13 / 59
幕間1. 加賀城洸の誤算2
しおりを挟む
急遽仕事が入った、と予定時刻より早めに形だけの縁談を終わらせると、顔見知りの女将を言い含めて、清流本人がいることを確認し、ついでに部屋の場所を聞き出すことに成功した。
洸にとって運が良かったのは、女将と話している途中で、一瞬見かけた清流の母親と思しき女性――実際には叔母である佐和子と、思いがけず遭遇したことだった。
洸は佐和子を呼び止め、声を掛けた。
突然話しかけられた佐和子は驚いて、清流と知り合いだと言うとますます警戒感をあらわにした。当然かと思いつつ、洸はなるべく人当たりのいい笑顔を浮かべる。
「あの子とお知り合い?何のご用なんです?」
清流が旅行先でのことをどう話しているか分からなかったため、ここは変に嘘をつかない方がいいと判断した。
まずは非礼を詫びた後、先月イタリアでちょっとしたトラブルがあり、それがきっかけで知り合ったことを営業スマイルで説明する。
「イタリアでは連絡先を聞きそびれてしまって。先ほど偶然お見かけして、もしかしたらと思ったものですから」
予想通り、洸の話を聞いても佐和子は不快そうに眉を顰めたままだ。
「……残念ですけれど、今日はちょっと。
あの子をご覧になったのならお分かりかと思いますけど、今日は良いご縁があって今歓談の最中なんです。お相手も地元で代々続く地主の息子さんで、それはとっても素晴らしい家柄の方で。あ、もちろん人柄も非の打ち所がない良い方なんですけれど」
やや後ろでこちらの様子を見ている、おそらく一緒に中座してきた相手側の付添人であろう年配の女性の方を見やって、佐和子は微笑む。
「ですからもし何かお話があるというのなら、日を改めていただけません?」
その口ぶりから、佐和子が何を重視するタイプなのか何となく見えた。
いつもの癖で入れてきてしまったが役に立つかもな、と思いながら、洸はスーツの内ポケットに手を入れて名刺を1枚抜き取った。
「そうですか…自己紹介が遅れて申し訳ございません、私はこういう者です」
差し出された名刺の名前を見た佐和子の態度は、洸が思った通りの変わりぶりだった。
相手の付添人に断りを入れてから洸の元へと戻ってくると、打って変わって穏やかな表情になる。
「維城商事の方でしたのね、そんな方とお知り合いだったなんて。あの子っていつもそうなんですよ、肝心なことは何にも言わないから困ってしまって」
洸たちは少し場所を移動して話すことになった。
「今日の縁談は、彼女の希望なんですか?」
「まさか、ずっと渋ってましたよ。あの子、この3月に大学を卒業したんですけど、いまだに将来が決まってなくて、それであの子のために私がこの話をまとめてあげたんです。
それなのにあんまり渋るものだから、私たち亡くなった義兄の会社を継いだんですけど、その会社を継がせてあげてもいいって条件でどうにか承諾させましたの。早く結婚して、少しは孝行してもらわないと」
『就活もギリギリまでしてたんですけど結局上手くいかなくて…。
いろいろ疲れちゃって、それで一度行ってみたかったローマに旅行しようと思って来たんです。それに、』
『それに?』
『いえ、何でもないです』
旅行に来る前から望まない縁談があることを知っていたのだろう。そしてそれが断れるものではないことも。結婚すれば自由に旅行もできなくなる。それが分かっていたから、一人で飛び立ったのだ。
(したくもない結婚を望まれてるのは、お互い同じってことか)
それから佐和子は、洸が尋ねるより前にあれこれと話したがった。
自分は清流の叔母であり、清流の両親が立て続けに亡くなって引き取ったこと。そのことで自分たちがどれだけ苦労したかということ。就職が決まらないなら、この結婚を機に自立して家を出てほしいこと。
「本当にあの子には手を焼いているんですよ」
「確か、大学を休学していたと聞きましたが?」
「ええそうですけど、そんなの理由にはならないでしょう?そもそもあの子自身の能力が足りてないんです。大学受験のときもそう。私たちの反対を押し切って適性のない学部を志望して……結局特待生を取れずに、おかげでどれだけ私たちが苦労したか。休学したときにそのまま辞めてしまえばよかったものを」
