僕の日記

疾風

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2024年1月6日

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2024年1月6日(土)

 今日は休日だった。だが家に引きこもって一歩も外に出なかった。理由は特にない。ただ、外に出る気がしなかったのだ。

 家にいてもすることはない。ネットサーフィンをしたり、ゲームをしたり、映画を見たりしたが、どれも面白くなかった。友達からの連絡もない。彼らはみんな忙しいのだろう。恋人もいない。出会いもない。孤独を感じることもあるが、誰かと話す気もしない。頭にちらつくのは佐藤さんの笑顔だ。

 冷蔵庫には食べ物もなかった。コンビニに行こうと思ったが、面倒だった。電話でピザを注文した。30分後に届いた。味はまあまあだった。食べながらテレビを見た。ニュースでは、世界中で起きている様々な出来事が報道されていた。戦争、災害、テロ、政治、経済、スポーツ、芸能、科学、文化……。どれも自分には関係ないことだと思った。自分はこの世界に何の影響も与えていない。自分はこの世界に何の価値もない。

ピザを食べ終わった。ゴミを捨てた。お風呂に入った。シャワーを浴びた。歯を磨いた。ベッドに入った。眠れなかった。何か楽しいことはないだろうか何か面白いこと起きないかな。そんなことを考えながら、眠りについた。
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