【完結】貰い屋さん 【全13話】

なつ

文字の大きさ
13 / 13

正体の話

しおりを挟む
男性が居た応接間にまだ残っていた少年。男性が居なくなり1人になったはずの部屋で誰かが話し出す。

「夫を助けてくれてありがとうございます。か……。いえ、今は貰い屋さんでしたね。」

そこに居たのは男性の妻だった人。気配を消し、姿を消して男性の話を一緒に聞いていたのだ。

「いえいえ、これは貴方が望んだこと。でも本当に会わなくて良かったのですか?」

「きっと会ってしまったら夫は私を頼ってしまう。1人で生きていかないと行けないのに私を見たら死を選んでしまうかもしれません。」

「確かに。弱っている彼はそう選択してしまうかもしれませんね。これが正解だったと思います。」

「本当に感謝してるんです。メッセージを書き換えれた時点で私の想いは伝わったはずですから。」

「そうですか。なら良かったです。」

貰い屋さんは男性の幸せを貰った。今までの男性の幸せは全てギャンブル系。他に感じるものはなかった為に男性は当たる感覚の幸せだけがなくなった。一時的にパチンコに行かせたのは貰い屋さんの計画。さすがに100万は幸せの対価ではない。そう判断した貰い屋さんはパチンコで当たりが出る台へと誘導した。今は仕事も変え真面目に生きているとの事…。

これが真実。貰い屋さんは男性の欲を見て願いを叶えようとした訳ではなく、男性の妻の願いで男性の考え方を変えた。

彼女の未練として…そしてそれは叶えられた。

「次の人生では途中で死なないようにしてくださいね。では…ご武運を…。」

「はい。ありがとうございます。」

「あぁ。後、貴方の願いは貰い屋さんとして叶えた訳では無いので、、本職の方で叶えたまでです。」

「それでも私は救われました。夫との別れは辛いですが夫も頑張っています。私だけ引きずっても仕方ないので私は逝きます。本当にありがとうございました。」

そう言って彼女は転生していった。

「さて、、俺も本職に戻るか。」

そう言いながらネクタイを外し、元の姿となりこう言った。

「本職の【神様】に」

その瞬間今までの空間は無となり神様は元いる場所への帰った。

居るべき場所に戻ってすぐ発した言葉は「アース様ご帰還~」それを聞き男女は真っ先に走ってくる。

「何処に行ってたの!!!神様業をほっといて!!一言ぐらい言ってくれたらこっちだってそれに合わせるのに!!!この自由人!!」

そう怒るのは貰い屋さんの…いえ、神様の愛する人。神様だって恋をする。生き物は自由だ。願えば叶う事ばかりではない。人生辛い事の方が多いのは確かだ。人にはそれぞれ幸せに感じる事、心が満たされる事、色々あるだろう。そんな小さな幸せを見つけ今日も生きていくとしよう。「あぁ、もちろん男性の幸せ以外は何も取っちゃいねぇから安心しな俺は神様なんでね(笑)」【完結】



追伸:以前投稿した「神と少女の恋物語」というお話に出てくる神様と今回の貰い屋さんは同一人物です。興味のある方はそちらもどうぞ!!もちろん強制ではありません!!ここまで読んでいただきありがとうございました!!
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...