「…でも、ちゃんと卒業されたのは立派なのでは?」
「私たちへの当てつけに、意地になって通い続けていただけですよ。結局何の役にも立ってないんですから」
ともすれば顔をしかめそうになるのを、洸は適当に相槌を打ちながらどうにか堪えていた。
ようやく分かった。
こうして少しずつ、彼女の心は削られてきたのだと。
結果が伴っても伴わなくても否定されるだけならば、人は期待しなくなる。
相手にも、自分自身にも。
おそらく昨日今日始まったのではないのだろう。
こんな関係性が10年以上続けば、自分の価値など見いだせなくなっていく。
「ところで加賀城さん。あの子にお話ってどのようなことかしら?」
そして佐和子からそう聞かれて、洸はハッとする。
清流の存在と事情を確かめて、聞き出すことしか考えてなかったからだ。
ずいぶんと自分が衝動的に行動していたことに気づく。
「話というのは…」
訳ありだろうと思っていたが、洸の想像以上に胸糞が悪くなる話だった。
たとえこの結婚が上手くいったとしても、「私の言う通りにしたからうまくいったのだ」と恩に着せるつもりだろう。
これから先もずっと、清流は佐和子の支配から逃れられない。
ならば、どうすればいい?
「清流さんと、結婚したいと思いまして」
気がついたら、洸はそう口にしていた。
「……それは、本気でおっしゃってるの?」
しばらく沈黙があった後、佐和子がそう言った。
佐和子が驚くのは当然だが、口にした洸自身も驚いていた。
―――ここからどう話を組み立てるべきか?
「ええ、本当です。
実は今日は私も同じ理由でここにきたんですが、あいにくうまく行きそうになくて。そろそろ結婚するように親にせっつかれていて困っているんですけどね。それで、先ほど偶然お見かけした清流さんと、お話ができればなと思ったんです。
けれど、少し遅かったようですね、そんな素敵な男性がお相手なら私が入り込む余地はなさそうですし」
真実と嘘の中に、佐和子の気を引くような言葉も織り交ぜる。
「それでしたら、この後あの子と話だけでもしていっていただけません?」
「そうしたいのは山々ですが、私も忙しい身でして会社に戻らないといけないんです」
「それなら今から参りましょう?もう歓談の時間なら十分取りましたし、きっといい頃合いですわ」
さっきと言っていることが180度違う。
変わり身の早さに内心嗤いながらも、それはおくびにも出さずに「それではよろしくお願いします」と完璧な笑顔を向けた。
清流たちのいる座敷に向かう途中も、佐和子がいろいろと話しかけていた。
まだ清流に会う前だというのに今後の段取りだとか結納金がどうとか辟易するものばかりで少々うんざりする。適当にあしらいながら、洸の頭の中は清流をどう説得しようかということでいっぱいだった。
そうしているうちに、座敷の前に到着した。
中の会話が漏れ聞こえてくる会話はなかなかのゲスさで、これで非の打ちどころがないなら世の中の大半が聖人君子だ、と洸は呆れた。
(きっとまた、あの顔をしているんだろうな)
自分の顔を見たら、どんな顔をするだろう。
そんなことを思いながら、洸は勢いよく襖を開けたのだった。
洸にとって運が良かったのは、女将と話している途中で、一瞬見かけた清流の母親と思しき女性――実際には叔母である佐和子と、思いがけず遭遇したことだった。
洸は佐和子を呼び止め、声を掛けた。
突然話しかけられた佐和子は驚いて、清流と知り合いだと言うとますます警戒感をあらわにした。当然かと思いつつ、洸はなるべく人当たりのいい笑顔を浮かべる。
「あの子とお知り合い?何のご用なんです?」
清流が旅行先でのことをどう話しているか分からなかったため、ここは変に嘘をつかない方がいいと判断した。
まずは非礼を詫びた後、先月イタリアでちょっとしたトラブルがあり、それがきっかけで知り合ったことを営業スマイルで説明する。
「イタリアでは連絡先を聞きそびれてしまって。先ほど偶然お見かけして、もしかしたらと思ったものですから」
予想通り、洸の話を聞いても佐和子は不快そうに眉を顰めたままだ。
「……残念ですけれど、今日はちょっと。
