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少女の話①
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死にたい。楽になりたい。こう思うのは間違いなのだろうか。生きる楽しみも意味も何も見いだせない少女は今日も重い足を必死に動かし家に帰る。
学校では虐められて家では虐待の日々。少女は心を失っていた。きっかけなど何が原因で虐められているかなんて少女も虐めている人らさえもう覚えてなかった。壊れた心はもうこれ以上傷つく事はない。
言い返す気力もこの状態を何とかしようという考えも全てがめんどくさく感じていた。淡々と言われたことをする日々。
少女は17歳。まだまだ経験することが沢山あるだろう。それでも不確かな未来より今、楽になりたいという気持ちの方が大きかった。
少女の父親はいわゆるアルコール中毒というやつで仕事も上手くいってないらしく少女や妻にあたる毎日。
母は父に怯え父の機嫌を損ねないように全て言いなり。見るに絶えなかった。言いなりになっても殴られる時には殴られ全ては父の機嫌次第。機嫌を損ねないように頑張ってもそれが気に食わないと殴られる。どうせ殴られるのならば同じ。少女はただ何もせずにただ耐えた。
顔はバレるからと顔には目立った傷はつけない。どうせなら誰が見ても分かるような虐待がよかった。自分で顔を傷つけたら…と考えた時期はあったがもう全てが馬鹿らしくなってしまった。
今の少女に笑顔はない。望みもない。だからもし貰い屋さんや神様がいるならどうか。どうか…貰ってください。私の命を…
でもそんな空想の物語を頼る余裕もない。彼女は自殺を決意した。それは唐突に。
開いているはずのない屋上の扉。横を通ったらその鍵が開いていた。掃除の人でも来ているのだろうか?ふと考える。引き寄せられるように少女は屋上に行き周りの景色を眺めてこう思った。今なら飛び降りれるのでは。
痛いのは嫌だし飛び降りるのも怖い。でもそれ以上に今が辛い。痛くてもこの苦しみから解放されるなら私はやっぱり死を選ぶ。
私は飛び降りた。その瞬間景色がとてもゆっくり見える。ゆっくり見える景色の中色々な事を思い出していた。これが走馬灯というやつだろう。
少し微笑み少女はゆっくりと目を閉じた。
風が強い。落ちているから当然だ。目を閉じながら風を感じていた。感じていたから分かる。風の種類が変わった。そよ風のような優しい風に。
びっくりした様子で目を開けると私は立っていた。そして見た事もない景色が広がっていた。日本とは思えない草原。
「ここが天国?」
そう呟くとどこかで笑う声が聞こえる。その方向に目をやると少年が立っていた。どこかのおぼっちゃまみたいな服装をしていて傍にはお茶会をするようなティーセットがあった。
「こちらへどうぞ。」
そう言われるがまま私は席に着いた。
学校では虐められて家では虐待の日々。少女は心を失っていた。きっかけなど何が原因で虐められているかなんて少女も虐めている人らさえもう覚えてなかった。壊れた心はもうこれ以上傷つく事はない。
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少女は17歳。まだまだ経験することが沢山あるだろう。それでも不確かな未来より今、楽になりたいという気持ちの方が大きかった。
少女の父親はいわゆるアルコール中毒というやつで仕事も上手くいってないらしく少女や妻にあたる毎日。
母は父に怯え父の機嫌を損ねないように全て言いなり。見るに絶えなかった。言いなりになっても殴られる時には殴られ全ては父の機嫌次第。機嫌を損ねないように頑張ってもそれが気に食わないと殴られる。どうせ殴られるのならば同じ。少女はただ何もせずにただ耐えた。
顔はバレるからと顔には目立った傷はつけない。どうせなら誰が見ても分かるような虐待がよかった。自分で顔を傷つけたら…と考えた時期はあったがもう全てが馬鹿らしくなってしまった。
今の少女に笑顔はない。望みもない。だからもし貰い屋さんや神様がいるならどうか。どうか…貰ってください。私の命を…
でもそんな空想の物語を頼る余裕もない。彼女は自殺を決意した。それは唐突に。
開いているはずのない屋上の扉。横を通ったらその鍵が開いていた。掃除の人でも来ているのだろうか?ふと考える。引き寄せられるように少女は屋上に行き周りの景色を眺めてこう思った。今なら飛び降りれるのでは。
痛いのは嫌だし飛び降りるのも怖い。でもそれ以上に今が辛い。痛くてもこの苦しみから解放されるなら私はやっぱり死を選ぶ。
私は飛び降りた。その瞬間景色がとてもゆっくり見える。ゆっくり見える景色の中色々な事を思い出していた。これが走馬灯というやつだろう。
少し微笑み少女はゆっくりと目を閉じた。
風が強い。落ちているから当然だ。目を閉じながら風を感じていた。感じていたから分かる。風の種類が変わった。そよ風のような優しい風に。
びっくりした様子で目を開けると私は立っていた。そして見た事もない景色が広がっていた。日本とは思えない草原。
「ここが天国?」
そう呟くとどこかで笑う声が聞こえる。その方向に目をやると少年が立っていた。どこかのおぼっちゃまみたいな服装をしていて傍にはお茶会をするようなティーセットがあった。
「こちらへどうぞ。」
そう言われるがまま私は席に着いた。
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