僕の日記

疾風

文字の大きさ
上 下
2 / 3

2024年1月5日

しおりを挟む
2024年1月5日(金)

 今日は仕事に行った。昨日のスキーの疲れが残っていたけど、気合で乗り切った。

 今日もクライアントから依頼を受けホームページやアプリのデザインを作る。今日は新しいプロジェクトの打ち合わせがあった。クライアントは若い女性で、オンラインショップを開く予定だという。彼女は自分の好きなものを売りたいと言っていた。その中には、手作りのアクセサリーや雑貨、洋服などがある。
 彼女は自分の商品にこだわりがあって、それを伝えるためにはどんなデザインがいいかと聞かれた。
 いくつか案を出したが彼女は僕の案に興味を持ってくれて、一緒に詳細を詰めていった。彼女はとてもやる気があって、自分の夢を実現したいという気持ちが伝わってきた。私も彼女の夢に協力したいと思った。それと同時に、そんなに世の中上手くいかないんだよなとも思った。僕は実に冷めた男である。

 打ち合わせが終わったあと、同僚の佐藤さんに声をかけられた。彼女はいつもどおり明るくて、面白いことを言ってくれる。
 彼女は僕に「昨日はどこに行ってたの?」と聞いてきた。「スキーに行ってたよ」と答える。彼女は「え、一人で?」と驚いた顔をした。僕は「うん、一人で」と言った。彼女は「それは寂しくない?」と言った。「まあ、ちょっとね」と僕。彼女は「じゃあ、今度みんなで行こうよ」と言う。
 僕はそのセリフに少し驚く。彼女は「本気だよ?」と笑いながら言う。

 正直佐藤さんの誘いは嬉しい。あまりに単純だ。単純でちょろすぎる自分が嫌になる。
大体みんなって誰だよ。
しおりを挟む

処理中です...