あの子をご覧になったのならお分かりかと思いますけど、今日は良いご縁があって今歓談の最中なんです。お相手も地元で代々続く地主の息子さんで、それはとっても素晴らしい家柄の方で。あ、もちろん人柄も非の打ち所がない良い方なんですけれど」
やや後ろでこちらの様子を見ている、おそらく一緒に中座してきた相手側の付添人であろう年配の女性の方を見やって、佐和子は微笑む。
「ですからもし何かお話があるというのなら、日を改めていただけません?」
その口ぶりから、佐和子が何を重視するタイプなのか何となく見えた。
いつもの癖で入れてきてしまったが役に立つかもな、と思いながら、洸はスーツの内ポケットに手を入れて名刺を1枚抜き取った。
「そうですか…自己紹介が遅れて申し訳ございません、私はこういう者です」
差し出された名刺の名前を見た佐和子の態度は、洸が思った通りの変わりぶりだった。
相手の付添人に断りを入れてから洸の元へと戻ってくると、打って変わって穏やかな表情になる。
「維城商事の方でしたのね、そんな方とお知り合いだったなんて。あの子っていつもそうなんですよ、肝心なことは何にも言わないから困ってしまって」
洸たちは少し場所を移動して話すことになった。
「今日の縁談は、彼女の希望なんですか?」
「まさか、ずっと渋ってましたよ。あの子、この3月に大学を卒業したんですけど、いまだに将来が決まってなくて、それであの子のために私がこの話をまとめてあげたんです。
それなのにあんまり渋るものだから、私たち亡くなった義兄の会社を継いだんですけど、その会社を継がせてあげてもいいって条件でどうにか承諾させましたの。早く結婚して、少しは孝行してもらわないと」
『就活もギリギリまでしてたんですけど結局上手くいかなくて…。
いろいろ疲れちゃって、それで一度行ってみたかったローマに旅行しようと思って来たんです。それに、』
『それに?』
『いえ、何でもないです』
旅行に来る前から望まない縁談があることを知っていたのだろう。そしてそれが断れるものではないことも。結婚すれば自由に旅行もできなくなる。それが分かっていたから、一人で飛び立ったのだ。
(したくもない結婚を望まれてるのは、お互い同じってことか)
それから佐和子は、洸が尋ねるより前にあれこれと話したがった。
自分は清流の叔母であり、清流の両親が立て続けに亡くなって引き取ったこと。そのことで自分たちがどれだけ苦労したかということ。就職が決まらないなら、この結婚を機に自立して家を出てほしいこと。
「本当にあの子には手を焼いているんですよ」
「確か、大学を休学していたと聞きましたが?」
「ええそうですけど、そんなの理由にはならないでしょう?そもそもあの子自身の能力が足りてないんです。大学受験のときもそう。私たちの反対を押し切って適性のない学部を志望して……結局特待生を取れずに、おかげでどれだけ私たちが苦労したか。休学したときにそのまま辞めてしまえばよかったものを」
「…でも、ちゃんと卒業されたのは立派なのでは?」
「私たちへの当てつけに、意地になって通い続けていただけですよ。結局何の役にも立ってないんですから」
ともすれば顔をしかめそうになるのを、洸は適当に相槌を打ちながらどうにか堪えていた。
ようやく分かった。
こうして少しずつ、彼女の心は削られてきたのだと。
結果が伴っても伴わなくても否定されるだけならば、人は期待しなくなる。
相手にも、自分自身にも。
おそらく昨日今日始まったのではないのだろう。
こんな関係性が10年以上続けば、自分の価値など見いだせなくなっていく。
「ところで加賀城さん。あの子にお話ってどのようなことかしら?」
そして佐和子からそう聞かれて、洸はハッとする。
清流の存在と事情を確かめて、聞き出すことしか考えてなかったからだ。
ずいぶんと自分が衝動的に行動していたことに気づく。
「話というのは…」
訳ありだろうと思っていたが、洸の想像以上に胸糞が悪くなる話だった。
たとえこの結婚が上手くいったとしても、「私の言う通りにしたからうまくいったのだ」と恩に着せるつもりだろう。
これから先もずっと、清流は佐和子の支配から逃れられない。
ならば、どうすればいい?
