いコーヒーが苦手な方は、カフェオレのほうが飲みやすいと思います」
「へえ、そうなんですね……」
感心しながらカフェオレを流し込んで、あれっと思った。
わたし、名前なんて教えてないはずなのに、どうして……。
「そしてこちらが、芽衣さんの思い出のおやつです」
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複雑な編み目を描いた模様は、卵黄を塗っているらしくてかてかしている。カップと同じ真っ白なお皿は金色の縁で彩られ、フォークの柄にも卵型をした金色の飾りがついていた。
どこにでもあるアップルパイだけど、なぜか、すごく既視感を覚える。ぜったいにどこかで見たことがあるはず。
おそるおそるフォークを握り、端から崩した。濃厚なバターの香りが漂う塩気の利いた皮と、じゅわっと甘いりんごのフィリング。カスタードクリームがいいアクセントになっていて、鼻にシナモンの香りが抜けていく。
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