「清流さんと、結婚したいと思いまして」
気がついたら、洸はそう口にしていた。
「……それは、本気でおっしゃってるの?」
しばらく沈黙があった後、佐和子がそう言った。
佐和子が驚くのは当然だが、口にした洸自身も驚いていた。
―――ここからどう話を組み立てるべきか?
「ええ、本当です。
実は今日は私も同じ理由でここにきたんですが、あいにくうまく行きそうになくて。そろそろ結婚するように親にせっつかれていて困っているんですけどね。それで、先ほど偶然お見かけした清流さんと、お話ができればなと思ったんです。
けれど、少し遅かったようですね、そんな素敵な男性がお相手なら私が入り込む余地はなさそうですし」
真実と嘘の中に、佐和子の気を引くような言葉も織り交ぜる。
「それでしたら、この後あの子と話だけでもしていっていただけません?」
「そうしたいのは山々ですが、私も忙しい身でして会社に戻らないといけないんです」
「それなら今から参りましょう?もう歓談の時間なら十分取りましたし、きっといい頃合いですわ」
さっきと言っていることが180度違う。
変わり身の早さに内心嗤いながらも、それはおくびにも出さずに「それではよろしくお願いします」と完璧な笑顔を向けた。
清流たちのいる座敷に向かう途中も、佐和子がいろいろと話しかけていた。
まだ清流に会う前だというのに今後の段取りだとか結納金がどうとか辟易するものばかりで少々うんざりする。適当にあしらいながら、洸の頭の中は清流をどう説得しようかということでいっぱいだった。
そうしているうちに、座敷の前に到着した。
中の会話が漏れ聞こえてくる会話はなかなかのゲスさで、これで非の打ちどころがないなら世の中の大半が聖人君子だ、と洸は呆れた。
(きっとまた、あの顔をしているんだろうな)
自分の顔を見たら、どんな顔をするだろう。
そんなことを思いながら、洸は勢いよく襖を開けたのだった。
12
あなたにおすすめの小説
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
〜仕事も恋愛もハードモード!?〜 ON/OFF♡オフィスワーカー
i.q
恋愛
切り替えギャップ鬼上司に翻弄されちゃうオフィスラブ☆
最悪な失恋をした主人公とONとOFFの切り替えが激しい鬼上司のオフィスラブストーリー♡
バリバリのキャリアウーマン街道一直線の爽やか属性女子【川瀬 陸】。そんな陸は突然彼氏から呼び出される。出向いた先には……彼氏と見知らぬ女が!? 酷い失恋をした陸。しかし、同じ職場の鬼課長の【榊】は失恋なんてお構いなし。傷が乾かぬうちに仕事はスーパーハードモード。その上、この鬼課長は————。
数年前に執筆して他サイトに投稿してあったお話(別タイトル。本文軽い修正あり)
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
誘惑の延長線上、君を囲う。
桜井 響華
恋愛
私と貴方の間には
"恋"も"愛"も存在しない。
高校の同級生が上司となって
私の前に現れただけの話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
Иatural+ 企画開発部部長
日下部 郁弥(30)
×
転職したてのエリアマネージャー
佐藤 琴葉(30)
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
偶然にもバーカウンターで泥酔寸前の
貴方を見つけて…
高校時代の面影がない私は…
弱っていそうな貴方を誘惑した。
:
:
♡o。+..:*
:
「本当は大好きだった……」
───そんな気持ちを隠したままに
欲に溺れ、お互いの隙間を埋める。
【誘惑の延長線上、君を囲う。】
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる